Dec 3

2009.12.13 // ペーニャ・フラメンカ ペペ・モンタラス(レブリーハ) 13:30H  入場無料

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ダビ・エル・ガジ
  •  パコ・イグレシアス
 
みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?私は昨日セビージャでのペーニャ3公演を終えてちょっとまだ疲れています。先週からどどどっと急に公演の仕事が入り、ここ数日間の疲れがどっと出てきました。ずいぶん昼寝をしましたが、まだ眠れそう。今夜ゆっくり休めば明日は回復すると思います!
                       *

 昨日のペーニャ・トーレス・マカレナの公演もよかったです。雨  が降っていたのとベティス(セビージャのサッカーチーム)の試  合があったのでお客さんが普段より少なめでしたが、ペーニャ会  員やお客さんの「愛」を感じましたよ。
 セビージャに住む日本人留学生の姿も見受けられました。みなさ  ん来て下さってどうもありがとう!そして月曜の「カンテス・ア  ル・アイレ」での公演に駆けつけてくれた踊り手の「ペロン」(なめているわけではありません。芸名です。)もまたもや来てく  れました。ペロンは日本ではあまり知られていないのかもしれま  せんが、すごい踊り手です。世の中にはたくさんの「踊り手」が  いますが、ペロンはただの踊り手ではない、「アルティスタ」。アルテを持っている数少ない踊り手なのです。そしてもう一人のアルティスタ、カルメン・レデスマ。私にとっては師であり友達でもあり母でもあり・・・心から尊敬するカルメンも観に来てくれました。感謝感激!!!
                       * 
1曲目のシギリージャについてのカルメンの言葉が心に残っています。「ジュンコ、とてもよかった。シギリージャは技術や振付で踊るものではない。カンテを理解して自分の内面が感じていることを外に出すもの。全ての踊り手がシギリージャを踊れるわけではない。でもジュンコは本当にシギリージャを踊った。」
                       *
ああ、よかった。私のシギリージャがカルメンに伝わって。そうなのです、フラメンコの全ての踊りはカンテを感じて、それを伝達すること。でもその中でも特にシギリージャは別格。本当に本当にフラメンコでプーロでなければそれを踊れないと思うのです。今まで自分の中でシギリージャを踊らずにはいられない、という必然性があったのだけど、それがシギリージャだけに人前で踊るまでにものすごい覚悟と決意を必要としました。
                       *
シギリージャは・・・カンテにしても同じ。上手にカンテを歌う人はたくさんいるけれど、シギリージャを本当にシギリージャとして歌う人は限られてきます。そして踊りも。私のシギリージャはまだまだまだまだ・・・・これからだけれど、カルメンの言葉を大切にもっともっとこの踊りを自分の踊りにしていきたいと思います。
                       *
・・・・と、そこへ先程の「ペロン」登場。「ジュンコ〜また観に来ちゃったぁぁぁぁ。よかったわよ〜。私はアンタの踊りすごく好きなのぉぉぉぉぉ!」言い忘れていましたがペロンは男なのですが、半分女の子なので日本語に訳すとこういうしゃべり方になります。本当にペロンは面白い。人柄も踊りも。
                       *
そして大皿料理を持って、ここのペーニャの料理人「ピリ」登場。本当に彼女はお料理上手。う〜むいいにおい!というわけでシギリージャのことなんかすっかり忘れて、楽屋でフィエスタ。カルメンが食べる食べる、ファビオラが歌う、ペロンはくねくね、ナタリアと私は大笑い。
                       * 
というわけで無事、萩原淳子セビージャ・ペーニャ3公演を無事終わらせることができました。励ましのメールを下さったみなさん、いつもブログを読んで下さるみなさん、本当にどうもありがとうございます。次回は来週レブリーハでのペーニャ公演です。お楽しみに!
2009年12月3日 もうすぐ4連休が始まるセビージャにて。
(写真:アントニオ・ペレス、左より萩原淳子、カルメン・レデスマ、ファビオラ、ペロン。ペーニャ・トーレス・マカレナ楽屋にて。)
Dec 2

2009.12.2 // 「ペーニャス・デ・グアルディア 2009」 

ペーニャ・フラメンカ・トーレス・マカレナ(セビージャ)21H

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ナタリア・マリン
  • ファビオラ
  • アントニオ・ガメス
 

 

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?私は元気です。お陰様で一昨日無事にセビージャ・ペーニャ公演2日目を終える事ができました。

一昨日のペーニャ会場はセビージャを代表するペーニャの一つ、「カンテス・アル・アイレ」でした。初日の会場とは違い、たくさんのペーニャ会員の熱気で包まれたそこは、まさにこれぞペーニャ!アーティスト達もがぜんやる気でした。お客さんが少ないからといって手を抜くわけではないけれど、やはりフラメンコ愛好家が集まった場所で弾く、歌う、踊るというのは特別なものです。なぜならその場所はフラメンコへの「愛」に満ちあふれているから。劇場でも素晴らしい舞台作品は観られますし、商業フラメンコを提供するタブラオでも時には素晴らしいフラメンコに出会えることもあります。でもペーニャは私にとっては特別な場所。愛好家や会員、アーティスト達から発せられた「愛」がそこにあり、循環し、歴史とともに見えないけれど積み重なっている、それが私にとってのペーニャなのです。

