Aug 30
待つということ。
La Yunko | ブログ | 08 30th, 2013| Comments Off

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

今日はある歌い手から大切なことを教えてもらいました。「待つ」ということです。少し前のとあるコンクールで優勝したその歌い手が、今日観に行ったフラメンコ公演で歌っていました。その歌い手とは何度か共演したことがあり、彼は毎年そのコンクールに出ようか出まいか時期を見計らっていました。年によっては、あり得ない結果になることもあるそのコンクール。(そのコンクールに限ったことではないですが)長い年月をかけて準備してやっと出場、そしてつかんだ優勝。そんなこともあり、私は楽屋に顔を出し「長い時間がかかったけど優勝できてよかったね、おめでとう。」とお祝いの言葉をお伝えしたのです。彼は言いました。

「ジュンコ、待つんだ。物事には相応の時期がある。急ぐ必要はない。待つんだ。準備をするんだ。そうすることで物事は自然にやってくる。」

はっとしました。周りの人が、特に実力のそれほどない人が何らかの力や関係性を使って、舞台に立つ。そういう現実に対して、憤りを感ていた日々でした。何のために自分は努力しているのか、私の努力は無意味なのか。そういう現実に対してなのか、その人個人に対してなのか何がなんだか分からない憤りを自分の中に抱えながら、でも生きていかなくてはならない。泣いたって仕方がない。何かを、もしくは誰かを恨むわけでもない。でもどうすればいいのだろうか。時々私を襲うその思いが、ここ最近また襲ってきて、なんとか自分をコントロールしなくてはならない、ともがいていた時でした。

待つことは闘うこと。

2013年8月29日 セビージャにて。

Aug 25

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

お陰様で無事「第12回少人数制クルシージョ」を終了、水曜にセビージャに着きました。生徒の皆様、受講して頂きありがとうございました。今回も東京・大阪・福岡のクルシージョに加え、7月の連休に開催した写真展&ライブにお越し下さった皆様も、改めてありがとうございました!

セビージャに着いて早々、大阪からいらした方に個人レッスンでソレア・ポル・ブレリアの振付を開始。背が高くブラッソ(腕)の長い彼女。彼女の良さを思い切り活かすような振付にしています。毎日個人レッスンで大変だと思いますが、集中して学ぶ事できっと上達されるでしょう。

それにしても学ぶということは、本当に限りがない。教えていて改めて思います。もし単に振付を教えるだけだったら簡単。生徒さんの方でも動きだけ追いかけて、それで踊っている(つもり)なら話は早い。でも振付を踊るには、舞踊基礎がなくてはならない。基礎が大切で、学ぶ必要があることは誰でも頭では知っている。でも「なぜ」その基礎が大切なのか、「どう」必要なのか、それを理解しなければ、「基礎が大切」というのはただのスローガンになってしまう。しかもそれを唱えることでちゃんとフラメンコを勉強した気になってしまう危険性が高いから気をつけた方がいい。

そして振付の意味。ただ単に動きを羅列しているわけではない。見栄えのするカッコいい動き、もしくは、これをやったらフラメンコと思われるに違いない、という確信犯的な動き、そういうものをつぎはぎした振付には気をつけた方がいい。意味のない動きは、カンテとギターを無視しているから。それはどれだけ上手に踊れたところで、ただのダンスである。その踊りを通してカンテとギターとコミュニケーションができなければ、フラメンコっぽい振付のフラメンコ風ダンスということ。

そしてその意味を教える側がちゃんと生徒さんに伝えているか。これは教える側の責任。そして、教えられた後にきちんと覚えているか。検証しているか。研究しているか。実践しているか。それは生徒さんの責任。教わって、その場で「そうか!なるほど!分かった!」と思うのは当たり前。重要なのはそこから。

それら全部を個人レッスンで学ぶというのは、どれだけ大変なことか。教える方も教わる方も。もちろんクルシージョでもそう。もしかすると、もうレッスンできるのは最後かもしれない、という思いがいつもどこかにあるから。もちろんクルシージョはもう東京では12回、大阪と福岡も3回続いている。継続して受講されている生徒さん達は当たり前のように、私がまた日本に来ると思っている。私もそのつもりである。でも、そんなの誰がわかる?本当に?明日何が起こるか本当は誰にも分からない。だとしたら、そのたった1時間のレッスンでも、そのうちの5分でもどれだけ重要かというのが分かると思う。だから一生懸命教えて、一生懸命学ぶ。教える側も教わる側も、それを忘れてはいけないと思う。

