¨SOMOS JAPON¨第23回 スサーナ・カサス

みなさんこんにちは。

東日本大震災復興支援特別プロジェクト“SOMOS JAPON”。スペインのフラメンコ・アーティストへのインタビューと、彼らからの応援メッセージの第23回。

今日は、前回協力して下さったエル・フンコの奥様で同じく踊り手のスサーナ・カサスへのインタビュー&彼女からのメッセージです。(インタビュー、写真:萩原淳子)

第23回 スサーナ・カサス

(フラメンコ舞踊家)

【質問①】差し支えなければ、あなたの人生の中で起きた、厳しくつらい状況について語って頂けますか?

【質問②】その状況をどのように乗り越えたのですか?

【質問③】あなたの将来のプロジェクトを教えて下さい。

【質問④】日本の人達へのメッセージをお願いします。

【答え①】兄の死。その時私は「Por un sueño」(萩原註:スサーナと彼女の夫であるエル・フンコによる舞台作品)の練習中だった。日曜日の夜、私は兄にさよならをしたの。その時がもう最後だと思った。そして水曜日の朝、兄は亡くなった。9月9日だった。その日セビージャに戻ったけれど、舞台の練習中だったし、8ヶ月の子供を残しておくこともできなかった。だからすぐにカディスに戻らなければならなかった。泣く事ができなかった。練習や舞台に悲しい雰囲気を持ち込むことはできなかったから。落ち込みは1ヶ月後に来た。兄の子供達が兄の遺灰をウエルバの防波堤に捨てたの。私はその遺灰を探しに行った。その時初めて私は泣いた。

【答え②】自分の子供の存在を感じること。そして踊り。ソレアを踊って私は泣いたわ。

【答え③】踊り続けること。今出演しているタブラオや舞台を続けること。でも野心はないの。来た仕事をを引き受ける。楽しむことね。

【メッセージ】日本は長い間スペインを助けてくれた。だから借りがあるのよ。私は日本に行きたい。

写真の中のメッセージ:あなた達が力強さ、勇敢さと根性を持った人種であることを、あなた達は示し続けるはずです。一人のセビージャ女性からのたくさんのキスを。 スサーナ・カサス

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女性は子供を持つと強くなるのだろうか、子供が女性を強くするのだろうか、私が子供を持ったらどうなるのだろう。

2011年5月29日 セビージャにて。

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