ペーニャ・カリスト・サンチェス公演 無事終了!

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

昨日はペーニャ公演でした。・・・・って、ペーニャ公演があることをお知らせしていませんでした!!!事後報告になってしまい・・・すみません。ここ1〜2週間ほど猛烈な忙しさで、すっかり告知し忘れていました・・・・。

2013.10.18// 「ペーニャ・カリスト・サンチェス」ソロ公演 (セビージャ)

 Insutituto Martinez Montañes講堂, Calle Fernández de Ribera 17, Sevilla

21:30H. 入場無料

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • フアン・デ・マイレーナ
  •  エル・フィティ

なかなかいい公演でした。ペーニャ・カリスト・サンチェスはセビージャ市内にある高校の講堂を借りてフラメンコ公演を行っています。こじんまりとした小劇場という感じで雰囲気が素敵。ソレアとマントンのアレグリアスを踊りましたよ。フラメンコの前に同じ舞台で演劇があったので、舞台を見ずにぶっつけ本番でした。1曲目のソレアで大体舞台の大きさと天井の高さをなんとなく目ではかり、どうしようかな・・・マントンなしで踊ろうかな・・・ええーい、マントンで踊ってしまえ!!!と強行突破してしまいました。結果よければ全てよし。

それにしても、サパテアードの音がほとんど聞こえない。床は木の床なのですが、踊り用の床ではありません。ここのペーニャ会場は、フラメンコの舞台を想定したものではなく、高校の講堂です。普段は恐らく講演会などを行うような場所であろう所で踊っているので、元々音を鳴らすことは想定されていない。その割には小講堂なので客席は広く天井も高い。あー、これは最悪の状況です・・・またフットマイクもついていないので、こりゃー、お客さんに全然足音が聞こえないだろうなーと思いつつ、でもそれでも頑張ってフンガフンガーとサパテアード炸裂(自分では)させましたが、あの床じゃだめだろうな・・・終演後、得体の知れない疲労感に包まれてしまいました。。。

しかし、それにしてもフィティのギターは相変わらず素晴らしい。ギターそのものもいいし、踊り伴奏もいい。踊りに張り付いてきます。踊りとギターの丁々発止の度合い、バランスが絶妙。さすがのベテランです。たまに、ギターを弾くのは上手でも、自分本位なギタリストがいらっしゃいます。「どうだ、オレって上手いだろ」という〝オレオレギター〟。もしくは、可もなく不可もなくただ伴奏者としての自分の仕事をこなしているだけの、〝一応ギター〟。・・・・困ります。オレオレ様にギターを弾かれると、私としては「はいはい分かりましたよー、上手いですねー」と思うだけで、そこで踊る気が削がれてしまう。一応様に弾かれると何のインスピレーションも湧かない。本当に困ったものです。その点フィティはバランスがとれていてとてもいいギタリスト。共演できてよかった。ギターソロの時も素晴らしく、あーもうちょっと聴いていたい、というくらいでした。

歌い手は初共演のフアン・デ・マイレーナ。フィティ同様、日本でも有名なマリア・パヘス舞踊団で活躍中の歌い手です。若い、そして上手い。いやー、上手いなーと感心して聴きながら踊っていました。フィティのギターとフアンの歌と私の踊りと、3者が一瞬にしてぼ!っと燃え上がった瞬間がいくつかありました。いい瞬間でした。客席からのoleも聞こえてきて、やはりフラメンコを感じるお客さんの前で踊れることに感謝です。

そして今日は二人ともマリア・パヘスと共にパナマで公演だそうです。「朝5時起き」と言っていたので、もう今頃は飛行機の中のはず。忙しい中、私との仕事もしてくれてありがとう!そしてセビージャ市内とはいえ、中心地から少し遠いこのペーニャ。お越し下さった皆様ありがとうございました!

ペーニャの皆様にももちろん感謝です!セビージャで30年の歴史を持つペーニャ・カリスト・サンチェス。ここでは歴代のフラメンコアーティスト達が舞台に立ってきたそう。経済不況の中、なかなかペーニャ公演を開催し続けるのは大変なこと。つぶれてしまったペーニャだってたくさんあります。ペーニャ会長のベルナルドさんがおっしゃるには、本当は9月から今シーズンの公演を開始したかったそう。でも結局10月からということに。ベルナルドさんから最初に日程の打診があった時、別の予定が入りそうで出演できるか答えかねていたので、では私は11月出演でお願いします、と言いました。すると「ジュンコの踊りで今シーズンを開幕したい」と言われ、その熱意に押され、萩原、別の予定を断りました。開幕投手ならぬ開幕ダンサー。大変光栄です。

お陰様で充実した時間を過ごすことができました。そして自分のこれからの課題も見えてきました。やはりスタジオで練習しているだけでは分からない部分もあります。本番でないと。また来週からがんばります。

本当は今日から頑張りたいところですが、萩原、別の仕事をかかえているため、今日はその仕事に集中。ペーニャ公演が終わったので本腰を入れられます。その仕事とは雑誌「パセオ・フラメンコ」さんの連載記事執筆でーす。ちゃんと入稿できたら詳細をお知らせしますね。

さーて、あともう一息で文章完成!締切は明日!

2013年10月19日 夫はモロッコに撮影旅行。のんびりセビージャ自宅にて。

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