先週のフラメンコ&バレエ鑑賞 en Sevilla (ルシア・ラ・ピニョーナ、エル・フンコ、エル・ペロン、ラファエル・カンパージョ、モネタ、フェルナンド・ヒメネス、チェコ国立バレエ団荻本美穂さん)

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

いやー先週は本当にいいものをたくさん観たな〜。もったいないから、観た順に早速ブログにしますね!

1月8日(火)「カサ・デル・フラメンコ」

HPはこちら→https://www.lacasadelflamencosevilla.com

  • バイレ:エル・フンコ、ルシア・ラ・ピニョーナ
  • ギター:ミゲル・ペレス
  • カンテ:クリスティーナ・トバル

スクリーンショット 2019-01-13 15.36.21「カサ・デル・フラメンコ」はセビージャの観光中心地、ど真ん中のホテルのパティオ(中庭)にあるタブラオ。老舗ロス・ガジョスやアレナルとは異なり、規模も小さめ、ショーもセビジャーナス、ギターソロ、バイレ、カンテソロ、バイレ、フィン・デ・フィエスタと1時間程。ギター1名、カンテ1名、踊り2名(男女1名ずつ)というシンプルな出演メンバー。その分入場料も18ユーロと、老舗タブラオに比べたら抑え目。そしてこのタブラオは日によっては豪華メンバーが集結するので毎月出演者をチェックしています。

そして、この日!絶対に行くぞと決めていました。4人全員好き!!!踊りのエル・フンコとピニョーナ。フンコは東京のタブラオに昨年出演していたのでご存知の方も多いですね。ピニョーナは昔イベリアさんが主催したフェスティバルに出演していたかな。日本ではあまり知名度が高くないかもしれませんが、私の大好きな踊り手です。そしてギターはミゲル・ペレス、カンテはクリスティーナ・トバル。12月の私のフラメンケリアライブでも共演、そして今週水曜のペーニャ・トーレス・マカレナ公演でも共演する大好きな人たち。これは外せないね!!!

フンコとルシアの優雅なセビジャーナスから始まり、ミゲルのギターソロは得意のグアヒーラ。お客さんもうっとり。その後にピニョーナのアレグリアス。ピニョーナというと、シギリージャやタラントのイメージですが、この日はアレグリアス。でも衣装が黒のファルダにノースリーブ+上半身は紫のフレコで覆っているという、え?その衣装でアレグリアス?というちょっとびっくり衣装。踊りもアレグリアス(スペイン語で喜びの意味)というよりも、どちらかと言うとソレア・ポル・ブレリアのような、かなりシリアス系。表情も厳しく、ああ、やっぱりピニョーナはアレグリアスを踊ってもピニョーナなんだなあと思いました。

もちろん、アレグリアスだから笑顔で踊らなくてはならないと言う(そう教えられたこともありますが)決まりはないけど、その曲の、その歌の雰囲気やニュアンスみたいのがあると思うので、基本的にはそういうのを大切にした踊りが好き。でもピニョーナという「人」を考えるとなんか納得してしまった。ピニョーナって、すごく自分に正直な人。自分のその時の気持ちにものすごく忠実で、笑顔の仮面をかぶったり、誰かにおべっか言ったり、そういう人ではない、全然ない。それがそのまま踊りに出ていて、だから私はピニョーナが好き。多分あの日は、ああいう感じでああいう気持ちで、それがやはりそのまま踊りになったのかな、と思いました。

その次はクリスティーナのカンテソロ。伸ばしに伸ばしまくる(彼女の歌い方の特徴)ファルーカから、タンゴ・デ・トゥリアーナ。このタンゴがまた最高で、いつか彼女の歌でこのタンゴを踊ってみたいとドキドキさせてくれます。

