エバ・ジェルバブエナのセミナー2015/3日目

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

あっという間にエバのセミナーは明日最終日になります。とにかく毎日あっと言う間に時間が過ぎてゆきます。今日はフラメンコを観に行きたかったのですが、がまんがまん。ここ数日毎晩公演やライブに出かけていたので、今日はお休み。せっかくセミナーを受けていても受けっぱなしになってしまうと意味がない。というわけでセミナー3日目を振り返ってみたいと思います。前回のブログ同様、私の覚え書きという感じが強いかもしれません。お許しを。

【3日目】

昨日のゼーハートレーニング(笑)の次の日。今日のトレーニングは今回のセミナーの中で最も激しいトレーニングだそうで、それを先生が事前に告知したからか、なんと遅刻&欠席の生徒が続出。あり得ない・・・・、這ってでもクラスに通う私としては。実際は普通にスタジオに着きましたけど。確かにキツいトレーニングだった。昨日のセーハーの内容をその倍くらいのスピードでこなしてゆく。たった20分間なのだけど、ほとんど休みなし、ハードトレーニングが次から次へと繰り広げられる。これは、そうだ、昔観た、映画〝フラッシュダンス〟の主人公が自宅でやっていたトレーニングに似ている。当時は、ダンサーになるためにはあんな努力をしなくてはならないのか!と驚いたが、それを30年(?)経った今やっている私。人生とは不思議なものですな。

それはそうと、不思議なことになぜか、全然疲れない。昨日はあれだけゼーハーして、今日のトレーニングはそれよりもっとキツいはずなのに。身体がびっくりする程軽い。周りを見渡してみると、みんなゾンビみたいになっている。え、なんで?私だけだよ、キョンシーみたいにぴょんぴょん飛んでるのは。

考えられる理由は・・・砂糖水。

エバのセミナーを受講する前に、エバの秘書から以下のものがセミナーの持ち物として連絡がありました。

練習着、スニーカー、タオル、果物、飲み物、グルコサミン。

・・・・グルコサミン? グル・グル・グル・グル・グルコサミン?・・・

なぜグルコサミンが必要なのか意味がよく分からなかったので、持って行きませんでしたが、初日、2日目とハードトレーニングが続いて筋肉痛と疲労で困憊していた時に、グルコサミンの話を夫にしたら、「なんで先生が持ってこいと言ったものを持っていかないんだ!」と怒られてしまいました。え〜でも誰もグルコサミンらしきものを飲んでいる人はいなかったけど・・・なんでもグルコサミンはスペインの薬局で売っているらしく・・・え〜でも薬局行くの面倒くさいし、時間ないし・・・とか言っていたら、これはグルコサミンと同じだ!と言って夫に渡されたのが・・・

砂糖水。

えー砂糖水?だったらアクエリアスとかコカ・コーラでもいいじゃないかと言ってみたのですが、違うんだそうです。疲労には砂糖水。それは夫が小さい頃から言われていたことらしく、とにかく飲めと。カブトムシじゃないんだから・・・というわけでオレンジの絞り汁を入れてみて飲みました。コップ一杯。意外といける。

それしか考えられないのです、次の日、こんなに身体が軽くなっている理由は・・・砂糖水を飲むなんて、あんまり身体によくないような気もするのですが、これだけのトレーニングをやるからには何か特別な対処法でなければダメなのかも、なんて思いつつ本当のところはよく分かりませんが、とりあえず筋力トレーニングは乗り越えられました。

次はエバのタンゴのクラス。昨日振付られた部分から付け足し。そして今日はエバの語りと生徒からの質問の時間が長かった。ある生徒が、自分のタンゴはどうも面白くない、起伏がなくてつまらない。エネルギーをお腹のあたりでぐるぐる回してはいるんだけど・・・どうしたらよいのか?とエバに質問。その後のエバの答えというのが・・・これはちょっとブログにできない。文章にすると18禁になりそう(!!!)ちょっとそれはどうなの、クラスで言うのは、と萩原びっくりし過ぎて笑いが出そうになってしまったのですが、みんな神妙に聞いているし、エバはいつも通りにこりともしないので、私は心の中でのけぞりながら神妙な顔をしてみました。

かいつまんで言えば、(その18禁の部分を抜かして言えば)その人の人生が全て踊りに出る、ということ。興味深い人生を送っている人は興味深い踊りになるし、刺激がなく単調な人生の人の踊りはやはり単調だ、ということ。そういう結論になって話しは一件落着になっていたけど、萩原的18禁の内容をクラスの中で、公衆の面前で20歳の女の子に質問していいのか・・・20歳だから18禁でないけれど、クラスには18歳の女の子もいたよ・・・スペインの18歳は日本の18歳と全然違うか、と思いつつ。

それからは、スタジオに円陣になって座り、一人ずつ初日・2日目に学んだことや感じたことを発表してゆく。数年前に受講したエバのセミナーもそうだったけど、こういう時間が非常に長い。どうなんだろう、一人一人の話の内容にもよるかなあ。ダラダラと長く、関係のないことまで話し始める人とかもいて、そうなるとクラスがだれる。完結に皆と共有できるような内容であれば一人一人発表しても時間はムダにならない。むしろお互い学び合えるので、そういう人の発表はどんどん聞きたい。要は受講生の質によるということかな。

初日・2日目とあまりブログにしなかったけど、パントマイムのクラス。これ、結構興味深いです。パントマイムの先生がクラスを担当しています。パントマイムといってもいきなりパントマイムを始めるのではなく、そのために必要な要素をというのを準備していきます。それがフラメンコにもきっと共通している。例えばクラスの始めに生徒全員がスタジオ内を勝手にぐるぐる歩く。歩くスピードを変えたり、方向を変えたりいsろいろバリエーションがあるのですが、なんでこんなことやるのかな?と思ってマイムの先生に聞いてみました。先生の答えは

①空間認識・・・・クラス全員(生徒20名)が一斉にスタジオ内を勝手に歩き回るのですが、一カ所に固まったり、皆で円を描いて同じ方向に回らないようにしています。すると、ただ自分が歩く場所を見ている人、それからスタジオ全体を俯瞰して、空いている空間を埋めるように歩く人。もちろん後者の方が空間認識が高い。フラメンコの世界でそれを使うにはある程度大きい舞台が必要になりますが、群舞にしてもソロで踊るにしても、その空間認識が足りないと舞台を支配できないわけです。

②他人との空間の共有・・・この共有の感覚がない人は踊っていて独りよがりになりがち。フラメンコのクラスでもいますよね、クラスに人が多い時、自分勝手にばんばん動いて周りの人に相当迷惑をかけている人。いるいる。(笑)

それから、2人組になってお互い向き合い、絶対に目をそらさないというのもやりました。かなり長い時間だったように思えます。目を合わせて、もちろん笑ってもいい、何かリアクションがあってもいい。でも絶対に目をそらさない。目を見つめるというのは透明性を現す。日本だと人をじっと見つめるのは失礼にあたる場合もありますね。だから日本の感覚だとお互いの目を見つめ合うのは結構大変な訓練かもしれません。でもここでは日常生活でも相手の目を見て話すことが当たり前。逆に目を見て話さないと信用されません。文化の違いは大きいかもしれません。そして、「見る」のと「観る」の違い。それはフラメンコにも応用できるのだけど・・・それはまた後日。

また眠くなりました。おやすみなさい。

2015年5月29日

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