「プリメラの仲間たち2017」(フラメンコ教室合同発表会)を終えて

20182334_10155197355849724_997848506_oみなさんこんばんは。お元気でお過ごしでしょうか?

お陰様で7/17(月祝)に参加させて頂いた「プリメラの仲間たち2017」(フラメンコ教室合同発表会)は無事終了しました。無事、というよりも、本当に素晴らしい踊りっぷりで有志受講生が魅せてくれました。お越しくださいましたお客様、応援に駆けつけてくれた他受講生の皆さん、共演の徳永健太郎くん、エル・プラテアオ、本当にありがとうございました。そして、毎年毎年このような素晴らしい機会と場を提供して下さるプリメラギター社の吉田さん、スタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

受講生一人一人をしっかり見させて頂くため、「少人数制クルシージョ」という形式で、2009年より東京にてクルシージョを開講し始めました。当初より受講されている方、新規の方、レベルも初心者からセミプロまでたくさんの方々がこれまでにクルシージョを受講して下さいましたが今回出演したのは、これまでの振付クラスを受講された生徒さん、その中でも有志の方でした。(以下出演順)

  • 豊田由佳:アレグリアス・コン・マントン
  • 池田彩子、戸塚佳子、野村紀子:ソレア・ポル・ブレリア
  • 藤岡里織:ソレア・コン・バタ・デ・コーラ
  • 斎藤美保:ティエント

皆さん、本当に舞台で輝いていました。後ろでパルマをたたきながらとても嬉しく、その姿に、その成長に、その陰の努力に私は感動しました。客席にいたアントニオ(夫)が終演後に「あの拍手の音を聞いただろう?素晴らしかったよ!」と。有志受講生出演後に楽屋に駆けつけて下さった生徒さん達。中には涙を流されている方も・・・私までもらい泣きしてしまいましたが、本当に皆さん、そんな踊りでした。

年に2回の帰国時でのクルシージョですので、一般のお教室のように毎週レッスンがあり、少しずつ準備することが難しい環境にあります。私が日本にいない間は皆さんの自主練習が当然必要になってきます。時間的に私が教えられることには限りがありますが、一つだけ、発表会に出る生徒さんにも、出ない生徒さんにも共通して教えている内容があります。

それはカンテとギターを聴くこと。

特に発表会の場合、カンテやギター合わせをする時にその重要性をお伝えしています。例えば、元々の振付とギターのファルセータ(メロディ)が合わない時にどうするか、ただコンパス数を合わせるのではなく、そのファルセータの音楽性を理解してもらう。その音楽性と振付の動きがどうリンクしているのか、その動きがどういう意味を持っているのか、その場で実践で説明します。カンテにしてもそうです。振付の際にこちらが想定したカンテと実際のカンテが異なる場合も同じことが言えます。

はっきり言って時間がかかります。一番てっとり早いのは、ギターさんとカンテさんに振付を覚えてもらい、それに合わせる・・・・。そのような方法もあるのは知っています。生徒さんにとっても、それの方が楽かもしれません。教えられた「数」の振付だけを踊れば良いのですから。

でも、私のクルシージョ受講生にはその方法では絶対に教えません。なぜなら「耳」が育たないから。それではいつまでたってもカンテとギターを聴かないから。

もちろん、限られた時間でその「耳」が育つとは思っていません。当然発表会までにその「耳」が理解できなければ、舞台の上でオロオロしてしまうかもしれません。でもそれでも聴かなくてはならないのです。

なぜならそこからフラメンコが始まるから。

教えられた「数」をきちんと踊ってギターと歌と合えば、発表会成功なのではありません。(少なくとも私にとっては)その場限りの「みてくれ」はいいかもしれません。でも長い目で見た時にその「数」を踊り続ける人は何を踊っているのでしょうか?それはフラメンコと呼べるのでしょうか?厳しいようですが大きな疑問です。

生徒発表会だろうと何だろうと、「フラメンコ」と名のついた舞台で踊る。だとしたら上手くても下手でも「フラメンコ」を目指さなくては。もちろん、下手より上手いに越したことはない。お客様の前で踊る以上、そして「フラメンコ」と呼ばれるための最低限の舞踊技術も必要です。

限られた時間の中でそれらを教えることも学ぶことも大変です。でも今年の有志受講生も、一人一人一生懸命取り組んでくれました。教わったことができなかった人、できるようになった人、スタジオではできていたのに本番でできなかった人、そして、私が教えていないことをやった人もいました。(よくぞやった!OLE!!!!)

そう、最終的にはその人の踊りにならないと。萩原淳子に習っているなんて思われない方がいいんです。私の生徒さんからは私の踊りが透けて欲しくない。私の教えたことを栄養分として、自分の幹を、自分の枝を広げる。自分の花を咲かせる。それでいいんです。それがいいんです。そうじゃなくっちゃ、私も教えがいがありませんから。

そうやって私は学んできたし、学んでいるし、踊っているし、だからそれが私の教えるスタイルなんだと思っています。

一緒についてきてくれた生徒さん、それから発表会に出ても出なくても、ついてきてくれる生徒さんもみんな、これからもがんばろう!

※もちろん、私についてこない人もがんばって(笑)

2017年7月21日 福岡にて。

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