今週土曜日、セビージャ・ペーニャソロ公演です!

080613

2013.6.8// ペーニャ・ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ(セビージャ)

21:30H. 6 euros.
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は土曜日のセビージャ・ペーニャ公演の合わせをしてきました。ミゲルとモイと共演するのは4月の日本での公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」以来です。踊る曲はソレアとアレグリアス。ペーニャ“ニーニョ・デ・ラ・アルファルファ”の舞台は小さいのでバタ・デ・コーラもマントンも使いません。もう二人とは何度も共演しているので、合わせは1時間程で終わってしまいました。

こんなこと言っては本人に悪いけど、モイは合わせに来ないかなと思っていたのです。今日の合わせは13:30から。実はミゲルと、「う〜ん、モイ、来るかね???」と電話で話していました。ミゲルとモイは大の仲良しですが、対照的。ミゲルは日本人並みに(人にもよるかもしれないが)時間に正確。もし5分でも遅れることがあれば必ず連絡してくるし、連絡がない時は何かが起きている証拠(だと思え、と本人も言っていた。)。というより遅れること自体がほとんどない。モイは・・・・時間通りに来たためしがない。合わせの練習に来ない時もある。本番は必ず来るけど。電話してもなかなかつながらないし(ミゲルはすぐつながる。つながらない時は必ず折り返し電話くれる)、携帯メッセージを送っても返信ないし。(ミゲルは送った瞬間に返事がくる!あまりの早さにかなりびびる。)

ところが最近モイとつながるんだよね。電話してもとってくれるし、携帯メッセージも返信来るし。・・・考えてみれば当たり前のことですが。今日はミゲルのスタジオで待っていたら、なんと練習開始前にモイの方から携帯メッセージが届いた。珍しい!!! 内容は

「8分遅れる」

え?8分ってなに???5分じゃ着かないけど、10分はかからないってことか。その「8」という数字に関していろいろ考えながら、といっても30分は遅れるだろう、と予測。ってなわけでミゲルと練習開始。ソレアのファルセータ(ギターのメロディ部分)の所で意見が食い違う。あーでもないこーでもない、と二人で意見を言い合っている。だから、ミゲル、そうじゃないってばー。なんで人の話を聞かないで勝手に決めつかるかなー。と心の中で思いつつ、うーん、この感覚。私はギタリストと話しているのか、夫と話しているのか。これではまるで夫婦喧嘩ではないか。

今夫はモロッコに行っていて私一人なので、昨日は姑の家にご飯を食べに行った。私達は割と仲が良い。なぜか姑は私のことを気に入っている。というより、かなり気に入っている。ま、そんなわけで夫抜きでご飯を食べたのだが、その時に面白いことを言っていた。

「世の中の男はまるで男が正しくて、女が間違っているように思っているけど、でも実際はその逆なのよ。」

OLE  OLE OLE  OLE オレーオレーオレー!!!ハギワラ、大笑い。やっぱり亀の甲より年の功。よくぞ言ってくれた!!!・・・とはいえ、私にとっての「男」というのは夫、つまりあなたの息子のことなんですが・・・。という言葉をぐっとこらえた私はできた嫁かもしれない。(自画自賛)

なんてことを思い出し、ミゲルと話しているうちに私はゲラゲラ笑い出してしまいました。何も知らずにそれを「和解の笑い」と勘違いしたか、ミゲルも笑い出し、うやむやになって一件落着。そのうちモイ登場。(もちろんとっくに8分は過ぎている。)そして3人で合わせ。モイは花粉症らしく、ずっと鼻声でした。しょっちゅう鼻をかんでいるのですが、本人はその鼻をかむ音をパーカッションのつもりにしている。その音がコンパスに入っている。コントラティエンポにしたり二拍三連にしたり、この器用さは一体なんなんだ。何をやってもフラメンコなのだ。恐るべし、モイ・デ・モロン。ゲラゲラ笑って足の音がコンパスを外れてしまう私はただの人。うーむ、やはりモイに見習うべき所はたくさんある。

という感じで合わせは終わってしまいました。大丈夫といえば大丈夫なのですが、でもやっぱり緊張する。明日、明後日あとは一人で練習して明々後日が本番です。笑っている場合じゃなかったな。ホント、段々緊張してきた。

2013年6月5日 セビージャにて。

Comments are closed.