Mar 2

みなさんこんにちは!

萩原淳子、ヘレス・フェスティバル併行ペーニャ公演に出演します!

2010.3.10 // ヘレス・フェスティバル併行ペーニャ公演 『De Peña En Peña』

                      ペーニャ・フラメンカ ¨ラ・スア¨-(ヘレス)Calle Albadalejo 38. 23:55H.

公演チラシはこちら   festival-jerez-2010 

Baile Cante Guitarra Violin y Percusión
  • 萩原淳子
  • リディア・エルナンデス
  • ヘスス・カスティージャ
  • パコ・デ・ヘレス
  • ソフィア(バイオリン)
  • パブロ・モレーノ(パーカッション) 

今回はパコ・デ・ヘレスという、その名の通りへレスのギタリストの音楽グループ(ギター、カンテ、バイオリン、パーカッション)のペーニャ公演において、踊り手として参加することになりました。

実を言うと、去年のヘレス・フェスティバルでも、パコ・デ・ヘレスから同じ併行ペーニャ公演の出演依頼を頂いていたのです。でもその時はすでに日本に一時帰国をすること、新宿エルフラメンコでのAMIさんの公演にゲスト出演することが決まっていました。そして東京クルシージョも。去年、その話を泣く泣くお断りしたのを今でも覚えています。そして、その次にまたパコから別の共演依頼があったのですが、それが昨年私が出場したウブリケ・コンクールの決勝前日だったのです。日程的には重なっていなかったのですが、彼らのグループと仕事をするためには、ヘレスに通わなくてはならず、それをコンクール決勝の準備と同時進行でするのは難しいと判断し、これも残念ながらお断りしました。2度もお断りしてしまって、もう仕事の話がこなくなるんじゃないか・・・と悲しく思いましたが、仕方がなかったのです。日本にいる間はスペインで踊れないし、ウブリケ・コンクールの決勝に進出したのは私にとって重要なことだったし・・・・.。でもパコは、私が日本でも活動していること、ウブリケ・コンクールで準優勝をしたことも喜んでくれました。そして今回が3度目の正直!今年のヘレス・フェスティバル併行ペーニャ公演に、私は彼らと出演します!

早速、今日彼らとの合わせがありました。ソレアを踊ってと言われましたので、ソレアを1曲。そして彼らのテーマ曲のブレリアでも少し踊ります。ソレアを希望されたのは、私にとってはすごく嬉しい。私はアレグリアスもよく踊りますし、大好きです。でもよくギタリストや歌い手から「ジュンコの踊りをみるにはソレアだ」と言われることが多いのです。もちろんその時によって、ギターやカンテによって私の踊りは変わるので、そうでないこともあるかもしれない。でもソレアは私にとって何か特別。

今度のペーニャ公演はどうなるのでしょうか。ヘレスで踊るのは初めてなのです。セビージャに住む日本人の私にヘレスのコンパスはありません。それはヘレスの人にとってはマイナスなのかもしれないけど。でも私は一度として「ヘレスのおじちゃん・おばちゃんみたいに」踊りたいと思った事がないのです。それは私がセビージャに住んでいるからではなく、マネのできることではないから。彼らの素晴らしいアルテは誰にもマネできないと思うのです。ファルキートやコンチャ・バルガスをマネできないのと同じ。もし器用に形や雰囲気だけをマネをできたとしても、せいぜい「こぶ茶・バルガス」どまりでしょう。「バイラ・ビエン(上手に踊るね)」という言葉が時として「イミタ・ビエン(マネが上手いね)」を意味している、ということを私は知っているからです。

「マネ」ではない私の踊りってなんなのでしょう。こちらでいろいろなアーティストと共演して、そしていろいろな土地で踊ってきて思うのは、私自身の心がまっさらになっている時、聴いているものに心から感じた時に出る何か、それが私の踊りなんじゃないかな・・・ということ。なぜならその瞬間、それを表現できるのは私しかいないから。マヌエラ・カラスコにもエバ・ジェルバブエナにもそれはできない。私の感情は私のものだから。そしてその感情が純粋であればあるほど、人の心に届く。それはきっと、セビージャでもヘレスでも日本でも同じだと思うのです。ある人の踊りが素晴らしいのだとすれば、それは、その人がその人自身であることを貫いた時、それが誰かのマネではない、唯一無二という点で素晴らしいのだと思います。

