Mar 22

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

3/26(日)ペーニャ・カルボネリージョ(セビージャ)で踊ることになりました。

2017.3.26(日)15:00 開演 ペーニャ・カルボネリージョ(Calle Torrijiano 25, Sevilla)入場無料。

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • インマ・リベーロ
  • フアン・カンタローテ
  • アントニオ・ガメス

2月末のペーニャ・トーレス・マカレナでの公演を観に来て下さった、ペーニャ・カルボネリージョの会長さんが自分のペーニャでも踊って欲しいと呼んで下さいました。とても嬉しいです。このペーニャでのバイレ(舞踊)公演のギタリストはアントニオ・ガメスが担当しているということで、ギターはガメス。ガメスとは10年以上前に共演したきりずっと共演していませんでしたので、久しぶりです。カンテ(歌)はインマ・リベーロとフアン・カンタローテ。このお二人はオシドリ夫婦の歌い手で、5年前の私の初のソロ公演「魚の選び方を知った時」で共演して下さいました。

その時の動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=-Obdb3jwxD4

あ、そう、ペーニャ、という言葉ですが、「愛好会」という意味です。私のブログでペーニャといういう時はペーニャ・フラメンカ(フラメンコ愛好会)の略。一般的にペーニャというのは、そこでアーティストを呼んでフラメンコ公演を楽しんだり、もしくは会員だけが集まって自分たちで歌ったり弾いたり踊ったり内輪の会合を楽しんだりするため、会員からの会費で拠点となるペーニャ会場の家賃や光熱費、アーティストへの出演料をまかなっていてます。

ところがこのカルボネリージョの会長さんはご自宅のパティオ(中庭)をペーニャにしてしまった。つまり家賃ゼロ。(笑)アンダルシアの家では大体このパティオというのがあり、そこで洗濯物を干したり、植物を植えたり、食事をしたりします。恐らくカルボネリージョの会長さんも普段はそのような使い方をされていると思うのですが、月1回のフラメンコの会の時にはその中庭に舞台の板を敷き、客席用の椅子を並べてペーニャ会場に早変わりさせるというわけです。しかも、フラメンコの日はパティオにつながった会場さんのご自宅の台所も開放され、会員はめいめい勝手に台所に入り、冷蔵庫から飲み物を出したり。その日に出されるパエージャなんかも会長さんの手作りです。(笑)

すごいな、この形式。スペインは数年前からの経済危機の影響で実はペーニャがどんどん少なくなっています。会費を払えなくなった会員がペーニャを去り、会員が少なくなれば当然会費も少ないわけで、ペーニャを維持できなくなります。そんな昨今、こんな形でペーニャを開いてしまった会長さん。そこに集まる会員。会費を払うだけではなく、みんな一品持ち寄りで会を盛り上げているのです。これぞアフィシオン、フラメンコへの愛。何度かそこで開催されたカンテのコンサートに行ったことがありますが、決して広いとは言えないその中庭、いや、ペーニャ会場に会員の皆さんのたくさんの愛情があふれていました。素晴らしい場所です。

ところで、あの会場でどのくらいの踊りのスペースがあるのかなあ?会長さんにふざけて「バタ・デ・コーラでは踊れないですよねえ」と言ったら、真面目に取られて「うちのペーニャは本当に狭いから・・・」と言われたので、「ははは、冗談ですよ、知ってます。あ、でもマントンだったら大丈夫ですよね、天井がないから。(笑)」と言ったら大笑いされていました。いやいや、マントンも難しいです。確かに天井はないのですが(中庭だから)、お客さんとの距離が近すぎて無理でしょう。お客さんをマントンでなぎ倒して踊ることになってしまいます。(笑)さて、何を踊ろうかなあ?

