Jan 25

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

本日、日本に着きました。「寒い寒い」といろいろな方から脅されて(?)いたので、気合を入れて着込んで帰ってきたのですがそんなに寒くないですね!それとも今日はあたたかいのかな?なんだか私一人だけ厚着のような気がする・・・。家から駅まで着膨れのままスーツケースやら何やら持って帰ってきたら、汗までかいてしまいました。家では久しぶりにこたつに入り、おでんを食べ、母とべらべらべらべら・・・なんで私たちはこんなにしゃべるのでしょう?と自分でもあきれるくらいしゃべりまくっていました。

明日から東京クルシージョ開講です!帰ってきたばかりで少し休まなくて大丈夫?!とよく聞かれますが、休むと変な時間に昼寝をしてしまい、結局時差ぼけになってしまうのです。というわけで早速明日からがんばります!よろしくお願い致します!

では今日はこれにて。スーツケースを片付けなくてはなりません・・・

2011年1月25日 湘南台ネットカフェにて、これまた久しぶりの好物、カルピスを飲む。うまい。

Jan 23
みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?
こちらセビージャも寒いです。今晩セビージャを発ちます。スーツケースの準備もだいたいできました。火曜に日本に着きますので、その後またブログを更新しますね。
この1週間はさんざんでした・・・出だしはよかったのです。2週間程前、風邪も治りやっと外に出ると、巷はバーゲンまっさかり。ウィンドウ・ショッピングがてらぶらぶら歩いていたら、おお!!!飛び込んで来たのです。その衣装が。私の目に。そう、こういう時、私が衣装を見ているのではなく、衣装が私を見ている。いい!この衣装!素敵だ!しかも絶対私に似合う!なぜだか分からないけど、こういう直感がある時は絶対買うべき。しかしそのお店に飾ってある衣装はひえ〜と思うほど高価なものばかり。見るからに高級な布やフリルをふんだんに使った衣装。デザインもセビージャ特有の華やかさにあふれています。でもそこは入り口の呼び鈴を押さないと開けてくれない、ちょっと敷居の高いお店。いつも外から眺めていて、素敵だな〜でも私には買えないよ・・・と思っていたお店だったのです。
でもその日は意を決して呼び鈴を押す。ドアを開けてくれたお姉さん2人は・・・美しい。美しすぎる。2人とも身長175センチはありそうなスラッとした身体にすんごく小さな顔。そこに巨大な目とすべり台のようなまつげ。セビージャの女性はきれいな人が多いけれど、この2人は群を抜いている。あまりの美しさにあっけをとられてしまいました。我に返った時に、そうか、このお店の衣装はこのお姉さん達のような女性が着る衣装なのか・・・と気づき、一瞬きびすを返して帰ろうかと思ってしまいました。が、なぜかそのままお店に入ってしまった私。これまでのスペイン生活で得たのはこの図々しさかもしれません。
聞いてみると、そのお姉さん達はモデル兼お店の売り子とのこと。どうりで美しいわけだ。フラメンコ衣装のファッションショーで日本にも行ったことがあるそうです。お店の中にはそのショーの写真が飾られ・・・って、この写真いろいろな雑誌でみたことあるよ。あ!この店はあのデザイナーの店だったんだ〜!初めて気づくおバカな私。そのデザイナーはフラメンコ界、ファッション界の人なら誰でも知っている有名な人。あれま〜。しかし驚いている場合ではありません。あの衣装のお値段は?おおお!!!なんとバーゲンで60%OFF。この値段だったら私にも買えるわ!バーゲン万歳!!!すぐに試着とお直しをお願いしてました。
気になったのは一点だけ・・・袖が短い。私は自分が踊っている時にひじが丸出しになることを好みません。別にひじにトリックがあるわけではないのですが、ひじが袖で隠れていた方が、私の場合腕の動きが美しく見えると思うのです。聞いてみると長袖に変えてくれるということなので、フラメンコの踊り用の長袖をお願いしました。
そう、ここまではよかったのです。しかし、その袖が・・・。一体この一週間、袖の試着を何度したことでしょう。少なくとも5回。とにかく腕が上がらない。上げても袖の布が腕に食い込み、この袖では踊れないのです。「最初からフェリア(春祭り)で踊る簡単な動き用の袖ではなくて、フラメンコの踊りに対応できる長袖、とお願いしたんですけど」と言っても、結局腕はきちんと上がらないまま。最終的にはお直しの方と私で大バトルになってしまいました。一緒にその直しを見に来た友達が、「あれはお客に対する態度ではない。ジュンコが東洋人だからあんな態度をとるんだよ。それにしてもジュンコもよくたたかってたよね。あのバトル、まるで映画だったよ。」いやいや、そんなことより、とにかく踊れる袖を作ってくれ〜!!!
