土曜のアロラ・セルバンテス劇場での公演はお陰様で無事終了しました。
とっても楽しかった!お越し下さった皆様ありがとうございました。
いまだに熱い拍手が耳に残っています。
しんじさん、ご家族の皆様、守さん、あっくん、さっちゃん、マキさん、
皆々様本当にありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています!
取り急ぎアロラ市役所から写真をシェアさせて頂きます。
(アントニオ・ペレス撮影の写真はもうしばらくお待ち下さい)
また、公演に関するブログもこちらでシェアさせて頂きます。http://aloranerjaenletras.blogspot.com.es/2014/10/japon-en-alora.html
以下、日本語訳してみました。↓
“ソパ・ペロータ(アロラのスープ)”の日にスープをもらうために並んでいた時、バハ・デ・ラ・デスペディーダ広場の掲示板でこのポスターを目にした。その時に私の脳裏に浮かんだこと、それはとある映画の中で耳にしたあるフレーズだ。「うまい商売人というのは、エスキモーにでさえ氷の棒を売る事ができる。」そして私は笑った・・・
というのは、ここアロラは非常に高いレベルのフラメンコの文化があるからである。ここから素晴らしい歌い手、踊り手、名高いギタリスト達が生まれ育った。私達にとってここはマラガの揺り籠。たとえ私達のペーニャ・フラメンカが最近ではそれほど活動をしていないとしても、それはアーティストやフラメンコへの愛情がないからではない。
日本は遠い国だ。アジアの中心の島であり、遠い東洋の先祖代々の文化を持つ、
遠景に水色が見える、未知の島。金曜に私達の地元の画家、日本人のシンジ・ナガナワ絵画展の開会式があった。私達の、と言うには訳がある。彼は30年以上もたくさんの文化事業に携わってきた。そしてそこでマモル・クボのフラメンコ・ギターを聞いた時、その技術に驚いた。しかし、昨日、土曜にセルバンテス劇場でさらに驚くに至る。
緞帳が上がった。暗い舞台の中に半月状に並べられた6脚のセビージャ風椅子。黒い衣装を身にまとった男性3人と女性3人。左側の女性達はフリルのついた衣装。右側の男性達は金曜日のギタリストにもう1人に加わった、2人によるフラメンコ・ギター。金曜日に弾いたのは伝統的な、最もプーロな(純粋な)アンダルシアのスタイルのメロディを挿入したソリスト。そして、唯一日本人でなかったのは中央に座る歌い手。
くっきりと堂々としたギターの音が聞こえ始めた。もう一本のギターはそれに伴奏していた。その後は踊り手達。1人ずつ、そして全員揃って踊る。パルマや足音、そのドゥエンデで舞台を熱くしていく。そしてシンジの妻であり、アロラ出身のドローレスによる巧みな歌と踊り。
少しずつ最初の暗さから色が満ちてゆく。黒い衣装は明るい色調の大きな水玉へ、そして喜びに満ちたオレンジのバタ・デ・コーラへと変わって行く。見事な音でコンパスを刻むギター。フアニジョロの張り裂ける声とドローレスの柔らかな声。そして最後は白い衣装と照明で完全に明るくなった舞台で終わる。
観客は立ち上がる。満場総立ちの拍手喝采。もう日本だとか、日本人だとかいうことではなかった。それはプーロ(純粋な)・フラメンコだった。少なくとも最も伝統的な形式だった。素晴らしい公演だった。心が震え、光り輝き、感動的な公演だった。
シンジ、あなたの国“日の出ずる国”のこのフラメンコを知る機会を与えてくれてありがとう。