彼らと、そしてヘレスの人達とどんなフラメンコを共有できるのでしょうか。私は自分を偽ることなく、他人に迎合することなく、自分の感じることに素直でありたいと思います。

2010年3月2日 ヘレスにて。

Feb 27

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

水曜日に行われたカルトゥッハ修道院における「ミエルコレス・アル・コンパス」公演は大成功に終わったようです。「ようです」というのは、私としてはそんなに実感がないのですが、共演アーティストや主催者側、お客様がみなさんお喜びされていたからです。本当にありがとうございました。

当日は本当にたくさんのお客様がいらっしゃいました。その日は、セビージャ(セビージャを本拠地とするサッカーチーム)の試合がありました。重要なサッカーの試合とフラメンコ公演の時間が重なるとどうなるか・・・?事前にチケットを購入する劇場公演は別として、入場無料の催し物やペーニャ公演はガラガラになります。そのため開演時間をサッカーの試合の終了後に変更する場合もあるくらい。主催者側の方がおっしゃるには「この国でサッカーに勝つものはいない。」しかし公演30分以上前にすでに長蛇の列ができていたそう。開場とほぼ同時に満席、開演後もぞくぞくとお客さんが詰めかけていたそうです。「ジュンコ、サッカーに勝ったね!」と主催者のみなさんは大喜び。本当にありがとうございました。

踊りの方は・・・日曜のベジャビスタ公演よりはずっとよかったとは思うのですが、自分としてはまずまず・・・といったところ。次回はあの部分をああしよう、こうしようなんて考えていました。すると歌い手のヘロモ・セグーラが「ジュンコ!今日の公演はカラッホ(carajo)だったよ!だから俺は君と仕事をするんだ!」と目をきらきらさせて興奮していました。ヘロモの口からカラッホという言葉が出るときは、本当に素晴らしかった時。「すげーよかった!」みたいな意味になるでしょうか?(ちなみに「カラッホ」を辞書で引くと、別の意味が出てきます)だからその言葉を聞いた時、「今日の公演はどうも成功したようだ」と思ったのです。いまいちピンと来ていない私を見てギタリストのミゲル・ペレスが「ジュンコ、もっと自分の踊りに自信を持っていいんだよ!」と。

そう、数日前のペーニャ公演で1曲大失敗してしまった私は、その後この公演まで生きたような死んだような気分でした。次の公演がまだ1ヶ月先ならまだしも、2日しかなかったのです。「どうしよう、また失敗したら・・・」と心配がぬぐってもぬぐっても、頭から離れませんでした。「できる、できる」と自己暗示をして臨んだ公演だったのです。自信?どうしたらそんなものを持てるのでしょう?

でも公演が始まり、まず最初のカンテソロのソレアを聴いた時、何かがぱーんと弾けたのです。私は踊る前に泣いていました。そして1曲目の踊りのタラント。ファルセータ(ギターのメロディ部分)を聴いた時、本当に涙がぽろんと舞台に落ちるかと思いました。そしてその後はほとんど何も覚えていません。どうも私が踊っている最中に会場の灯りが全部消えて真っ暗になってしまったようなのですが、それも記憶にありませんでした。舞台終了後、観に来てくれた屋良有子ちゃんと里有光子ちゃんに「あかりが消えちゃったのに、全然動揺してませんでしたね!」と言われて、あ、そういえば消えた瞬間があったよね、なんて思い出しました。

2曲目はバタ・デ・コーラで踊ったアレグリアス。バタ・デ・コーラを習って随分経ちますが、1曲まるまるソロで踊ったのは今回が初めてでした。コーラで踊るのは本当に難しい。どんなに高い技術を持っていても、スタジオでものすごい練習を積んでも、本番でコーラをはくのは全然違うのです。でも挑戦したかったのです。だからコーラで踊りました。踊りがどうだったのかはタラントと同じで、覚えているようで覚えていない、覚えていないけれど覚えている。でもいずれにせよ、これからもっともっと磨いていきたいと思います。その意味で私にとっては重要な第一歩でした。

やはり大成功だったのでしょうか。公演後友達から「すごくよかった!」「そのまま踊り続けて」と携帯メッセージや電話がぞくぞくと寄せられました。本当にそんなによかったの?何が???と面食らってしまうくらい。正直、今もぴんと来ていません。でもみなさんが喜んで下さってよかった。そう心から思います。そして思うのは、もし本当に私の踊りがよかったのだとすれば、あの数日前のペーニャ公演での大失敗があったからこそなんじゃないかな?ということ。やはり私は舞台を通して何かを学んでいると思うのです。いろいろな意味で、いろいろな人にいろいろなものに感謝の気持ちを感じました。

