萩原淳子10/24カディス・ペーニャソロ公演

2009.10.24 // ペーニャ・フラメンカ・サルバドール ・ペリアニェス(コニール、カディス)22:30H

萩原淳子ソロ公演 

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  ヘロモ・セグーラ
  • アンドレス・マルティネス 

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?信じられないかもしれませんが、こちらセビージャはいまだに暑いです。日中は袖のある服で街を歩くことができません。

ソロ公演がもうすぐ近づいています。なのに、風邪でダウンしてしまいました。昨日からのどが焼けるように痛くて熱が出ています。昨日に比べたら少し落ちついてきましたが、今日一日は休んでいた方がよいかもしれません。日本にいた時にいつも言われていた、「もう練習に行くのやめなさい」という母の声が聞こえてきそうです・・・・。

私が出演するカディスのペーニャ公演と同じ日にアルゼンチンやカナダでも何かフェスティバルらしきものがあるらしく、アーティストを決めるのが大変でした。毎回これで悩みます。自分が希望するアーティストが日程やギャラの件で共演できないことが多いのです。ギタリストが変われば歌い手も変わるし、自分との相性も変わる可能性もあります。それによって踊りが全然違ってくるのです。でもそれはある意味「チャンス」。いつも同じ共演者で組むのは楽でもありますが、自分が発展しない危険性もあります。初めて組む共演者とでは、相性がいまいちの可能性もありますが、もしかすると、すごい展開になり、自分の新たな面を発見できる可能性も秘めています。

今回の共演アーティストは(やっと決まった!)ギターがアンドレス・マルティネス(アンダルシア舞踊団在籍ギタリスト)、カンテがヘロモ・セグーラ(エバ・ジェルバブエナ舞踊団在籍カンタオール)。アンドレスとは初共演と思っていたのですが、実は日本で共演していました!日本で私が師事していたAMI先生の公演(2001年「CLAVERES REVENTONES」公演)で。私は当時群舞の一員でした。アンドレスはその時新宿のタブラオ「エル・フラメンコ」に出演している最中だったんですね。あの時AMI先生がスペイン人アーティスト達に群舞の構成などの話しているようでしたが、当時の私はスペイン語が全く分からず、でもどういう風に打ち合わせをしているのか、こっそり耳をそばだてて聞いていました。「いつの日か私もスペイン人と仕事をするんだ」ということを心に決めて。

ヘロモ・セグーラとはこちらで随分共演しています。先のウブリケコンクールでも予選、決勝とともに歌ってくれました。彼は来週日本で行われるエバ・ジェルバブエナ公演に出演するので、スペインに戻るのが10月22日の夜中、23日に私と練習して、次の日本番です。ちょっと大変かもしれないけど、ヘロモは私との仕事をいつも楽しみにしてくれるのでがんばってくれると思います!

アンドレス、ヘロモ、私の3人でどんなフラメンコが飛び出すか?3人の初顔合わせは本番前日。そして本当に「何か」が飛び出すのは、舞台の上です。そしてその舞台がペーニャだということ。これは重要です。観光客が集まるタブラオとは違います。フラメンコを、カンテをこよなく愛する人達の前で踊るからこそ飛び出る「何か」。彼らからも私たちからも飛び出る「何か」。だからフラメンコは面白い。

さ〜て、24日はどうなるかな?今は身体が動かせませんが、なんだかわくわくしてきました。

ではまた元気になった頃お会いできると思います。みなさんもどうぞご自愛下さいね!

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