17203074_10212268543938347_3929866230812928453_nちなみにこの公演の前に13:30からフラメンコ学者のフアン・ベルギージョさんによる講習会があるそうです。(入場無料)それが30分くらい。そしてその後14:00〜15:00の時間帯で、同じ場所で皆さんお食事をされるそうです。(ペーニャ会員でない人は確か5ユーロ)その後私たちの公演が始まるとのことですので、ご興味がある方は講習会、お食事、フラメンコと続けられてもいいかもしれません。(もちろん公演だけでも大丈夫です。公演自体は入場無料)

それにしてもこの講習会のタイトルは「〝私はこの土地のものではない〟フラメンコにおける外国人」。なんでしょうね、この後に踊る私。私も外国人ですが、なにか???(笑)

2017年3月21日 セビージャにて。

Mar 14

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

お陰様で「ペーニャ・トーレス・マカレナ」(セビージャ)、「グアリダ・デル・アンヘル」(へレス)でのライブを終え、ホッとした所、セビージャの別のペーニャから出演依頼を頂きました。「ペーニャ・カルボネリージョ」にて3/26(日)15:00開演です。その他詳細はペーニャの方から連絡を頂き次第アップしたいと思います。

さて、先程、「少人数制クルシージョ」受講生・お問い合わせの方に以下のBCCメールを送らせて頂きました。

クルシージョ受講生・お問い合わせの皆様へ

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?
こちらはセビージャとヘレスでのソロ公演も終わり、少しホッとした所です。
 
早速ですが、次回一時帰国は6月中旬〜9月上旬を予定しております。
現在、期間中のライブやクルシージョの日程を組んでいる最中ですので
詳細が決まりましたら、またこちらからご連絡させて頂きます。
どうぞ宜しくお願い致します。
 
別件、これまでにクルシージョ内の振付クラス
(バタ・ソレア、バタ・アレグリアス、アレグリアス・マントン、
ティエントy タンゴ、タンゴ、シギリージャ、ソレア・ポル・ブレリア)
を受講された方で7月17日(月祝)新宿スペースゼロホールにて開催される
「プリメラの仲間たち(フラメンコ合同発表会)」に出演されたい方、
ご興味のある方には募集要項を送らせて頂きますので
お手数ですがご返信ください。ご質問等もお受付いたしますが、
オーガナイズの都合上お早めにご連絡頂けますと助かります。
お忙しい所恐縮ですが宜しくお願い致します。
 
では夏にお会いできることを楽しみにしております!
季節の変わり目、皆様もどうぞご自愛くださいませ。

対象の方でメールが届いていない方は、お手数をおかけしますが layunko@gmail.com までご連絡頂ければ幸いです。(戻ってきてしまったメールが何通かあります。)

また、大阪・福岡でのクルシージョ&ライブも調整中ですので、どうぞ宜しくお願い致します。

ではまたお会いしましょう!
2017年3月12日 セビージャにて。
Mar 7

17039266_10155036556526228_7876986503929747572_o17016919_10155036556536228_2903499041302911654_o17097707_10155036557506228_2556634106315501509_o16992000_10155036556701228_3749995801721593054_o17038923_10155036557611228_7096952781926384467_o17097230_10155036557091228_1750192484156457385_o17038699_10155036557816228_8299380039411408161_o16992188_10155036556756228_7334808119946105191_o16836227_10155036557151228_3474415365202696832_o17097336_10155036557286228_8686094468688773821_o17097888_10155036557321228_4560715734540755118_o17038992_10155036556816228_3097112362328098084_o17038849_10155036557366228_424819236012397138_o17097555_10155036557436228_8837171510786660947_o17097262_10155036557491228_913739639469693046_o16992330_10155036556856228_58576125676130752_o17015790_10155036557886228_1267937634217443741_o16992101_10155036556911228_3850561633502592710_o16991914_10155036556976228_1703765798522834134_o17015945_10155036557896228_2621174693896921349_o17017222_10155036557966228_1775718361803806831_o17017132_10155036557636228_55333886646392027_o17097367_10155036557686228_4055248159730539133_o17097312_10155036558076228_7370892937255693902_oみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

