Feb 3
カルメン・レデスマ
Hagiwara Junko | ブログ | 02 3rd, 2010| Comments Off

 みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

 セビージャ3公演!と喜んでいたのも束の間、どうしよう〜どうし  よう〜と緊張と不安の毎日が始まりつつあります・・・・。1月中  は、公演は2月だ!と思っていたのですが、あれ、もう2月じゃな  いの。毎日変な夢を見てうなされたり、(先日の夢は、踊っている  私の足にE.T.しがみつき、身体が浮いてしまうというもの)やるべ  きことは分かっているのに、集中できなかったり。そして自己嫌悪  に陥ったり。本当にこんな状態で踊れるのだろうか・・・と不安で  いっぱい。舞台を控えている人は皆こんな気持ちなのでしょうか。

 これではいかん!と電話をかけた相手がカルメン・レデスマ。カル  メンは私の恩師。今は習っていませんが、いつでも私の心の恩師。近所に住んでいることもあり、時々カルメンのお家にお邪魔をしています。自分の心の不安をカルメンに話すことはありませんが、カルメンといろいろ話しているとなんだか落ち着いてきたり、さらに元気になったり。今日もカルメンが用意してくれたコーヒーと、私の手みやげのチョコレートでお茶をしてきました。

本当に重要なことは、いつもカルメンに話せずにいるように思うのです。毎回、ああ、カルメンに言わなかったな・・・と思いながら家路に着きます。それでもなぜかカルメンとのおしゃべりは、私にとってとても重要なひと時なのです。何かフラメンコに関してすごく重要なことを伝授してくれるとか、そういうことではないのですが、それでも「何か」重要なことがあるのです。踊り手として、人として尊敬できる人だからこそでしょう。うわべだけのおべっかがまかり通っているこの世の中で、そういう人に出会えたというのは感謝すべき、すばらしいことだと思うのです。

これからもがんばろう。そう新たに気持ちを立て直すことができた午後でした。

2010年2月3日 セビージャにて。

(写真:アントニオ・ペレス/萩原淳子ペーニャ・トーレス・マカレナ公演を見守ってくれているカルメン・レデスマ)

Jan 23
萩原淳子セビージャ3公演!
Hagiwara Junko | 新着情報, 次回公演 | 01 23rd, 2010| Comments Off

2010.2.28 // フラメンコ舞踊博物館-(セビージャ)「アンダルシアの日」特別公演 

Baile Poema(詩の朗読) Guitarra
  • 萩原淳子
   

 

2010.2.24 // カルトゥッハ修道院 ¨ミエルコレス・アル・コンパス¨-(セビージャ) 

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ヘロモ・セグーラ
  • ミゲル・ペレス

2009.2.21 // ペーニャ・フラメンカ ラ・フラグア(ベジャビスタ、セビージャ) 13:30H 

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ダビ・エル・ガジ
  • アントニオ・ガメス
 

 

 みなさんこんにちは!セビージャはまたまた雨・・・今年はとにかく変なのです。

 しかし私の心は晴れ模様!うっひっひ。そう、また踊るのです!セビージャで。

 先日とある場所でベジャビスタ(セビージャ郊外の街)のペーニャの会長さんと知り合いました。私が挨拶すると会長さんに「あなた、踊るの?」と聞かれたので「はい」と答えると間髪入れずに「あなたジュンコでしょ」とおっしゃるのです。え〜なんで私の名前を知ってるの?!とびっくりしていると「あなたがアラミージョ公園でアレグリアスを踊ったのを見たのよ。あなたが現れた瞬間、舞台全体が光り輝いたのを覚えているわ!」

!!!!!!え〜!!!!またまたびっくり。確かにアラミージョ公園でアレグリアスを踊ったけれど、それは2006年の話。4年も前の踊りを、しかも当時クリスティーナ・ヘレン財団フラメンコ芸術学校の生徒でしかなかった私の名前までも覚えていて下さっていたなんて。感激。・・・・・というわけで、「是非うちのペーニャで踊ってほしい」と言われ、もっちろんです!と答え、そのベジャビスタのペーニャ「ラ・フラグア」で踊ることになったのです。がんばるぞ〜。

