Oct 13

10548975_843819759001888_5656621986794981425_o1606944_831766046874646_6618964466430287859_n10441007_831766116874639_3211213488824351399_n1902955_831765413541376_3436645172734680542_n1904129_831766670207917_4895373279195263803_n10616486_831766696874581_4038552686099580709_n10150581_831766730207911_4828733832599424530_n10624982_831766756874575_1467327373934038137_n10665253_831766786874572_1182405070578985301_n10629564_831766816874569_177379824417977195_n10703720_831766973541220_6767673813169909192_n10678840_831767060207878_7832543522826776435_n

土曜のアロラ・セルバンテス劇場での公演はお陰様で無事終了しました。
とっても楽しかった!お越し下さった皆様ありがとうございました。
いまだに熱い拍手が耳に残っています。
しんじさん、ご家族の皆様、守さん、あっくん、さっちゃん、マキさん、
皆々様本当にありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています!

取り急ぎアロラ市役所から写真をシェアさせて頂きます。
(アントニオ・ペレス撮影の写真はもうしばらくお待ち下さい)

また、公演に関するブログもこちらでシェアさせて頂きます。http://aloranerjaenletras.blogspot.com.es/2014/10/japon-en-alora.html

以下、日本語訳してみました。↓

“ソパ・ペロータ(アロラのスープ)”の日にスープをもらうために並んでいた時、バハ・デ・ラ・デスペディーダ広場の掲示板でこのポスターを目にした。その時に私の脳裏に浮かんだこと、それはとある映画の中で耳にしたあるフレーズだ。「うまい商売人というのは、エスキモーにでさえ氷の棒を売る事ができる。」そして私は笑った・・・

というのは、ここアロラは非常に高いレベルのフラメンコの文化があるからである。ここから素晴らしい歌い手、踊り手、名高いギタリスト達が生まれ育った。私達にとってここはマラガの揺り籠。たとえ私達のペーニャ・フラメンカが最近ではそれほど活動をしていないとしても、それはアーティストやフラメンコへの愛情がないからではない。

日本は遠い国だ。アジアの中心の島であり、遠い東洋の先祖代々の文化を持つ、
遠景に水色が見える、未知の島。

金曜に私達の地元の画家、日本人のシンジ・ナガナワ絵画展の開会式があった。私達の、と言うには訳がある。彼は30年以上もたくさんの文化事業に携わってきた。そしてそこでマモル・クボのフラメンコ・ギターを聞いた時、その技術に驚いた。しかし、昨日、土曜にセルバンテス劇場でさらに驚くに至る。

緞帳が上がった。暗い舞台の中に半月状に並べられた6脚のセビージャ風椅子。黒い衣装を身にまとった男性3人と女性3人。左側の女性達はフリルのついた衣装。右側の男性達は金曜日のギタリストにもう1人に加わった、2人によるフラメンコ・ギター。金曜日に弾いたのは伝統的な、最もプーロな(純粋な)アンダルシアのスタイルのメロディを挿入したソリスト。そして、唯一日本人でなかったのは中央に座る歌い手。

くっきりと堂々としたギターの音が聞こえ始めた。もう一本のギターはそれに伴奏していた。その後は踊り手達。1人ずつ、そして全員揃って踊る。パルマや足音、そのドゥエンデで舞台を熱くしていく。そしてシンジの妻であり、アロラ出身のドローレスによる巧みな歌と踊り。

少しずつ最初の暗さから色が満ちてゆく。黒い衣装は明るい色調の大きな水玉へ、そして喜びに満ちたオレンジのバタ・デ・コーラへと変わって行く。見事な音でコンパスを刻むギター。フアニジョロの張り裂ける声とドローレスの柔らかな声。そして最後は白い衣装と照明で完全に明るくなった舞台で終わる。

観客は立ち上がる。満場総立ちの拍手喝采。もう日本だとか、日本人だとかいうことではなかった。それはプーロ(純粋な)・フラメンコだった。少なくとも最も伝統的な形式だった。素晴らしい公演だった。心が震え、光り輝き、感動的な公演だった。
シンジ、あなたの国“日の出ずる国”のこのフラメンコを知る機会を与えてくれてありがとう。

Apr 6

10012569_10152356639756228_1830964995_n  10169335_10152356640531228_24406743_nみなさんこんにちは。