あっという間にヘレスでの10日間が過ぎ、昨日セビージャに戻りました。ヘレスのフェスティバルはまだ今週末まで続きますが、ここ最近は1週間のみヘレスに滞在してセビージャに戻ることが多いです。フェスティバルは楽しいですが、人も多く、公演も多く、なんだかせわしなく、2週間だと疲れてしまうかな・・・という感じです。今年のフェスティバルでは、初日の2/24(金)に「ラ・グアリダ・デル・アンヘル」という会場でのソロ公演に出演しました。この通称「グアリダ」でのライブは期間中に毎日3〜4公演がフェスティバルと併行して行われます。フェステイバル公式プログラムではないのですが、地元の愛好家にも人気のライブです。実はこのライブへの出演依頼は昨年のフェスティバルの時でした。と言っても、グアリダの方から「来年は君にも出演してもらうからね」と言われただけで、えー本当かなーーー?という気持ちでした。別にグアリダの人がどうという訳ではないですが、一般的にスペイン(特にアンダルシア)において、声をかけられてもそれが実現することって結構少ないです。嘘つきとか、騙しているとかではないのですが、なんというか、多分その時の気分でパッと言ってしまうんでしょうね。そしてそれを後から確証する、しかも結構ギリギリに(笑)。だからそういうこともあって、スペイン(特にアンダルシア)での仕事って急に決まることが多い。ゆえに予定が立てづらい(笑)。

本当に公演のフライヤーを見るまではヒヤヒヤしていました。しかも、自分の出演依頼以外にも他の日本人の2ライブもオーガナイズしてほしいと頼まれ・・・残りの2ライブが決まるまで生きた心地がしなかったです。バルセロナ在住の中田佳代子さん、そしてヘレスといえば大沼由紀さんのお二人にご出演快諾して頂きなんと嬉しかったことか・・・でもお二人のフライヤーが出るまで内心ヒヤヒヤもしていました。お二人ともお忙しいスケジュールの中ご出演して下さる、特に大沼さんはこのライブのために日本からいらっしゃる・・・万が一直前になっておじゃんになってしまったら・・・もちろんそれは私の責任ではないのですが、お声をかけさせて頂いた以上、そのようなことがないようにグアリダの方とはできるだけ連絡を密にとっていました。まあ、いろいろありましたが、中田さんや大沼さんの公演も全て無事に終了し正直ホッとしています。お越し下さいました皆様、応援して下さいました皆様ありがとうございました!!!

ヘレスのフェスティバルで踊るのは4度目でした。ヘレスのアーティスト達に呼んで頂いて彼らのグループの中で1〜2曲踊らせて頂いたのが2回、セビージャからアーティストを連れてライブをしJUNKO HAGIWARAたのが1回でしたが、今回のように私の名前のソロ公演をヘレスにて開催して頂くのは初めてでした。いつも共演しているセビージャのアーティストをヘレスに連れて行くか、ヘレスのアーティスト達にお願いするかかなり迷いました。セビージャのアーティストとの共演の方が当然慣れているのですが、せっかくヘレスのフェスティバルで踊らせて頂けるのだから思い切ってアーティストをヘレスで固めよう!と最終的には決めました。

その後は、今度はヘレスの誰にするか、です。ここも結構難しい問題でした。セビージャのアーティストだと誰と誰の組み合わせが良いかというのがなんとなく分かるのですが、ヘレスはあまりよく分からず・・・この組み合わせって結構重要なんですね。自分の好きなアーティストをただ集めればいいというわけではないです。私の場合はそのライブによってアーティストの選び方は変えていますが、今回はまずモモ・モネオに声をかけました。モモは昨年のヘレスのフェスティバルで私を呼んでくれた歌い手。モモの歌が私は大好きです。モモの叔父さんは今は亡きあの伝説の歌い手、「エル・トルタ」。そのトルタの声を彷彿させる、ものすごいフラメンコな歌い手です。ありがたいことに声をかけたら二つ返事で引き受けてくれました。ただ問題はモモはあまり踊り伴唱に慣れていないということ。そんなわけでもう一人の歌い手は、踊り伴唱に慣れていて、かつモモとの組み合わせも良い歌い手・・・。モモに聞いてみてこの人だったら・・・と思った歌い手がルイス・バルガス〝エル・モノ〟。なんでもかなり昔に日本にも踊り伴唱で来日していたそうです。今はなき「エル・フラメンコ」でのカルメリージャ・モントージャやトレオのグループで歌っていたそう。エル・フラメンコでのカルメリージャのグループといえば、当時毎日のようにライブを見に行ってたっけ・・・。あの頃は踊りばっかり見ていたけど、知らず知らずのうちに実はルイスの歌を聞いていたんだと思ったら、なんだか感慨深いものがありました。そしてルイスも二つ返事で引き受けてくれました。ルイスとは以前にちょっとヘレスで紹介してもらって挨拶したくらいなのでほとんど面識がなかったのですが。本当にありがたいことです。そして最後はギタリスト。モモとルイスともよく仕事をしている、ヘスス・アガラード〝エル・グアルディア〟にお願いしました。ヘススからも二つ返事。よかった〜〜〜。

