「第23回少人数制クルシージョ」もお陰様で無事終了!続けることと挑戦すること。

40488456_1957498327671077_4485933958730612736_n40681539_1957498331004410_7679329644675334144_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

「第23回少人数制クルシージョ」も9/1(土)にお陰様で無事終了しました!受講生のみなさんお疲れさまでした!受講して頂きありがとうございました!

長いようで、いつもあっという間に終わってしまいます。それでも期間中にしっかりと学び手応えを感じた受講生がたくさんいらっしゃったのではないかな?クラスの中で時々ピカッと光る瞬間が何度もありました。あ!そうか!わかった!という感覚、それからフラメンコってそういうことなんだ・・・と心にずしっときたこと、それを忘れずにこれからも学んでいってほしいと思います。

重要なことは続けることです。もちろんお仕事や家庭の状況や体調などによって続けられない時期というのもあると思います。でもそんな時期でもフラメンコを好きな気持ちを温め続けてほしい。そしてまた復活できる時にその気持ちがすべての土台になるように。

そうやって続けている生徒さん達の成長を見ることができるのは、本当に嬉しいです。ブレリアのマルカールが全然できなかった人ができるようになっている。タラントの歌を知らなかった人が、歌をちゃんと聴いてタラントを踊れるようになっている。マントンやバタ・デ・コーラを初めて習った人が動かせるようになっている。これは本当にすごいことなのではないか。周りからすると大したことには見えないかもしれないけど、本人やこれまでの本人を見てきた私からすると本当にすごいと思う!

でも同じようにクラスを受講しても、私はできなかった・・・って思う人もいるかもしれない。そりゃそうだ。すぐに何でもできちゃったら先生もクルシージョもいらない。(笑)できないことが当たり前ということからスタートしているとまず考えなくては。そういう人を助けるのが私の仕事だから。だからできなくてもいいんだ。

ただし、できなかったからと言ってそこで辞めてしまったらそのままなんだな。だから続ける必要がある。今できている隣の人は、その前はできていなかったのかもしれない。でもコツコツ続けてやっとできるようになったのかもしれない。だから隣の人ができていて自分ができないからと言って、自分には才能ないとか自分を卑下する必要は全くないと私は思う。他人を見て学ぶことが重要であって、比較して落ち込むのでは意味がない。それでは学んでいるのではなく、自分で自分を阻んでしまうのだから。

それから、できている(できた)と思ってそこから先挑戦しない人、そこで安住してしまう人。今できている所で留まるのは安心だ。でもそれでは今後の成長につながらない。これからやること、挑戦することはできない可能性の方が高いかもしれない。でもできるかできないかは、やってみないと分からない。間違ったらどうしようとか、恥ずかしいとか、そんなこと思わずにどーんとやってしまおう。それでできなかったり間違ってもいいじゃない?だってそこから学ぶわけだから。逆に言えば、たくさん間違えた人の方が本当の意味で学べるのだ。

そう、だからくよくよ考えるの前にとにかくやってみる。そんなこんなで、あっそうかって気づいた生徒さん達はコツコツ続けて、少しずつ伸びているんじゃないかなと私は思います。だから私も続けていますよ。

考えたら来年2019年は日本でクルシージョを開講して10年目になるんです。えーもう10年?って自分でも驚いてしまうのだけど。でもこれからも続けていって、そして来年はちょっぴり特別な年になるといいなあ。

萩原淳子「少人数制クルシージョ」開講10周年記念

って感じでしょうか。クルシージョ(短期講習会)だから、10年毎日クラスを開講しているわけではないのですが、自分としてはちょっとした節目になるような気がします。2002年からセビージャに留学し始めて、7年学んだ後2009年から東京でクルシージョを開講し始めました。生徒を十把一絡げにして教えるスタイルじゃなくて、少ない人数で。そしてクラス内容は自分ができること、自分にしかできないこと、自分が教えたいこと、自分が日本にいた時に学びたくてでも学べなかったこと。その基本線は開講当初も今も変わってません。

そうやって自分で考え出したクラス内容や教授方法の数々はあの当時ではまだまだ少数派で、「そんなクラスをやったって生徒集まらないよ」って周囲にアドバイスされたり(笑)、実際生徒さんがすごく少なかったクラスもあったのだけど、いや、フラメンコを学ぶためには絶対必要なことだからって、続けてきたんですよね。そして気づいたらもうすぐ10年にもなる。

そう、だからやはり続けるというのは重要なことだと私は思います。私のクルシージョに通い続けなくてはならないという意味ではなく、フラメンコをずっと好きでいること、そしてフラメンコを学び続けること。そんなお手伝いが生徒さんのそれぞれのフラメンコ人生の所々でできればいいなと思っています。たまーにひょっこり受講される生徒さんもいらっしゃれば、毎回必ず受講して下さる方もいらっしゃる。いろいろなスタイルがあって私はいいと思います。そんな感じで色々な生徒さんに支えられてもうすぐ10年かあ。

お陰様で今回も無事に、楽しく充実したクルシージョをすることができて本当に良かった。受講して下さった皆さんありがとうございました。受講された方もそうでない方も、また次回(来年1〜2月開講予定)、もしくはいつの日かお会いできることを楽しみにしています。

写真は「即興への扉」最終日のクラス写真。生徒さんから頂きました。ありがとうございました!

2018年9月4日 台風通過中の鳥取にて。

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