昨年も同じ場所で踊ったこともあり、会員の中には私のことを覚えて下さっている方々もいました。また歌い手ガジのご両親がモロンからわざわざ観に来て下さったり、モイ・デ・モロンやペロンなどアーティストの姿も見えました。フラメンコを愛する人達から発せられる強い愛、エネルギー。彼らとアーティスト(ギタリスト、歌い手)と私が一つの「愛」の循環の中にいるのを感じました。すばらしかった。私の踊りがではなく、その「愛」が、循環が、その中に自分がいるという事実が。最終的には、その中に自分がいれば、自分が日本人だとか、踊りが上手い、下手とか関係ないような気がするのです。フラメンコは偉大だから!

 

そして本日、セビージャ・ペーニャ公演最終日!「ペーニャ・トーレス・マカレナ」での公演です。一昨日の「カンテス・アル・アイレ」も素晴らしいペーニャですが、「トーレ・マカレナ」も素晴らしい。ギタリストのアンとニオ・ガメスがよく言っています。「トーレス・マカレナで弾くのはマエストランサ劇場(セビージャの最も大きい、格式のある劇場)で弾くのと同じだ。」そう、何かが特別なのです、あの場所は。セビージャに来たばかりの頃、「いつの日かこのペーニャで踊れるような踊り手になりたいなあ・・・」と漠然と思っていましたが、本当に踊る事になってしまいました。昨年1回、そして今日が2回目です。昨年踊って以来、トーレス・マカレナの人達はいつも私を温かく迎え、励まし、別の場所での私の公演にも駆けつけて下さいました。今日はこれまでの恩返しをします。私を、ここセビージャで育ててくれるのはやはり彼らの「愛」だから。

 

今まで歌ってくれていた素晴らしいカンタオール、ガジが今日は出演できません。かわりにナタリア・マリンが歌ってくれます。ナタリアとは、小松原庸子スペイン舞踊団公演で共演していますが、私個人の公演では初共演。いったいどんなフラメンコになるのか、これまたやってみないと分かりませんが、今日もいい日になるような気がします。

では、これから衣装にアイロンかけて、靴をぴかぴかに磨いて・・・準備します!みなさん、またお会いしましょう。

2009年12月2日 だんだんクリスマスに近づくセビージャにて。

Oct 4

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

私は元気です。今は静かな日曜の夕方、といっても今週はいろいろなことがありました。月曜から金曜は練習練習練習練習の日々。10月24日にカディスのペーニャでソロ公演を行うので気合いが入っています。また11月には小松原庸子スペイン舞踊団のマドリッド公演に参加するので、その振付けも覚えなくてはいけません。舞踊団から送って頂いた公演DVDから振付けをとるのですがこれがまた大変。以前に行われた公演本番のDVDなので、見たい所で舞台袖からスモークがもわ〜っと出て来たり。しかも正面からの映像なので振付けを取る時には左右反対に覚えなければいけません。パソコン画面を背に首をうねっと曲げてなんとかがんばっています。10月のペーニャ公演の次の日にすぐマドリッドに発ち、その日から舞踊団の方々と合流、練習が始まります。結構大変なんです。本当はブログ更新している場合ではないのです〜。(→公演詳細はこのブログの「スケジュール」を見て下さいね。

でも今週末はその練習練習練習の後にすばらしいプレゼントが待っていました。金曜の午前中の練習中、へろへろになっている時に(しかも生理痛で苦しかった〜)志風恭子さんからお電話が。(注:志風さんとはセビージャにもう20年以上在住のフラメンコジャーナリストです。)「あのさ〜きみさ〜(志風さんは私のことを「きみ」と呼ぶ世界でただ一人の方です。なんだか気持ちがしゃっきりします。)今日バディアでネグラへのオメナへ(日本語だとオマージュかな?)があるんだけど行く?」うわ〜、ネグラ!フラメンコのモントージャ一家のネグラです。しかも場所はバディア。ここは私が以前踊っていた所でもありますが、フラメンコ通やアーティストが集まる、知る人ぞ知るプライベートのフラメンコを行うところです。ここで行われるネグラへのオメナへ。すごいに違いありません。20時開始ということで、志風さんと二人でタクシーで会場まで。といっても20時には始まりません。結局22時半くらいだったかな?始まったのは。

フラメンコって本当にすばらしい!!!!!

ネグラだけでなくもちろん彼女の家族(ファミリア・モントージャ)が一同そろって始まったフィエスタ。あの家族のパルマ。あれはなんと表現したらいいのでしょう、普通ものを聞く(聴く)時は「耳」という部分を使いますが、本当にすごいフラメンコに出会った時に働いているのは「耳」ではないと私は思うのです。もちろん「耳」も使われるんだろうけど、使われているのは「毛穴」ではないか?