でも本当にこの3人と私で大丈夫なのかは直前まで分かりませんでした。そんなこともあり、このグアリダの話の後に出演依頼を頂いたセビージャのペーニャ・トーレス・マカレナでのライブ(グアリダの2日前)も思い切って彼らに共演お願いしました。ヘレスから来て頂くので、セビージャのアーティストにお願いするより交通費が余計にかかってしまうのですが、それでも、まずはトーレス・マカレナで共演、そしてその2日後にヘレスのグアリダで共演、と同じメンバーで流れを作った方がいいかなと判断しました。結果的にはそれがよかったようです。最初はおっかなびっくりの部分もありながら全員で合わせをしたのですが、これはいい。という手応えがありましたよ。もちろん普段慣れているセビージャのアーティスト達とは音楽も歌も人としての雰囲気も全然違う。だから私の方ではちょっと戸惑ってしまった所もあったけど、結局は彼らをどう生かすか、そして自分も彼らの中でどう生かすか、という問題だと思うのです。そのためには当然彼らをリスペクトしますが、でも自分を卑下するのではなく、自分の良さも柔軟に共鳴させる。

難しいですが、これをクリアーしないと。いつでもどこでも自分にとって、ある意味「ラクな」アーティストと共演できるわけではないし、今回はあえてそうではないアーティストを自分で選んだのだから。でも昨年のフェスティバルでモモに呼ばれてソレアを踊った時、インフルエンザで大変な状況でも踊りきったし、彼らのあのコンパスの中で、踊った、という実感が自分の中であったので、大丈夫、という自負もちょっとありました。だから思い切って挑戦してみよう!と。

で、そこに来ての腰痛・・・。がーん・・・。(この件に関しては前々回のブログで書いていますのでそちらをお読みください。)なんとまあ・・・1月末にセビージャに戻り、それから公演に向けてみっちり練習しようと思っていたのに、ほぼ1ヶ月練習しない状況で公演に臨みました。まともに練習できたのは公演数日前から・・・。公演当日には調子がよかったのがせめてもの救い。でも、トーレス・マカレナの時には休憩を挟んで2曲踊ったくらいで体力消耗したにもかかわらず、ヘレスでは休憩なしで3曲踊っても大丈夫でした。不思議なものです。

2つの公演を通して感じたことは、彼らが持っている特別な「何か」によって、私の中の「何か」も引き出されたということ。それはセビージャのアーティストが持っていないもの。だからもしいつものセビージャのアーティストと共演していたら、それに遭遇することはできなかったと思います。セビージャとヘレスのどちらがいい悪いではないんですね、ただ単に違うということ。その違いが自分の中の「何か」を目覚めさせてくれた、化学反応を起こさせてくれたということです。あの感覚は独特ですね。そしてその感覚を持てたこと、持たせてもらえたことにとても感謝したいです。

フラメンコって、土地によって全然違う。人によってはその違いを何かの盾のようにして、自分と違うものと対立したり認めようとしない人もいますが、私はそれはしないなあ。私には聴く耳があって、感じる心がある。そしてありがたいことにそれを身体で表現する術を持っている。そうやってこれまで、フラメンコの豊かさ、その土地土地が持つ味や匂いをそれぞれ享受してきました。聴くのも、観るのも、習うのも、踊る時もそうでした。多分これからもずっとそうだと思います。

写真:アントニオ・ペレス

2017年3月6日 セビージャにて。

Feb 24

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昨晩のペーニャ・トーレス・マカレナでの公演にお越し下さいました皆様、応援して下さいました皆様誠にありがとうございました!お陰様で無事に終了しました。大急ぎで衣装を洗濯して、先ほどへレスに着きました。バタバタです・・・・(笑)しかも滞在先のピソにインターネットがなく(!)、仕方なくバルでこのブログを更新しています。3/4(土)までへレスに滞在しますが、メールチェックなどあまり頻繁にできないかもしれません。お許し下さい・・・

明日2/24(金)19:00より、昨晩と同じメンバーでグアリダ・デル・アンヘル(へレス)での公演に臨みます。腰痛の方はう大丈夫でしたが、なんせこの1ヶ月ほどまともな練習ができなかったので、かなり体力が落ちています・・・。明日は何か飲むかな。(ドーピングとかじゃなくて。笑)とにかく頑張ります!!!