そして同じ会長さんから別の公演への出演依頼があったのが昨日。その公演とは2/28「アンダルシアの日」に行われる特別公演。何人かの詩人がアンダルシアに関する詩を朗読するのだそうです。踊りは私一人。サパテアードはなしで、その詩を感じた通りに表現してほしいとのことでした。興味深い。もちろん引き受けました。詩の朗読に合わせて踊ったことは一度もありませんが、思うにフラメンコを踊ることと根本的には同じことのような気がするのです。フラメンコ舞踊とはカンテ(フラメンコの歌)を身体で表現するものだと、常々私は思っているので、そもそも「詩」とも言えるカンテのレトラ(歌詞)を踊るのと、それほど大差がないのではないでしょうか。コンパスと呼ばれるフラメンコのリズムが、詩特有のリズムに変わるということと、今回はサパテアードなしと言われていることが違うくらい?いずれにせよ興味深い。どんな詩が朗読されるのでしょう?

「アンダルシアの日」という特別な日の特別な公演において、アンダルシア人ではない私が踊り手として選ばれたことを大変光栄に思います。「アンダルシア」・・・・ここに住み始めてもうすぐ8年。いろいろな思いが胸の中に渦巻いています。私を育て守ってくれている、この土地への思いが。

 

2010年1月22日 セビージャにて。

Jan 14
エバ・ジェルバブエナへのインタビュー
Hagiwara Junko | ブログ | 01 14th, 2010| Comments Off

みなさんこんにちは。

今日はとても悲しく憤ることがありました。そしてその後すばらしいものが待っていました。前者はブログでは語りたくありません。今日は後者をみなさんと共有したいと思います。

何かつらいことがある時、私は大掃除をします。(年末の大掃除は済ませましたが、まだ整理しきれない所があったのです。お恥ずかしながら・・・・。)いらないものを見つけて、とにかく捨てるのです。じゃんじゃん。そして先程、その最中に素晴らしいものを発掘したのです。それは、数年前のエバ・ジェルバブエナへのインタビューメモ。知り合いがエバにインタビューするというのでひょっこりついていった私は、幸運にも生でエバへのインタビューを聞く機会に恵まれました。(そして私もちゃっかりエバに質問してしまいました。)そのメモを発見した私はなぜか号泣してしまったのです。今この私の状況でこのメモに再び出会えたのは何か意味があるような気がして。

以下、稚拙ですがメモをそのままこのブログにアップします。

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エバ・ジェルバブエナへのインタビューメモ

  • 家族にフラメンコの血筋はいない。父、母、弟、妹、エバは長女。弟はフラメンコ好き。コンクールにも出て賞をとったがその後やめた。妹はmorena、目が大きくてコルドバ美人。弟は今美容師。エバは赤ちゃんの頃からフラメンコの音楽を聞くと騒ぎ出していたので、おばが「この子をアカデミアに連れて行った方がいい」とエバの母に言っていた。
  • 11才、アカデミアに通い始める。カマロンのCD「Como el agua」のタンゴやブレリアを踊ったりする。15才、高校に入る前、父親がエバを車に乗せて高校の前まで行く。父がエバに「本当に高校で勉強したいのか?」エバ「La verdad es que no.」。そのままUターンして家に帰る。
  • その後2年間家で下のスタジオで練習しているか、上の部屋でビデオを見ているか。毎日毎日、朝の4時までとか。「外に出なさい!」と親に怒られた。ファルーコ、グィート、マノレーテ、マティルデ、オヨス、マリオ・マジャ、カルメン・モーラ、カルメン・アマジャ。グラナダに住んでいて、セビージャやマドリッドにクラスを習いに行く経済的な余裕がなかったから。男の踊り手を主に見る。ファルダはformaをocuparするから。
  • 14才の時グラナダのフェスティバルで初めて見たマヌエラ・カラスコとコンチャ・バルガスを見て「これがフラメンコだ」と思った。 
  • 今でも昔の踊り手のビデオはたくさん見る。現代の踊り手も見るけど源泉から汲めるならそちらの方を見た方がいい。
  • 学び方を知らない人が多い。学び方を知らずにたくさんのクルソを受けて何になるのか?見ているようで見ていない。比較するのは本当は好きではないけど、勉強のために比較する。人にあって自分にないものをとろうとするために。でも決してnegativoにならないこと。それをしたら比較している意味がない。比較しない方がいい。常にpositivoに考えること。
  • silencioの話。完全なるsilencioはない。なぜなら常に音がなくても自分の内なる声があるから。それを聞くこと。舞台に立ってまっくらな中で一人、自分の内なる事を聞く。そして初めてギターとカンテに感応することができる。少しずつ観客、ギター、カンテとのエネルギーの循環をしていく。その循環を踊りとともにどんどん大きくしていく。menos a mayor  silencioはとても大切。観客の顔を見たりすることはない。集中できないから。                                                          
  1. 舞台に上がった時に観客の空気をつかむ
  2. 自分の内なる声を聞く
  3. ギター、カンテが流れる
  4. それを聞いて感応し踊る
  5. そのエネルギーを観客に伝える
  6. 観客のエネルギーがエバに伝わる
  7. その循環
  8. そしてそれがだんだん大きくなっていくこと。

