本日締切!「ファルーカ」さんアンケートに答えて「アントニオ・ペレスの仲間たちen Osaka」チケット抽選プレゼント!&踊りにおける柔らかさ・芯と軸についての萩原的ちょっと長い考察

ファルーカ表紙34第1回大阪ライブフライヤー表第1回大阪ライブフライヤー裏みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

現在発行中のフラメンコ・フリーペーパー「Farruca」(ファルーカ、2014年6月20日号 Vol.34)さん内のアンケートに答えると、「第1回アントニオ・ペレスの仲間たち en Osaka 」ライブチケットが抽選で当たります!ただし!本日、7月10日締切!

  • 2014.8.31// 「第1回アントニオ・ペレスの仲間たち en OSAKA」, スタジオ・ラ・クーナ(大阪/「堺筋本町」駅11番出口より徒歩1分)
    1部 14:00開場 14:30開演/2部 18:00開場 18:30開演
    入場料 各部4000円/通し7000円
Baile Cante Guitarra
  • 宇根由佳
  • 森脇淳子
  • 萩原淳子
  • 今野文子(1部のみ)
  • 坂井智子(2部のみ)
  • エル・プラテアオ
  • 宇根理浩

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ファルーカさんプレゼントお申し込みフォームは→こちら

詳細は上記をクリックして頂ければ、と思いますが、必ず以下のアンケートにお答え下さいとのことです。

『みんなで解決!アナタならどうする?』の回答募集中。次号の質問は

「フラメンコで一番大切なのは、身体の柔らかさ?身体の芯・軸?身体が硬くて柔らかい踊りが出来ない、という人もいますが、やっぱり身体の芯、軸が決まってないと、いくら柔らかくても、綺麗ではない、と。皆さんはどう思いますか?」

②今後取り上げてほしい事

③もう一度ライブに行きたいフラメンコ・アーチスト名

④34号で一番おもしろかった記事

⑤ファルーカへのご意見・ご感想など何でもご記入ください

萩原はライブ主催&出演者なのでアンケート提出をしませんが、①の回答についてちょっと考えてみました。身体の柔らかさと身体の軸との関係ということでしょうか。うーん、難しいですね。

まず「身体の柔らか」さとしての要素はまず見た目として身体がふくよかであること、という点が挙げられるでしょうか。簡単に言ってしまえば、ガリガリに痩せている方よりもお肉がついている方の方が身体が柔らかく見える。これは視覚的に当然のことだと思います。じゃあ、痩せている人は柔らかい踊りができないのか?いやいや、そうではありません。なぜなら「身体の柔らかさ」は関節の柔らかさとも比例しているからです。つまり関節が硬い人は可動範囲が狭く、その分柔軟性を必要とする動きが硬くなりがちです。

ただし、関節が硬いと言っても人間の骨格は幼少期に決定します。ある程度大きくなってから関節を柔らかくしようとしても残念ながら骨格は変えられません。クラシックバレエは3歳で始めなければならない、という巷の説は、プロを目指すならある意味正しい部分もあるわけです。(子供のやる気や興味・才能も必要でしょうし個人差はあるでしょうが。実際7〜8歳で始めてプロになったダンサーもいらっしゃるようです。)もちろんフラメンコの踊り動きの中で、クラシックバレエや新体操のような柔軟性までは必要としないかもしれませんが、踊る以上、身体が柔らかいにこしたことはない。

「えー、大人になってからフラメンコを始めた私はもう柔らかくならないってことですか?」とおっしゃる方、まだまだ解決法はあります。あきらめてはいけない。あなたが大人なら、先述のように骨格は変えることはもうできませんが、関節の周りの筋肉を柔らかくすることだったら可能です。それによって関節の可動範囲は大きくなる。可動範囲も大きくなれば動きも大きくなり、柔らかくもなる。それを可能にするのがストレッチです。毎日のストレッチ。レッスン前、レッスン後、お風呂上がり後、必ずやってみて下さい。呼吸を止めない事、反動をつけない事、少しずつ伸ばす事、最低20秒は伸ばす事。無理はしない事。(明らかにこれはマズい、という痛みを感じない程度に行う事。)これらを必ず守ってやって下さい。ケガの防止にもなります。柔軟性だけの問題ではなく、これから長く踊り続けたいのであれば、必ず正しいストレッチを続けるべきです。そして知っておいて頂きたいことは、人間の筋肉は20歳を境に老化します。現在成人の方の筋肉は(私も含め)日に日に老化しています。つまりストレッチをしなければどんどん筋肉は硬くなるということ。だからそれを食い止めるためにもストレッチは絶対に必要なのです。

