みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?
先週のライブではたくさんのお客様に来て頂きました。誠にありがとうございました。病み上がりで踊ったので技術的にはいまいちだったと思うのですが、なんだかんだで楽しませて頂きました。たくさんの方から「楽しかった」「素晴らしかった!」と喜びのお声を頂き大変嬉しく思います。ありがとうございました!
さて、明日また同じ場所で踊ることになっています。
Baile | Cante | Guitarra |
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今回の共演アーティストは先週と同じギタリストのエル・リソス、歌い手はエバ・ルイスです。そして今回はいつものソレアと、なんとロメーラを踊ることになりました。初!!!ロメーラ!!!
実は今日二人との合わせがあったのですが、その前に、今振付をしている生徒さんのロメーラの伴奏も練習でお願いしていました。アレグリアスと違ってロメーラの場合は歌い手によって伸ばし方が違うので、カンテを知ってよく聴いていないと踊る事はできません。それをきちんと生徒さんにはお伝えして、ロメーラのCDなども渡し、講義もしたのですが、いざ合わせてみるとやっぱりカンテを聴かずに振付通り踊ってしまう生徒さん・・・やっぱり難しいみたいでした。う〜む。そうだよな〜難しいよな〜。どのようにカンテをレマタールしているのか、どこで待っているのか、それをクラスで教えて振付けても、やはりすんなりはいかない・・・。教えるって難しい。「カンテを聴きなさい」といえばそれで済んでしまう訳なんだけど・・・(写真:左からリソス、生徒さん、エバ、私)
で、その次に私との合わせ。本当はいつもの通りアレグリアスとソレアを踊る予定だったのですが、せっかくだからアレグリアスじゃなくてロメーラにしよっか、ということになったのです。実はエバもあまりロメーラを歌っていないのでこの際練習したいとのこと。(って、ライブは明日です。)リソスも、「アレグリアスはみんな踊るけどロメーラ踊る人はあまりいないからやってみようよ!」と。ふむ。それじゃあ、やるか。
そう、みんな勉強。なんでも勉強。
ロメーラについてあ〜でもない、こ〜でもないとエバと話していて、ちょっと見解が違ったり。で、結局どうなんだろうと思ったり。フラメンコってなんでも人によって言う事が違いますよね。ただ、自分が知らないというだけで「そんなのはない」と断言する人もいます。でも勉強する側からするとそれだけを鵜呑みしちゃだめだと思うのです。たくさんカンテを聴いていろんな人に聞いたり、失敗したり、恥かいたり、時には泣くこともあったり・・・そうして勉強していくのではないかな。このロメーラにしてもそう。生徒さんも私も、エバもリソスもみんな同じように学んでいくのだと思います。
私のロメーラがどうなるのか分からないけど、それはもちろん大失敗する可能性も含まれているのだけど、私は学びたい。振付の寸法通りに歌い手に合わせてもらうのはイヤだ。それでは勉強にならないし、歌い手の自由を奪っている。そして決められた通りに歌われた時(もしくは弾かれた時)の私の踊りはよろしくない。多分。
そして明日はボケロンに聞いていよう。ロメーラについて。ボケロンはいつも踊りを観に来て下さるベテランの歌い手。「亀の甲より年の功」だと思うのです。
あ〜。カンテ、カンテ、カンテ。
2011年11月24日 セビージャにて。