May 6

18238174_10155238061326228_8314995103605522385_o18359197_10155238060961228_6475224658126305275_o18320860_10155238061131228_5539244746592774966_o18320492_10155238061311228_1037038546337127736_o18319092_10155238061201228_1221341108660480989_o18238148_10155238060976228_1468476717764498519_o18278777_10155238061276228_5724812315457189839_o18278531_10155238061526228_4572898407809349717_o18278805_10155238061111228_2004731958029965723_o18238542_10155238061641228_5119263632582927085_oみなさんこんにちは。GWいかがお過ごしでしょうか?

数日前、写真家である夫アントニオ・ペレスの仕事の同行で、ベヘール・デ・ラ・フロンテーラというカディスの小さな白い村に行ってきました。

ベヘール・デ・ラ・フロンテーラ(Vejer de la Frontera)はセビージャからバスで2時間半くらいの所にあります。夫の実家タリファの割と近くなので、これまで2度行ったことがあり、今回が3度目。とても小さな、静かな「白い村」です。「白い村」というのは、家の壁が白で統一されているアンダルシアの伝統的な村のことで、そもそもなぜ壁が白なのかというと、アンダルシアの夏の強い日差しを反射するための暑さ対策。必然性から生まれた「白い村」なのですが、現在では観光用に敢えて壁の色を白に統一している村もあるそうです。その「白い村」というと、日本ではミハスというマラガの村が有名かもしれませんね。旅行会社のスペインツアーに必ずと言っていい程組み込まれている村です。このベヘール・デ・ラ・フロンテーラは日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、「白い村」としてヨーロッパ観光客御用達、穴場の人気スポットだそう。海が近く、でもそれほど観光客が多いわけでなく、村も小さく綺麗なので、静かにバカンスを過ごしたい人がこっそり集まってくるそうです。

今回の夫の仕事は、そのベヘール・デ・ラ・フロンテーラにあるホテルのHP用の写真を撮るという仕事でした。ホテルの外観や、部屋、テラスの写真など。ホテルを予約する人に、こんな素敵なホテルに泊まってみたいわー♡と思わせる写真を撮らなくてはいけないわけですね(笑)ホテルのオーナーさんとどんな風に写すのかを打ち合わせしながら、夫は写真を撮っていました。きちんとお掃除・整頓された素敵なお部屋でも、例えば本棚にある本の傾き方を変えるとか、クッションの位置を微妙にずらすとか、ほんの細かなことでお部屋の印象がガラリと変わります。不思議なものです。フラメンコの振付も同じですね。ちゃんとした振付でも、何かをちょっと変えるだけでまるで違う振付に見えてしまうような・・・。きっとそれはセンスなんでしょうね。

村の中心のちょっと坂を登ったところにあるホテルなので、(ベヘールの村自体が、丘というか山の中腹にあります)見晴らしも素晴らしかったです。ベヘール全体の白い村と、その周りのアンダルシアの野原がコントラストになってとてもきれい。景色をぼーっと見ているだけでなんだか満ち足りた気分になります。小さな村ですが、結構美味しいバルやレストランもあってお食事も楽しめました!

最近はすこーしですが、私も写真を撮っています。カメラのことはよく分からないので、自己流&適当にパシャパシャ撮って、夫に見てもらっています。技術は別として、物事を見る「見方」が私はいいのだそう(笑)へっへっへ。ブタもおだてりゃ木に登るという訳で、撮った写真をアップさせて頂きまーす。

では、GWあと1日、皆様もどうぞお楽しみ下さいね。

※GW最終日5/7(日)13:00より「第21回少人数制クルシージョ」お申し込み開始になりますので、お忘れのないよう!詳細はHP「クルシージョ」にてご確認下さいませ!

2017年5月6日 セビージャにて

May 3

18238051_10155218246046228_3761848994854263749_o18156342_10155218246041228_1844857853174231440_o18156162_10155218246036228_9085490831352802302_o18156813_10155218246346228_4345807536155153182_o18121756_10155218246341228_4158349703088270574_o18155822_10155218246691228_1568335805081720965_o18156123_10155218247286228_2237897407855186627_o18121896_10155218247311228_2674697295725443531_o18192350_10155218247871228_3852318635705244833_o18156610_10155218247486228_6376100818306731808_o18216461_10155218247471228_4100285820034323502_o18121694_10155218247576228_8501848069914625687_o18216508_10155218247681228_3641218630742343447_o18121485_10155218247991228_6730869588127707402_o18121861_10155218246356228_557503399139331475_o18238676_10155218247691228_4709628483471700818_o18209358_10155218246661228_2615555810507530764_o18237897_10155218246686228_2820353503149900117_o18156246_10155218246856228_3506415013524280975_o18209167_10155218246941228_3758104002024447080_o18238898_10155218246951228_6846192660178359886_oみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

