夫の肺炎

みなさんこんにちは。クリスマスをいかがお過ごしでしょうか?

12月の上旬にリナーレスで夫のアントニオが高熱を出し、その後熱は引いたものの咳が止まらず、ずっと心配な日々が続いていました。なんと、肺炎になっていたんです。入院が必要な程の重症な肺炎ではなかったのですが、2週間以上家で寝たきり、抗生物質を飲み続ける毎日で本当にかわいそうでした。数日前にやっと肺炎は治ったとのことで抗生物質も終了、外にも出ていいよとのお達しが出ました。少しずつ太陽の出ている昼間だけ一緒に散歩したりしています。でもまだ咳は出ていて、医者が言うには肺炎は治ったけど喘息だとか・・・。

スペインの医者は大きく分けて2種類。社会保障制度の元のお医者さんと私立のお医者さん。前者は税金を払っている国民であれば無料で診てもらえます。医療費がタダなんてすごいって思う部分もありますが、ちょっとシステムが面倒くさい。病気であれ、怪我であれまずは自分の担当医に診てもらい、必要であればそこから〇〇科の専門医に紹介してもらうというシステム。私から見ると二度手間だし、しかも予約を取るのに時間がかかるので、医療費を負担してでも自分の好きな時に好きな医者の予約がパッと取れる日本のシステムの方がずっといい気がします。私立のお医者さんは全額自腹いになりますが、自分で保険に入っている人は毎月保険料を払えば日本のようなシステムで医者に診てもらえる、ざっと説明するとそんな感じです。

私の場合は留学時代から保険料を支払っていたのと(毎月保険料を払っていないと学生ビザが下りないのでスペインにいる留学生は必ず保険に入っています。)、学生ビザから一般の滞在許可書に変わった今も継続しているので何かあるとすぐに私立の医者に行くのですが(そうでないと元が取れないし。笑)、夫は社会保障の担当医をものすごく信頼していることもあり、何かあるとその担当医の所に行くんですね。普通の風邪くらいだったらそれで済むのでしょうが、今回は本当にそれで大丈夫なのかって心配でした。

高熱が出たのはインフルエンザだと私が思い込んでいたのも問題だったと思います。まさかそこから肺炎になるということを全く想定していなかった・・・。肺炎(Neumonia)というスペイン語も今回初めて覚えたくらいです。それくらいこれまでの自分の生活や周りの人の生活の中に肺炎なんてなかった。でもそれが今、自分の一番大切な人に起きてしまった・・・・。

でもやっと良くなってきた。一時は毎日暗くて、でも私が暗くしていてはもっとダメだと思って家でわざとふざけたり冗談言ったり、でもしんどかったなあ。

それでも咳がまだ出るので呼吸器科の専門の先生の予約を明後日の水曜に取りました。(本当は今日の予約だったはずなのですが、病院の手違いで予約になっていなかった・・・)こちらは私立のお医者さんです。夫が社会保障の担当医にかかる時に何度か同行しましたが、その担当医は専門医を紹介してくれない雰囲気、そしてクリスマス休暇で年明けまで本人にも診てもらえないとのことで、インターネットでセビージャの呼吸器科の先生を探しました。セビージャだけでなく、他の地域からも患者さんが来る有名な先生のようです。

今日はクリスマスイブ。スペインでは今晩家族が揃って食事をする特別な夜ですが、アントニオの容体を一番に考えて夜出かけることはせず、義父母とアントニオの弟さんと一緒にお昼ご飯をご馳走になりました。今晩は家で夫と二人でゆっくりご飯を食べます。

健康が一番ですね。

咳はまだ出ているけど、夫が前みたいに家の中を歩きまわっているのが嬉しいです。

みなさんも体調にお気をつけてクリスマスをお過ごし下さいね。

2018年12月24日 セビージャにて。

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