カルメン・レデスマ

 みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

セビージャ3公演!と喜んでいたのも束の間、どうしよう〜どうし  よう〜と緊張と不安の毎日が始まりつつあります・・・・。1月中  は、公演は2月だ!と思っていたのですが、あれ、もう2月じゃな  いの。毎日変な夢を見てうなされたり、(先日の夢は、踊っている  私の足にE.T.しがみつき、身体が浮いてしまうというもの)やるべ  きことは分かっているのに、集中できなかったり。そして自己嫌悪  に陥ったり。本当にこんな状態で踊れるのだろうか・・・と不安で  いっぱい。舞台を控えている人は皆こんな気持ちなのでしょうか。

これではいかん!と電話をかけた相手がカルメン・レデスマ。カル  メンは私の恩師。今は習っていませんが、いつでも私の心の恩師。近所に住んでいることもあり、時々カルメンのお家にお邪魔をしています。自分の心の不安をカルメンに話すことはありませんが、カルメンといろいろ話しているとなんだか落ち着いてきたり、さらに元気になったり。今日もカルメンが用意してくれたコーヒーと、私の手みやげのチョコレートでお茶をしてきました。

本当に重要なことは、いつもカルメンに話せずにいるように思うのです。毎回、ああ、カルメンに言わなかったな・・・と思いながら家路に着きます。それでもなぜかカルメンとのおしゃべりは、私にとってとても重要なひと時なのです。何かフラメンコに関してすごく重要なことを伝授してくれるとか、そういうことではないのですが、それでも「何か」重要なことがあるのです。踊り手として、人として尊敬できる人だからこそでしょう。うわべだけのおべっかがまかり通っているこの世の中で、そういう人に出会えたというのは感謝すべき、すばらしいことだと思うのです。

これからもがんばろう。そう新たに気持ちを立て直すことができた午後でした。

2010年2月3日 セビージャにて。

(写真:アントニオ・ペレス/萩原淳子ペーニャ・トーレス・マカレナ公演を見守ってくれているカルメン・レデスマ)

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