さて、明日はセビージャ3公演第3弾。アンダルシアの日の特別公演です。詩の朗読に合わせて踊るはずだったのですがそれに加えて、タラント、アレグリアス・デ・コルドバ、ブレリア、ソレアの4曲も踊る事になってしまいました。(歌ぶりだけですが)一体どうなってしまうんでしょう。こんなに公演が立て続いて、しかも内容も共演者も毎回異なり、息つく暇がありません。でもやると決めたからにはやらねば。がんばる。

2010.2.28 // フラメンコ舞踊博物館-(セビージャ)12:00H. 入場無料 

Baile Cante Guitarra Poema
  • 萩原淳子
  • フアン・イグナシオ・スアレス
  • ゴンサロ・トロ
  • チャロ・サントス
  • フアン・カニャーダ
  • ぺパ・ブルネス
  • イサベル・レブレロ
  • マヌエル・マヌエル
  • アウレリア・ヒメネス
  • ホセ・マヌエル・ピサーラ
  • イスマエル・ピサーラ
  • フアン・レアル
  • マルコス・セラート
  • エミリオ・ペレス・ロメーロ
  • ホセ・ルイス・ゴンサレス・カセレス
  • フアン・アントニオ・モリーナ
  • フアン・オロスコ
  • マヌエル・センラ

では、また公演結果をご報告しますね。

2010年2月27日 そういえば今日からベレン・マジャのクラスが始まるんだった・・・。(それどころでない私) フラメンコフェスティバルが始まったヘレスにて。

Feb 23

2010.2.24 // 「ミエルコレス・アル・コンパス公演」カルトゥッハ修道院ーセビージャ (開演21:00、入場無料)

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ヘロモ・セグーラ

 

  •  ミゲル・ペレス

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

日曜日の、ベジャビスタ(セビージャ郊外の街)でのペーニャ公演はお陰様で無事終了致しました。・・・と言っても本当に「無事」だったのか・・・?当日はタラントとアレグリアスを踊りましたが、1曲目のタラントが・・・・

嗚呼・・・・

最悪の出来でした・・・・本当に。

その日の夜にセビージャでエバ・ジェルバブエナ舞踊団の公演がありましたが、あまりの自分の踊りのひどさに、エバの公演中も集中できませんでした。せっかくエバの踊りをマエストランサ劇場で観ることができたのに・・・。そして昨日もショックで練習も手に着かず・・・。意識朦朧状態で街を徘徊していると、なんと、そのベジャビスタ公演を観に来て下さった方にばったりお会いしたのです。その方は以前にも私の踊りを観に来て下さっていて、ペーニャでお会いした時に「すごく楽しみにして来たんです」とおっしゃっていました。その時のこと、あのタラントを思い出し、私は開口一番に「ごめんなさい」と申し上げました・・・・。2曲目のアレグリアスは自分でも満足行く出来だったのですが、その方はなんと、タラントを観終わった後に帰られてしまったとのこと。そこまでひどすぎる踊りだったのか、ご予定があったのか伺いませんでしたが・・・・本当に申し訳ございませんでした。

どんなに練習を積んでもなぜか舞台では、それが現れないこともあります。そこが舞台の恐いところです。毎回涙を飲んで反省し次回にいかしているつもりなのですが、私はまだまだまだまだ未熟者。失敗の連続から学ばせて頂いています。その失敗の時に当たってしまった方には本当に本当に申し訳ないのですが・・・でもいつの日か、踊り手としてきちんと舞台に立てるようになりたいと思っています。こんな私ですが・・・みなさまどうぞ宜しくお願い致します。

ところで、明日はセビージャ公演第2弾です。先程ギター、カンテとの合わせをしてきました。すばらしいギタリストです。彼の名はミゲル・ペレス。本当にすばらしい。踊らずに聴いていたいと思いました。そんな素晴らしいギタリストが私ごとき踊り手と共演してくれるなんて、本当にいいんだろうか・・・と正直思います。ミゲルは今パストーラ・ガルバンと共演しているそうです。やっぱり。あんなに素晴らしいギタリストが放っておかれるわけがありません。ただ聴いているだけで素晴らしい。そして踊り伴奏も素晴らしい。素晴らしいギタリストと合わせると、自分の踊りが信じられないくらい気持ちよく楽に踊れるのです。(そしてそうでない場合・・・苦しみを味わいます・・・・)ああ、なんて私は幸運なんでしょう。こんなに素晴らしいギタリストと共演できるなんて。