次に、「身体の芯・軸が決まっていないといくら柔らかくても綺麗ではない」という点に関して。これは綺麗以前に、軸がなければ踊れません。(笑)軸がなくて踊っている人は踊っているのではなく、動いているだけです。厳しいようですが現実です。軸がなくても、人間2本足がありますから、2本の足が床に着いていれば立っていられる。でもこれは舞踊的には舞台の上に乗っかっているだけです。紙相撲と同じ。舞台の上にきちんと立つには、歩くには、そして踊るためには軸がなければ。軸がないから手足を動かし始めた時に身体を支えきれなくて、動いている部分に力が入ってしまうのです。サパテアードだったら太ももに、上半身の動きだったらブラッソに。だから早いサパテーアドができない。ゆっくりならできるけど。だからブラッソの動きが硬く見えてしまう。要するに、問題はサパテアード自体やブラッソ自体にあるのではなく、軸にある。たとえ身体の柔軟性があっても、軸がなければその柔軟性を活かせないということになるわけです。

さらに考察してみましょうか。では、身体の柔軟性があり、軸もあるとします。(ここまでくるとかなりの上級者になってきます。まだない人はメゲない。日々の努力あるのみ!)それでも動きが硬いのはなぜか?一つの理由として、身体の使い方をまだ学んでいないからです。使える身体を持っていても、使い方を知らなければ、柔らかく使いたいと思っても使えないわけです。包丁を毎日研いで、ものすごく切れるようにしていても、包丁の使い方を知らなかったらお料理できないのと一緒。よく生徒さんから、「軸を作るためには筋トレが必要ですか?」と聞かれることがありますが、同じことが答えられます。腹筋がチョコーレト状に割れていてもその筋肉の使い方を知らなければ、割れているにしか過ぎません。そこに美を感じる人はそれでよいのでしょうが(笑)ただし、逆に、歯が欠けた包丁でお料理ができないのと一緒で、踊るための基本的な筋力、身体がなければ踊れません。

ふむふむ、萩原の考察はまだ続きます。では身体の柔軟性があり、軸もあり、それらの使い方も知っているとする。それでも柔らかさが出ないとしたら・・・それはその人の内面性にあるのではないでしょうか。柔らかさとは女性らしさに通じます。男性の踊りのラインが直線的なのに対し、女性の踊りのラインは曲線的。もちろん柔らかいラインを得意とする男性舞踊手もいますので、男性の踊りが柔らかくない、と言っているのではありません。近年では女性舞踊手も男性並みにサパテアードを繰り出し、一見、男性なのか女性なのか踊りの上での性差が分かりにくくなってきています。それをよしとするか否かは各人の好みの問題だと思いますが、今回のテーマもである「柔らかさ」ということに焦点を当てた場合、その「女性らしさ」という内面性が欠ければ当然踊りは柔らかくはならないのではないでしょうか。どんなに技術的に身体的に準備が整っていても、その踊り手の内面が真に柔らかくないのであれば、たとえ柔らかく動けても、それは表面的な動きに過ぎません。あ、この人、柔らかく動かしているんだなというのは理解できても、その人本来の内面の女性らしさや柔らかさというのは伝わってこない。心で感じることはできない。

じゃあ、「女性らしさ」って一体なんなんでしょうね。「女子会」とか「女子力」とか最近よく耳にしますけど。「女性」って何なんでしょうね。自分が「女性」であること。どうして「男性」でなく「女性」なんでしょうね。「女性」である生き方をしているのでしょうか。何を持って「女性」とするのでしょうね。それは隣の○○さんと私とでは同じなんでしょうか????

そして、さらに思う。柔らかさだけが「女性らしさ」なんでしょうか?男性が押し着せる「女性らしさ」という固定概念。それを固定概念だと気付かずに、「女性らしさ」だと鵜呑みにしている女性が作る、もしくは目指そうとする、さらには迎合する「女性らしさ」。しっかりとした「芯や軸」を人生に持っている女性は?そうやって生きている、生きようとしている女性は?その芯と軸の強さを「女性らしさ」と呼ぶことはないのでしょうか???

おっと、ブログが長くなってしまいました。ここからは各自皆さんご自分でお考え下さいね。私は学者じゃないですから答えは出せません。それはそうと、元々はファルーカさんのアンケートに本日中に答えて「第1回アントニオ・ペレスの仲間たち en OSAKA」ライブチケットを当てて下さい〜とのことだったのですが。当たらなかった方、締切に間に合わなかった方は ticket.layunko@gmail.com までお申し込み下さいね。(笑)

8月31日(日)、大阪にてお会いできることを楽しみにしております!

では!

2014年7月10日 お布団の中にて。

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