数日前、写真家である夫アントニオ・ペレスの仕事の同行で、ベヘール・デ・ラ・フロンテーラというカディスの小さな白い村に行ってきました。
ベヘール・デ・ラ・フロンテーラ(Vejer de la Frontera)はセビージャからバスで2時間半くらいの所にあります。夫の実家タリファの割と近くなので、これまで2度行ったことがあり、今回が3度目。とても小さな、静かな「白い村」です。「白い村」というのは、家の壁が白で統一されているアンダルシアの伝統的な村のことで、そもそもなぜ壁が白なのかというと、アンダルシアの夏の強い日差しを反射するための暑さ対策。必然性から生まれた「白い村」なのですが、現在では観光用に敢えて壁の色を白に統一している村もあるそうです。その「白い村」というと、日本ではミハスというマラガの村が有名かもしれませんね。旅行会社のスペインツアーに必ずと言っていい程組み込まれている村です。このベヘール・デ・ラ・フロンテーラは日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、「白い村」としてヨーロッパ観光客御用達、穴場の人気スポットだそう。海が近く、でもそれほど観光客が多いわけでなく、村も小さく綺麗なので、静かにバカンスを過ごしたい人がこっそり集まってくるそうです。
今回の夫の仕事は、そのベヘール・デ・ラ・フロンテーラにあるホテルのHP用の写真を撮るという仕事でした。ホテルの外観や、部屋、テラスの写真など。ホテルを予約する人に、こんな素敵なホテルに泊まってみたいわー♡と思わせる写真を撮らなくてはいけないわけですね(笑)ホテルのオーナーさんとどんな風に写すのかを打ち合わせしながら、夫は写真を撮っていました。きちんとお掃除・整頓された素敵なお部屋でも、例えば本棚にある本の傾き方を変えるとか、クッションの位置を微妙にずらすとか、ほんの細かなことでお部屋の印象がガラリと変わります。不思議なものです。フラメンコの振付も同じですね。ちゃんとした振付でも、何かをちょっと変えるだけでまるで違う振付に見えてしまうような・・・。きっとそれはセンスなんでしょうね。
村の中心のちょっと坂を登ったところにあるホテルなので、(ベヘールの村自体が、丘というか山の中腹にあります)見晴らしも素晴らしかったです。ベヘール全体の白い村と、その周りのアンダルシアの野原がコントラストになってとてもきれい。景色をぼーっと見ているだけでなんだか満ち足りた気分になります。小さな村ですが、結構美味しいバルやレストランもあってお食事も楽しめました!
最近はすこーしですが、私も写真を撮っています。カメラのことはよく分からないので、自己流&適当にパシャパシャ撮って、夫に見てもらっています。技術は別として、物事を見る「見方」が私はいいのだそう(笑)へっへっへ。ブタもおだてりゃ木に登るという訳で、撮った写真をアップさせて頂きまーす。
では、GWあと1日、皆様もどうぞお楽しみ下さいね。
※GW最終日5/7(日)13:00より「第21回少人数制クルシージョ」お申し込み開始になりますので、お忘れのないよう!詳細はHP「クルシージョ」にてご確認下さいませ!
2017年5月6日 セビージャにて