歌い手は何度も共演しているヘロモ・セグーラ。ヘロモは日・月曜にエバの公演、今日火曜はラファエル・カンパージョの公演に出演します。そして明日は私と・・・なんで最後に私と共演になっちゃたんでしょう。尻すぼみですみません。ごめんね、ヘロモ。

がんばらなくっちゃ。もう公演は明日なので今さら何をどうがんばるのか分かりませんが・・・。でも気合いだけは入ってきました。ミゲルとヘロモと私とお客さんとで、フラメンコを共有できますように。一瞬でいいので、あのフラメンコの瞬間が現れますように。

ではまた・・・お会いしましょう!

2010年2月23日 久しぶりに晴れたおかげで、あちこちで洗濯機がうなるセビージャにて。

Jan 23
萩原淳子セビージャ3公演!
Hagiwara Junko | 新着情報, 次回公演 | 01 23rd, 2010| Comments Off

2010.2.28 // フラメンコ舞踊博物館-(セビージャ)「アンダルシアの日」特別公演 

Baile Poema(詩の朗読) Guitarra
  • 萩原淳子
   

 

2010.2.24 // カルトゥッハ修道院 ¨ミエルコレス・アル・コンパス¨-(セビージャ) 

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ヘロモ・セグーラ
  • ミゲル・ペレス

2009.2.21 // ペーニャ・フラメンカ ラ・フラグア(ベジャビスタ、セビージャ) 13:30H 

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ダビ・エル・ガジ
  • アントニオ・ガメス
 

 

 みなさんこんにちは!セビージャはまたまた雨・・・今年はとにかく変なのです。

 しかし私の心は晴れ模様!うっひっひ。そう、また踊るのです!セビージャで。

 先日とある場所でベジャビスタ(セビージャ郊外の街)のペーニャの会長さんと知り合いました。私が挨拶すると会長さんに「あなた、踊るの?」と聞かれたので「はい」と答えると間髪入れずに「あなたジュンコでしょ」とおっしゃるのです。え〜なんで私の名前を知ってるの?!とびっくりしていると「あなたがアラミージョ公園でアレグリアスを踊ったのを見たのよ。あなたが現れた瞬間、舞台全体が光り輝いたのを覚えているわ!」

!!!!!!え〜!!!!またまたびっくり。確かにアラミージョ公園でアレグリアスを踊ったけれど、それは2006年の話。4年も前の踊りを、しかも当時クリスティーナ・ヘレン財団フラメンコ芸術学校の生徒でしかなかった私の名前までも覚えていて下さっていたなんて。感激。・・・・・というわけで、「是非うちのペーニャで踊ってほしい」と言われ、もっちろんです!と答え、そのベジャビスタのペーニャ「ラ・フラグア」で踊ることになったのです。がんばるぞ〜。

そして同じ会長さんから別の公演への出演依頼があったのが昨日。その公演とは2/28「アンダルシアの日」に行われる特別公演。何人かの詩人がアンダルシアに関する詩を朗読するのだそうです。踊りは私一人。サパテアードはなしで、その詩を感じた通りに表現してほしいとのことでした。興味深い。もちろん引き受けました。詩の朗読に合わせて踊ったことは一度もありませんが、思うにフラメンコを踊ることと根本的には同じことのような気がするのです。フラメンコ舞踊とはカンテ(フラメンコの歌)を身体で表現するものだと、常々私は思っているので、そもそも「詩」とも言えるカンテのレトラ(歌詞)を踊るのと、それほど大差がないのではないでしょうか。コンパスと呼ばれるフラメンコのリズムが、詩特有のリズムに変わるということと、今回はサパテアードなしと言われていることが違うくらい?いずれにせよ興味深い。どんな詩が朗読されるのでしょう?

