みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか?
昨日、日本フラメンコ協会が主催する新人公演に伺いました。「新人公演」といっても実際はコンクールみたいなものでしょうか、賞金は出なかったと思いますが「奨励賞」「話題賞(準奨励賞)」という「賞」が頂けます。そして「新人」といっても実際の「新人」だけでなく、蓋を開けてみるとプロとして活動されている方々も出場されているので、じゃあ、新人ってなんなんだ、という話にもなるのですが、とにかく毎年1回開催されるこの「新人公演」は、日本フラメンコ界の中ではとても注目されているイベントです。
日本フラメンコ協会HPはこちら→http://www.anif.jp
ただ、実はこの新人公演、10年くらい前を最後に1度観に行ったきり、ずーっと行っていませんでした。スペインにいたり、日本にいても日程が合わなかったり、あと、実はその最後に一度行った時に、なんと全身にじんましんが出てしまったのです・・・何か変なものを食べたわけでもないのですが・・・客席で見ていた時に、なんかかゆいな〜と思ってぽりぽりかいていたら、どんどんかゆくなって、なんじゃこりゃとロビーに出てみたら、じんましん!!!!ひえーってなわけで、あれ以来なんだか新人公演が怖くなってしまって足が遠のいてしまっていたのでした・・・
でも今年は、東京クルシージョと福岡クルシージョの生徒さん、それから新人公演用に振付構成指導を頼まれた方3名が同日に出場されていたこともあり、昨日、3日間開催されるうちの2日目に行ってきました。朝10:00くらいからゲネ(本番前の舞台上のリハーサル)、本番と拝見し、全員の方を観られなかったのは残念ですが、みなさん本当に頑張っていらっしゃいました。個人的に応援させて頂いた方々がみなさんぐーんと伸びていたのでとても嬉しかったです。会場や楽屋で久しぶりにお会いした方々や初めてお話させて頂いた方々との再会・出会いもあってそれも嬉しかったなあ。
それ以外にも個人的にいろいろなことを勉強させて頂き、20:30終演まであっと言う間でした。例えば照明や舞台の使い方。舞台をよく知っていらっしゃる先生方の生徒さんの踊りはそういう部分も緻密に工夫されて、へーっと感心。ああ、なるほど、そういうやり方もあるんだ、とたくさん学ばせて頂きました。
それと振付を練習する前に、基本的な舞踊技術をきちんと習得する必要があると、これはほんとに強く思いました。基礎の基礎である身体やブラッソ、頭、足のポジションがあれ?っという人が見受けられました。内面が爆発することによってそのポジションが崩れてしまうのではなく、もともとそのポジションをきちんと学んで身につけていないため、それが長年の癖になり、それが舞台に出てしまっている人。基礎をきちんと学んだ上で崩れてしまうのと、基礎を学ばずに最初から崩れているのは、似ているようで全く異なります。それらはフラメンコというよりも舞踊の基礎なので、人前で踊るからにはきちんと身につけておくべきもの。それらは私自身いつも頭に入れて学んでいるし生徒さんにも教えていますが、改めて実感したことした。
そして上記のポジションをきちんと学んでいる人は、止まっている時のポーズがいいですね。でもその他の基礎がないと、今度は動き出すと、あれれれ・・・・???となってしまう。(あー止まっていた方がよかったのになー、でも7分半ずっと止まっている訳にもいかないしねえ・・・。)で、その他の基礎とは何かと言うとブラッソやマノの使い方。そしてマルカへ(マルカール)。これらもフラメンコ初心者で学ぶこと。でもなかなかできないんだなあ。まあ、かえってそういうことの方が難しいということもありますね。
いろいろなパソ(足の動き)なんかもあってなるほどね、って勉強になるのだけど、その一音一音は本当にちゃんと音が出ているのかな?私自身踊るので、パソを見れば、大体ああ、こういう音を出したいんだなって想像できますけど、プランタ、タコン、ゴルペがそもそも、それ本来の音が出ているのかな。アクセントは?音の流れは?そしてそのパソ単体で見るのではなく、振付全体を通して見た中での役割というのもあります。それを知って足を打っているのか、そういうパソだから足が勝手に動いているのか。これも簡単なようで実はすごく難しい。
バタ・デ・コーラやマントン、アバニコなど、自分の身体以外のものも踊りに組み込む方は、それらそれぞれの基礎というのもある。そりゃあ大変。ここまでやるだけでも相当な年月と訓練が必要です。ただし、上記は舞踊基礎のみ。これに、さらにフラメンコとしての要素も当然加わってくる。ダンス新人公演ではないから。フラメンコ新人公演だから。この「フラメンコ」ってのがもっと奥深く難しい・・・・。
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うーん、この「フラメンコ」の話をすると今晩眠れなくなるので(笑)、今日はここまで。
とにかく、なんでも勉強になるの。あの人の踊りはあーだ、この人はこーだと言うよりも、出場者の踊りを見て、じゃあ自分はどうなの?私の生徒さんはどうなの、私はちゃんと教えているの?と、ベクトルが全部自分に向く。
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そこなんですね、結局まだまだなんですね。踊り手としても、教師としても。
ちなみに私は2000年に「努力賞」、2001年に「奨励賞」を頂いていますけどね・・・(笑)あれから15年、そしてこれからもずっと私はまだまだ「努力」して、今度は自分で自分を「奨励」して踊り続けるのでしょう。そして命終える時に「よくがんばったで賞」が頂けるのかもしれません。
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2016年6月18日 もう寝なくっちゃ。明日はクラスある!(日付は今日に変わっている〜!)