謹賀新年 & ガーナのお話

1505024_10152067028324724_877186524_n 新年明けましておめでとうございます。

昨年は(といっても先程のことですが)いろいろな新しいことにチャレンジしたくさんのことを学ぶことのできた実りある1年でした。(詳細は昨日ブログにて。)

今年はそうですね・・・多分毎年同じだと思うけれど、体調に気をつけてフラメンコを続けることかな。それとフラメンコばかりにかまけ過ぎない。夫のことも大切にする。もちろん大切にしていますが、今年はもっともっと大切にする。どうも私はフラメンコのことを考え過ぎると他のことが見えなくなってしまうことが時々あるようなので・・・。

1491578_10152148017501228_865843991_n夫は今ガーナにいます。ガーナに着いて1週間程経ちました。あと2週間程滞在しセビージャに戻るようです。クリスマスもお正月も一緒に過ごせないけれど、というよりクリスマスやお正月ということに関係なく今は離ればなれになっていてとても寂しいですが、お互いに自分達の仕事や価値観を尊重し合えることができて幸せに思います。

「ガーナ」というと、自動的に私の頭には「ガ〜ナ ミル〜ク チョコレ〜ト♪」とというCMソングが流れてきます。というわけで私にとって、ガーナといえばチョコレートですが、実際の所はガーナ産のカカオ豆を原料にしたチョコレート。ガーナは世界有数のカカオ豆を輸出国であっても、自国においてそれをチョコレートに変える技術がないのだとか・・・

ちなみに夫がガーナに行っているのはカカオ豆でもチョコレートのためでもありません。夫の話によると、ガーナの首都アクラの郊外に、先進国の廃棄処分となったパソコンの処理場があるのだそう。廃棄物質の中には有害なものも含まれているのですが、ガーナの人達は生きて行くため有害物質にさらされながら、しかも小さな子供までその処理場で働いているそうです。

その件に関してイギリスの報道番組の日本語版がYou Tubeにアップされています。

こちら→ ガーナの劣悪なパソコン廃棄場(BBC/イギリス)

またニューズウィーク日本版でも→ ガーナをむしばむデジタル機器の「墓場」

その処理場に入って写真を撮るのが今回の夫のガーナ旅行の目的。処理場は立ち入り禁止かもしれない・・・と旅立つ前に本人は言っていましたが、中に入ることができ、無事に写真を撮れたそうです。そしてあの口ぶりでは相当本人にとって手応えのある写真のはず。これはもう素晴らしいに決まっている。あとは残りの滞在、体調に気をつけてセビージャに着いてほしい。それだけです。

新年といっても世界の人々が同じようにお祝いできるわけではない。厳しい現実です。夫と一緒に過ごせないとはいえ、今年私は日本の両親や妹夫婦、姪っ子と一緒にお正月を過ごせる。でも同じ日本でもそれが叶わない人達もたくさんいる。今年は少しでも多くの人が、少しでも「幸せだ」と思える日が増えるといい。

そのために自分が何をすればよいのかな。自分の周りの人をまずは幸せにすること?自分の生き方、自分の踊りに今まで通り一生懸命になって、そして自分も自分の周りの人も大切にすること?毎年当たり前のように考えていること、でもそれを本当に実践するのは難しい。当たり前のことを当たり前にちゃんとやる。それがどれだけ大切なことか分かっているのに、それを疎かにしてしまう自分もいる。人生において、フラメンコにおいて。

今年も愛と精進。

2014年元旦   写真:アントニオ・ペレス

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