Jan 14

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

お陰様で私は元気です。先週は、4月6日(土)7日(日)萩原淳子在西10年記念フラメンコ公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」の共演アーティスト、ミゲル・ペレスとモイ・デ・モロンが家に来ました。(写真左がモイ、右がミゲル)ミゲルとモイは普段からとても仲良しなのですが、性格が正反対。二人に「招聘ビザ用の書類を準備して」と連絡したら次の日にはすぐ全部そろえてメールくれるのがミゲル。「わかったわかった」と言って全然用意しないのがモイ。ミゲルは電話すればすぐに出てくれるし、不在の時には必ず折り返し電話をくれる。かなり日本人に近い。それに対しモイは電話に出ない。なかなか出ない。折り返し電話もくれない。(チャージしてないからという理由で。。。)よくこれで仕事できるな〜と逆に感心してしまいます。

萩原淳子在西10年記念フラメンコ公演 「ハモンは皿にのせるだけでよい」

  • 17:30開場 18:00開演
  • 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
  • SS席7500円(両日ともに完売御礼)/S席 7000円/A席6000円車椅子席6000円/お子様抱っこ席6000円/小中学生席 3000円
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス

チケットご希望の方は ①ご氏名 ②郵便番号 ③送付先ご住所 ④お電話番号 ⑤メールアドレス(PC)⑥ご希望日 ⑦席種 ⑧枚数 を ticket.layunko @gmail.com までご連絡下さい。

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そしてこの間家に来てもらったのは、公演チラシの裏側で使用する写真を3人で撮るため。二人に「写真を撮るからguapo (グアッポ。カッコいい男性のこと)にしてきてね。ははは〜」とメールを送ったら、ミゲルからは「おれは元々guapo だからguapoにする必要がないよ。ははは〜」と即、返信が来ました。モイからはもちろん返信なし。

さてさて、撮影当日。ミゲルはいつもの格好。モイもいつもの格好。ミゲルは「ナチュラルな感じで写真撮ろう」と言っていて、私もその意見に賛成。夫(カメラマン)の案で3人で家の下の広場に下り、夫が上のベランダから撮影することに。さて下に降りるかという時になってモイがなかなか来ない。何かごそごそしている。なんだ?と思ったら、おもむろに持参していた買い物袋から出したのは、パリっとアイロンばっちりかかった純白のシャツ!!!しかもよく見ると手首の部分は水色の布で切り替えになっていて、おっしゃれ〜。それを手にニヤニヤしているモイ。なんだ、guapoにするつもりなのね〜と萩原大笑い。人のメールには全然返信しないくせに。この人は本当に面白い。

というわけで、着替えてguapoになったモイと、本人曰く元々guapoなのでguapoにする必要のないミゲルと広場で写真撮影。とにかく寒い日でしたが、4月の公演用の写真ということで、3人ともコートやセーターを脱ぎ軽装に。萩原は元々guapa(グアッパ。きれいな女の人)なのですがさらにguapa になるために(笑)、一昨日に買ったばかりのお気に入りのワンピースを着て撮影に臨みました。待っている間に、寒がる私に自分のコートをかけてくれるのがミゲル。何のために持って来たのか、片目サングラスでもう片目透明ガラスのおもちゃメガネをかけて「これで写真撮ってもらおう〜っと」とふざけて上機嫌なのがモイ。なんでしょう、この二人の差は。

ま、何はともあれ撮影は終了しました。明日はデザイナーさんに会って、この写真でチラシの裏面を作ってもらいます。出来上がりましたら、またこちらのHPにアップします。印刷準備完了しましたら、日本のどこかのスタジオ等でお目にかかることがあるかもしれません。是非お持ち下さいね。

しかし、ここでブログを終わりにしたらミゲルとモイのアーティストとしての紹介になっていないので、以下に二人のプロフィールをアップしますね。二人とも素晴らしいアーティストです。お読み下さい♪

Miguel Pérez  ミゲル・ペレス(フラメンコギタリスト、写真右)

