みなさんこんにちは。お元気でお過ごしでしょうか？
あっと言う間に５月も終わりに近づいています。はっと気付いたらビエナルのチケットを買っていなかったことに気付いた昨日。４月の確かセマナ・サンタの後から発売開始だったような気がしますがバタバタしていてすっかり忘れていました。５月末までに買うとチケット代１０％割引になるのです。
ビエナル。正式名称はLA BIENAL DE FLAMENCO SEVILLA（ラ・ビエナル・デ・フラメンコ・セビージャ）。２年に一度にセビージャで開催される、世界で一番規模の大きいフラメンコの祭典です。今年は９月１２日から１０月５日まで。セビージャ内のたくさんの劇場等で毎日フラメンコ公演が開催されます。１日に２公演というのはざら。今をときめくアーティスト達の新作も目白押しということもあり、世界中からフラメンコファンがセビージャに集結する１ヶ月となりますよ。
- ビエナル公式HP→こちら
以前東京のクルシージョ生徒さん達がビエナルに来るということで、チケットを買いたいのだけど公演がたくさんありすぎて、何の公演チケットを買っていいかわからない！おすすめを教えてほしい！と言われ、私が購入したチケットリストを見せたところみんなコンビニでコピーして回していたので（笑）今年はブログで公表しちゃうぞ。
ビエナル２０１４年 萩原淳子が購入した公演チケット
- ９月１５日（月）２０：３０ マエストランサ劇場／ファルキート
- ９月１６日（火）２３：００ サンタ・クララ／イネス・バカン、フニ
- ９月１９日（金）２３：４５ ホテル・トゥリアーナ／レブリーハのアーティスト達
- ９月２０日（土）２３：４５ ホテル・トゥリアーナ／モロンのアーティスト達
- ９月２１日（日）２０：３０ マエストランサ劇場／マヌエラ・カラスコ
- ９月２３日（火）２０：３０ ロペ・デ・ベガ劇場／イサベル・バジョン
- ９月２６日（金）２０：３０ ロペ・デ・ベガ劇場／カリメ、ヘスス、パロマ
- ９月２７日（土）２０：３０ マエストランサ劇場／エル・ペレ、ドランテス、ファルキート、モネタ
- ９月２８日（日）２０：３０ ロペ・デ・ベガ劇場／リケーニ、カナーレス等
- ９月２９日（月）２０：３０ マエストランサ劇場／ロシオ・モリーナ
- １０月１日（水）２０：３０ ロペ・デ・ベガ劇場／カニェータ、カレーテ・デ・マラガ
- １０月１日（水）２３：００ セントラル劇場／マヌエル・リニャン
- １０月２日（木）２０：３０ ロペ・デ・ベガ劇場／ラファエル&アデラ・カンパージョ
- １０月４日（土）２０：３０ マエストランサ劇場／パストーラ・ガルバン
- １０月４日（土）２３：００ セントラル劇場／ダビ・ラゴス
おおおお、書き出してみるとすごいな、大枚をはたいてしまった・・・しかしこれ以外にも実は追加で購入予定のチケットもある。しかもビエナル最初の１週間は両親が日本から来るので観たい公演があってもチケットは購入していない。私にとってビエナルは楽しみでもあるけれど、勉強の場でもあります。「今」の一流のアーティスト達を観る。聴く。公演としてどのように舞台を創っているのか生で研究する。そしてそれは自分が観ないことには何も分からない。
チケットの購入の仕方は人それぞれ。会社のお休みをとって実質１週間程しか滞在できない場合は観られるだけ観る人も多いですね。ただ１週間毎日２公演を観るというのは結構疲れます。セビージャに着いたばかりで時差ぼけだったり、暑さに身体が慣れず疲れたりで劇場でうっかり居眠りしてしまう人も。昼と夜の気温差も激しいですから体調に気をつけて、そして少し余裕を持ってスケジュールを組み、チケットを購入された方がよいかなと思いますが。
初めてビエナルにいらっしゃる方、これからチケットを購入される方のために、主な劇場のアドバイスを。
※チケットは上記ビエナルHPからネット購入できます。上の方にある「PROGRAMA」をクリックするとカレンダー形式のプログラムが出てくるので、そこで公演内容を確認して「COMPRAR」をクリックすると購入画面に飛びます。スペイン語と英語版あり。読めないよ〜という人は、ちゃんとスペイン語を勉強すべし。）
①マエストランサ劇場 （服装おしゃれ度 ★★★★★）
セビージャで一番大きな劇場です。ここで公演するアーティストはこの劇場のキャパを埋められる超一流アーティスト、人気アーティスト、もしくは広い舞台を必要とする舞踊団が主になります。舞台と客席一列目の間が結構広いのと舞台もかなり大きいので、端っこの席でも結構よく見えたりします。一番いい席（Patio）もいいですが、萩原的おすすめはその横にある三角形ゾーンの1º Terrazaという席です。ネット画面で見るといまいちピンときませんが、Patio よりも位置が高くなっているので舞台がよく見えますよ。ただしこのゾーンの本当の端になってしまうと舞台構成によっては隅にいるアーティストが見えなくなる可能性もあります。どうしても真っ正面から舞台を観たいという方にはおすすめしませんが、VIP感もあり、Patio よりもチケット代が安くなっているため、場所によっては穴場です♪
