Nov 28

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

お陰様で無事、11月23日・25日に行われた、茨城県つくば市国際美学院さんでのクルシージョは終了致しました。受講してくださった皆様誠にありがとうございました!

実は、日本で初めて教授活動を行った場所、そこが国際美学院さんなんです。先日終了した東京での少人数制クルシージョは10回を数えていますが、国際美学院さんでのクルシージョの方が先なのです。実は。あれは何年前になるでしょうか・・・セビージャのお友達が国際美学院の先生を紹介してくれたその日に、先生から国際美学院さんでのクルシージョ開講依頼を頂きました。クルシージョ初日は・・・・今でも覚えています。1時間半のクラスが気づいたら2時間超になっていました!!!学院長先生は「それだけ一生懸命教えて下さったということですね」とおっしゃって下さいましたが、うわ〜次のご予定があった生徒さんもいらっしゃっただろうに・・・本当に申し訳ない・・・。しかもそんな長いクラス誰が耐えられるのでしょう・・・。いろいろなことがありましたが、いつも皆様に温かく迎えられて今日に至っています。本当にありがとうございます!

そして今回は夫が同行したこともあり、先生方や生徒の皆様から結婚のお祝いまでたくさん頂いてしまいました・・・。こちらがお世話になっているのに大変恐縮です・・・でも皆様のお気持ちがとても嬉しかった!本当にどうもありがとうございました。(写真はバタ・デ・コーラクラスを受講して下さったみなさんと。Foto by アントニオ・ペレス)

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そしてもう一つのお知らせは、フラメンコ・フリーペーパーの「ファルーカ」さんHPに現在連載中、恒川彰子さん取材・ご執筆の「Flamenco x Life」第3回に萩原淳子、登場しております。

9人の踊り手たちのフラメンコと人生が交差する時間を描いたノンフィクション。

(第3回)異国で暮らすー萩原淳子

スペイン・セビージャの地で躍進を続ける萩原淳子さん。「好きなことだから」という言葉だけでは到達できない高みへと歩を進める彼女。その強靭な精神力と、自身への揺るぎない信頼の源を解き明かす。2012年夏には二人三脚で歩んできた写真家アントニオ・ペレス氏と祝・入籍。

上記、ファルーカさんHPから抜粋です。本文は上記HPをクリックしてお読み下さい。

何年も前から一時帰国の度に恒川さんから取材を受けていたので、記述内容はかなり前のものになります。あの当時はそれが本当のことでその通り執筆して頂いていても、今思うと、本当に過去のこと。だから拝読して、あ、これがあの当時の私だったのかと改めて振り返り、気づくことができました。そしてあの当時から自分は成長しているんだと自覚できてよかった。少しずつだから毎日自分と向き合っているのでは分からないかもしれない。でも過去の自分を思い出した時にやっぱり成長していたんだ、と。

ちなみに今年でセビージャ在住10年が経ちましたが、夫アントニオと付き合い始めたのは今から3年半程前。もしその前の年月がなければ私達は出会っていても付き合うことがなかったのでは?と思います。その年月の中でたくさん泣いて怒って笑って闘って・・・それが私を形成し、私の踊りになったのだから。そしてその私を見つけてくれたのだから。

踊り手として、写真家として芸術のジャンルが違うため、私達は仕事の上で「二人三脚」するのは難しい。芸術としての共通点を見いだすことはできても、お互いがそれぞれ個のアーティストとして自立しなくてはならない。だから恒川さんのおっしゃるように「二人三脚」で歩んでゆくのはこれからなのではないかな。入籍をして、人と人としての「二人三脚」。そういう風に生きてゆけたらと思います。

2012年11月28日 今週末は大阪でクルシージョ!  今のところは藤沢にて。

Nov 23

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

お蔭様で、先週の土曜、11月16日に「萩原淳子第10回少人数制クルシージョ」(東京・中野)を無事終了することができました。今回はこれまでのクルシージョの中で最多、63名のお申し込みを頂きました。誠にありがとうございました!継続受講生、新規受講生とともにみなさん明るく楽しくかつ真剣に学んで頂き、本当に教えがいのあるクラスでした。教えることにはたくさんのエネルギーを必要とするため、クラスの後はぐったりです。帰りの電車の中で隣にいる生徒さんの話を聞きながら、気付いたら眠ってしまったことも多々あり・・・すみません!!!!でもやはり教えることは楽しい。難しい部分もあるので、どのように教えるかということも学ばなければならないけれど、それも自分の勉強になり、また生徒さんが喜んでくだされば私も喜び倍増です。あ~いいクラスでした!ありがとうございました!