また改めてブログにしたいと思いますので、本日はアントニオが撮ってくれた写真をアップしますね。

ではまたお会いしましょう!

2017年2月23日 へレスにて。

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Feb 21
腰痛退治 en Sevilla・・・
La Yunko | ブログ, 新着情報 | 02 21st, 2017| Comments Off

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか?

随分とブログから遠のいていたようです。ほぼ1ヶ月、腰痛退治に励んでいました。ここ数日、正確には4日間連続で、朝起きて「あ、今日は痛くないかも?」という実感があります。だいぶ良くなってきたかな?と思ったら明日、セビージャのペーニャ・トーレス・マカレナ公演、そして明後日はヘレスでのグアリダ・デル・アンヘル公演です。なんという運命でしょう・・・

あれは忘れもしない、1/12。アルハムブラでのタブラオライブの当日の朝にプチぎっくり腰をやってしまい、それからですね。1月末にセビージャに戻るまでに日本で整体に4回ほど通い、酸素カプセルにも入っていましたが、一向に良くならず・・・まあ確かに整体にいけば少しは良くなるのですが、日本にいる間は全く仕事を休めなかったので、仕方がありません。セビージャに戻って数日休んだたら随分良くなったので、練習を開始したところ、あの独特のいやーなおもーい感じと痛みが・・・・。こりゃいかん、というわけでこちらの整形外科に行き、マッサージの紹介状を書いてもらって通ったのですが、全然良くならない。その病院では最初に電気を流すような治療10分、温めるランプみたいのを当てられるのが10分、そして最後にたった5分くらいのマッサージ。しかもマッサージしてくれる人は日によって違うし、人によってすっごい適当の人もいるし(なでてるのか?!ってな感じの人も)、そんなこんなで5回の施術。良くならないどころか、かえって悪くなっていきました。毎朝痛みで目が覚める。ずっと座ってられないので、食事も立って食べる。もちろんフラメンコの練習なんてできないですし、座ってられないのでブログも書けない。整形外科では10回の施術ということで紹介状を書いてもらったけど、その半分の5回がそんな調子で、あと残りの5回をこのまま続けても意味がない、時間の無駄!ということで、マッサージ医院の医院長に直談判。医院長が言うには、その病院ではマッサージはやっても10分なんだとか。病院のやり方は正しい。治るまでに時間が必要だ、と。しかも、「あなたは良くなってますよ」だって。「なんで良くなっているって分かるんですか?あなた見もしないのに?」と聞くと、施術している職員は皆あなたのことを知っているし報告を受けている、と言う。「はあ?毎日担当が違うのに、どうして私が良くなっているという経過が分かるんでしょうね?」そう言ったら、医院長はウッとした顔になったので、「ある日の人のマッサージなんて、指が私の身体の上でスケートしているみたいでしたよ、スイスイーって。また別の人は、他の職員とおしゃべりしながら私のマッサージしてて、なんでもグアッポ(イケメン)の患者から指名が来たからって言って、私のマッサージは2分くらいで終わらせていましたけど、そういう報告も受けていらっしゃるんですか?」と、ドヒャーっとしかし冷静に言ったら「残りの5回は私の息子に全部施術させる!磁気治療も追加する!」とのこと。

