“オリージャス・デ・トゥリアーナ”ライブ無事終了しました!

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ご報告が遅くなりましたが、先週水曜の“オリージャス・デ・トゥリアーナ”ライブはお陰様で無事(?)終了しました。(?)の理由はまたこの後でご説明するとして・・・明後日にセビージャを発つため、なんだかバタバタしています。日本へ持ってゆく衣装や、マントン、靴、小物・・・etcその山を見ているだけで荷造りする気が失せます・・・しかも今日はサン・アントニオ。私の夫の日なので、これから出かけるし。というわけで、隙間時間を見つけてブログアップ!

“オリージャス・デ・トゥリアーナ”。ここのタブラオは以前ご紹介したかもしれませんが、トゥリアーナのグアダルキビル川沿いにある“Flamenquería”(フラメンケリーア)というフラメンコ学校の中にあるタブラオです。川に面している壁がガラス張りになっているのでタブラオの中からグアダルキビル川が見えてとっても素敵なロケーション。ほぼ毎日フラメンコショーが開催されていますよ。

今回の共演アーティストは数年振りに共演のギタリスト、エウへニオ・イグレシアス。そして数ヶ月前に別のタブラオで共演した歌い手、ロサリオ・アマドールでした。久しぶりにエウへニオのギターで踊りましたが、やはり素晴らしい。ギターが上手いのはもちろんのこと、舞踊伴奏もうまい。いやいや、スペインの舞踊伴奏ギタリストは皆上手いのは当たり前なのですが、エウへニオの場合はなんというのか、特別。

最近は仕事の前にギタリストや歌い手と事前に合わせをすることはほとんどありません。スペインが経済危機ということもあり出演料が減っていますから、仕事量も最小限といったところかな。でも私の場合はそれでよいのです。特にエウへニオのような素晴らしいギタリストと共演できるのであれば、むしろ事前に合わせをせずにぶっつけ本番の方がお互いにいいものを出せる。もちろんそれにはお互いをプロフェッショナルなギタリストとして、歌い手として、踊り手として尊重した上での信用と信頼があってこそなのですが。数年振りの共演で大丈夫かな・・・とちょっと心配した部分もあったのですが(自分が大丈夫か?という意味において)全然問題ない。むしろエウへニオのギターによって何かを引き出してもらえたように感じます。お互い何を弾くのか、何をどう踊るのか分からないため、その瞬間瞬間の集中力、瞬発力がきっと尋常ではない状態になっているのでしょう。ほっほおう、そうきたか、それではこれでどうだ、という丁々発止の掛け合いがあって、それがフラメンコの醍醐味、少なくとも私にとっては。

歌い手のロサリオ・アマドールも私の好きな歌い手。そして歌っている間にパルマ(手拍子)を休まない。これもポイント高いです。歌い手が何人かいる場合は、自分の番でない歌い手にパルマを任せて、自分の歌の番の時にパルマをたたかずに歌に集中することができる。でも歌い手が一人の場合は、その歌い手が歌もパルマも担当しなくてはならない。歌いながらパルマをたたくというのは、もちろん歌だけ、パルマだけよりも難しい。ただ普通に踊るよりも、バタ・デ・コーラをはいて踊る方が難しいように。

いくつか反省点があります。そのうちの一つ。なんと衣装が裂けてしまった・・・床においたマントンを拾おうとしゃがんだ瞬間にお尻の部分がビリリリリリーと音をたてて裂けました。(あ、お尻じゃなくて、衣装ね、裂けたのは。)うわー、まずいー。しかしあとはマントンを拾ってはける(舞台袖に引っ込む)踊りの終わりの部分だったので、とっさにマントンを腰回りに巻いて、裂けた部分を隠して去ってゆきました。

まずい・・・パンツ見えたか?でも、いつも万が一のためにベージュのパンツにしているから、万が一見えたとしても一瞬で動いている時だからバレなかったかも。エウへニオもロサリオのなんとも言っていなかったし・・・。楽屋に帰って衣装を脱いで裂けた部分を見る前に、ぎゃーん!!!!

なんとはいていたパンツはベージュではなく、ショッキングピンクだった!!!

何やってたのだろう、私は・・・。これは反省反省、大反省・・・

そういえば、数年前、カディスのアレグリアス・コンクールの決勝前日にも衣装のお尻の部分が裂けたことがあった・・・その決勝用に作ってもらったまだ新しいバタ・デ・コーラで、まだ5回くらいしか使っていなかったように思う。それが決勝前日、最後の練習の時にやっぱりお尻の部分の縫い目がざーっと裂けて、家に帰って一生懸命自分で縫ったものでした。でもそのバタにはまだ続きがあって、今度はブラウスのチャックの部分が、今度は決勝当日、さて、これから舞台に立つ!という時にチャックが裂けた・・・皆さんご存知だと思いますけど、チャックって一度裂けると一旦は留まっても、また何かの拍子に裂けますよね。真っ青になって、チャックの部分を安全ピンでばちばち留めてもらって(留めてくれたのは歌い手のナタリア・マリンだった。)、その上から、安全ピンが見えないように、念のため持ってきていたフレコ(飾りフリンジ)で隠して本番に臨んだのだった・・・あれは本当に死ぬかと思った。しかもその決勝はカディスのテレビ局が一部始終を録画して全スペインに放映、そしてその番組は今でもYOUTUBEでバッチリ映っている。

万が一、そのチャックが舞台の上で裂けたら???しかも前日に裂けたお尻の部分の縫い目もその時に裂けていたとしたら???

・・・・その動画はフラメンコではなく、アダルト系で検索できるようになっていたかもしれない・・・危機一髪。

ちなみにその時の動画はこちら(萩原の出番は28:00くらいから)→2011年カディス・アレグリアス舞踊コンクール決勝

はー、いろいろありますが、がんばって踊っております。(笑)

そして、日本では・・・

★8/26(水)・27(木)キッド・アイラック・アートホール(東京/明大前)
第3回ソロ公演「人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか」

詳細は→こちらクリック

★9/6(日)第2回アントニオ・ペレスの仲間たち en Osaka

詳細は→こちらクリック

にて踊りますので、チケットお申し込みは ticket.layunko@gmail.com(ハギワラ)まで宜しくお願い致します!

では今日はこの辺で・・・出かける支度をしたいと思います。

写真:アントニオ・ペレス

2015年6月13日 セビージャにて

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