セビージャ出身。8歳にして父の元でギターを始め、20歳でフラメンコギターの巨匠サビーカスと共演。マティルデ・コラル舞踊学校、マヌエル・ベタソス舞踊学校等にて伴奏を担当。ロス・ガジョス、エル・アレナル、エル・フラメンコなどの著名タブラオでの伴奏出演を経て、ホセ・グレコ、マノロ・ソレール、ラ・トナー、ラファエラ・カラスコ、アントニオ・カナーレスや一流舞踊家と共演。近年もアレハンドロ・グラナドス、フアン・オガジャ、アンドレス・ペーニャ、パストーラ・ガルバン、ベレン・マジャ等と共演を重ねる。海外においても短期講習会講師やソリストとして活動の幅を広げ、ニームにてギター・ソリスト賞を受賞。CD「con-trastes」「propia creación」を発表。フラメンコを表現するのではなく、フラメンコを生きるギタリスト。ギターに現れるそれは他のギタリストと一線を画し、常に第一線の舞台で活躍し続けるベテランギタリスト。日本にも多数来日経験があり、多くのファンを持つ。

Moi de Morón モイ・デ・モロン(フラメンコ歌手、写真左)

モロン・デ・ラ・フロンテーラ出身。幼少よりフラメンコギターを始める。10代より歌い始め19歳にしてバルセロナのタブラオで歌う。後にアントニオ・アンドラーデのグループやクリスティーナ・オヨスのツアー公演に参加。エル・アレナル、ロス・ガジョスなどセビリアの著名タブラオで歌う。スペイン女性歌手マルティリオとラテンアメリアカやスペイン全土にて共演後、モロン・デ・ラ・フロンテーラ出身アーティスト達とグループ「ソン・デ・ラ・フロンテーラ」を結成。CDに「Son de la Frontera」、優秀フラメンコCDとしてラテン・グラミー賞にノミネートされた「Cal」がある。現在はペペ・トーレス、ハイロ・バルール、アナ・モラレス、パトリシア・ゲレーロなど多数若手一流舞踊家と共演。現代舞踊家最高峰に位置するエバ・ジェルバブエナの舞踊団公演「Cuando yo era…」にも参加。抜群のコンパス感とフラメンコの伝統に根付いた“深い”歌は、多くの純粋なフラメンコ愛好家達の間でも絶大な人気を誇る。

以上です。本当はもっと二人とも芸歴があるのだけど・・・全てをアップすることはできないので割愛してあります。

公演チケットをご購入されたお客様から「ミゲルとモイを日本で聴ける機会を作ってくれてありがとう」とお礼メールを頂きました。こちらこそありがとうございます。アーティストを招聘するのは大変。手続きも経済的にも。でもそれでも彼らと日本でも共演したいから、彼らのギターと歌を日本の皆さんに聴いてほしいから、引き続きがんばります!!!ミゲルとモイも日本で私と公演をすることをとても楽しみにしています。きっと素晴らしいギターとカンテを聴かせてくれることでしょう。純粋なフラメンコを。チケットご希望の方はticket.layunko@gmail.com までご連絡下さいね。

応援して下さる皆様、チケットをご購入下さった皆様ありがとうございます。これからも応援どうぞ宜しくお願い致します!

2013年1月13日 眠いけどがんばってブログ更新。。。。セビージャにて。

Jan 5

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

ちょっと出遅れましたが(毎年です・・・すみません)明けましておめでとうございます。昨年はブログをご愛読頂きありがとうございました。今日初めてご覧になった方もありがとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します!

まずはお知らせです。

4月6日(土)7日(日)川崎市アートセンター“アルテリオ小劇場”で行われる、「萩原淳子在西10年記念フラメンコ公演」のWeb版チラシが出来ました!!!そして仮題だったタイトルは「ハモンは皿にのせるだけでよい」に決定です!!!