最終的には普段お店には顔を出さない、デザイナーが衣装を見て下さることに。満面の営業用スマイルを浮かべて挨拶してきた彼女。ああ〜こういう笑顔を作る人にロクな人がいない・・・私の前に暗雲が立ちこめました。そう、責任者が出て来て丸くおさまるのが、日本。余計に話がこじれるのがセビージャ。そのデザイナーは先程のスマイルを5秒で引っ込めたかと思うと、衣装を試着した私の手首をいきなりつかみ、私の腕を頭上までえいっと持ち上げたのです。上げたり下げたり、上げたり下げたり。はああああ?・・・今の私、もしかしてアイアイ?(♪おさ〜るさ〜んだよ〜♪)あっけにとられた私に「ほら、腕上がるじゃない。踊れるわよ。」・・・・何この対応?きょとんとしている場合ではない。「腕は確かに上がりますけど、布が腕に食い込んで痛いんです。ご覧になってお分かりになりませんか?しかも、腕を上に上げるだけならできてもフラメンコの踊りの動きには対応できません。」すると彼女は「私は35年もこの仕事をしてきて、プロフェッショナルな踊り手に衣装を作ってきたけど、今まで一度もこんなことはなかったわ。この袖に全く問題はない。この袖で踊れないなら、あなたの踊りに問題があるんじゃないの?」
・・・うっそ。そんなこと言われるなんて。そして彼女は続けました。「気に入らないなら返金するわよ。それでいいでしょ?」静かな怒りがこみ上げ始めた私。でも冷静に一気にこうに言ったのです。「よくありません。何度も何度も試着に来て、その間私は自分の仕事もできませんでした。私の時間は私のものです。袖ができないのであれば、最初からそうおっしゃって下されば、お直しを頼みませんでした。今週末日本に帰るのに新しい衣装を用意するつもりだったのです。でも、もう他のお店で衣装を探す時間もありません。」すると彼女は一瞬うっと詰まり目を見開きましたが、「じゃあ、袖用の新しい布をあげるから、好きなように袖を作りなさいよ」そして「あら〜、電話が入ったから失礼!」と言って去っていきました。
まったく、なんと野蛮で文明化されていない人なのでしょう。驚きあきれ、頭痛までしてきた私。そんな私に小声でお直しの人が言いました。「この間は言い争いになってしまってごめんなさいね。ただ私はあなたに満足して衣装を買ってほしかったのよ。でも私があなたの袖にかかりきりになっていることに彼女(デザイナー)が怒ったの。私は彼女の支持通りにしか縫えないから・・・私ができることはこれで精一杯。本当にごめんなさいね。」・・・やっぱりあのデザイナー、ただものではない・・・
仕方がないので、以前衣装を買ったことのあるお店に直行。そこのお店のデザイナーMと私はとても仲良し。原則的には他のお店の衣装のお直しはしないとのことですが、私の身に起きた事をカクカクシカジカ話したところ、見て下さるとのこと。Mは私の話しを笑いながら聞いていました。「そのデザインの袖はは誰もが縫えるわけではないの。特別な技術が必要なのよ。でも不可能ではないわよ。衣装を見せて。」ありがとう!!!!M!!!そして衣装を取り出した瞬間、Mは本当に笑い出し「Pの衣装ね。」とズバリあのデザイナーの名前を言い当てたのです。さすが。
Mの話しによると、まず布の裁断の方向がまずい。そして袖の幅が少なすぎる。やっぱり・・・。最初のお直しで既に腕が上がらなかった時に、お直しの人は「新たな布で袖は作れない」と言い張っていました。何かキナ臭い。高価な布なので多分ケチったのでは?と私はうすうす感づいてはいたのですが。そしてMはファルダ(スカート)の部分を見てこう言ったのです。「このデザイン、私の衣装にもあるわよ」さらに衣装をひっくり返しタグを見て「手洗い表示になっているけれど、洗濯機で短時間洗い、軽い脱水にした方がいいわよ。手洗いだと干した時に水の重みで布が痛むし、色落ちして他の部分にシミがつくかも。」
は〜恐れ入りました。勉強になりました。結局日本に帰るまでには袖直しは間に合わないのですが、また3月にセビージャに戻って来た時にMにお直しを頼もうと思います。それにしても、P。有名デザイナーだけど、やはりブランド名だけで判断してはいけない。人間重要なのは中身だと思うのです。
そんなこんなでばったばたの1週間。しかしスーツケースの準備はわりとすんなりできたので、今日は出発前までまだ余裕があります。日本はもっと寒いのだろうな〜。体調に気をつけてクルシージョ、ライブ活動に励みたいと思います。
では皆様もどうぞご自愛下さい。お会いできることを楽しみにしております!
2011年1月23日 長いブログになりました。お読み頂きありがとうございます。 セビージャにて。
Jan 15
1/21ペーニャ公演延期&写真掲載
La Yunko | 新着情報 | 01 15th, 2011| Comments Off