佐伯チズ氏は言ってます。「人間の身体全体には無数の毛穴があって、毛穴があるからこそ汗をかき老廃物を排出できる。毛穴は大切なんです。」そうそう、そうなんですけど、毛穴にはもう一つの働きがあると思うんです。すごいフラメンコに出会った時は、普段は排出の役割を果たしている「毛穴」が吸収の働きにパチっと切り替わる。全身にある無数の毛穴がフラメンコを吸収していく。だから鳥肌が立つ。鳥肌とは結果の表現であって、実際に立っている部分は毛穴でしょ?全身がビリビリっとなるのも毛穴が全身にあるから。

ま、毛穴論はそのくらいにして、とにかく、パルマとそしてネグラの声。カンテ。あ〜これはブログにできない。ブレリアだけで涙が出て来てしまった。家族の根っこのあるフラメンコ。フラメンコ一家の深い深い根っこ。それを毛穴で吸収している外国人。毛穴で吸収したものをなんとか根付かせようと一生懸命土を掘る、掘っている土も違うことも知りながら。

フラメンコは彼らのものです。でも、なぜ彼らの外にいる、しかもフラメンコの文化が全くない国で育った外国人に届くのでしょう?その矛盾を感じながら、でもフラメンコの素晴らしさに打たれている私。もう一度言いますが

フラメンコって本当に素晴らしい!!!!!

また明日月曜になれば私はスタジオにこもりひたすら練習に明け暮れるでしょう。そしてDVDと格闘する毎日が始まります。あのファミリア・モントージャのフラメンコになんら関連性があるのかないのか?よくわからないけれど、でも私はやるべきことをやらなければなりません。カディスのペーニャの人達は私のフラメンコを楽しみに待っています。舞踊団公演では私は舞踊団員ではないけど、公演を成功させたい。そのために自分ができることはきちんとやりたい。がんばらなくっちゃ。

・・・とブログを終わりにするところでしたが、なんと、昨日から干している洗濯物を取り込むのを忘れていた〜!セビージャでは気候が乾燥しているのと、日差しが強いのでちょっとほったらかしにしておくと、洗濯物がばりばり、韓国海苔みたいにになってしまうのです〜。

ではみなさん、これから私は屋上に行って洗濯物をとりこんできます。遠くに見えるヒラルダの塔がきらきら光って見えることでしょう。。。。最後にもう一度

フラメンコって本当に素晴らしい!!!! (太字にしてみた)

2009年10月4日

Jun 4

 

 みなさんこんにちは。なんと決勝に進出してしまいました!
 昨年は5位。今年こそは決勝(3人のみ進出)に行くぞ!!!と  思っていたので、嬉しいです。
 応援して下さったみなさんどうもありがとうございました。
 
  が、しかし本番当日にハプニングが・・・。
  前回のブログでもお話しましたが、コンクール予選は主催ペー  ニャ会場で行われ、
 審査員が客席最前列にずらっと並んでいます。その審査員の様子  が変・・・・。
 それは1曲目のソレアの歌振りの時に起こりました。
私が真剣にカンテに集中している最中に、審査員の一人が顔の前で手をひらひら振り出したのです。
するとその隣の審査員もひらひら。またその隣もひらひら。一列全員ひらひら。
一体何が起こったのか????
 
 なんと審査員頭上を1匹の巨大な「ガ」が飛んでいるではありませんか!「蛾」ですよ。蛾。
何を隠そう、この世の中において私にとって怖いものは3つ、吸血鬼とゴキブリと蛾。
幸い吸血鬼はまだお目にかかってないし、ゴキブリは夏のセビージャでよく出会うのでそろそろ慣れてきました。
でも・・・・蛾は・・・・。家に迷い込んで来ただけで私はパニック。道ばたで出くわそうものならダッシュで逃走。
その蛾が、最前列の審査員の頭上を飛んでいるのです!しかもその蛾を追い払っているということは・・・・
私の方に向かってくる????
舞台は照明で煌々としています。汗だらけの私の顔に蛾が張り付きでもしたら・・・・ギャー!!!
一瞬失神しそうになりました。今年のコンクールは蛾のせい終わりか、とあきらめそうになりかけた瞬間
蛾がす〜と客席奥に消えていったのです。す〜っと。
ああ神様!普段神様なんて信じてないけど、その瞬間だけは信じました。どうもありがとうございます!
もうこれから悪い事はしません!(してないけど)
 
 ・・・ということで危うく棄権で予選敗退するところをなんとか無事に逃れ、決勝進出できました。
決勝は今月20日、アレグリアスとシギリージャを踊ります。優勝目指してがんばります!
もちろん決勝当日は殺虫剤をふりまいて・・・。
 
 ではみなさんまたお会いしましょう!応援よろしくお願い致しま〜す!
 2009年6月4日 セビージャにて。
   写真:アントニオ・ペレス、ウブリケ・コンクール予選より。
               
                      *
 第21回ウブリケ市主催全国フラメンコ芸術コンクール2009【決勝】
  • 2009年6月20日(土) 22:30開演
  • フランシスコ・ファトウ・デ・ウブリケ劇場
  • 踊り:萩原淳子、他決勝進出者
  • ギター:フアン・カンパージョ、他
  • カンテ:ヘロモ・セグーラ、ハビエル・リベーラ、他
  • 6ユーロ