6月6日(金)“サラ・ガルーファ” ソロライブ!

10334299_10152474564616228_8499989856837298482_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

先日ブログをアップしたのですが、一旦アップされたはずなのですが、次の時に確認したら、なぜか文章が消えてしましっていました。一生懸命書いたのに・・・。「人前で踊るということ」というタイトルだったのですが・・・。また思い出して書く事もできますが、なんだかそれでは気が乗らないので、やめておきます。また同じようなことを思った時に改めてアップしようと思います。

で、今週の金曜日にセビージャのサラ・ガルーファという場所で踊ることになりました。今迄何度かお声をかけて頂いていたのですが日程が合わず、今回が初出演。嬉しいです。ギターはいつものミゲル・ペレス、カンテはモイ・デ・モロン。シギリージャとバタ・デ・コーラのアレグリアスを踊ります。

10日セビージャを発つということもあり、このライブ準備もあり、かなりバタバタしています。(いつもですが・・・)でも今回は特に急がしかったかなあ。東京・大阪・福岡のクルシージョ準備や東京での写真展&フラメンコライブ、大阪でのライブの主催を全部行っていたので、その事務仕事でいっぱいいっぱいでした。そんな中、人様にご迷惑をおかけするようなミスもしてしまい、本当に反省して落ち込んだりもしました。夫や周りの人の暖かい励ましでもっているようなものです、私の人生は・・・本当にありがとうございます。

そんな中でもクラスを受講したり、自主練習したり、個人レッスンを行ったりよく頑張ったなとも思います。2月ハビエル・ラトーレ(シギリージャ)、3月ラファエル・カンパージョ(タンゴとアレグリアス)4月マヌエル・ベタンソス(シギリージャ)5月アンドレス・ペーニャ(ティエント)、3月〜5月アナ・マリア・ロペス(ヘレスのブレリア)のクラスを受講しました。どの先生にもその先生なりの教え方、考え方がありとても勉強になります。先生によって重要視するポイントが全然違うので今の私にとっては、偏りなく学ぶにはいろいろな先生から少しずつ学ぶというスタイルがあっているかな。完璧な人間がいないように、完璧な先生もいない。その先生なりの得意分野というものがありますからね。ハビエル・ラトーレが教えることはアナ・マリア・ロペスは教えない。その逆もしかり。ラファエル・カンパージョが口を酸っぱくして連呼する内容をアンドレス・ペーニャは全く触れない。その逆もしかり。

どちらが正しくて、どちらが間違っているという問題ではないのです。問題はクラスを受ける側にあると思うのです。

「あの先生は●●と言っていたのに、この先生が××と言っている。どっちが正しいの?」と思われることもあるかもしれませんね。私も過去によくありました。フラメンコでは先生それぞれおっしゃることが真逆の場合ということがよくあります。フラメンコを教えるのに確固とした教授メソッドというものがないからです。なぜならフラメンコは文化だから。そしてフラメンコは生き方だから。その人そのものだから。だから人によって教えることが違う。

長い年月をかけて、私がたどり着いた結論は、真摯にフラメンコを学んでいらした先生であれば、おっしゃることは正しい。だからどちらも自分のものとして学んでポケットに入れればよい。●●が正しくて××が間違っているなんて、学んでいる分際で断罪できるわけがない。もしできるとすればそれは自分の傲慢さがなせる業である。

もしかしたらこの結論は、また長い時間をかけて覆されるかもしれない。でも今のところは私はそう思っています。そしてそう思うようになってから、学ぶ中で迷いがなくなってきました。さらには今までよりもどんどん吸収できるようになってきました。そしてそれはまたまた時間をかけて自分の踊りを変化させてゆくでしょう。

今月習ったものを来月踊れるようになる、そんな単純な話ではありません、フラメンコは。なぜなら、繰り返しますが、フラメンコは文化だから。そしてフラメンコは生き方だから。その人そのものだから。

そう自分の心の中で本当に思うようになった時、フラメンコがきっとあなたの人生に寄り添ってくると思います。そこから初めてフラメンコを学ぶということが開始するのだと思います。

踊りというのはその〝ひとかけら〟ですね。もしかすると、自分で思っている〝ひとかけら〟よりももっと小さいものかもしれません。

もし急いでいる人がいたら、そう声をかけてあげたいです。急いでいた昔の自分にも。

2014年6月4日 セビージャにて。

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