創刊30年、世界唯一の月刊フラメンコ専門誌「Paseo フラメンコ」4月号から、「萩原淳子のFlamenco x Furamenco」が隔月で全6回連載開始されました。

本業は踊りなのですが(もちろん)、文章を書くことを頼まれることが結構多いです。書くことは苦ではないのですが、やはり本業ではないのでいろいろあらがあると思います・・・が、このブログにしても楽しみにされている方が多いようで(よくセビージャでも日本でもご感想を頂きます)、本当にありがとうございます。

今回の連載は隔月で全6回なので、2014年4月号(ただ今発売中)・6月・8月・10月・12月・2015年2月号に掲載というわけです。入稿が済んでいるのは3回分まで。残りの3回分は今月20日が締切なので、今週・来週は「ライター萩原淳子」になります(笑)。ちなみに私の連載がない月は夫、アントニオ・ペレスの写真連載が5月号より隔月で全6回掲載されますので、是非ご覧下さいね。

パセオはどこで読めるのですか〜、という方、セビージャでしたら4月号からバル「LA PUERTA SOL」さん(Calle Sol 67番)に寄贈させて頂きますので、セビージャにいらっしゃる方はそちらでどうぞご自由にご閲覧下さい。日本にいらっしゃる方はパセオフラメンコさんHPからもご購入して頂けますよ。→パセオフフラメンコHP こちら

20925_10151612596541228_541029428_n 1002688_10152357073826228_1730323404_nあ!そして重要なことが。昨年開催致しました萩原淳子在西10年記念公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」がパセオ新編集長の小倉泉弥氏により、2013年名シーン・マイベストに選出されました。一昨年「魚の選び方を知った時」公演に続き2年連続の選出です。考えてみたら、ちょうど1年前の今日私は劇場で踊っていたんだ・・・月日の流れるのは早い早い。この吉報をFacebookに投稿したところ、たくさんの人からお祝いのメッセージを頂きました。ありがとうございます!そして共演のミゲルとモイもとっても喜んでくれました。3人であの舞台、ほんとに頑張ったもんね。ありがとう!!!

公演にお越し下さった皆様、いつも応援して下さっている皆様、本当にありがとうございます。今後も精進したいと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します!

2013.4.6, 7// 川崎市アートセンター“アルテリオ小劇場”

萩原淳子在西10年記念フラメンコ公演 〝ハモンは皿にのせるだけでよい〟
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス

公演ビデオをご覧になりたい方は以下クリックして下さいね。

ではまたお会いしましょう。

2014年4月6日 今日はなんだか暑いセビージャにて。

Mar 2

10latorreみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

はー、やっと怒濤の日々が過ぎ、セビージャに戻りました。今日は一日中洗濯に明け暮れ、今やっと最後の洗濯が終わるのを待っている所です。過ぎてしまえばなんてことないですが、大変だったな、ここ数日。

  • 2月16日 東京にて生徒さんのスタジオコンサート(大成功のうち終了!)
  • 18日 成田を発つ
  • 19日 セビージャ着
  • 22日 ヘレス入り(ヘレス・フェスティバル第1週目)
  • 22〜27日 ハビエル・ラトーレのクルシージョ受講
  • 25日 セビージャに一旦戻り、28日セビージャ公演の合わせ→またヘレスに戻る
  • 28日 11:00 ハビエル・ラトーレクラス受講生によるヘレス舞台公演、最終リハーサル
  • 同日  13:30 同上公演本番
  • 同日  14:30 公演終了
  • 同日  16:15 ヘレスからセビージャへ移動
  • 同日  17:30 セビージャ着→仮眠
  • 同日  20:15 セビージャ公演会場ホテル・アル・アンダルース着
  • 同日  21:00 合わせ
  • 同日  23:00 本番
  • 3月1日  01:00 自宅着

