7/12〜15 第1回アントニオ・ペレス来日写真展 写真アップ!

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

明日から「第3回福岡クルシージョ」です!昨日より福岡入りし、今日は日帰りで長崎の軍艦島に行ってきました。非常に興味深い所。詳細はまた改めてブログにします。お楽しみに!

クルシージョ詳細はこちら をクリックして下さい。満席クラスもいくつかありますので、直前にお申し込みご希望の方はfukuokacurusillo@gmail.com(ウラベ)までご連絡下さいね。お待ちしております!

さて、昨日の引き続き、第1回アントニオ・ペレス来日写真展『24時間 en レブリーハ』の写真を以下にアップします!

最初は写真展にお客さん来るのかな〜なんて心配もしていただのですが、開催中はひっきりなしに続々とお見えになり、ありがたびっくり!でした。チラシにはアントニオによるガイドの時間も記載していたのですが、そんなの全然関係なくお客様がいらっしゃる度にアントニオも私も二人で写真展の説明。大変だったけれど楽しかった!!!ただ写真を見ているだけでは分からないこと、説明を聞いて、あ〜なるほど〜と見方が深まるもの。みなさん楽しんで頂けたようです。ありがとうございました!

この写真展はなんと、スペインの全国紙「ABC」(日本でいう朝日や読売のような新聞)セビージャ版にも取り上げられ、そのデジタル版には展示写真の一部がアップされました!!!

http://www.abcdesevilla.es/fotos-local/20130712/cruces-mayo-lebrija-llegan-123855.html

是非ご覧下さい!

そして、この写真展&ライブの「公演忘備録」がパセオフラメンコHPにアップされました。井口由美子氏のご執筆になります。どうぞお読み下さい!

http://www.paseo-flamenco.com/daily/2013/07/post_10.php#004245

レブリーハの笑顔 (by 井口由美子)
アントニオ・ペレス来日写真展開催記念フラメンコライブ
アントニオ・ペレスの仲間たち
7月12日(金)~15日(月)東京(芝)MARUWAビル 2階サロン
7月12日出演者【バイレ】萩原淳子/浅見純子/後藤なほこ/田村陽子【カンテ】パコ・エル・プラテアオ【ギター】久保守

心開いた笑顔に出会うと嬉しくなる。そんな快いひとときでした。
スペイン、レブリーハで五月に開催されるクルーセス祭。
自然の恵みや収穫、人生の豊かさを祝う原始文化を起源とした、
春の歓びに満ちた祭りの行事で、
女性たちがそれぞれの家に伝わって来たものなどで
祭壇の十字架(クルース)の周りを飾り付けていく女性の祭りであり、
この地に伝わってきた「セビジャーナス・コラーレス」の歌詞や独特のリズムが
夜を徹して鳴り響く、歌と踊りの祭りでもあるそうです。
そんな祭りを楽しむ人々の豊かな表情を捉えた
写真家アントニオ・ペレス氏の日本での第一回写真展が開催されました。
その記念フラメンコライブの会場となったMARUWA財団サロンにも
それらの写真が壁一面に展示されていました。

女性たちの飾らないたくましい笑顔に惹きつけられます。
それは人生の年輪から自然に滲み出ているものだからこそ心を動かされる。
この町にしっかりと根を下ろして暮らしている人々の緩やかな連帯感がある。
そして何よりも、誰もがこの町を愛し、
支えている一員であるという誇りと自信に満ちているということが伝わってくるのがいい。
生活というものは、穏やかに見えながらも、様々な問題をはらんでいたりするもの。
それでも女たちは家庭を思いやり、根気よく一日一日を重ねていく。
そうやって一年ごとを力強く乗り越えていくことを謳歌するようにセビジャーナスを歌い踊る、
そんな開放感が彼女らの表情から溢れていました。
ここに暮らす全ての人たち一人ひとりが祭りの主役なのです。

そういった写真の映し出す雰囲気の中で行われたフラメンコライブは、
やはりアットホームで、心地良いアイレが漲っていました。
田村陽子さんの躍動、浅見純子さんの情熱、後藤なほこさんの可憐、萩原淳子さんの迫力、
4人の艶やかなバイラオーラの競演が、レブリーハの女性たちの姿と重なっていく。
カンテとギター、そしてサパテアードの織り成す、
マイクを通さない生きた音楽を肌で感じるライブ。
それはレブリーハの夜風の匂いが伝わって来るような粋な60分間でした。

終演後、ペレス氏と萩原さんご夫妻と、短い時間ながらお話させていただく機会がありました。
旅人として外側から撮るのではなく、彼らと同じ住人の気持ちで内側から撮るのです、
とペレス氏が語っていた言葉が印象に残っています。
ペレス氏はとても優しい瞳をしていました。
そしてその奥には少年のような好奇心の輝きが宿っているのです。
目を合わせると誰もが心を開きたくなる、そんな深みがありました。
萩原さんの怒涛のバイレが熟成されていき、
まろやかな味わいを帯びてきた変化を感じるのは、
ご主人のあの瞳に見守られているからかな、とふと思い当たります。

皆様、本当に本当にありがとうございました!!!全国からもたくさんのお客様にお越し頂きました。ご出演の皆様も、お手伝いの皆様も、会場となったスペイン舞踊振興MARUWA財団の皆様、本当にありがとうございました!!!アントニオとは来年も開催したいね!!!と話しています。お楽しみに!!!

2013年7月26日 福岡のホテルにて。

Comments are closed.