こちらセビージャはフェリア真っ只中です。とはいえ、私はあんまりフェリアが好きではないので個人的にはそれ程盛り上がってはいないのですが、街中でフェリア衣装を着て歩いている女性達を見ると、やはりウキウキしますね。フェリアに向かう飾り馬車のシャンシャン♫という鈴もこの時期独特の音。ああ、フェリアだなあと思う時の満たされた感じが好きです。

セビージャのフェリアは世界的に有名で、多分どの街のフェリアと比べても一番華やか。規模も大きいし、カセータと呼ばれるフェリア用の仮設小屋(というとなんだか貧相ですが・・・)の飾り付けにしても、女性達の衣装にしてもぜーんぶ際立っています。だから初めての人がセビージャのフェリア会場にちょっと行って見ると、わー別世界!!!という感じでびっくり仰天。あれもこれも美しく素晴らしい!!!ってな感じでどこを見ていいか分からないかも???でも、というか、だから、人がとにかく多いんです。人、人、人、人。しかもこの時期はすでに暑い。暑い。暑い。人。人。人。そしてフェリア会場の地面は黄土色のアルベーロと呼ばれる土。だから埃、埃、埃。もう大変です。しかも年によっては雨が降ってしまうことも・・・。そうすると今度は、泥、泥。泥。

こんなブログを書くと誰もセビージャのフェリアに来たくなくなってしまうかも?!・・・・もちろん色々な方がいらっしゃいますよ。「フェリアンテ」と呼ばれるフェリア命の方々。土日1日中、フェリア会場にいるのはもちろんの事、(1日というのは朝から晩までではなく、朝から次の日の朝まで、という意味です。笑)平日も仕事が終わったらフェリア会場に直行、朝仮眠して仕事をしてまたフェリア会場へ・・・というのを1週間毎日続けるツワモノもいらっしゃいます。まあ、それは極端な例かもしれませんが、(でもいらっしゃいます笑)フェリア好きの人はフェリア用の衣装も何着も持っていて毎日衣装を変えながらフェリアを楽しんだり・・・etc。

今年のフェリアは例年より2日早く始まりました。通常は月曜から日曜までの1週間。今年はその前の週末土日から始まり、計9日間。(・・・・長い、長すぎる・・・。)なぜこんなことをするのかというと、経済効果を狙って、です。要するにフェリアの週末を増やすことによって、その分スペイン国内だけでなく海外からの観光客もセビージャのフェリアに訪れやすくなる、その分お金も落としてくれる、というわけ。スペインは、特にアンダルシア地方はここ数年の経済危機に窮していますから、とにかく取れるところでお金を取る!というスタンスなんでしょう。うーむ。

まあ、そんな社会的背景もチラつきながら、私にとっての今年のフェリアは、実際にフェリア公式開幕の先週の土曜よりもさらに前、先週の木曜に始まりました。(と言っても、それっきりフェリアには行っていませんが。笑)実際にフェリアが始まってしまうと人だらけで疲れますから、これはなかなかいい案。フェリアの仮設小屋は出来上がっていますが、中はほとんど無人状態なので、貸切状態。週に1回ほど習っている、ヘレスのアナ・マリア・ロペスのブレリアのグループのフィエスタに入れて頂きました。

夜20:30くらいにとあるカセータに集合。カセータの中にあるバルで注文してご飯を食べる。なかなか美味しかったです。というのも、まだフェリアが始まっていないから、油が新しいんだと思う。これがフェリアが始まると、多分油を変えずに古いので揚げてくからだんだんまずくなるんですよね・・・。まあ、それは置いておいて、お腹が満たされた所でフィエスタの始まり。セビージャのフェリアでは一般的にセビジャーナスやルンバが踊られますが、ここはアナ・マリア・ロペスのグループなのでブレリアづくし。ブレリアに始まり、ブレリアに終わる。今年もいろいろ面白かったです。踊る人たちはアナ・マリア・ロペスの生徒さん達で、ほとんどの方が60歳以上のセニョーラ。初心者も経験者もなかなかの味でヘレスのブレリアを踊って行きます。で、わかりやすいヘレスのブレリアには皆さっと反応して立ち上がり踊り出すのですが、うん、これはちょっと聞いてみようというブレリアが歌われると、なぜか皆の視線が私に刺さる・・・刺さるプラス、「ジュンコ、ジュンコ、踊りなさいよ」って言葉も。(笑)本当は自分が踊りたい時に踊れるのが一番なのだけど、そこまで言われて「いえ、私は今は踊りません!」というのも無粋なので、まあ、踊り、楽しかったです。(笑)