「アンダルシアの日」という特別な日の特別な公演において、アンダルシア人ではない私が踊り手として選ばれたことを大変光栄に思います。「アンダルシア」・・・・ここに住み始めてもうすぐ8年。いろいろな思いが胸の中に渦巻いています。私を育て守ってくれている、この土地への思いが。

 

2010年1月22日 セビージャにて。

Dec 3

2009.12.13 // ペーニャ・フラメンカ ペペ・モンタラス(レブリーハ) 13:30H  入場無料

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ダビ・エル・ガジ
  •  パコ・イグレシアス
 
みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?私は昨日セビージャでのペーニャ3公演を終えてちょっとまだ疲れています。先週からどどどっと急に公演の仕事が入り、ここ数日間の疲れがどっと出てきました。ずいぶん昼寝をしましたが、まだ眠れそう。今夜ゆっくり休めば明日は回復すると思います!
                       *

 昨日のペーニャ・トーレス・マカレナの公演もよかったです。雨  が降っていたのとベティス(セビージャのサッカーチーム)の試  合があったのでお客さんが普段より少なめでしたが、ペーニャ会  員やお客さんの「愛」を感じましたよ。
 セビージャに住む日本人留学生の姿も見受けられました。みなさ  ん来て下さってどうもありがとう!そして月曜の「カンテス・ア  ル・アイレ」での公演に駆けつけてくれた踊り手の「ペロン」(なめているわけではありません。芸名です。)もまたもや来てく  れました。ペロンは日本ではあまり知られていないのかもしれま  せんが、すごい踊り手です。世の中にはたくさんの「踊り手」が  いますが、ペロンはただの踊り手ではない、「アルティスタ」。アルテを持っている数少ない踊り手なのです。そしてもう一人のアルティスタ、カルメン・レデスマ。私にとっては師であり友達でもあり母でもあり・・・心から尊敬するカルメンも観に来てくれました。感謝感激!!!
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1曲目のシギリージャについてのカルメンの言葉が心に残っています。「ジュンコ、とてもよかった。シギリージャは技術や振付で踊るものではない。カンテを理解して自分の内面が感じていることを外に出すもの。全ての踊り手がシギリージャを踊れるわけではない。でもジュンコは本当にシギリージャを踊った。」
                       *
ああ、よかった。私のシギリージャがカルメンに伝わって。そうなのです、フラメンコの全ての踊りはカンテを感じて、それを伝達すること。でもその中でも特にシギリージャは別格。本当に本当にフラメンコでプーロでなければそれを踊れないと思うのです。今まで自分の中でシギリージャを踊らずにはいられない、という必然性があったのだけど、それがシギリージャだけに人前で踊るまでにものすごい覚悟と決意を必要としました。
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シギリージャは・・・カンテにしても同じ。上手にカンテを歌う人はたくさんいるけれど、シギリージャを本当にシギリージャとして歌う人は限られてきます。そして踊りも。私のシギリージャはまだまだまだまだ・・・・これからだけれど、カルメンの言葉を大切にもっともっとこの踊りを自分の踊りにしていきたいと思います。
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・・・・と、そこへ先程の「ペロン」登場。「ジュンコ〜また観に来ちゃったぁぁぁぁ。よかったわよ〜。私はアンタの踊りすごく好きなのぉぉぉぉぉ!」言い忘れていましたがペロンは男なのですが、半分女の子なので日本語に訳すとこういうしゃべり方になります。本当にペロンは面白い。人柄も踊りも。
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そして大皿料理を持って、ここのペーニャの料理人「ピリ」登場。本当に彼女はお料理上手。う〜むいいにおい!というわけでシギリージャのことなんかすっかり忘れて、楽屋でフィエスタ。カルメンが食べる食べる、ファビオラが歌う、ペロンはくねくね、ナタリアと私は大笑い。
                       * 
というわけで無事、萩原淳子セビージャ・ペーニャ3公演を無事終わらせることができました。励ましのメールを下さったみなさん、いつもブログを読んで下さるみなさん、本当にどうもありがとうございます。次回は来週レブリーハでのペーニャ公演です。お楽しみに!
2009年12月3日 もうすぐ4連休が始まるセビージャにて。
(写真:アントニオ・ペレス、左より萩原淳子、カルメン・レデスマ、ファビオラ、ペロン。ペーニャ・トーレス・マカレナ楽屋にて。)
Nov 13

2009.11.12〜15// マドリッド劇場 (マドリッド) 

 