お陰様で両日ともにSS席は完売御礼となりましたが、S席・A席・車椅子席・お子様抱っこ席はまだ空きがございます。チケットご希望の方は

①ご氏名 ②郵便番号 ③ご住所 ④お電話番号 ⑤メールアドレス(PC) ⑥公演日 ⑦席種 ⑧チケット枚数

ticket.layunko@gmail.com までご連絡下さいませ♪

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さてさて、年末年始は夫の実家、タリファで過ごしました。ヨーロッパ最南端の街、セビージャからバスで3時間ほどです。大西洋と地中海の境にあり“レバンテ”と呼ばれる強風がふくので、ウィンドサーフィンやカイトサーフィンのメッカ。夏には世界中からサーファーが集まり観光客うじゃうじゃ、アバンチュールもうひょうひょの街。(ま、私は関係ないですが。)関係あるといえば、ここで穫れるマグロのほとんどが日本に輸出されているそう。タリファで「私は日本人です」と言うと「オレたちの穫ったマグロはお前達日本人が全部持ってっちまうよ〜」なんて言われます。結婚前、初対面の義父に開口一番に言われたのがこの言葉でしたから・・・最初はひえ〜とのけぞりましたが、最近では慣れましたね。

義父ははっきりしていて、私は好きです。義母もはっきりしています。私はきっとそういう人と合うのでしょう。日本語に直訳したらかなりキツい会話かもしれませんが、お互いいいたいことを言って、非常に分かりやすい関係に思えます。相手を呼ぶにしても、「お義父さん、お義母さん」ではなく「パコ!」「マリ・カルメン!」と下の名前で呼びますから・・・最初はかなり抵抗がありましたがこれも慣れました。名前の後に「!」を表記したのは日本で人を呼ぶように「パコ」「マリ・カルメン」と呼んでも聞いてもらえないから。義父母の耳が遠いのではなく、みんな大声なのです。バルで注文するのも「すみません」じゃダメです。「ぅおおおおおおおおおい!!!!すみませーーーーーん!!!!!」これでちょうどいいくらいです。

そんな感じなので年末年始、夫の家族が集まると大変な騒ぎになります。。。。同じ食卓を囲んでいる距離で、なぜああも怒鳴り合うのか・・・けんかしているわけではないのですが、とにかく声がデカい。「マヨネーズとって」と言うところを「マヨネーズとってよおおおおおおおお!!!!マヨネーーーーーーーーズ!!!!!」と叫ぶ。「はい」と普通に渡せばいいものを「トマーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」万事この調子です。カニを食べていてもうるさい。カニを食べているのにうるさい。カニといえば、日本の100円ショップでお土産に買ったカニの身とりスプーンが大好評で、萩原ちょっと嬉しかったです。スペインにはないんですよ。あれだけクリスマスシーズンにカニを食べるのに。そういえば、10月の公演(「魚の選び方を知った時」新宿エル・フラメンコ、恵比寿サラ・アンダルーサ)で共演したスペイン人アーティスト達が「100円ショップで銀の耳かきを見た」と言ってたっけ。「それは耳かきではなく、カニスプーンだよ」と私が訂正すると、4人全員(アンドレス・マルティネス、ラモン・アマドール、フアン・カンタローテ、インマ・リベーロ)の目がきら〜ん☆と光り、「帰る前に絶対買うぞ」と言っていました。きっと彼らもこの年末年始はカニスプーンを使ったのではないでしょうか????

やっとセビージャに着いたと思ったら、“プレ”・バーゲンが始まっており町中ものすごい人だかり。市役所の壁にはクリスマス&年末年始用のプロジェクターが投影され、道は封鎖。私の住む所はセビージャのど真ん中なので、どの方角に歩いて行ってもとにかく人人人人。人だらけ。家から出たら最後、家にたどりつけないよ〜。やっと着いたと思ったら夫の友達が次から次へと「近くまで来たから遊びに来た〜」とどんどん家に上がる。これは中心地に住む人間の宿命かと思いつつ、事前連絡もなしにいきなり玄関のチャイムをピンポーン♪と押されるのに慣れるのは、日本人・萩原淳子いまだに時間がかかっています。。。

2013年1月5日 今は少し落ち着いてブログ更新できています。嬉しい。  セビージャにて。