 

 

  • arteとはうまれ持ったもの、決して学べるものではない。
  1. arteを持っていない人(一般人)o bailaor/as
  2. arteもっている人(artista)
  3.   〃     けどまだ見つけていない人。

 

  • その人を見た時に鳥肌が立って、見終わった後にぐったりさせてしまう人、その人がartista 

 

  • 自分の心に耳をかたむけること。自分とは一体何なのか。自分は一体何がしたいのか。それに忠実に生きること。頭で考えた事より心の声を大切にする。→多くの人は頭と心のバランスをとろうとしたり頭の方が勝ったりする。心の声を大切にする。それがエバのarteをcuidarする方法?
  • 大切なのはあなたにとってのartistaに出会うこと。しかしそのartista,arteを感じるためにはpúblicoにも準備がいる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    (※ちなみに、茶色の部分は私がエバに「あなたにとってarteとは何ですか?」と質問した時の答えです。その時、今まで淀みなく答えていた(あたかもすでに質問を知っていたかのように)エバが一瞬止まり、私を注視しました。しまった!私はまずい質問をしてしまったのか?ど、ど、ど、どうしよう!!!!空気が固まっている!(私の中ではパニック・緊張・ふるえ・めまい・・・etc の一瞬)で、でも何か言わなくちゃ、私が聞きたいことは「arteとは何か」なんだ。それをエバの言葉で知りたい。arteを持っている人が私の目の前にいるのだ。そしてその魔の(私にとって)一瞬の後に「私は、フラメンコ舞踊家の中にはバイラオール(ラ)とアルティスタがいると思います。」と勇気をふりしぼって、でも恐る恐る、けれどもはっきり言うと、その瞬間エバの目がキラっと光ったのです。そして上記の大切な言葉を私に残してくれました。)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     

  • あなたの宝物は?→自分自身
  • vacacionesになったらどこにいきたいか → mar 水と空気が必要。
  •            したいこと →インドに行く。camino de santiago
  • 好きなもの → zapatos(メーカーは関係ない)
  • 音響照明の人はいつも同じ
  • カンタオールは時々かえる。彼らには仕事があるし、あと時々かえた方がいい。人のうわさで良いカンタオールをチェックする。            

    **************************************************エバへのインタビューメモはここまでです。

    自分が素晴らしいを思うものを、私は人と共有したい。共有するというのは素晴らしいことだと思います。それはもしかしたら、フラメンコを通して私が学んだことの一つかもしれません。ありがとうフラメンコ。たとえ何があろうと、フラメンコは本当に素晴らしい。それだけは真実。

                                                                        *

    2010年1月13日 50年ぶりの大雨が続くセビージャにて。 

Jan 4
謹賀新年
Hagiwara Junko | ブログ | 01 4th, 2010| Comments Off

 明けましておめでとうございます!

 年末年始はセビージャを離れていましたので、新年のご挨拶が出遅れました。ごめんなさい!

 本日は1/4(月)、みなさまにおかれましてはすでに本格始動してされていることと思います。(そうでない方もいらっしゃいます???)

 本年もみなさまにとって素敵な一年になりますように。

 私にとっては・・・・未知数の一年です。何が起こるか楽しみです。うっふふふ〜。

 ではどうぞよろしくお願い致します!