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

年末年始に風邪を引いており、ご心配をおかけしましたがお陰様で元気になりました。メールを下さった皆様どうもありがとうございました!

今日はお知らせが2点あります。1点目。アンダルシア政府が発行する雑誌「europa junta Nº135」の表紙と「Patrimonio Flamenco(世界遺産・フラメンコ)」という記事に私の写真が載りました。

フラメンコが無形世界遺産に認定されたのは昨年11月でした。アンダルシアだけでなく世界中の人々からフラメンコが愛されているという事実に合わせて、日本人の踊り手である私の写真が採用されたのだと思われます。

  • 記事:ラウラ・フェルナンデス・パロモ
  • 写真:アントニオ・ペレス
  • 踊り手:ジュンコ・ハギワラ “ラ・ジュンコ”

この雑誌を日本の両親に送ったらとても喜んでくれました。なんだか親孝行をしたような気分です。よかったよかった。

お知らせ2点目。1/21に開催予定されていたセビージャ・ペーニャ・ピエス・プロモでのソロ公演が延期になりました。理由は・・・「ペーニャの天井が崩れたため。」なんという理由でしょう!緊急に工事をしなければならないとのことで、工事には最低1ヶ月はかかるとのこと。え〜、そんな〜、1週間前に連絡されても!!!もう共演アーティストも見つけたのに!!!と思ったのですが、工事を先延ばしにしてもらって、自分が踊っている最中に天井が落ちてきても困るし・・・・と思い、了解。3/31に延期となりました。

そういえば、この間寝室の隅の方に白い大きな固まりがあったのです。なんじゃこりゃ?と思って近づいて見ると、なんとそれは天井の一部。天井の補強部分の固まりが落ちていたので天井に穴があいたわけではありませんが・・・さらに思い出すと、去年の春先でしょうか・・・寝ていた時になんとなく目が覚めて天井を見ると、上に取り付けてある扇風機がぐらぐら動いているではありませんか。扇風機つけていないのに。そしてその扇風機接触部分から天井に亀裂が・・・うちの寝室もちょっと危ないかもしれません・・・

思うに最近セビージャでは雨が多すぎる。水不足の問題があるので、今までだったら恵みの雨だったはずなのですが、ここ最近は降り過ぎ。セビージャ郊外の街「エシハ」という所ではもう何度も床上浸水が続いているほど。本当にかわいそうです。もともと湿気に対応している家なんてないから、雨が降りすぎるといろいろな障害が出るのでしょう・・・私のお友達は部屋の壁一面にカビが生えたと言っていたし。しかしその後がすごい。こちらの人はカビをとるという発想がないのです。では何をしたか?カビの上からペンキを塗って「なかった」ことに。「カビがまたはえたらどうするの?」と聞いたら、平然と「またペンキを塗るよ。」だって。そうしてまた「なかった」ことになるのでしょう。なんだかそんな所にも国民性が現れているような気がしてなりません。

ではまたお会いしましょう。日本では寒い毎日が続いているそうですね。どうぞご自愛下さいね。

2011年1月15日 久しぶりに晴れました。みんな外でビールを飲んでいるセビージャにて。

Jan 6

明けましておめでとうございます!みなさまは素敵な年末年始を過ごされたのでしょうか?日本ではもう仕事始めになっていますね!今年も素敵な1年になりますように!