いやーよくがんばりました。今年もヘレス・フェスティバルで開講されるハビエル・ラトーレのクラスを受講しました。他にもたくさんのアーティストがフェスティバル期間中にクラスを開講していますが、私は可能な限りハビエル・ラトーレのクラスを受講するようにしています。今年で3回目。何が他のクラスと違うかというと、期間中6日間のクラスで学んだ振付を最終日に劇場公演として発表すること。たった6日間で学んだ振付・・・そしてそれだけではない、群舞としてのフォーメションなども同時に学んでゆきます。だって、ヘレス・フェスティバルの公式プログラム内の劇場公演として発表するんだもの。そんな無謀なことができるのか?と普通の人は思う。私も思う。でもやってしまう。それを指揮してしまう、それがハビエル・ラトーレの恐ろしい程の素晴らしさ。ハビエル・ラトーレだからこそできる。みんなついていってしまう。ハビエル・ラトーレでなければこれはきっとできない。

Captura de pantalla 2014-03-02 a la(s) 10.16.59その公演の動画は こちら。Taller con Javier Latorre , Festival de Jerez 2014

私にとって重要なのは舞台で踊るということよりも、その短期間でいろいろなレベルのクラス受講生達をどのように群舞としてまとめてゆくか、どのように舞台公演としてみせてゆくのか、そのラトーレの手腕を学ぶこと。これまでに2回、同様のクラスを受講してきたけれど、とにかく振付とフォーメーションを覚えるのに精一杯で、そこまでは学べなかった。。。。しかし!今年は分かってきたぞ。ラトーレの手腕が。ほんのささいな動きで、一瞬にしてその受講生のレベルを見分ける眼力。狭い舞台の中で、25人の受講生を群舞としてどのように動かすか、そのためには適材適所というのが必要になってくる。そしてラトーレの構想の中には群舞としての流れ、音の流れは一環としてある。それをできるだけ忠実に今そこにいる受講生で組み立ててゆく。無駄な動きがない。シンプルでありながら、全体的な構想としてまとまっている。説得力がある。美がある。しかし、それを絶対として固執することはしない。時として、受講生を動かしてみてベストな方法を選ぶ柔軟性もある。でもかといって受講生をむやみやたらに動かし、惑わすことはしない。気分や思いつきじゃないのだ、しっかりとした経験に基づく感性と知性によって人を動かす。

これはすごいよ。一人の人間がそれを行うってのは、相当頭がよくなくてはならない。物事を、踊りを、舞台を、音楽さえもマクロで観る目。そして一人一人を実は気遣ってもいるミクロの心。それを兼ね備えているのがハビエル・ラトーレ。だからこそ皆彼についてゆく。だからこそ素晴らしい舞台作品になる。

そして、私も将来そうなりたい。時間をかけて踊り手として、人として学び、経験を積んでゆけば、きっとできるはずだ。

このクラスは一応、「プロフェッショナルクラス」ということになっているけどレベルは様々。プロフェッショナルの定義は各自それぞれ異なるということなのかな。以前は確か、プロフェッショナルクラスに申し込む人は自分の踊りの映像をフェスティバル側に提出して、それで事前選考されていたように思うけど、今はそういうのはないみたい。そんな背景もあってかレベルは様々。もちろん私達は学んでいるからこそクラスを受講するのだし、「プロフェッショナル」の定義はそれぞれ異なるし、私がプロフェッショナルであなたは違うでしょ、と言うつもりはない。でも、明らかにどう見ても初中級のレベルの人がクラスにいるというのは先生に対して失礼なのではないかな。どうなんだろう、こういう考え方は。

・・・なんてことも少し思ったけれど、クラスには代教のプロの踊り手が3人いた。ハビエル・ラトーレの娘であるアナ・ラトーレ、コルドバのアナ、ムルシア出身のシンティア・カーノ。ちょうど、前者から身長が高い→中くらい→低いとなっている。背の低い私は、同じくらいの身長のシンティア・カーノの隣で踊ることが多かった。この若い、恐らく20代前半くらいの踊り手、舌を巻く程上手い。まず、早い。ラトーレが振付ている瞬間にもうパソ(足の動き)や振付をとっている。次の瞬間にはすぐ踊りだし、その次の瞬間には自分なりの味付けで自分の踊りにしていく。そして踊りと踊りのつなぎ。うまい。隣で、うーんとうなりながら振付をとっている私だったけど、とりながら、何度もシンティアの動きを研究した。私が持ってない動き、やらない動きというのが随所に出て来る。そうか、そういう音の感じ方もあるのか、そういう表現方法もあるのか、と非常に勉強になった。自分の動きにその場で取り入れた部分もあり、いつか使おうとポケットにしのばせたものもある。いずれにせよ、とことん学ばせて頂いた。それにしても、シンティア級の踊り手なんて、スペインにはゴマンといるんだよね。日本にいるとなかなかそういうことに気付かない。やっぱり受講してよかった。そしてシンティアと同じくらいの身長でよかった(笑)。