そして今回はクルシージョ開講第10回を記念して(?)受講生の皆様にお声をおかけしてお食事会を行いました。当日はすごい雨でしたが、お越しくださった皆様ありがとうございました!そしてお食事会に参加してくださった皆様から、結婚祝いとクルシージョ第10回記念のすばらしいプレゼントを頂いてしまったんです!すごい!それが写真のクッキー。そうなんです、クッキーなんです!私のバタ・デ・コーラ姿をモチーフにした(元データの写真は本HP10月24日付ブログにアップしてあります。比べてみてね♪)オリジナルのフラメンコクッキー。こんなものが世の中にあったの~!萩原びっくり。本当にありがとうございました!

ちなみにそのクッキーを製作してくださった方のHPはこちら→★LABO cafe★ オリジナルアイシングクッキー(お写真も★LABO cafe★さんから頂きました。ありがとうございます。)

おいしそうな、そして楽しいフラメンコのクッキーもたくさん!!!すごいですね!!!これはアルティスタのお仕事です!!!みなさん、本当に本当にありがとうございました!!!!

次回「第11回少人数制クルシージョ」は来年3月中旬からゴールデンウィークまでを予定しています。これまで受講された皆様には、詳細が決まり次第HP上での一般案内に先駆け「先行お申し込み」ご案内メールを送らせて頂きます。また初めての方でも事前にお問い合わせを頂ければ、受講生の皆様と同様メールを送らせて頂きます。こちらのHPでも詳細はアップしますが、その前にお早めにお知りになりたい方はこのHP「連絡先」もしくはlayunko@gmail.com(ハギワラ)までご連絡下さるようお願い申し上げます。一般お申し込み開始前に定員に達してしまうクラスもございますので、ご希望の方はお早めのご連絡が確実です。

本日は茨城県つくば市にある国際美学院さんでクルシージョを行いました。12月は1・2日に大阪(全クラス満席)、8・9日に福岡(「アレグリアス研究カンテ編」「マントン・テクニカ基礎」クラスのみ空きあり。)でもクルシージョを続けますのでがんばりたいと思います。

東京クルシージョ終了後に来日した夫も同行、東京以外の日本も見てもらおうと思っています。

2012年11月23日 茨城県にて。

Nov 12

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

久しぶりのブログです。とても忙しい日々でした。10月7日・14日のソロ公演からもう1ヶ月も経ってしまうなんて・・・

10月26日にセルバンテス文化センターで行われた「第1回クンブレ・フラメンカ・デ・ハポン」もとうの昔に終わってしまった・・・ご挨拶が遅くなりましたが会場にお越し下さった皆様ありがとうございました。堀越千秋さんから出演依頼を頂いたこの公演、26日に私の他に出演された方々はAMIさん、森田志保さん、沖仁くんでした。素晴らしいアーティストの皆さんと同じに日に出演することができとても光栄に思っています。皆様ありがとうございました。セルバンテスの方々にも大変お世話になりました。ありがとうございました。そしてこの日の共演者、俵英三さん、エル・プラテアオ、小里彩ちゃんにも感謝!彼らからとてもたくさんのことを学びました。

あの日、私はバタ・デ・コーラのアレグリアスとソレアを踊りましたが、本当は全然別のことを行う予定だったのです。30分という出演時間を自由に使ってよい、と堀越さんから伺っていたので、本当に自由に使わせて頂くつもりでした。ぴかーん!とある日突如としてひらめいたそのアイディアは私を興奮させました。すごく創造的。私だからこそ思いついたアイディア(たぶん)。そして何より重要なのは、斬新なアイディアと表現方法なのに、フラメンコの本質を突いている。夫にだけそのアイディアの詳細をを打ち明けました。あの時の夫の興奮様。「今すぐに台本を書くんだ!舞台構成もメモして!今話したことを全部書くんだ!」

