みなさんこんばんは。お元気でお過ごしでしょうか。
ご連絡が遅くなりましたが、帰国前、レブリーハのフラメンコ・テレビ番組“チャルラス・ア・コンパス” に出演しました。ホセ・バルガス・クルース司会による、フラメンコ・アーティストのインタビュー番組です。
とにかく、しゃべるのは苦手で・・・・しかもテレビ収録なんて・・・とんでもないのですが、結構有名なフラメンコアーティスト達も出演している番組らしく、そこに呼ばれたにも関わらず紹介しないのは大変失礼にあたる・・・という意見もあり・・・まあ、一応こちらのブログで紹介させて頂きます。
http://www.lebrija.tv/index.php/component/k2/itemlist/category/43-charlas-a-compas
上記内の「Yunko」(ジュンコ)という所をクリックするとその番組が出てきます。収録の最初にちょっとサパテアードを入れてほしいと言われ、ちょっとトコトコ踊ったのですが、床がつるつるしていて滑ってしまい、すっとこどっこいな踊りになってしまいましたが、そんなのも映されてしまいました。(正直言って、すごい、やだよ・・・)でも仕方がない。司会者によると、あのファルキートも出演したらしく、ファルキートなんかだと、床が滑ろうがなんだろうが、素晴らしい踊りをしたんだろうなと想像するに、まったく私はダメダメでした(涙)
収録を見に来た夫から後で、「なんでもっと面白いこと話さないの?いっつも家ではいろいろしゃべっているのに」と言われ、がーん。確かにそうなんです。家の中ではあーでもない、こーでもない、フラメンコのことになると夫に嫌がられる程しゃべりまくるのに、他の人の前では全然しゃべれなくなってしまうのです。もう、自分でもダメダメと思うのですが、そして後から、「ああ言えばよかった」とか「あのエピソードもあった」とか後から後からモコモコと湧いてきて、すっごい後悔するのです。
話すのはやっぱり苦手・・・。人にはそれぞれ得手・不得手というものがあり、私の場合は踊るのと文章を書くのと読むのと聴くのが好き。そして話すのと歌うのがダメ。まあ、その人間の個性みたいなものでしょう。完璧な人間などいない、ということにしておきましょうか。
そういえば、ファルキートと言えば、数年前のビエナル(セビージャで開催される世界最大のフラメンコ・フェスティバル)の時の彼のラジオインタビューの場に居合わせたことがありました。ファルキートがいろいろしゃべっている目の前で彼のマネージャーみたいな人がカンペを出していて、そのカンペにものすごいスピードで走り書きしている。そしてマネージャーはそれを指さし、何度もそれを話せ、話せ、とジェスチャーで指令を出していました。それをファルキートが話したと思ったらすぐにまた次のカンペ・・・その繰り返しで彼のインタビューはすぐに終わってしまった。その時は、有名アーティストというのは自分のしゃべりたいこともしゃべれないのか、可哀想に。と思ったのですが、そういう人がいてくれれば、私も、それをしゃべればよいのか、と要領よく自分の宣伝もしつつ、面白いネタなども提供できたのかなあ、なんて思ったり。ま、そんな人いませんけど。
個人的には、インタビューの後に行った、レブリーハのバル“ボッチョ”という所で(フラメンコアーティストが集まる、有名なバルです)即興で踊った(というか、踊らされた)ブレリアの方がよっぽど楽しかったなあ。
そしてその後また別のバルに行き食べたカラコーレス。(かたつむり)ぎょえー、そんなの食べるの???!!!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、スペインにおけるカタツムリって、日本でいう枝豆みたいなのもの。とりあえずビールと枝前を頼むように、スペインではビールとカタツムリってのが夏の定番。この時期になると、(セビージャはすでに暑い)みーんなカタツムリ食べています。八百屋の店先にもカタツムリがぎっしりと詰まった大袋が売られていたりね。
まあ、そんなこんなもちょっと懐かしく思い出しました。
ではみなさんまたお会いしましょう。
2015年6月19日 日本にて。