そしてフンコのソレア。フンコこそアレグリアスのイメージだけど、この日はソレア。やはりクリスティーナの伸ばしに伸ばすソレアの歌にどう踊るのかなと期待していましたが、フンコの踊りにはあまりソレアの奥深さは感じられなかったなあ・・・・クリスティーナの歌にはグッとくるんだけど、フンコはそれはそれって感じでマルカールしている感じ。多分他の歌でも他の人が歌っても同じように踊るんだろうなっていう印象を受けてちょっと残念。彼の持ち味はやはりアレグリアスの時に現れるグラシアなのかな。サパテアードに入ってからはさすがにフンコ。ピニョーナの足技もすごいが、フンコも負けじとすごかった。ことある事にoleが出てしまう。ちょっとした仕草やお客さん、ギタリストとのコミュニケーションがやはりプロだなあと思う。ただ上手に踊るだけでなく、ショーに来たお客さんもみんな巻き込んでフンコの世界を楽しんでもらおうという、やはり彼のグラシアがそうさせるんだろうな。持って生まれ持ったものってありますよね。

最後、フィン・デ・フィエスタではフンコが歌い(恒例ですね)ピニョーナが楽しんでブレリアを踊っているのが十分伝わりました。最後引っこみの時に楽屋のドアにペタッと張り付いて終わったピニョーナ。そこにピニョーナの新たな魅力も発見。のりしろがまだまだある踊り手だと思う。今後も要チェック。

1月9日(水)「ペーニャ・トーレス・マカレナ」

  • バイレ:エル・ペロン
  • ギター:フアン・カンパージョ
  • カンテ:エル・ガジ、ヘスス・コルバッチョ

49343428_133117794373259_275522177808203776_n1/9ペロンこの日も絶対外せない!私の大好きな踊り手ペロン。新年早々ペーニャでペロンの踊りが見られるなんて、こんな素晴らしい新年の幕開けはないね!!!ペロンも確か東京のタブラオで踊っていましたね。ペロンを知ったのは10年くらい前かな。以前私が踊っていたプライベート・フィエスタにふらっとやってきて、スニーカーのままソレア・ポル・ブレリアを踊り、観客総立ち。私はその日から彼の虜。(笑)

ただし好き嫌いは分かれるかも。伝統的なフラメンコの「型」で踊る踊り手ではないから、オーソドックスなものが好きな人には厳しいかも・・・。私が好きなのは、彼は彼であり、誰のマネでもないから。彼は彼なりの表現方法を探し、自分に忠実で、自分に自由だから。そこに彼のアルテがあるから。そこが好き。そこが素晴らしい。

会場にはたくさんのアーティストも来ていましたよ。踊り手のサライ・デ・ロス・レジェス、メルセデス・デ・コルドバ、フアン・フェルナンデス、カルロス・カルボネル・・・etc私の隣には留学中のバイラオーラ松彩果ちゃん。二人でゲラゲラ笑いながら見た彼のタンゴ。笑うって、バカにして笑うんじゃなくて、あまりにもペロンが凄すぎて笑っちゃうのね。そのぐらいすごいのね。あのタンゴ。

実際は1部と2部の休憩の間に帰ってしまったお客さんも。その中にはペーニャの会員さんも。やはりペロンの踊りは好き嫌いが分かれるんだなと思った。でもそれだけはっきり分かれる踊り手というのも貴重だと思いませんか?要するにものすごい個性だということ。それを受け入れる人と受け入れられない人がいるのはあたり前。誰からも「バイラ・ビエン(上手に踊るね)」と言われても、1回見たら忘れられてしまう踊り手とは対極の位置にある。対極の中でも最高峰に位置するペロン。

それにしてもその次の週、同じ場所で踊る私・・・・。あのペロンの踊りを観てしまったら、私はどうすりゃいいの?????