②ロペ・デ・ベガ劇場 （服装おしゃれ度 ★★★★★）
セビージャで２番目に大きな劇場です。コの字型の客席なので、サイドの席はちょっと観づらいかな。首が痛くなったり、左右となりの人を気にすると舞台に集中できない可能性も。舞踊公演の場合は、私は大体「Patio de Butaca」の席にします。ただこの劇場、前の数列が同じ高さで、それ以降から客席に段差が出てきます。４〜５列目くらいからだと見やすかったかなあ、確か。それと舞台の位置が比較的高いので、１列目だと踊り手の足下が見えない時もあるかもしれません。ちなみに、この劇場で開催される９／１４イスラエル・ガルバンの公演はほとんど完売になっています。ご希望の方はお早めに。さすがイスラエル。（ビエナルの回し者でもイスラエルの回しものでもありません。念のため。）
③セントラル劇場 （服装おしゃれ度 ★★★）
個人的にはフラメンコを観るには一番観やすい劇場だと思います。大きすぎず小さすぎず、また客席が段差になっているのでどこからでも見やすい。たとえ後ろの方の席になってもよく見えます。もちろんかぶりつきで観たい方は前をおすすめしますが（笑）劇場入口奥のバルで開演前にタパなども頼めて腹ごしらえしてから鑑賞する人も。ただし開演前は混雑するのでいろいろ注文したい人はちょっと早めの方がよいかもしれません。ちなみに劇場近くにバス停がありますが、ビエナル期間中の公演時間帯だとバスが終わっていることが多いです。
④ホテル・トゥリアーナ （服装おしゃれ度 ★ ※夜遅く始まる公演が多いので、ジャケット等上にはおるものが必要です。）
名前はホテルになっていますが、実際の会場はトゥリアーナにある集合住宅の中庭に設置された屋外の舞台です。舞台と客席の周りはぐるっと住宅で囲まれているので、住人達は中庭側の柵にマントンをかけて装飾したり、ビエナル期間中は住人達も一緒にコンサートを楽しみます。他の劇場では味わえない、住民密着型の公演。ここは自由席なのでとにかく早く着いた方がいいです。客席に段差がないので後ろの方にいけばいくほど見えにくくなります。ただいつも思うのは、日本人が最前列を占拠するのはどうかな・・・と。決して間違っているわけではないのですが・・・。それと席だけとっておいて開演ギリギリまで戻ってこないというのもヒンシュクを買いますね。
※劇場横に記載した「服装おしゃれ度」というのは、萩原の勝手な見識です・・・人それぞれだと思いますが、セビージャの場合、マエストランサやロペ・デ・ベガなどの格式の高い劇場に行く場合はおしゃれして行く人が多いです。セントラル劇場はおしゃれな人と普段着の人半々くらいかな。ホテル・トゥリアーナは普段着の人がほとんど。その前の劇場公演から流れてくる人はおしゃれ着のままだったりしますが。マエストランサやロペ・デ・ベガにレッスン着、リュックなどで来る人もたまにいらっしゃいますが、かなり浮いてしまいますね・・・高価な服は必要ないと思いますが、やはりTPOをちょっと考えた方がご自身にとっても周りにとってもよいのではないかなと思いますが・・・あとは、上記のホテル・トゥリアーナやエスパシオ・サンタ・クララは屋外会場で夜遅くから開演の場合が多いので、上着は必須です。日本人はスペイン人に比べて寒がりの人が多いですからね。
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それにしてもなんて親切なブログなんだろう。自画自賛（笑）ただ、こういうブログをアップすると勘違いされる方がいらっしゃって「チケット代理で買って下さい」とか「セビージャのホテル予約して下さい」とかメールが届く時がまれにあるのですが（笑）、私は留学コーディネーターや代理店を経営しているわけでなく、踊り手ですので、専門外の事に関するお問い合わせやご依頼にはお答えしかねますのであしからず。（笑）
ちなみビエナル期間中のセビージャでのレッスンは９月２０日以降開始します。個人、セミプライベート、グループレッスンなどご相談に応じますのでご希望の方は こちら連絡先 までお問い合わせ下さい。萩原のレッスンを受講して下さる方には衣装屋さん、マントン屋さん、バタ・デ・コーラのオーダーメードなど紹介させて頂くことも可能です。（もちろん紹介料なしです 笑）
また、上記は萩原の独断によるものですので（偏見はないと思います）、人それぞれ感じ方も異なると思います。「え〜萩原さんのブログに書いてあったから信じたのに〜」というギャップもあるかも？その際はごめんあそばせ・・・。
写真はビエナルHPより。
２０１４年５月２６日 セビージャにて