 萩原淳子

 2004年1月4日 めずらしく雷鳴が轟くセビージャにて。

Dec 24
この一年大変お世話になりました。
Hagiwara Junko | ブログ | 12 24th, 2009| Comments Off

みなさんこんにちは!クリスマスですね。ただ今スペインでは12月24日、18:30です。

今日は知り合いのご家族と一緒にクリスマス・イブの夕食とともにすることになっていますが、それ以外は実はあんまりクリスマスっていう感じがしないのです。むしろ今の気分は「ゆく年くる年」。私はやっぱり日本人だわ〜と愛国心で満ち足りています。うふふ。

前回のブログに関して、メールをたくさん頂きました。「私も何年も悩んでます」「私の会社にも同じ事があります」「共感しました」などなど。。。やっぱりそうなんですね・・・・残念ながら。でもみなさん、「それでも強く生きていきます!」「いい人もたくさんいるのが支えです!」との締めくくり。本当にそうですね!私よりも人生経験の豊富な方々から熱いメールを頂き、重みのあるお言葉に感動しました。本当にどうもありがとうございました。

思えば2009年は私にとっては激動の年でもありました。

  • 2月      日本にてマルワ・コンクール準優勝
            (月刊パセオフラメンコ2009年5月号掲載 200905p042-043-concurso-maruwa
  • 2、3月    初の東京クルシージョ開講
  • 6月      スペインにてウブリケ・コンクール準優勝
            (月刊パセオフラメンコ2009年9月号掲載200909p067  )
  • 7、8月    第2回東京クルシージョ開講
            (月刊パセオフラメンコ2009年5月号掲載200905p051-cursillo  ) 
  • 9月      エバ・ジェルバブエナのセミナーを受け激震
  • 11月     小松原庸子スペイン舞踊団公演に出演、また激震
  • 11、12月  ペーニャ公演ソロ出演
  • 12月     アデラ・カンパージョのクラス受講。何かに開眼

日本とセビージャを往復し、コンクール、公演、教授活動に奔走した年でもありました。あっという間に1年が終わろうとしていますが、思い返せば日本でもセビージャでも本当にたくさんの方々に支えられていたんだな、という実感。どうもありがとうございました。

先日11月に出演したペーニャ「カンテス・アル・アイレ」に行きました。あるペーニャ会員にいきなりがしっと腕をつかまれたかと思うと、「あなたジュンコでしょ!あなたが踊った次の日もその次の日もそのまた次の日も、みんなで『すばらしい公演だった!』って話していたのよ。なんてsabor(日本語に直訳すると「味」)を私たちのペーニャに残してくれたのかしら!」と抱きしめられたのです。ああ、感動。。。。すると別の会員が「今度別の場所で踊る日があったら必ず教えて。全ペーニャ会員で駆けつけるよ!」と。全ペーニャ会員ってのは大げさだと思うけど、嬉しい。。。。

人生はただでさえ大変なのに、セビージャでの生活は日本では考えられないようなことも起こります。(ブログには絶対載せられないことも!)それでも私がここにいるのは、フラメンコを愛してやまない人達がいるのと、その人達がいつも私を励ましてくれるから。そして私の活動を応援して下さる友達、生徒のみなさん。そしてフラメンコを始める前からずっと私を支えてくれている私の家族!

みなさん本当にどうもありがとうございました。今年もあとわずか、大掃除をしっかりして2010年を迎えたいと思います。来年もどうぞよろしくお願い致します!

(・・・・と、その前にクリスマスの食事が待っているんだった〜)

 

2009年12月24日 「いつも食べてばかりいますね!」と言われる今日この頃。セビージャにて。

Dec 15

 

 みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

 一昨日レブリーハでのペーニャ公演が無事終了しました。日曜日のお昼の公演と いうことで、普段夜に踊る事に慣れている私にとってちょっと不思議な気分でし たが。でも日曜の午後を有意義に過ごせるのでそれもいいかもしれませんね!共 演アーティストはカンテがダビ・エル・ガジ。セビージャでのペーニャ公演でも 共演した、モロンの素晴らしい歌い手です。そしてギタリストはそのガジが紹介 してくれたパコ・イグレシアス。パコとは初共演でしたが、彼のお兄さんエウヘ ニオ・イグレシアスとは何度か共演したことがあります。兄弟ということで顔が 似ています。特に笑顔が。とてもリラックスした気分で踊ることができました。

 ガジとの仕事は本当に楽しい。まず彼はよく食べる。アーティストのほとんどは 本番前には食べません。でもガジは逆。「おれは食べないと歌えない。」といつ も言っています。というわけでガジとの仕事ではちょっと早めに待ち合わせをし ますが、それは合わせるためではなく食べるため。「ジュンコは何歌っても踊れ るから大丈夫だ!」と言われ、そんなこともないんだけど・・・・でもやはり食 べる方を優先したくなってしまう。セビージャから離れてレブリーハに来ているんだから、その土地でおいしいと言われるものを食べたいではないですか!