・・・・ってカルロスに言ったら、「一人ひとり皆持っているものが違うんだから、それを出せばいいんだよ」って。

・・・そうだよね!だからフラメンコは素晴らしい。

1月10日(木)「カサ・デ・ラ・メモリア」
HPはこちら→https://www.casadelamemoria.es

  • バイレ:ラファエル・カンパージョ、モネタ
  • ギター:ジョルディ
  • カンテ:ハビエル・リベーラ

スクリーンショット 2019-01-13 15.30.50スクリーンショット 2019-01-13 15.31.44ここ数年、グラナダの踊り手モネタが1月に1ヶ月間セビージャのアカデミアで教えるというのはスタンダードになりつつあるのかな。1月といえばモネタのクラス、というのが定着しているようです。そんなモネタのスケジュールに合わせて組まれた(多分)タブラオライブ。昨年のビエナルでもモネタの公演には行けなくて残念だったから、是非!と思って予約しました。

が、この日素晴らしかったのはラファエル・カンパージョのアレグリアス!!!カンパージョも好きな踊り手で、彼の踊りを最後に見たのは昨年のウトレーラでのタコン・フラメンコフェスティバル。あの時もアレグリアスだった。あの時もすごい!すごい!って思ったのだけど、この日も素晴らしかったよ、カンパージョ!!!絶妙ですね、あの踊り。まず、歌の聴き方が最高。カンパージョといえば超絶コンパスの足技だけど、歌の所ではごちゃごちゃ足を入れない。聴く、とにかく聴く、そして最少限の動きでコンパスを刻む。そしてここぞという時に入れるシンプルな、そして最高の音。

簡単そうだけど、これが一番難しい。技術的な難しさではなく、フラメンコ的な難しさ。それがみんなできないんだよ。もしくはそれをやろうとしてただ動きを減らす人がいるけど、そうするとその人の中身のなさがスケスケになっちゃう。そのスケスケがフラメンコを知っている人には丸見えなんだよね。難しいよーーー。

そしてその後に入れる音。カンパージョの素晴らしさは、音のカッコよさや複雑さだけにとどまらず、その音をそのコンパスに入れる、恐らく何万分の一秒でもずれていたらダメという、その神業的な音の出し方。足の運びや音は取れて、技術的にできるかもしれないけれど、その何万分の一秒が聞こえないと、同じパソでもカンパージョとは全然、全然、全然異なってしまう。難しいよーーー。

それを難なくやってしまうカンパージョ。でもその裏には常人には想像つかないくらいの、ものすごい努力があるんだろうなあ・・・・。人生いろいろあっただろうに・・・それを乗り越えてのあのアレグリアス。そこまで楽しめるか、本人が!!!というくらい、あっぱれ。カンパージョの踊りの後は虚脱してしまった・・・・。

その後のカンテソロはソレア。いろいろなスタイルのソレアを歌っていて、ハビエルは勉強熱心な歌い手だなあと思いました。そういうのって重要だと私は思う。歌い手さんの中には踊りで使えそうな歌だけ歌う人、いつも同じレトラ(歌詞)ばかり歌う人も多いけど、本来、歌に対するアフィシオン(愛情)を持っていたら自然といろいろ聴くし、いろいろ学ぶと思う。お客さんがアフィシオンを持っていたらその違いだって分かるし、楽しめる。そうやってアーティストも客も学び、お互い磨かれていくもの。観光客の多いタブラオではなかなか愛好家はいないかもしれないけど、だからといって観光客に迎合してはいけないと私は思う。えらい、ハビエル。

その後のモネタのシギリージャはちょっと残念だったなあ。あのカンパージョの踊りの後だだからというのもあるけど、サパテアードの音はクリアでないし、身体の動きにもキレがない。いつものモネタの凄みみたいのもなかったように思う。後でお友達に聞いたら、モネタは毎日5クラスも教えていて、この日はその後でのタブラオ出演だったとのこと・・・・。それじゃあしょうがないかあ・・・・。モネタがどんなに素晴らしい踊り手でもやはり人間だからね。でももしかしたらたまたまこの日、そういう踊りになってしまったということもあるかもしれないし。それも人間だから。また次回を期待します!!!