そうなんです、ここでは言ったもん勝ちなんです。スペインのことわざにこんなものがあります。

「El que no llora no mama.」

赤ちゃんは泣かなければおっぱいをもらえない。つまり、泣くからこそミルクが飲める。黙っていては要求は通じないことのたとえ。角が立つなとか、こんなこと思っているのは私だけかな、悪いのは私の方かもしれない・・・と日本的に思って黙っていたら誰も気づいてくれない。気付かれないどころか、逆にこの人は何も言わないのだから満足しているのだと当然思われる。言って、言って、これでもかってしつこく言って、やっとこちらの主張が通るのです。しかもここでは私は外国人だから。ちょっとでも引いたり、スペイン語がつっかかったりして弱腰になると、相手はもうそこでこちらの言うことを聞いてくれない。セビージャの生活というのはそんなもんです。でも喧嘩したり怒鳴ったりするのではなく、自分の主張をきちんと論理的に冷静に伝えるのが大切。もちろんネイティブじゃないですから、スペイン語が間違っていることもあると思うけれど、そんなことは気にしないで、伝える意志を強く持つこと。文化が違いますから。言葉を使わずに相手の気持ちを察することを美徳とする文化、お客様は神様で、何事にも悪くなくてもすぐに自分が謝る文化ではないのですね、ここは。どちらがいい悪いではなく、優劣の問題でもなく、文化が違うということです。あ、腰痛から文化論に話題が発展してしまいましたが(笑)、そんなこんなでその医院で一番(と思われる)院長の息子さんとやらに残りの5回を施術してもらうことになりました。

が、ここでまだ安心できないぞ!という予感があったので、残りの5回をその息子さんに施術してもらう側、別の病院の先生の施術も申し込みました。その別の病院の先生というのは、セビージャのたくさんのフラメンコ舞踊家に施術しているので有名な先生だそうです。結果的には、最初からその先生にお願いすればよかった!!!!その先生の施術から劇的に私の腰痛は良くなったのです。

ゴットハンド。神の手。manos de Dios.まさにそれです。痛みの元になっているしこりのような部分をすぐに当て、その部分を重点的にマッサージされます。痛いです。本当に痛いです。あの痛みは近年稀なくらい、記録的な痛みなのです。あまりに痛くて声も出ません。そのくらい痛いです。施術されている最中に、もうお願いだからやめてくれ〜〜〜〜〜と叫び出しそうになります。でもそれも痛すぎて声になりません。そんな施術を休憩を挟みながら約1時間。最後に「よく我慢したね、他の踊り手さんで我慢できない人たくさんいるんだよ」と言われました。(いや、痛すぎて声が出なかっただけなんですが・・・)

その日の夜は、先生のおっしゃった通り、揉み返ししっていうんですかね、筋肉痛みたいな痛みに悩まされました。でも、それまでのあの独特の腰痛の重い痛みとは種類が違ったのです。そしてその翌日の2回目の施術で変化がわかりました。すごい、身体が軽くなっている!!!!やっと虹が見えました!!!

そんなこんなで今日に至っています。今1時間くらい座っていますが痛くない。もちろん教えて頂いたストレッチも相当やっています。フラメンコの練習もその先生の施術からやっと再開できました。痛くないということがこんなに幸せなこととは・・・。そして痛みというのは身体の痛みだけではありません。もしこれからずっと痛みが続いたらどうしよう、踊れなくなったらどうしよう、そういう心の痛みでもあります。・・・それから・・・ゴッドハンドの先生にも治せない、心の奥にしまうしかない「痛み」というのもあります。このブログをお読みになる方にもきっとあるかもしれない・・・人それぞれその人の人生の中で負ってしまう、負ってしまった「痛み」。もしかしたらその「痛み」から解放されることはないのかもしれない、だからその「痛み」と共存することを学ぶ必要があるのかもしれない。・・・そんなことを考えた1か月でもありました。

003 CON DIRECCIÓNJUNKO HAGIWARAそして明日はペーニャ・トーレス・マカレナでの公演、明々後日はヘレスのグアリダ・デル・アンヘルでの公演です。こんなに素晴らしい機会を頂けたのに、ほとんど練習できない状況で踊らなくてはならないという状況が辛いと言えば辛いですが、私らしいといえば私らしいとも言えます。思えばいつも、ここ一番!という時に限って何かが起きていました。だから、またか、という思いと、今度はそう来たか!という思いがあります。

何とかします。何とかするしかありません。いつもそうやって乗り越えて来たから・・・

2017年2月21日

Jan 30

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_DSC0701_DSC0720_DSC0814_DSC0826みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

