みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか?こちらセビージャはただいま夜中です。
私は風邪ッピキになってしまいました・・・。昨日、一昨日とひたすら眠り続け、本日やっともそもそ動き始めました。と言っても家と屋上(洗濯物干しのため)しか行き来していません。レッスンがない1日というのは本当に長いです。有吉佐和子の「紀の川」という小説を1冊読んでしまった。アントニオのためにプリンも作り、家の掃除も少し(クイックルワイパーだけ)、それでも時間と余力があったので、来年の東京クルシージョの時間割を組み始めました。
これがなかなか、頭と神経を使うんだな・・・。体調が悪い時にできることではないのですが、まとまった時間がないとできないことでもあり・・・なんとか頑張ってみました。まだ時間割を発表できる段階ではありませんが(だから大変なんだって・・・笑)、開講予定のクラスが見えてきたのでブログ愛読者の皆さまに一足お先にお知らせしちゃいます。
第26回少人数制クルシージョ(東京)
開講日程:2019年12月29日(日)〜2020年2月8日(土)
開講場所:MARUWA財団スタジオ、スタジオアルソル、イベリア
開講予定クラス:
【基本クラス】
①今、見直すべき基本/12拍子系 全10回
②即興への扉/ブレリア編 全10回(前半5回基礎、後半5回歌ギター伴奏付実践)
③バタ・デ・コーラ・テクニカ基礎 全10回
④マントン・テクニカ基礎 全10回
【振付クラス】
⑤グアヒーラ振付
⑥バタ・デ・コーラ・ソレア振付
【クルシージョ開講10周年!特別クラス!】
⑦即興研究(講義)
⑧みんなで歌おう!ブレリア
——————-
今回はクルシージョ開講10周年ということもあり、特別クラスを設けたいと思っています!(まだ予定ですが)
上記⑦、クルシージョ開講当初からじわじわ人気、でもここ最近は少しお休みしていた講義クラスを復活させてみたいと思っています。これまでは「アレグリアス研究」「ソレア研究」「タラント研究」と開講してきましたが、今回は曲種別ではなく、「即興」という観点から講義をしたいのです。歌とギターを聴いて踊るとは?歌とギターに呼応するとは?フラメンコ舞踊において即興で踊るとは?そのような疑問解決の糸口になるようなクラス。私自身のスペインでの舞踊経験からの洞察を、厳選した動画を使って分析・解説したい。
というのは、即興クラスというのをこれまで開講してきて、また個人レッスンなどでもよく依頼されるのですが、そのフラメンコにおける即興というのものが漠然としている生徒さんが結構いらっしゃる。その概念を共有していないと、こちらがどんなに教えても伝わる度合いが薄いんじゃないか。その部分を言葉できちんと説明したい、と思ったからなのです。
そして上記⑧と②、これは日本の教授活動の中では初の試み。カンテクラスと即興ブレリアクラスの融合。⑧のカンテクラスではプロの歌い手さんをお招きし、歌い手さんからブレリアの歌を習います。(私は通訳ですが、同時に学ばせて頂きます)プロになるためではなく、歌を学ぶことによってブレリアの理解を深めるためなので、カンテ初心者も音痴(はい、私です。笑)も全員集合!そしてそこで学んだ歌を②即興への扉/ブレリア編後半5回の中で実際に使いながら、その歌で即興で踊ってみたい。もちろんそれぞれ別に受講して頂いても構わないのですが、両方受講されることによって、さらに理解度、習熟度が高まると思う!
・・・と夜中に一人で興奮してきましたが、(アントニオはプリンを食べて寝てしまった。)今の所はそんな予定です。多少の変更もあるかもしれませんので悪しからず・・・。
————
そして、大阪、福岡でのクルシージョは日程と場所のみ見えています。
第17回福岡クルシージョ
- 開講日程:2020年2月1日(土)
- 開講場所:グラシアフラメンカスタジオ(小倉)
第17回大阪クルシージョ
- 開講日程:2020年2月2日(日)
- 開講場所:スタジオ・ラ・クーナ(堺筋本町)
————
あっという間に10年経ってしまった。もちろん短期のクルシージョを年に2回だから、10年間まるまる教えていたわけではないけれど、クルシージョを開講していない期間であっても、セビージャで自分が生徒としてレッスンを受けていても、すべてのことが教えにつながっていっていると思う。どう教えたら伝わるのか、あるいは逆にどう教えたら伝わらなくなってしまうのか、何を教えるべきなのか、教えるべき順序は?どこまで教えるのか、逆にあえてどこまで教えないのか。そんなことを考えながらレッスンを受けたり。舞台の上の失敗だって、全部教えに役立たせることができる。もちろんセビージャでの生活もね。
そうやって自分の身から出てくることを教えているから、もしかするとかなり個人的かもしれない。でもだからこそ、私の真実を教えているんだと思う。私という踊り手、私という人間を通したフラメンコ。それは誰の真似でもなく、絵空事でもない。その時、その時の生のフラメンコと生の私。
これからもそこにこだわっていきたい。それが私がフラメンコを教える原点だから。
うおー!!!(気合の雄叫び)
2019年10月31日 ・・・で、そろそろ寝るか。