1月11日(金)「タバンコ・オレ・ヘレス」

HPはこちら→https://ole-jerez.com

  • バイレ:フェルナンド・ヒメネス
  • ギター:イスマエル・エレディア
  • カンテ:エンリケ・レマチエ、ロサリオ・エレディア

ole-jerez-cartel-10-ENE-2019_web-1なんと、セビージャにヘレスのタバンコが出来ました!へレスといえば、シェリー酒で有名な町。(へレス自体がシェリー酒のスペイン語)小さな町にあちこちあるタバンコ。樽からのシェリー酒やタパス、フラメンコも楽しめる、タブラオとはちょっと違ったへレス特有のタバンコ。えーそれがセビージャに???と不思議な感じがしますが、セビージャでもシェリー酒とヘレスのフラメンコを気軽に楽しんでほしい!というオーナーさんのお言葉。ちなみにこのオーナーさんはヘレスのマエストラ、アナ・マリア・ロペスの生徒さんだそうです。筋金入りですね!!!

実際はヘレスのタバンコをそのまま、というより、ヘレスのタバンコとセビージャのタブラオを足して2で割った感じかな、と私は思いましたが、でも私の好きなヘレスのフラメンコを楽しめるのは嬉しい!セビージャとへレスは電車で1時間ちょっとだけれど、それほどヘレスに頻繁には通わないし、自宅から歩いて十分のところにできたというのは私としてはとっても嬉しいです!

ここのHPを見たら、Cena(夕食)35ユーロで予約ボタンがあって、ぎょえって思ったけど、そのままフラりと立ち寄れました。ショーチャージ無料(!!!!)で、あとは先述のCenaではなく、普通にタパを頼めます。もちろんシェリー酒も!私はお友達2人と行ったので3人でお皿料理をシェアしましたが、各自シェリー酒2杯に全員で3皿頼んで3人で割って一人10ユーロ。ムール貝もほほ肉の煮込みも美味しかったですよ〜!!!こりゃいいなー。

フェルナンド・ヒメネスも私の好きな踊り手で、(もう一人同姓同名の踊り手がいますが、こちらはヘレスの方)久しぶりに彼の踊りを観れるとのことでワクワク。ギターのイスマエルは以前日本のタブラオにも出演していましたね。久しぶりにご挨拶しました。歌い手のエンリケとロサリオはかなりの若手かな?舞台では初めて聴きました。

まずはカンテソロから。それぞれタンゴとブレリアを歌っていました。(セビージャのタブラオと比べて、やはり歌を重視???)踊り手のフェルナンドも舞台上でパルマ参加。さすがコンパスの街へレス、3人のパルマとイスマエルのギターを聴くだけでも贅沢。

1部ではフェルナンドはソレア・ポル・ブレリアを、2部ではアレグリアスを踊りました。フェルナンドの踊りは好きなんだけど・・・この日はなんかあまり本気出してない感じ・・・。セビージャで踊っているからかな。へレスの観客の前で踊るのとは全然違うからあまりノラないのかもしれないけど・・・。好きな踊り手だけに残念といえば残念。でもあとから聞いたら、どうも舞台が滑るとのこと。あ、それは困っちゃうね。

このタバンコ、まだ新しいこともあり、板の音もぐあんぐあん反響してあまりいい音とは言えないかな・・・・あとひどいのが照明。暗すぎてフェルナンドの顔もよく見えない。舞台真正面最前列にいた私ですらよく見えないから、離れたお客さんには全然見えなかっただろうな・・・。それと、1曲の中で1コンパスごとくらいに色が変わる。黄色、赤、青・・・・コンパスと同時に変わるくらいだから、照明の人はフラメンコを知っているのかも?(笑)でももうちょっと落ち着こうよ、と思ってしまいました。まあこの辺もこれから先徐々に良くなるかな???

2部のカンテソロは、やはりまたタンゴとブレリア。入替制ではないので、違う曲を歌ってもらえると嬉しいなあ・・・。比べては悪いかもしれないけど、セビージャのタブラオだったら入替制でも1部と2部では同じ曲にはしないはず・・・。でも、まだ始まったばかりのこのタバンコ。これからもっと良くなることに期待しよう。また機会があれば行ってみようと思います!