でも今回大変だったのは、同日にセビージャで自分の公演があったこと。公演時間が重なっていなかったため両方とも出演することになったのだけど、一緒に準備するのはかなり大変だった。セビージャ公演で踊ったのはガロティンとバタ・デ・コーラのアレグリアス。もちろん日本でも準備をしてはいたけれど、日本にいる時の私の生活の大半はクラスで教えているので、なかなか自分の練習時間を割く事ができない。時間があっても頭の切り替えが上手くないので(笑)自分の練習時間にクラスのことを思い浮かべて「ああ教えればよかったかな〜」とかいろいろ物思いにふけってしまい、自分の練習に集中できない。これは自分のせいですが。そんな感じで、一応準備はしていたけど、最終調整はヘレスで。

一度に3曲準備するというのは結構しんどい。2曲はまだ分かるけど。しかも3曲のうち1曲がその週から学び始めた新規の曲で群舞構成やフォーメーションも1週間後の舞台作品に仕上げていくわけだから、これは大変だった。ヘレスにいる間はほとんど練習に明け暮れた。ストレスでヘルペスが出て、顔にも吹き出物が・・・がーん。体調は崩さなかったし体力はあったけど、やはり身体はどこかでシグナルを出すものなのだと思う。でないと人間壊れちゃうよね。

とはいってもやらなきゃならない時もある。別にやる義務があってやらなきゃいけないわけではなく、自分でやると決めたことだからやる。自分で決めたからには、「できない」とか文句や弱音は吐かない。他人にも当たらない。とにかくやる。それが今回はこの時だったわけで、とにかくやりきりました。これができれば、後は大体なんでもできそうかな。また一つ山を乗り越えた、そんな気がします。

最後になりましたが、この公演に関してのブログが以下アップされていましたのでご紹介させて頂きます!

では、また次回、アントニオ・ペレスによる写真等もアップしたいと思います!

2014年3月2日 セビージャにて。

Feb 24

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

あっという間に時間が経ち、この1週間でまずスタジオコンサートが終了→セビージャに戻り→今、ヘレスにいます。そして今週の金曜にはヘレスで踊り、同日セビージャに移動し、セビージャでも踊ります。なんてこった、この生活。目まぐるしいな〜。

何からブログにしてよいのか・・・、まずは順序でいくと、先週日曜のスタジオコンサートですね。改めて思い出しても、本当に素晴らしいスタジオコンサートになりました。出演者の皆様お疲れ様でした!!!共演の小林亮君、エル・プラテアオ、どうもありがとう!!!そしてお手伝いの皆様、ありがとうございました!!!クルシージョを始めて第1回目の生徒発表会。どうなることかと思ったけれど、有志出演者の皆さん、本当によくがんばりました!!!前回(去年の夏)のクルシージョで今回の出演者を募り、それから出演曲ごとに皆さんお集りになって自習をしてきたわけですが、その間月に1回ほど練習の動画を送ってもらっていました。私の方でチェックしアドバイスするためなのですが、今だから言える話、1回目の動画が送られてきた時は、萩原、がーーーーーーーーん。パソコン画面の前でしばらく腕組みをし、遠くを見つめ、手のひらで額を押さえていました。がーーーーーーーん。これでみんな、本当にスタジオコンサートに出るつもりなのかーーーーーーー。萩原、がーーーーーーーーん。

どうしよう、普通、一般的に週に1回とかスタジオに通って先生に教えてもらって、振付だって1年くらいかけて発表会に向かって準備するのに。そうだよね・・・・・私はスペインにいるからね・・・・いや、それは言い訳にはならない。私がスペインにいる間にきちんと自主練習できるように、クラスでは教えている。つまり、ただ技術や振付を教えるのではなく、「どこに問題があるのか」を見抜く目と耳を養う。→「その問題点をどのように解決するのか」、その方法論。それを教えているではないか。あとはそれを実践するのが生徒さんの仕事。継続するのは生徒さんの責任。結局それを持っていなければ、それをしなければたとえ毎日レッスンを受けたとしても何ら成長は見られません。残念ながら。クラスを受けているという事実で学んだ気になっているだけ。厳しいけどそれが現実・・・・という人が世の中ゴマンといます。