というわけで、またもぐもぐ・・・・。ガジ、パコ、私の3人で日曜の昼下がりレブリーハの広場で食べたタパはおいしかった!そしてもちろん本番も。私たちもペーニャのお客さんもとてもおいしいフラメンコを共有したと思います。満腹で幸せになった日曜日。日本から応援して下さったみなさんどうもありがとうございました!

・・・と同時に実は今、複雑な心境にあります。というのは、今日、とある私のお友達が自分の友達の悪意や嫉妬で苦しんでいるという話を聞いたからです。彼女はフラメンコ舞踊をセビージャで学んでいる外国人ですが、フラメンコとは別のジャンルの音楽家でもあり、スペインで自分のコンサートをしたり、その中で踊ったりすることがよくあるそうなのです。それに対して彼女の仲のいい”お友達”(同じくフラメンコ留学生)が嫉妬をし二人の仲がぎくしゃくしているとのこと。詳しくはこちらから聞きませんでしたが、彼女は本当に傷つき、涙を流しているそうです。

その彼女が「ジュンコはお友達と問題ないの?」と聞いてきたのです。つまり、私がスペインで舞踊家として活動していることに対して悪意を持ったり嫉妬をする”お友達”はいないのか、ということ。正直言葉に詰まりました。ここ数年スペインで踊るようになって、実際私が感じていたことが実はそれだったからです。(もちろんそれは日本で昔から感じていたことでもありますが・・・。)その人達は表面的には感じがよく、誰とでも仲良し。いつも笑顔です。でも残念ながら私はその人達の心の内をある時知ってしまう。もしくは感じてしまう。それは本当に悲しくつらいことです。

人間にはこんな闇の部分があったのか、でもそれが全く見えないといっていい程、なぜ人は表面を飾るのだろう・・。何度も何度もそういう経験を経て気づいたことがあります。嫉妬をする人間は本当に努力をしているのだろうか?なぜなら本当にその人が努力をしていれば、相手がどれだけ努力しているか想像できるから、嫉妬するはずがないと思うのです。(私だったら、逆にその人の努力や実績に励まされて自分もがんばる。)そして、悪意を持って批判する人は自分に自信がないのではないか?なぜ自信がないのかは努力が足りないから、ということも言えなくはないけど、自分に自信がないから悪意を持って相手を批判をし、相手を落とすことによって自分を優位に立たせる。そうしなければ自分に自信が持てない。そして重要なことは、最終的にそういう人の踊りはそういう踊りにしかならない。たとえどんなに上手に踊れても、どんなに姿形が美しくても。

今までのいろいろな事が思い出されて、今傷ついている私のお友達をなんとか助けなければ、と必死に自分が思っていることを伝えました。必死な時ほど私のスペイン語はむちゃくちゃになります。でも彼女はうんうん、と頷き「私も乗り越える」と言っていました。

                      *

フラメンコは「血」だ、という意見があります。「プーロ(純粋な)・フラメンコ」であるためには、一般的にはフラメンコの「プーロ」な「血」を持っていることが必要とされているのです。それに関して異論はないし、その「血」によってフラメンコの文化とアルテが守り抜かれていることに対して私は敬意を払っています。でもその一方でその血を持たない人間に残されているのは、「プーロ・フラメンコ」の物マネをして「プーロ”系”」になることなのでしょうか?

もちろんそういうアプローチの仕方もあるし、本人がそれで満足しているなら私がどうこう言う問題ではありません。でも少なくとも私にとっての「プーロ・フラメンコ」とは私の内面がプーロであること。悪意や嫉妬やいろいろな呪縛で濁らないこと。自身の人間性がプーロであること。なぜなら最終的に残るのはその人の人間性だと思うからです。

もちろんたくさん学んで、練習して経験を積んで・・・・すべきこと、重要なことは山ほどあります。でもどんな時でも私は自分の心を「プーロ」にしていたい。それはきっとフラメンコを踊ることよりも難しいと思うけれど、私という人間の人生をかけて取り組んでいきたい。もうすぐ2009年が終わる時に、こんな重要なことを再認識することができて嬉しく思います。悲しかったこともつらかったことも、全てはここに辿り着くためにあったのかもしれません。

最後に、私のお友達が元気になってくれることを祈って今日はこのブログを終えようと思います。

随分長くなりました。ここまで読んで下さってありがとうございました。

2009年12月15日  師走と言えど、ゆっくり歩いていきたい今日この頃。。。。

(写真:アントニオ・ペレス、ペーニャ・ペペ・モンタラス公演)

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