小松原庸子スペイン舞踊団公演

【芸術総監督】小松原庸子

【振付】小松原庸子、クリージョ・デ・ボルムホス、マルコ・バルガス、クリスティアン・ペレス

  • 演目:「カルメンー遥かなるアンダルシア」
  • 日時:11月12日(木)、13(金)、14(土)20:30開演   15日(土) 18:30開演
  • 劇場住所:Avda. de la Ilustración sin numero(イルストラシオン通り番地なし)
  • 劇場℡:(34)91 740 52 74 
  • 入場料:22ユーロ
  • Baile Cante Guitarra
    • カルメン:井上圭子、谷淑江、      田村陽子
    • ホセ:マルコ・バルガス
    • ガルシア:ホセ・マヌエル・ブソン      (スペイン国立バレエ団)
    • エスカミーリョ:ダビ・サンチェ         ス 
    • 男性舞踊手:ハビエル・サンチェス、      クリスティアン・ペレス       アンドイツ・ルイバル        カルロス・サンチェス       アドリアン・マケダ

            高木亮太 

    • 女性舞踊手:丹羽暁子、田尻希絵      北山由佳、渡邊美穂      玉沖朋子(小松原庸子スペ      イン舞踊団)


            萩原淳子、梶山彩沙 

    • フアン・ホセ・アマドール 
    • ナタリア・マリン
    • イスマエル・フェルナンデス
    •  フアン・カルロス・ベルランガ
    • アントニオ・ゴンサレス
     

    みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

    私は元気です。本日、私が参加出演する、小松原庸子スペイン舞踊舞踊団マドリッド公演の2日目です。マドリッド入りして5日目ですが、寒い〜寒い〜!セビージャと温度差に驚きながら毎日劇場に通っています。

    お陰様で昨日公演初日を終えました。おとといからリハーサルとばたばたばたばたばた〜と何がなんだか分からないうちに終わってしまいました。舞踊団公演といっても半分以上が外部の踊り手ですから、これはもうまとめるのが大変なのでしょう。前回参加させて頂いたサラゴサ万博での舞踊団公演よりも規模も公演、演目数も多いですから、誰もかれもがてんやわんや・・・・。そんな中の開幕。初日のお客様はのほとんどがフラメンコ舞台関係者、アントニオ・マルケス舞踊団やスペイン国立舞踊団のメンバーなどでした。出演者に両舞踊団のメンバーが多かったためでしょう、会場からハレオが飛んでとても温かい雰囲気の中初日を終えることができました。どうもありがとうございました!

   舞台では毎回いろいろなことを学びます。昨日はある出演者が舞台上で大失敗をしてしまったことで、(でも気にしているのは本人だけのこともあります。)楽屋で大変落ち込んでいました。あんなに練習したのに、あれだけ準備したのに、なぜ失敗してしまったんだろう、なぜなぜ...と真面目な人ほど自問自答して自分を責めがちです。私の舞踊人生は失敗の連続ですから、その気持ちは痛いほどよく分かります。でもね、これは彼女に伝えたことでもありますが、どんなに200%準備しても失敗することはあるのです。なぜなら私たちは人間だから。完璧な人間などいません。(それは人間ではありません。)でも重要なのは、失敗した「後」。失敗を引きずってずるずるずる引きずられるか、もしくはそこから這い上がって底力を見せるか。強い人間はそれほど多くはありません。前者になりそうな自分をなんとか後者にしなければいけない。それは踊りがうまい下手とかそういう問題ではなく、その人の舞踊経験歴でもなく、最終的には本人の精神的な問題だと思うのです。

 私は失敗して学んできました。というより、失敗しなければ学べなかった。そして今も失敗して、落ち込んで泣いて(時にはものに当たったり・・・・)でもそこからなぜ失敗したかを冷静に分析して、毎回毎回学んでいます。(そしてそれは多分一生続くでしょう!)もちろん人それぞれ学び方もあるし、毎回成功して自分の踊りに満足している人もたくさんいると思います。私の学び方を彼女に押し付けるつもりはないけれど、少しでも彼女の明日への活力になればいいなと思って、昨日はおせっかいを焼いてしまいました。今日はまだ彼女に会っていないけど、少し元気になっているといいな。

 舞台はすばらしい。でも恐ろしい。「オリンピックには魔物がいる」とよく言いますが、私は舞台にもいると思う。でもそれを怖がらずに敬意を払い、立ち向かう。そしてその魔物さえも自分のエネルギーにできた時、その踊りは素晴らしいものになると思うのです。

 今日は16:30劇場入りです。世界のどこかで公演の成功を祈っていて下さいね!

 ではまたお会いしましょう!

 2009年11月13日 マドリッド ホテルロビーにて。 

 

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