「たきやんうたう」カンテライブ楽しく終了!!!

15492189_1877788359117461_8364478614449964279_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

昨日パルマ出演させて頂きました「El Cartero canta, たきやんうたうカンテフラメンコライブ」はお陰様で無事終了致しました。お越し下さいましたお客様・共演の皆様・会場となりましたアルハムブラの皆様、誠にありがとうございました!!!

出演

カンテ:瀧本正信、金高荘子

ギター:エミリオ・マジャ

パーカッション:容昌

パルマ:小林泰子、蜂須夕子、松彩果、萩原淳子

「たきやん」こと瀧本正信さん。日本カンテ(フラメンコの歌)フラメンコ界の草分け的存在でもある歌い手さんのライブにパルマ(手拍子)で出演させて頂きました。カンテの中にはリズムを伴うもの、もしくはリズムがなく歌い手の自由でうたうものとあります。そのリズムを伴う歌の際に必要となるパルマ。ギターと歌を支える重要な役割を果たします。手を叩いているだけだから一見簡単そうだけれど、実はものすごく難しかったります。そのパルマの良し悪しで歌いにくくなってしまったり、弾きにくくなってしまったり・・・自分が踊る時もそうですね。そのパルマによってものすごく乗って踊れる時もあれば、本当に踊りにくくなってしまったり・・・それは本当に苦しいもの・・・・

今回のライブでは私を含め4人のバイラオーラ(女性舞踊手)がパルマを務めました。自分一人だけ叩いているわけではないからそれも緊張。パルマ隊の協調性というのも必要になってきますね。そしてハレオと呼ばれる掛け声。有名なのは「Oleオレ!」ですが、いいなと思った時にそれを声に出す。また盛り上がって行く時に更に盛り上げる。そのハレオがあるかないかで、そしてそのハレオのタイミングのいかんによって、歌やギターも変わってきます。だからパルマが上手に叩ければいいかという問題でもないし、ハレオもかければいいってものでもない。

うーん、難しいなあ。。。。

そして今回はパルマで舞台に立ち、踊りたい気分になったら前に来て踊る、ということも要求されていました。もちろん自分が持っている踊りの振付を踊って皆に伴奏してもらうということではありません。カンテのコンサートなのでその歌われるものを即興で踊る。だからサパテアードの部分もありません。それこそ「bailar al cante」(カンテに呼応して踊る)ということになります。本番前に合わせがありましたが、その時の歌と本番の歌は違いますし、誰がどの歌で踊るという取り決めもないですから。パルマ隊が即興で踊ったのはソレア・ポル・ブレリア、タンゴ、ブレリア。「好きな時に出て適当に踊ったらええ」って瀧本さんはおっしゃっていましたけど、結局本番ではご本人からの「踊れや〜」という熱い(?)半強制的な視線が注がれ(笑)、あれ?私ですか?という感じでトップバッターで踊ることに。最初は緊張しましたが、なぜかものすごい集中力が生まれ、それがよかったんじゃないかな?踊りながら、わ、歌と一体!という感覚が自分の中にありました。ソレア・ポル・ブレリアと言っても普段踊る時によく耳にする歌ではなく、マラゲーニャやファンダンゴの歌がソレア・ポル・ブレリアのリズムで歌われていたりしたので、普段自分が踊っているものをそのまま当てはめたらおかしなことになります。コンパスは間違っていないけど、歌と雰囲気が合わない。同じリズムを共有していても、カンテは共有できていないわけです。だからそうならないよう、「bailar al cante」にする。とてもいい勉強をさせて頂きました。

次のタンゴでは、瀧本さんのお弟子さんの金高荘子さんの歌。盛り上がってきて、おりゃっ!と踊り出たら、なんと全く同じタイミングで隣の松彩果さんも飛び出しているという・・・(笑)松さんは私が飛び出したことに全く気付いていなかったようなので、そこで私がパルマに戻ることもできたのですが、それもシャクだなと思い(笑)そのまま松さんと並び二人で即興でタンゴを踊ることに。ほんの一瞬の判断です。だから即興は面白い。今度はカンテを聞きつつ、松さんとも即興で掛け合いをする。事前に振り付けを合わせたりなんてもちろんしていないですから、瞬間瞬間で嗅ぎ取る。これも面白かったですね。即興の醍醐味!

最後はブレリア。共演陣のエミリオ・マジャやパーカッションの容昌さんも一踊り、客席にいらしたホセ大西さんも飛び入り参加。松さんのご子息で4歳のとーまくんもカホンで参加、とても楽しいブレリアになりました。そうなると自然にどんどんハレオが出るんだなー、私。自分の踊りが云々ではなく、その場にいること自体が楽しい。嬉しい。これぞフィエスタ。本当に楽しかった!!!!

こういう企画は是非また続けてほしいです。そしてもっとたくさんの方々に観に来て、聴きに来て頂きたいですね。フラメンコはカンテなんだと、それを一途に追求していらっしゃる瀧本さんの想いがもっとたくさん伝わりますように。是非第2弾を期待しています。そして欲を言えば、マルティネーテやソレアなどのカンテソロもありましたけど、もうちょっと瀧本さんのカンテソロが増えてもいいんじゃないかな、と。「たきやんうたう」ですから。

以上、ありがとうございました!!!

(写真は共演の小林泰子さんフェイスブック掲載のものを頂きました。)

2016年12月13日 中野にて。

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