一生懸命学んでいる生徒さんを見て、そんなことを改めて思いました。

2013年8月24日 日本より涼しいセビージャにて。

Aug 14
2013年の夏休み
La Yunko | スケジュール, ブログ, 新着情報 | 08 14th, 2013| Comments Off

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

ただ今お盆。私も今週はクルシージョお休みで、昨日は母方の実家でお盆の迎え火に行ってきました。夫アントニオにお盆の話をしたら是非行きたいと。お盆の過ごし方は地方によって違うのかな。母方の実家では、迎え火の13日に家族総出で提灯を持ってお墓まで行きます。お花やお供え物を取り替え、お水をあげ、お線香を上げ、そこで提灯の中のロウソクに火をつけ、その火を絶対消さないように、絶対に消さないようにそろそろと帰った、懐かしい記憶です。今日は父方の実家でもお線香をあげました。私の祖父や祖母、もうこの世の中にはいなくても、私のことを見守ってくれているのかな。多分見守ってくれている。きっと見守ってくれている。だからきっと夫のことも知っているはず。でもきちんと墓前で紹介できてよかったなと思います。

さてさて、お休みなので、せっかくですからいろいろ写真をアップ!過日の福岡クルシージョ&大阪クルシージョの日程に合わせて、旅行をしました♪

博多→長崎軍艦島(日帰り旅行)→博多(クルシージョ)→小倉(クルシージョ)→鳥取(旅行)→米子(旅行)→大阪(クルシージョ)です。

  • 長崎軍艦島

「軍艦島コンシュルジュ」さんのご案内で軍艦島へ上陸!ガイドの木場田さんは、実際に軍艦島で働いていらした実体験を元に笑いあり、涙ありのガイドをして下さいました。スタッフの皆さんもご親切にどうもありがとうございました!

1枚目の写真は軍艦島コンシュルジュさんスタッフブログより。→軍艦島コンシュルジュブログ 陽気なスペイン人フォトグラファー♪

アントニオは「陽気なスペイン人フォトグラファー」、私は「スペインの海がとても似合いそうなきれいな奥様」と紹介されています〜。うひひひひひ。

  • 鳥取砂丘

鳥取砂丘は2度目。やはり第1回目の福岡&大阪クルシージョの合間に訪れました。その時は雪が降っていて寒かった〜。ホント、足が凍傷になるかと。そして今回は暑かった・・・砂丘表面温度48度だったそうです。。。なんでわざわざそんな時に行くのか。しかしながら、結構観光客は多かったです。暑いのですが、とくにかく暑いのですが、あの砂丘を一生懸命登りきって、頂上から向こう側の海を見ると、なぜか新たなエネルギーが湧いてくるのです。なんでも鳥取砂丘の砂は1万年前のものだとか。そういう訳なのですね、このエネルギーは。今年は向こう側の海まで降りて、また頂上まで登ってきました。サメが出るらしく、砂丘下の海は遊泳禁止。でも誰も泳いでいないからこそ、いいのかも。

鳥取駅前にある、あれはなんという飲み屋さんだったのでしょうか・・・昭和な感じの。アントニオと私の行きつけの立ち呑み屋さんです。初めて入った時は、気のせいか・・・ちょっと邪見にされたような・・・でも注文した鶏の唐揚げがあまりもうまく、すぐに追加注文したら、段々と親切にして下さいました。(笑)それが第1回目の冬の鳥取。今年もやっぱりその立ち呑み飲み屋さんに行ったら、覚えていて下さったようです。何を注文しても全部美味しい、しかも安いので毎日通っていました。最終日には、もう今日で最後です、とご挨拶しましたよ。また鳥取に行く時は必ずお伺いします。楽しみです♪

2013年8月14日  明日は高校時代のクラス会に出席です。約20年ぶり!