お陰様で一昨日無事にセビージャに着きました。今回も、「羽田〜フランクフルト〜セビージャ」と乗り換え1回の楽々便でしたが、セビージャに_DSC0902着いてからはとにかく眠かった。お昼頃に着いて外で久しぶりにタパを食べ、それからシエスタと思ったらどうももう夜になっていたみたい。夫が作ってくれていた、プッチェーロ(鶏、ひよこ豆などの煮込みスープみたいの)を飲んだのは覚えているのですが(最高の味でした!!!)その後記憶がなく・・・起きたら次の日の早朝。ざっと計算してみたら16時間くらい(?)も寝ていました。ビックリ。それだけ疲れていたのでしょうかね?

お陰様で随分元気になりました。時差ぼけもありません!昨日はヘレスの歌い手、フアン・ララとギタリスタ、マヌエル・ヘロのコンサートで久しぶりに骨太で黒いフラメンコの音を聴き大満足。サッカーの試合と重なってしまったこともあり、お客さんは少なかったですが(この国でサッカーの試合にかなうものはない・・・笑)、フラメンコ愛好度の濃い空間。これだよね、アンダルシアのフラメンコは、と心の底から納得。なんというのでしょう、聴くべき時、じっと待つ時には待つ、そしてここぞという時に「ole」が発せられる、しかも皆同時に。ああいう場に自分がいられて、しかも同じように「ole」が出てくると、たまらなく幸せになります。フラメンコを共有するってこう言う事なんだなあと。

日本でも素晴らしいアーティストが来日し、素晴らしい歌やギター、踊りを享受できる機会も増えていますが、この一体感というのがあまり感じられない事も時々あり、それはとても残念に思います。人それぞれ感じ方が違うので、ハレオ(かけ声、もしくは感嘆の声)も異なるのでしょうが、「私、フラメンコわかってます!!!だからこんなにハレオかけてます!!!」というのがミエミエのハレオというのでしょうか・・・フラメンコへの愛情よりも本人の自己顕示欲が強く出てしまっているハレオ・・・申し訳ないけれどどうしても耳障りになってしまうハレオ・・・、それが聞こえてくると、(大体そういう場合はコンサート中ずっと聞こえてくる場合が多い)ああああ〜〜〜とがっかりしてしまいます。もしくは、心から感じていてもそれが表に出てこない場合。あるいは練習生に多いですが、何か一つでも吸収してやろう、という考え方で会場が支配されている場合。間違いではないですし、その気持ちも分からなくはないのですが、吸収したものを自分だけのものにすれば良いとする偏狭な考え方しかないと、フラメンコを共有できない、吸収するばっかりで吸収したものがその人を通して表に出てこない、つまりアーティスト側からするとエネルギーの循環が全く感じられないため、今日のお客さんは冷たいねと取られてしまうことも・・・。

もちろんそのような状況ではなく、ああ、日本でもフラメンコを共有できるんだ〜、と感動する状況もありますが、難しい時もありますね・・・。でも本当は難しく考えず、素直でまっさらな気持ちで、フラメンコへの愛情だけで聴いていればいいんじゃないかなあと思うのですが・・・。フラメンコへの愛情、「Afición(アフィシオン)」。それだと思うんですね、プロでもアマでも、踊りでもギターでもカンテでも、それがないとやっぱりフラメンコではなくなるような気がします。

でもね、彼らヘレスのアーティスト達をセビージャで聴くのか、ヘレスで聴くのかというのでもまた大きな違いがあると思います。で、またその中でも環境にもよるんですね、愛好家が多い所なのか、家族や近しい友人の間で行われるフィエスタなのか、などなど。フラメンコは生き物ですからそういうものにも大きく左右されます。きっと昨日の公演では、セビージャというヘレスとはアルテの全く異なる場所で、しかも少ないお客さんの中で彼らのアルテを出すというのは状況的に難しかったと思うのです。それでもあれだけのフラメンコを聴かせてくれたのだから、そのプロ根性というのでしょうか、そういうのにも個人的には拍手を送りたいです。

まあいろいろ考えることはありますが・・・こんな感じでこちらでの生活を再開しています。

では皆さんまたお会いしましょう!

写真:アントニオ・ペレス

2017年1月30日 セビージャにて。

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