それから他の人達も踊り、アナ・マリア・ロペスも踊り、そこで第1弾が一旦終了。休憩中にアナ・マリアが近づいてきて「自分の好きな時に出て踊っていいのよ」と言って下さいました。うーん、そうなんだけど・・・・・うん、じゃ次はそうしよう!と気持ちを切り替えて第2弾。その途中でもまた視線が刺さってきた時もあったのだけど、えへへーと適当に笑ってやり過ごし(笑)、やってきました。その時が!うわーこの歌いい。モモ・モネオが歌うブレリアは全部好きですが、うわー、この歌で踊るぞっ!って飛び出した瞬間・・・・なんとアナ・マリア・ロペスも飛び出していました。(笑)アナ・マリアはフィエスタの輪の歌い手達の隣にいたので、すぐ輪の中で踊り出したけど、私は輪の2列目。だから輪の中に入るまで少し時間がかかる。しかも私はアナ・マリアから死角の場所に座っていたので、私が出たことにアナ・マリアは気づいていませんでした。どうしよう、引っ込もうかな・・・と一瞬迷ったのですが、身体は止まらず、そのまま輪の中に突入。(笑)こうなったらもう引っ込むわけにはいかないので、踊るしかない。アナ・マリアに飛び出たことを知らせて(もちろん踊りの動きで)、パレハを踊ることに。

これが難しかった・・・そして緊張した・・・。普通ブレリアを踊る時には一人で即興で踊るから、自分は歌に集中していればいい。でもパレハの時は、歌も聴きつつ相手の踊りの呼吸も合わせなくてはいけない。いけないって訳じゃないかもしれないけど、合わせないとパレハで踊る意味がない。そういえば、以前レブリーハのヒターノの結婚式で、知らないおじいさんとパレハでブレリアを踊る状況があったなあ・・・・あの時も難しかったなあ・・・とふと思い出しながら、今度はヘレスのブレリアの偉大なマエストラ、アナ・マリア・ロペスを前にしている。そして大好きなモモのブレリア。カンテを聴き、緊張しつつも全身の毛穴からアンテナを出して、アナ・マリアの気配に神経集中。一つレマーテを逃してしまったけど、目の前にいるアナ・マリアのレマーテに心からoleが出て嬉しかった。その後ちょっとずつ自分のブレリアが出てきたかなあ?ああやろう、こうしよう、ってことではなく、歌に集中することで出てくる私のブレリア。そしてその感覚がアナ・マリアと一致した時の嬉しさ。合わせているんじゃなく、合ってしまうというか・・・もちろんタイミングが合ったから正解、ということではないと思う。即興で踊るブレリアに正解も不正解もない。でも一瞬の空気の読みや感覚のキャッチによって、ある瞬間同じブレリアを共有できるというのは至福の一言に尽きる。そんなひと時を与えて下さったアナ・マリア・ロペスに感謝。その時のブレリアがこれ(ちょっと音声と映像がずれている所があるけど・・・)→https://www.facebook.com/junko.hagiwara.73

ああ、今年のフェリアはこれでとってもいい思い出ができた!と自分の中では終了したつもりが、アナ・マリアが「今度は一人で踊りなさい」と。・・・え、また私が踊ったら、ちょっと一人で踊り過ぎ・・・・と引けたのだけど、アナ・マリアにそう言われて「いえいえ、もう踊りません」というのもそれもまた無粋なので、また一踊り。その時のブレリアのビデオは、完全に音と映像がずれているのでアップしませんが(すごい残念)、歌い手達が次から次へと歌って下さいました。そして最後にモモが踊り出す、というおまけ付きでフィエスタ終了。あとからモモに「俺は今まで一度も踊ったことがなかったんだよ、踊り出しちゃってどうしようと思ったけど、踊っちゃった」と言われ、ゲラゲラ。一度も踊ったことのない人があんな味のある動きをするのかね・・・さすが、ヘレス!!!

という感じでプレ・フェリアの1日は終了。これでもう今年のフェリアはいっか〜、とアントニオと話していたのですが、なんと、飲食代を払うのを忘れていたことが発覚!!!アントニオの名前で注文をつけておいて頂いたのですが、頭の中がブレリアでいっぱいで無銭飲食?!このままでは喰い逃げになってしまう〜。次の日に慌ててカセータのオーナーに電話して、フェリア中に必ず支払いに伺います、とお約束。

というわけで、後もう1日フェリアに行かなくっちゃ・・・・。笑

写真:アントニオ・ペレス

2017年5月3日 セビージャにて。

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