1月12日(土)「マエストランサ劇場」チェコ国立バレエ団「ラ・バヤデール」
ニキヤ役/荻本美穂さん

IMG_20190113_155809_490IMG_20190113_155604_579IMG_20190113_155625_020IMG_20190113_155714_085セビージャではあまりバレエの公演はないので、ある時にはできるだけ足を運んでいます。新しい劇場、Cartuja Center(カルトゥッハ・センター)で開催されたロシア国立バレエ団の「くるみ割り人形」と「白鳥の湖」をクリスマスと年始にも観に行きましたが、それらはイマイチだったかな・・・バレエのことはあまりよく分からないのですが。

そして今回はマエストランサ劇場でのチェコ国立バレエ団の「ラ・バヤデール」。やっぱり格式が違うなあ。そして全然知らなかったのですが、この日の主役ニキヤには荻本美穂さんという日本人バレリーナが。4日間公演でこの日は本当は荻本さんはニキヤ役を踊られないはずだったのですが、急遽変更になったみたい。開演前に「Miho Ogimoto」と紹介され、わー日本人だー!!!て期待が高まりました。(マエストランサ劇場の年間プログラム、そしてこの公演のプログラムにも荻本さんのお写真が掲載されていました!)

(注:何度も言いますが(笑)、バレエのことはよく分かりません。ので、ここから先は単なる素人の感想文としてお読み下さいね。)

荻本美穂さん、素晴らしかったです。彼女の表現に涙が出そうでした。あんなに大きな舞台で、私はちょっと離れた端の方の席から鑑賞していたのですが、彼女の感情が私の心に届きました。技術的なことは私は素人ですから分かりません。でも伝わってきた。特にニキヤが愛する王子とそのフィアンセの前で祝福の踊りを踊らなくてはならない時。

念のため、ラ・バヤデールのストーリーですが、荻本さん演ずるニキヤは貧しい出自。子供の頃王子とは幼馴染で一緒に遊んだ仲ですが、貧しさゆえに母親に修道院みたいな所に入れられてしまう。年月が経ち、成長したニキヤに修道院のボス(なんて言うんでしょう。笑)が言い寄る。(ニキヤは拒絶)ニキヤが修道院に入っていることを知った王子は、ニキヤと密会し二人は愛し合うが、王子は美しく高貴な王女と婚約することになる。

そこで悲しみと苦しみを内に秘めて踊るニキヤ。荻本美穂さん。今ブログを書いていても涙が出てくる。

なんでしょう、表現とはなんでしょう。

「日本人は感情表現が下手だ」

と言われたことがあります。そういう言葉を聞いたことがある人も多いと思います。確かに私たち日本人は感情や思っていることがストレートに顔や動作に出てしまう民族ではありません。むしろそれを隠すよう教育され、それを暗黙の了解で「周りの目」が押し込めてしまう文化でもあります。欧米人のように目鼻立ちがはっきりしているわけではありません。もちろん人にもよりますが、元々の骨格もパーツものっぺりしていますから、表情が顔に出にくい。そういうことを前提に上記のような言葉が出てくるのだと思います。確かに間違いではありません。

でも感情表現とは、顔にはっきり出ることだけなのか?オーバーな動き、身振り手振りで表すことなのか?

それも確かにそう。でもそれは表面的な、はっきり言ってただ「分かりやすい」だけなのでは?

このバレエ演目の舞台がインドという東洋であったこともあって、荻本美穂さんの表現がさらに光っていたというのもあるのかなあ。詳しいことは分からない。でも素晴らしかった。最初に荻本美穂さんの名前が開演前にアナウンスされた時は、同じ日本人ということもあって嬉しい!!!って思ったけど、(それは荻本さんにしたら失礼かもしれませんが)何人(ナニジン)とか関係ない。素晴らしい表現であればその表現に心が奪われるのだから。そう思いました。

コール・ド(群舞)も素晴らしかった。美しいということはこんなにも人を感動させるのか。フラメンコの美しさというのももちろんある。でも「美」というものが何なのかということに改めて心が震えた。

ありがとうございました!!!!

2019年1月12日 セビージャにて。

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