May 29

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

前回のブログから随分時間が経ってしまいました。その間いろいろなことがあったと思いますが・・・忘れてしまいました・・・スミマセン。あ、5/30に出演するはずだったカルトゥッハ修道院でのフラメンコ公演の話しが流れました。なんとその日は、セビージャの休日だそうで。延期の話しも出ましたが、経済危機のため延期もなし、結局中止になりました。この公演のために、新しいバタ・デ・コーラを作ったのに!!!ン百ユーロもしたのに!!!すごく長くてすんごくいいバタなのに!!! 今回はお蔵入り。いつの日かお目にかかることを願って、日々練習に励みます。

よかったことは、今月まる1ヶ月ベレン・マジャのクラスを受講できたことでした。ベレンはセビージャではほとんどクラスを行いません。開講しても1週間のクルシージョとか。せっかくの機会なので、タンゴのクラスを受講しましたよ。半月くらいで振付けが終わってしまい、残りでブレリアも習いました。ベレンという人は興味深い踊り手です。時々セビージャの劇場で見かける時もありますが、タンクトップに短パン、ビーサンという格好で眼鏡をかけて本を読んでいます。 しかし踊り始めるとやはりベレンですね。なんというのでしょうか、ハッとする瞬間が多々あります。それは彼女のスタイルがよいというのもあるかと思いますが(手足の長さは私のそれの1.5倍、顔の幅は私の3分の2。もしくは2分の1か?冗談抜きで。)計算つくされた動き、ポジションにしても動きの流れにしても。彼女の動きには全て理由があるようです。彼女の筋肉の使い方、振付けの仕方、音楽の聴き方というのは大変勉強になりました。

それと今回踊りのクラスとは別に理論のクラス(講義)もありました。踊りのビデオを皆で観てベレンが解説するというクラスです。え〜、そんなクラスもあるの〜!!!と驚かれた方、数年前に日本で私も理論クラスを開講していますよ〜。(アレグリアス研究バイレ編)ま、それはよいとして、ビデオの解説からベレンのフラメンコ観、フラメンコ界におかれるベレンの状況など、かなり個人的なことにも踏み込んで話して下さいました。それらのうちのほとんどはクラスの中でベレンが「ここだけの話しだけど・・・」というような前置きで話して下さったのでこのブログに詳細をアップすることはできません。私はベレンを〝フラメンコ舞踊界のサラブレッド〟だと思っていましたが(ベレンはマリオ・マジャとカルメン・モーラの娘です)、そんなベレンにも葛藤や苦しみがあるんだと胸が痛みました。そういうことって本当のところは本人にしか分からない。その頃の私はちょうど、5/30の公演がキャンセルされた時だったり、その他もろもろ苦境に立たされた時だったので、特に胸にしみました。

今月でベレンのクラスは終わりですが、次回9月10日〜10月10日までセビージャの新しいスタジオでクラスを行うそうです。踊りのクラスと理論のクラスと同様にあるようですよ。興味がある方は以下のHPをご覧下さい。

あ、あと、私の理論クラスを受講された方でカルメン・モーラ(ベレンのお母さん)を知らない生徒さんがたくさんいらっしゃいました。誰それ?という方、以下の動画ご覧下さい。

さてさて、本日のもう一つの表題。今週の金曜にペーニャ・ピエス・プロモで踊ることになりました。なんでも予定されていたグループにキャンセルがあったそうで、急遽ペーニャ側から連絡があり私が出演することになりました。タラントとアレグリアスを踊ります。歌い手は最近共演させて頂いている〝エル・トゥリニ〟。素晴らしい歌い手です。ギターはいつものミゲル・ペレスといきたい所ですが・・・急な話しでミゲルの都合がつかず、トゥリニが薦めてくれた、マヌエル・エル・パティに弾いてもらうことになりました。マヌエルとは初共演です。緊張します。明後日の木曜に彼らと練習し、金曜に公演です!素敵な夜になりますように。。。

2012.6.1// ペーニャ・ピエス・プロモ – セビージャ/開演 22H/ 入場料 6ユーロ

 

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • エル・トゥリニ
  • マヌエル・エル・パティ

 

 

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2012年5月29日 セビージャにて。