みなさんこんにちは。
東日本大震災復興支援特別プロジェクト“SOMOS JAPON”。スペインのフラメンコ・アーティストへのインタビューと、彼らからの応援メッセージの第24回。
今日は、ラモン・マルティネスへのインタビュー&彼からのメッセージです。(インタビュー、写真:萩原淳子)
第24回 ラモン・マルティネス
(フラメンコ舞踊家)
【質問①】差し支えなければ、あなたの人生の中で起きた、厳しくつらい状況について語って頂けますか?
【質問②】その状況をどのように乗り越えたのですか?
【質問③】あなたの将来のプロジェクトを教えて下さい。
【質問④】日本の人達へのメッセージをお願いします。
【答え①】幸運なことに私は健康に恵まれている。自分の人生の中で最悪だったことは、自分の近くにいた人・・・・ずっとそばにいた人・・・・・・が病気になったこと。そしてその人はもういない。
【答え②】どんなにつらいことからも学ぶ事ができる。毎日毎日が新しいんだ。いつも夢を持つんだ。今日はいる。でも明日はいるかは分からない。生きる気力を持つ事。「物」ではないんだ。「物」でないものが幸せなんだ。それはお金で買うことができないんだよ。
【答え③】毎日幸せでいること。
【メッセージ】津波や放射能で日本は苦しんでいる。でも同時に、誇りを持つ事ができる。世界に、そのすばらしい人間性を示すことができたから。
私はエル・フラメンコ(萩原註:東京にあるタブラオ、フラメンコレストラン。ここではスペイン人アーティストが半年の契約で出演する。)に出演していました。日本が大好きなんだ。日本には借りがあるんだ。たくさん助けてくれたんだ。いつも感謝している。日本人が持つ、フラメンコに対する愛情、敬意、物ごとをきちんとおこなうこと。長い時間をかけて日本はフラメンコの世界の中で重要な位置を築いてきたんだ。震災によってフラメンコ界は喪に服したんだよ。
写真の中のメッセージ:希望
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今日の私は幸せだったのだろうか。
・・・・・・・・・少し考えた後、
今日生きていたことだけで幸せだったのだと気付きました。
2011年5月30日 セビージャにて。