とはいえ、第1回目の動画はがーーーーーーーん、でした。この踊りをスタジオコンサートでお客様にお見せする踊りにしなくてはならない。たとえ生徒スタジオコンサートでもお客様がいらっしゃる、たとえ入場料1000円だとしても、お客様は大切な時間とお金をかけて観に来て下さる。それをはき違えて、ただ人前で踊れればいいと考えている人が多いですが、それは違うと私は思っています。少なくとも私の生徒さんが私の名前の元で人前で踊るのであれば責任は私にある。きちんと指導する責任が。

というわけで動画は本当に細かくチェックしました。群舞なのでまずは全体の印象。それから一人一人の踊りをじっくり拝見して、いい点と直すべき所をアドバイス。動画というのは便利なもので、何度も巻き戻しができます。クラスでは気付かない生徒さんの特徴がはっきり確認できる。しかもそのアドバイスと動画を生徒さん自身が比較して確認できるのはいい。とてもいい。クラスで注意しても、生徒さん自身がその注意の意味が分かっていないこともある。自分の問題点を認識できていない場合、なぜそれが悪いか分からない場合。もちろんそれは説明できるけど、実際に言葉だけで説明されて理解できる人と、ふーん、という感じで終わってしまう人もいる。問題なのは後者で、このパターンだといくら注意してもなかなか直らない。本人に自覚がないから。でも動画だと、その本人が客観的にその問題点を見るから、見ざるを得ないから、否応無しに問題点を直さざるを得なくなる。

ものすごく細かくアドバイスをしたことが功を奏したのか、その約1ヶ月後に送られてきた2回目の動画は格段によくなっていました。みんな本当に欠点を直してきた。すごい。それでも直っていない部分、新たに直すべき部分、よい部分を3種類に分けてコメントする。そして全員のコメントは全員で共有する。他人の欠点は自分の欠点。そして他人のよい点は自分の参考にできるように。こんな通信添削で大丈夫かな・・・と心配にもなったけど、定期的にレッスンできない分、できることをやるしかない。でもある意味、それはそれでよかったのかもしれない。みんな自主的になってきたから。

そして各自本当によく練習したのだと思う。暇な人間はいない。皆、限られた時間の中で本当に一生懸命練習してきたのだ。練習する時間がとれない人もいる。でも隙間の空き時間を利用してイメージトレーニングをしたり、みんないろいろ工夫している。「いや、私は時間ないわ、そこまで」という人。ある。だって今このブログを読んでいるではないか。このブログを読む時間があるならば、自分の踊りをプラスにできる時間だってある。ある、というより捻出できる。とにかく、今回のスタジオコンサートの出演者は本当によくがんばった、それぞれ、仕事があり、家庭があり、子育てがあり、介護があり、その他もろもろ人生の中でいろいろなことがあり、でもその中で本当によくがんばった!!!!

その成果が先週日曜のスタジオコンサートでの踊りだった。なんという成長。その成長ぶりに萩原は心底驚きました。人はここまで成長するものなのか、と。そして目標を高く掲げ、それに向かって努力することの素晴らしさ。その過程で学んだことはきっとこれからの宝物になるでしょう。誰かからもらったものではない、お金で買ったものではない、自分の努力で手にしたものだから。

もちろん本番失敗してしまったこともあるかもしれない。でもその失敗だって、重要なのはどのように準備してきたかによる。自分に妥協してまあいいか、と手を抜いて準備した人の失敗からは何も学べない。でも一生懸命準備してそれでも失敗したのなら、そこの自分の弱点がある。今度はそこを強化すればよい。そうやって少しずつ学んでゆけばよい。少しずつしか本当は学べない。少しずつ学んだものだからこそ、本当の意味で自分の力になってゆく。

というわけで、これからも私は生徒さん達と一緒に成長してゆきます。よろしく!

