映画「LA CHANA」を観ました。

foto_2552_cartelみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

先週の木曜、フラメンコ舞踊家「La Chana(ラ・チャナ)」のドキュメンタリー映画、「LA CHANA」をセビージャの映画館で観ました。涙がつーっと落ちました。

チャナの踊りを初めて見たのは、20年くらい前、イベリアさんで販売していたビデオででした。まだフラメンコ初心者だった頃で、なんだ!この足は!!!!!ってそのサパテアードの技術にびっくり仰天したのを覚えています。(あのビデオはまだ日本の家にあるのかなあ、もうカビが生えちゃってるかも・・・)それから時を経て、数年前、セビージャの劇場でチャナの踊りを観ました。ビエナルでのロシオ・モリーナの公演にゲスト出演したチャナ。舞台上の椅子に座ったチャナ。「私踊れるかしら・・・」って言葉を発していたチャナが、椅子に座ったまま、ギターなしでソレア・ポル・ブレリアを踊りました。凄まじかった。恐ろしい程にフラメンコだった。鳥肌が立ち、涙が出てきました。それはただサパテアードがすごいなんてレベルではなかった。音が、動きが、存在自体そのものがフラメンコでした。

そのチャナのドキュメンタリー映画。セビージャでは先々週の金曜と先週の木曜の2回だけの上映。先々週はチャナがセビージャの映画館にいらしたそうです。その日は私はヘレスにいたのでチャナに会えなかった・・・。

彼女のアーティストとしての活躍はさることながら、一人の人間としての側面も映されていました。ドキュメンタリー映画といっても、チャナの全てを表しているわけでもないでしょうし、映画にできない部分こそ彼女の真実なのかもしれない、とも想像します。それでも映画の中で捉えられているチャナの人間性というのかな、一人の人間としてのあり方、考え方、一言一言に感動しました。

だから、あの踊りになるんだ。

映画をご覧になっていない方のために内容の詳細はブログにしませんが、チャナの素晴らしさを通して、フラメンコの素晴らしさ、人が生きていくことの素晴らしさを改めて実感することができた。フラメンコが好きな人は絶対この映画好きになると思う。そしてフラメンコを知らない人にも是非観てほしい。

・・・・って、ここまでブログにしたけど、うーん、、、、全然伝わらないなあ。

もう、これは日本で公開されるしかないですね。百「文」は一見に如かず。(笑)

Youtubeに公開されている映画のあらすじはこちら

https://www.youtube.com/watch?v=MPgocPh3we0

2017年11月25日 セビージャにて。

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