さて私の方は結局風邪が治りきらないまま、年末年始をリスボンで過ごしました。おとといセビージャに着き、昨日病院に行き、今日はだいぶ落ち着きました。大変な2011年の幕開けとなりましたが、リスボン旅行は楽しかったです♪リスボンに行くのはこれで3回目。私の好きな街なのです。

  • リスボンの新年!
  • スペインでは新年の12時の鐘と同時に12粒のぶどうを食べると幸せになる、と言われています。(ただし、そのぶどうを喉に詰まらせる事故も毎年必ずあり。要注意!)ポルトガルでは干しぶどうを12粒食べる、と聞いたので、片手に干しぶどう、もう片手にデジカメを持って「コメルシオ広場」へ。この広場は海のように大きいテージョ河に面していてとても素敵な広場。リスボンの人達はここで新年を祝うとのこと。写真の門をくぐるとその広場なのですが、人人人・・・でアメ横状態。そして新年になったけど・・・12時の鐘が鳴らないよ〜!なんで〜?しかも誰も干しぶどうを食べていない。しかも持っていない。おかしいな、少なくとも4人のスペイン人から干しぶどうの話しを聞いたのに・・・。あれはガセだったのか?!仕方がないので自分でボーンボーンと言いながら干しぶどうを食べました。これで2011年も私は幸福。そして数分後・・・・突如として花火が〜!!!すご〜い!!!

    おめでとう!2011年!今年も素敵な年になりますように!

  • リスボンの街。足もとには石工職人の素晴らしい作品が。歩いているだけで幸せになります。 スペインの道路も昔はこのような職人さんの手によるものだったらしいです。でも時代とともに職人さんも減り、今では普通の道路になってきてしまいました。リスボンの街は坂が多くて歩くのが結構大変なのですが、こんな道だとうきうきしてきますね。それにしてもすごいな〜。手造りの道。手造りの街。数年前に来た時にはなかった「スターバックス」や「MUJI(無印良品)」のお店などが進出していて、リスボンの街も変わりつつあります。でもこの道路だけは変わってほしくないな〜。
  • 食べたもの

左上写真中央にあるお菓子はは何年か前に日本で流行った「エッグタルト」。でも本物は全然違う〜!!!日本で食べたのは一体なんだったのだろう????そしてこの本家本元はリスボン郊外のベレン地区にある「Pastéis de Belém」にあるもの。いつでもできたてのものが食べられます。リスボンにも同じタルトはあるけれど、これはベレンで食べなければ。その時そこで食べられるというのはとても幸せなことです。

右上はポルトガルの南町「ファーロ」というところで食べたアルガルベ地方の食べ物。たこ、じゃがいも、にんにく、黒オリーブの絶妙な組み合わせ。たこの新鮮さ。セビージャからリスボンまでバスで行くと、途中このファーロという街で止まります。休憩時間を利用してもぐもぐ。近くには海岸もありますよ。

左下。「カタプラーナ」と呼ばれる、えび、はまぐり、かに、じゃがいもなどを煮た鍋料理。海鮮のうまみたっぷり〜。うますぎ。大晦日にはこれを食べました。40ユーロ。

右下。手前はたらのコロッケ。ポルトガルの代表的な食べ物。たぶん、たらとじゃがいもとパセリで作ってあると思う。クリーミーでおいしいよ〜。みなさん朝ご飯に、ビールのつまみに、前菜に。街を歩きながら食べたり。ちなみに、奥はたこのマリネかと思って注文したら(たこ好きの私)、みみがーだったよ〜。ががーん。

  • リスボンの水族館



  • リスボンの水族館はヨーロッパ最大らしい。リスボン北部、オリエンテ駅という万博跡地にあります。元旦でも開いていました。水族館は大好き。ちなみに世界最大の水族館は沖縄にあるそうです。行ってみたい!しかし、今、ドバイにもっと大きい水族館を建設中だそうです。ドバイ・・・なかなかやるな。
     

    ラッコかわいい〜!あまりのかわいさに興奮しすぎて、ピンボケしてしまいました。この2匹(2頭かな?)は愛し合っているようで、手をつないだり、抱きしめあったり♥2011年は「愛」ですね♥

    エイ。あなたは美しい。右上写真の魚・・・・誰かに似ている・・・とずっと見つめてやっと思い出しました。私が以前働いていた職場の最後の上司、T海さんでした。私が「T海さん、私、退職したいんですけど・・・」と言った時、T海さんはこう答えました。「私も辞めます。奇遇ですね〜」・・・・この魚の顔で、です。T海さん今はどうされているんでしょう。かれこれ10年近く前の話しです・・・。T海という名字だけあって、やはりこの魚と何かゆかりがあるのかも、なんて思った2011年元旦でした。

    というわけで、新年のリスボンでした。皆様にとっても素敵な1年になりますように。

    私はしっかり踊り、でもちゃんと休んで健康に気をつける1年にしたいと思います。

    本年もどうぞよろしくお願い致します!

    2011年1月6日 まだ風邪が治っていないけど・・・楽しい1年になりそう。 セビージャにて。