台本も舞台構成も衣装デザインも全部準備して考えました。そのアイディアを舞台化するにあたり必要な共演アーティストは誰か。片言の日本語を少し話すスペイン人アーティスト1人、スペイン人と対等に話せるスペイン語力を持つ日本人ギタリストと歌い手1人ずつ。そしてその斬新なアイディアを理解し、共有してくれるであろう柔軟な考え方を持った人。いや、フラメンコというものに真っ向から取り組んでいる人なら絶対に理解してくれる。そしてお願いしたのが俵さん、パコ、小里彩ちゃんでした。

う〜む。しかしこのアイディアは頓挫しました。あれだけ準備したのに。がびーん。今思うと仕方がなかったしそのアイディアを決行しなくてよかったのかなとも思いますが・・・。あの時私はセビージャにいて、10月のソロ公演の準備やクルシージョの準備で猛烈に忙しかった。それと併行してその素晴らしい思いつきをセルバンテスでの公演で実践させるための時間も気力もなかったのです。いや、正確に言うとあった。途中までは。でも最後のつめに至るまでの時間と気力に欠けていた・・・・。とても悔しかったけれど、それを無理に決行させてソロ公演の準備がおざなりになるのも堪え難かった。

でも悔しい。あのアイディアはいつか舞台化する。もしかすると時間が必要なのかもしれない。長い目で見た時に、あの時舞台化しなくてよかった、あの時できなかったのはちゃんと理由があったのだ、と思える日が来るかもしれない。

しかしながらそんなことは抜きにしても、この公演に出演させて頂いたお陰で私はたくさんの事を学ばせて頂きました。自分の踊りの出来云々はどうでもいい。共演のAMIさんのお着替えを手伝ったり、森田志保さんのグループと公演前にコーヒーを飲んだり、沖仁くんがうちの楽屋に遊びに来たり、なんとなくあの一日の中で、みなさんとちょっぴりだけ関わりがあった中で、その中のちょっとした会話やちょっとしたみなさんの言動などからハッと気付くことがたくさんありました。共演の俵さんやパコや小里彩ちゃん達からも気付かされたこと。それは

萩原淳子、人としてまだまだ、だめだ。

私は踊り手としては成長しているのかもしれない。そう周囲は評価しているかもしれない。でも、私は人として、まだまだ、だめだ。

そういえば10年以上前、私がAMIさんの生徒だった頃、AMIさんの公演で森田志保さんと共演させて頂いたことがあった。あの時私は志保さんとタラントを踊った。あの時よりも確かに私の踊りは成長している。でもあの時思った「私は人としてだめだ」と思った気持ちは結局今も同じだ。それは10年前セビージャで仁くんや仁くんのお友達とご飯を食べた時にも思った気持ち。

私は一体いつになったら人として成長できるのだろうか。

公演後落ち込んだ。夜中にセビージャにいる夫に電話したら泣いてしまった。これもだめである。離れていて会えないのに、私が泣いたら夫はどんな気持ちになるか。なんでそんなことが分からないのだろう。分かっているはずなのに、なぜそんなことはすこーんと頭から抜けてしまって泣いてしまうのか。

落ち込みと自己嫌悪の中で、でも次の日はもうクラスがあるという現実。この気持ちを引きずったまま生徒さんの前には立てない。それはプロではない。強引に気持ちを切り替えて一生懸命教えた。そうこうするうちに日にちが経って、東京でのクルシージョはあと4日になった。たくさんの生徒さんに受講して頂き、たくさんの方から感謝のお言葉を頂き、たくさんの方から「次のクルシージョにも参加したい!」とおっしゃって頂き、ああ、こんな私でもいいのかなあと少しだけ思えるようになりました。

あと4日で今回の東京での「第10回少人数制クルシージョ」は終了します。最後までしっかり教える。がんばる。

2012年11月12日(月) ・・・・・・そして日曜には夫が日本に来る。やっと会える。