レブリーハTVのサンボンバ番組に出演!

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みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

ブログアップが前後していますが、先々週にレブリーハのサンボンバのテレビ収録に出演させて頂きました。ここ最近しょっちゅうレブリーハの方々に呼んで頂きレブリーハに通っているので、レブリーハに引っ越した方がいいのでは・・・という話も(?)レブリーハはセビージャから電車で1時間もかからない所にあるので、近いといえば近いです。(日本の自宅から東京のスタジオに通うよりはよっぽど近い。)レブリーハの駅に着くと辺り一面平原のようになっていて、町もこじんまりしてのんびり。セビージャのような高い建物、騒音もないし、週末にレブリーハに行くといつもリラックスできます。

レブリーハのフラメンコ、とても好きです。どっしりしていて土の味がする。どの土地もそうかもしれないけれど、アーティストと呼ばれない人の中にも、一般の人にもアルテのある人がいる。そういう人達の近くでカンテを聴いたり、パルマをたたいたりすることがすごく好きです。時々踊りに引っ張り出されたりすることがあって、(特にブレリア)私はコンチャ・バルガスみたいには踊らないので(踊れないので)ただ、自分の聴いているものがそのまま自分の踊りになればいいなあと思っています。それはヘレスのブレリアを踊る時も同じ。

まあ、そんなことがこれまでにレブリーハで何回かあって、「今度サンボンバのテレビ収録があるから、そこでちょっとブレリアを踊ってよ」という話になり、今回の出演につながったわけです。本当に楽しかったです。あ、サンボンバ(Zambomba)って何かというと、簡単に説明してしまえば、スペインのクリスマスソング歌う催し物、会。もともとはサンボンバと呼ばれる楽器(土の壷に革を張って、それに棒で穴をあけ、その棒を抜き差しして音を出すもの)があり、スペインでクリスマスソングを歌われる時にその楽器が使われていたので、それが転化してクリスマスソングが歌われる会自体をサンボンバとも呼ぶようになったようです。(その楽器が使われなくてもサンボンバと言う時もある。)フラメンコ形式のサンボンバ(サンボンバ・フラメンカ)で有名なのは、ヘレスとこのレブリーハ。この二つの土地のサンボンバが地元のフラメンコと密着していてより本質的のような気がする。もしこの時期(主に12月)にアンダルシア地方にいることがあり、本場のサンボンバ・フラメンカを楽しみたい!という方は、ヘレスやレブリーハを訪れることをオススメします。

それと、私はまだ観光でしか訪れたことがないのですが、アルコス・デ・ラ・フロンテーラというヘレス近くの小さな村のサンボンバも有名だそうです。同じサンボンバ・フラメンカでも町や村によってきっと全然違うんだろうなあ。今年は縁あってレブリーハのサンボンバばかりに通ったのだけど、他の土地のも楽しみたいと思います。

話はまたテレビ収録に戻りますが・・・、会場は昔教会だった場所の中庭が使われました。とっても素敵な雰囲気。が、屋外なので寒い。というわけでたき火がされます。ほんと、たき火の近くにいれば暖かい。一踊りすれば汗をかくくらい。テレビ収録の1部は純粋なサンボンバ。レブリーハのアーティストや愛好家達がこれまでに何度も事前に合わせて練習してきたサンボンバのお披露目。2部がフィン・デ・フィエスタということで、私はその2部の方に参加させて頂きました。本当はフェイートと呼ばれている歌い手の時にブレリアを踊るはずだったのですが(テレビ収録なので、一応段取りがありました。)結局フェイートではなく、別の歌い手の歌でブレリアを踊ることに。しかも、その番組の司会者が私の斜め後ろにいて、いきなり「今から踊れ」とか言われて、仕方なく(?)踊ることに・・・(笑)さすがテレビ収録です。つべこべ言う間もなく(言うつもりもないですが)はいっ!出番!ってな感じで踊りだし、途中ぽかんと記憶が飛んでいますが、最後ぬける(終わる)所でその場にあったテーブルをバン!!!とたたいてしまった。・・・・テーブルがあったのでたたいただけなのですが、後からいろいろな人にあの、たたいたのがよかったよ!と褒められ、まあいいか。なんとか楽しく自分の出番は終了。(その後たたいた手のひらがじ1795751_10153809451836228_6573699185818610457_n1185410_10153809451921228_1257730759702917842_n1919112_10153809451926228_6073301395587593346_n1460111_10153809451986228_796482320670089080_n1014315_10153809452436228_7026901552184254226_n1917694_10153809452241228_3165652717658256941_n10258162_10153809452396228_1261350549926591660_n1622589_10153809452511228_5921553068515881159_n12391775_10153809452516228_4981182633432387225_n12373372_10153809452541228_676763600125829348_n12369206_10153809452746228_6474354001415837584_n12360414_10153809452751228_7217294187224499538_nんじん痛かった・・・笑)そして、最後にフェイートが歌い出す。ああ、この人は本当にアーティストなんだなあ。イネス・バカンやホセ・バレンシアのようにフラメンコ界で有名な歌い手ではないかもしれない。でもフェイートの歌はいいなあ。そしてその合間のちょっとした動きも。収録の前に挨拶した時の笑顔や話しぶりや、仕草も全部アーティストのものだった。もしフェイートの歌で踊れたらどんなによかっただろう、でも私がわざわざ踊らなくてもフェイートは一人で歌って踊るし、それだけでお腹いっぱい。収録の本番では子ども達が出てきてしまって、本当はもう少し出て来るのが遅ければもっとフェイート本来の味をもっと楽しめたのだと思うけど・・・

まあ、いろいろありますが、その収録が一昨日放映されましたので、皆さんもインターネットでご覧頂ければと思います。(番組がアップされましたらまたお知らせ致します。)私の踊りの部分はカットされているのかいないのか・・・よく分かりませんが、フェイートの部分は確実にオンエアされるはず。どうぞ彼のアルテをお楽しみ下さい!

改めて、私はクリスチャンではないし、特別にサンボンバで歌われるキリスト教関係の歌に感動するわけでもない。(イエス・キリストの誕生や聖母マリアを讃える歌詞が多い。スペインはカトリックなので。)ただフラメンコが好きで、特にレブリーハを含めて、フラメンコがその土地に密着している所に深い愛情を感じます。その土地の一人一人の人生が、フラメンコに対する気持ち、生き方が溶け込んで混ざり合って、若者は年配者を尊敬し、彼らのフラメンコを大切に受け継いでゆく。そして新たな世代のチビっ子達に、またフラメンコにそれ程馴染みのない一般市民にもその素晴らしさを伝えてゆく。そのフィエスタの中で。そこには自分が目立ちたいとか、上手に踊りたいとか、きれいな衣装を着たいとか、そういう表面的で、時には商業的ともいえるフラメンコは存在しない。

なぜならフラメンコはこの土地の人の生き方だから。文化だから。

だからそんな彼らの中に混ぜて頂けるというのは、本当に有り難いことだと思うんです。言葉の通り、「ありがたい」という感謝の気持ちと、「有り難い」、そうあることではない、ということ。それを忘れずに一瞬一瞬を胸に刻みこんでいきたいと思います。

では 皆様もよいお年をお迎え下さいね。

写真:アントニオ・ペレス

2015年12月27日 段々風邪が治ってきました。セビージャにて。

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