もう眠くなりましたので、ヘレス・レポートはまた次回かな。ではでは。

2014年2月24日 ヘレスのホテルにて。

Jul 26

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

明日から「第3回福岡クルシージョ」です!昨日より福岡入りし、今日は日帰りで長崎の軍艦島に行ってきました。非常に興味深い所。詳細はまた改めてブログにします。お楽しみに!

クルシージョ詳細はこちら をクリックして下さい。満席クラスもいくつかありますので、直前にお申し込みご希望の方はfukuokacurusillo@gmail.com(ウラベ)までご連絡下さいね。お待ちしております!

さて、昨日の引き続き、第1回アントニオ・ペレス来日写真展『24時間 en レブリーハ』の写真を以下にアップします!

最初は写真展にお客さん来るのかな〜なんて心配もしていただのですが、開催中はひっきりなしに続々とお見えになり、ありがたびっくり!でした。チラシにはアントニオによるガイドの時間も記載していたのですが、そんなの全然関係なくお客様がいらっしゃる度にアントニオも私も二人で写真展の説明。大変だったけれど楽しかった!!!ただ写真を見ているだけでは分からないこと、説明を聞いて、あ〜なるほど〜と見方が深まるもの。みなさん楽しんで頂けたようです。ありがとうございました!

この写真展はなんと、スペインの全国紙「ABC」(日本でいう朝日や読売のような新聞)セビージャ版にも取り上げられ、そのデジタル版には展示写真の一部がアップされました!!!

http://www.abcdesevilla.es/fotos-local/20130712/cruces-mayo-lebrija-llegan-123855.html

是非ご覧下さい!

そして、この写真展&ライブの「公演忘備録」がパセオフラメンコHPにアップされました。井口由美子氏のご執筆になります。どうぞお読み下さい!

http://www.paseo-flamenco.com/daily/2013/07/post_10.php#004245

レブリーハの笑顔 (by 井口由美子)
アントニオ・ペレス来日写真展開催記念フラメンコライブ
アントニオ・ペレスの仲間たち
7月12日(金)~15日(月)東京(芝)MARUWAビル 2階サロン
7月12日出演者【バイレ】萩原淳子/浅見純子/後藤なほこ/田村陽子【カンテ】パコ・エル・プラテアオ【ギター】久保守

心開いた笑顔に出会うと嬉しくなる。そんな快いひとときでした。
スペイン、レブリーハで五月に開催されるクルーセス祭。
自然の恵みや収穫、人生の豊かさを祝う原始文化を起源とした、
春の歓びに満ちた祭りの行事で、
女性たちがそれぞれの家に伝わって来たものなどで
祭壇の十字架(クルース)の周りを飾り付けていく女性の祭りであり、
この地に伝わってきた「セビジャーナス・コラーレス」の歌詞や独特のリズムが
夜を徹して鳴り響く、歌と踊りの祭りでもあるそうです。
そんな祭りを楽しむ人々の豊かな表情を捉えた
写真家アントニオ・ペレス氏の日本での第一回写真展が開催されました。
その記念フラメンコライブの会場となったMARUWA財団サロンにも
それらの写真が壁一面に展示されていました。

女性たちの飾らないたくましい笑顔に惹きつけられます。
それは人生の年輪から自然に滲み出ているものだからこそ心を動かされる。
この町にしっかりと根を下ろして暮らしている人々の緩やかな連帯感がある。
そして何よりも、誰もがこの町を愛し、
支えている一員であるという誇りと自信に満ちているということが伝わってくるのがいい。
生活というものは、穏やかに見えながらも、様々な問題をはらんでいたりするもの。
それでも女たちは家庭を思いやり、根気よく一日一日を重ねていく。
そうやって一年ごとを力強く乗り越えていくことを謳歌するようにセビジャーナスを歌い踊る、
そんな開放感が彼女らの表情から溢れていました。
ここに暮らす全ての人たち一人ひとりが祭りの主役なのです。

そういった写真の映し出す雰囲気の中で行われたフラメンコライブは、
やはりアットホームで、心地良いアイレが漲っていました。
田村陽子さんの躍動、浅見純子さんの情熱、後藤なほこさんの可憐、萩原淳子さんの迫力、
4人の艶やかなバイラオーラの競演が、レブリーハの女性たちの姿と重なっていく。
カンテとギター、そしてサパテアードの織り成す、
マイクを通さない生きた音楽を肌で感じるライブ。
それはレブリーハの夜風の匂いが伝わって来るような粋な60分間でした。

