6/24 全国アレグリアス舞踊コンクール予選出場

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

2011年6月24日(金)第14回全国アレグリアス舞踊コンクール予選/ペーニャ・ラ・ペルラ・デ・カディス

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ヘロモ・セグーラ
  • ハビエル・リベーラ

 

 

 

 

 

 

 

 

    • ミゲル・ペレス

今週の金曜日、カディスで行われる「第14回全国アレグリアス舞踊コンクール」予選に出場します。スペイン人有名舞踊家も多数出場する、知名度の高いコンクール。数年前には日本人舞踊家の中田佳代子さんが、そのもっと前には松本良さんもこのコンクールで準優勝されたとのことです。

  • コンクール主催「ペーニャ・“ラ・ペルラ・デ・カディス”」公式HPはこちら→www.laperladecadiz.es

「えっ、出るの?」とこの間知り合いの人に驚かれました。「ロンダ優勝で打ち止めかと思った」・・・だそうです。今度はそれに私がびっくり。そうか、コンクールでは一つ優勝すればそれでいいという考え方もあるのか。なるほど。確かに私は昨年のロンダ・コンクールで優勝したけど、それは過去の話。何か新しいことに挑戦したい。ちょっと無理め・・・と自分で思えることでも、コンクール出場という目標を作れば“無理め”でもがんばれるんじゃないかな?そう思って、このコンクールに出場することにしました。その今の私にとっての“無理め”とは・・・バタ・デ・コーラとマントンを使ったアレグリアスを踊ること。

今回の私の目標はまず、バタ・デ・コーラ(裾の長いフラメンコ舞踊の衣装。コンクールポスター参照)とマントン(同じくフラメンコ舞踊で使われる、長いフリンジが付いた大きな布。コンクールポスター参照)のアレグリアスを自分で振付すること。自分の踊りはたいてい自分で振付しますし、振付は大好きなのですが、今回は苦戦しました。なかなか納得のいくものができず・・・でもやっとこさっとこできました。自信作です。できた振付をアデラ・カンパージョに見てもらったら「とても素敵。すごくいい。シンプルで的を得ている所が私は好き」とびっくりされましたよ。そしてアデラは「それはどうやっているの?」と私のマントンやバタの動きに興味を持ったみたいで、ちょっとアデラと一緒にやってみたりもしました。なかなかおもしろかったです。

しかし、これからが問題。これを踊らなければ。マントンとバタを両方使って踊るというのは、とにかく大変。見た目は華やかですが、ものすごい体力が必要になります。普通の衣装で何も持たずに踊ることよりも何十倍も難しい。本当の意味での身体の軸を持っていないと、何もできません。ごまかしがきかないから。逆に言えば「基礎」を持っていればできる。でもその「基礎」とはほとんどの舞踊練習生が考える「基礎」よりももっと奥深いもの。う〜む。

そしてバタとマントンにもそれぞれの「アルテ」(フラメンコの芸術性)がある。そして忘れてはならない、その人の「アルテ」。カンテとギターからどう踊りが引き出されるのか、どう引き出すのか。そのマントンで。そのバタで。その人そのもので。

そして、暑い。とにかく暑い。このセビージャの暑さの中で準備するのは大変。周りの優しい人達から「ジュンコ、顔色悪い」「休んで下さい」とかいろいろ心配して頂き、確かにそれもそうだと思い、この土日は練習を休んでみました。火曜日にはギター・カンテとの合わせがあり、金曜は本番。もう、なるようにしかならない気がしてきました。まずは踊ってみて、それからまた学べばよい。どんなに自信のある振付でも、100万時間練習したとしても、舞台にのせなければ本当の意味では学んでいることにならないから。舞台にのせて、失敗して初めて学べる。その繰り返し。その私にとっての第1歩が金曜日のコンクール予選なのでしょう。

決勝進出を狙うならば、踊り慣れているバタ・デ・コーラだけのアレグリアスを踊るのが無難なのかもしれません。そうしようかな・・・と心が揺れた時もあったけど、でも自分が踊ると決めたものを踊ることにしました。結局それが自分の踊りだから。

体調だけには気をつけて・・・。みなさんもどうぞご自愛下さいね。

2011年6月19日 セビージャにて。

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