先週末はリナーレス(Linares)という町に行ってきました。リナーレスは私の住むセビージャと同じアンダルシア州に属していますが、ハエン県というかなりマイナーな県の町。セビージャからは電車で3時間ちょと。コルドバを通過したその先にあります。地理的にはグラナダの北の方。リナーレスもそうですが、ハエン県自体、初めて訪れました。
なぜそんな所に行ったのかというと、夫である写真家のアントニオ・ペレスがハエンの地方銀行が主催する写真のコンクールで賞を頂いたから。その授賞式が先週の金曜にリナーレスで行われるとのことで、夫からは詳しくは聞いていなかったのですが、「とにかく来い」と。せっかくの授賞式だし、交通費もホテル代もコンクール主催者側が支払ってくれるとのことなので(大体スペインは夫婦同伴が普通なので、それはよくあることみたいです)、じゃ、行くか、と。ハエン県にも行ったことないし、というわけで、金曜からリナーレスに2泊してきました。
ところが、リナーレスに着いた途端夫が体調を崩し、40度近い高熱を出すという・・・。確かにセビージャを出た時から体調があまりよくなかったのですが、急にそんな熱が出てしまってびっくり。急いで薬局に行って薬を買ったり、近くのスーパーで果物やジュース、食料を買い込み、ああ、なんてこった、今日が授賞式だというのに・・・。ホテルのベッドでウンウン唸っている夫に水まくらしたり、ホテルの部屋の冷蔵庫に入っていたコカコーラのビンで身体を冷やしたり、部屋の中をパタパタ・・・・。結局その日は外に出られないということで、なんと私が代理で授賞式に出席するということに・・・。本当に申し訳ない、主催者のみなさん・・・と思ったけど、誰かが行かないとまずいし、というわけで私が出席、賞は抜かりなく(笑)頂いてきました。
Caja Rural Jaénという銀行が主催している今年で第6回目のコンクール、テーマは自然と経済。アントニオは、ガーナのパソコン廃棄場をテーマにした「君たちが廃棄したものから俺たちが銅をリサイクルする」で準優勝となりました。
審査員の中でアントニオの作品を優勝にするか意見が分かれたそうですが、結局審査基準により厳密に沿った作品が優勝になったそうで、来年からはそのようなことがないよう審査基準を変えるという話をされていました。(審査基準まで変えてしまう男、アントニオ・ペレス。笑)