終演後、ペレス氏と萩原さんご夫妻と、短い時間ながらお話させていただく機会がありました。
旅人として外側から撮るのではなく、彼らと同じ住人の気持ちで内側から撮るのです、
とペレス氏が語っていた言葉が印象に残っています。
ペレス氏はとても優しい瞳をしていました。
そしてその奥には少年のような好奇心の輝きが宿っているのです。
目を合わせると誰もが心を開きたくなる、そんな深みがありました。
萩原さんの怒涛のバイレが熟成されていき、
まろやかな味わいを帯びてきた変化を感じるのは、
ご主人のあの瞳に見守られているからかな、とふと思い当たります。

皆様、本当に本当にありがとうございました!!!全国からもたくさんのお客様にお越し頂きました。ご出演の皆様も、お手伝いの皆様も、会場となったスペイン舞踊振興MARUWA財団の皆様、本当にありがとうございました!!!アントニオとは来年も開催したいね!!!と話しています。お楽しみに!!!

2013年7月26日 福岡のホテルにて。

Jul 25

CartelCruces CartelCruces2

  • みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

毎日毎日飛ぶように過ぎてゆきます。先日行われた「第1回アントニオ・ペレス来日写真展『24時間 en レブリーハ〝クルーセス祭〟』」と「同時開催フラメンコライブ『アントニオ・ペレスの仲間たち』」はお陰様で無事終了致しました。たくさんのお客様にお越し頂き、またご出演して下さった皆様からもお客様からも大好評にうちに幕を閉じることができ、主催者としてほっとしています。夫であるアントニオ・ペレスの写真展とフラメンコライブを同時開催する、という企画を思いつき、勢いのままに、そしてたくさんの方の応援の声を背にし、どどどどどーと走り過ぎた日々でした。4月の在西10年記念公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」の準備をしながら、この写真展&ライブの準備も平行して行い、今思うと大変だったな〜、本当に大変だったな〜と思います。でもたくさんの方々からのお喜びの声、また、「次回も開催してほしい!」とたくさんのメッセージを頂きがんばった甲斐があったなと思います。自分が企画したものをやり遂げた達成感もあります。やってみて本当によかった。

そう、できることをやるのではなく、やると決めたことをやる。なぜならば、できるかできないかはやってみなければ分からないから。

今日は写真展&ライブの写真を一挙公開します!

2013.7.12(金)〜15(月祝)//
第1回アントニオ・ペレス来日写真展
開催記念

スペシャルフラメンコライブ「アントニオ・ペレスの仲間たち」(敬称略・50音順)

Baile      7月12日(金) Cante   7月12日(金) Guitarra   7月12日(金)
  • 浅見純子
  • 後藤なほこ
  • 田村陽子
  • 萩原淳子
  • エル・プラテアオ
  • 久保守

17601_10151788670571228_1094721520_n 999388_10151799498316228_542666339_n 375633_10151799504821228_2036060777_n 942707_10151788675426228_822842051_n 546822_10151788662546228_915108722_n 1069135_10151799492171228_1514040362_n

Baile  7月13日(土) Cante  7月13日(土) Guitarra  7月13日(土)
  • 市川幸子
  • 島村香
  • 藤井かおる
  • 萩原淳子
  • エル・プラテアオ
  • 小林亮

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Baile  7月14日(日) Cante  7月14日(日) Guitarra  7月14日(日)
  • 太田マキ
  • デラフエンテチャベス由香
  • マリコ
  • 水野恵
  • エル・プラテアオ
  • 久保守

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Baile  7月15日(月祝) Cante  7月15日(月祝) Guitarra  7月15日(月祝)
  • 宇根由佳
  • 島村香
  • 田倉京
  • 萩原淳子
  • エル・プラテアオ
  • 宇根理浩
  • 小林亮

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本当に、本当に、この写真の通り4日間、熱い熱い、出演者とお客様と一体となったライブとなりました。ご出演して下さった皆様、お越し頂いた皆様、本当に本当にありがとうございました!

次回のブログでは同時開催の写真展の模様をブログアップしますね。こちらも大盛況でした!!!

写真:Antonio Pérez (アントニオ・ペレス)

2013年7月25日 福岡にて。

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