Feb 24
フラメンコシティオさんHPインタビュー掲載写真です。セビージャの街角の写真を・・と依頼されました。(写真:アントニオ・ペレス)

フラメンコシティオさんHPインタビュー掲載写真。セビージャの街角の写真を・・と依頼されました。(写真:アントニオ・ペレス)

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

しばらくHPがメンテナンス中ということでご迷惑をおかけしました。大変申し訳ございませんでした。。。実はまだメンテナンス中で、このHP部分的にうまく機能しない箇所もあるようです。大変申し訳ございません。デザイナーさんには早急に直して頂くようお願いしています。お陰様で少しずつ直ってきていますので今日は、お知らせのブログアップです。

フラメンコシティオさんHPに私のインタビューが掲載されました。

クリック↓

はらわたからのオレ!を求めて 萩原淳子在西10年記念公演直前インタビュー

 

 

  • 3月2日(土)ヘレス・フェスティバル併行追加アクティビティ公演
  • 4月6日(土)・7日(日)開催 在西10年記念フラメンコ公演
  • スペイン生活

などに関していろいろお答えさせて頂きました。

インタビューで重要なのはどんな質問をするか、ということだと私は思います。今まで日本でもスペインでも相当インタビューを受けましたが、インタビュー対象となる人物に関して、もしくは質問対象に関して下調べや知識が浅いと質問の質が落ちます。すると答える方もそれ相応の答えにしかなりません。今回、フラメンコシティオの西脇美絵子さんのご質問内容には、いかに西脇さんがフラメンコに対して興味と愛情を持っていらっしゃるかというのが如実に現れています。そしてご本人がおっしゃっていましたが、西脇さんは私のブログをよくお読みになって下さっているそうです。こんな方にインタビューされて私は幸せ。お答えさせて頂いた内容がヒートアップして、話も脱線してしまった部分もありましたが、そこも西脇さんが上手くまとめて下さいました。本当に素晴らしいインタビューをして頂きありがとうございました。

このインタビューはFacebook等でもご紹介させて頂きましたが、たくさんの反響を頂いております。ありがとうございます!

まだお読みでない方は是非どうぞご覧下さい。

2013年2月24日 公演準備で忙しいけど元気です。 セビージャにて

Feb 16

 

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

今年のヘレス・フェスティバル、併行アクティビティにて踊ることになりました。

第17回フェスティバル・デ・ヘレス 追加アクティビティ

【日程】2013年3月2日(土)

【時間】13:00開演

【場所】ギャラリー“サンチェス・デ・ラマドリッド” (ポッソ・デル・オリバル通り19−20番、ヘレス)

※スペイン語表記:Galería de Sanchéz de Lamadrid(Calle Pozo del Olivar 19-20, Jerez de la Frontera)

【入場料】無料

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス

共 演のミゲル・ペレス(ギター)、モイ・デ・モロン(カンテ)は4月6日(土)・7日(日)に川崎市アートセンターアルテリオ小劇場で行う私のソロ公演に招 聘するアーティストになります。ギャラリー側からは30分程の公演時間にしてほしいと言われていますので、ミニライブといった感じになりますが、フェス ティバル期間中に会場で展示される貴重なフラメンコの写真に囲まれ、彼らのギター・歌とともに濃いフラメンコをお届けできると思います。期間中へレスにい らっしゃる方は是非お越し下さいね。場所はアントニオ・エル・ピパのスタジオの近くだそうです。

ちなみに、この企画はフェスティバルを劇場 や限られた空間の中だけではなく、町中にも広めようという意図のもとに行われる“追加アクティビティー”です。私の他にはメルセデス・ルイスやマリア・デ ル・マル・モレーノが広場で野外レッスンを行ったりと興味深いイベントが盛りだくさん。詳細は以下をクリックしてご覧下さい。

第17回へレス・フェスティバル公式HP 追加アクティビティ情報

ちなみに、セビージャでは3月7日(木)に「T de Triana」(Calle Betis,Sevilla)「テ・デ・トゥリアーナ」(ベティス通り)でのライブ出演が決まっています。共演者に関しては追ってお知らせ致します!

最後に、明日18日(日)日本時間20:00より「第2回福岡クルシージョ」お申し込み開始致です。受講ご希望の方はfukuokacursillo@gmail.com(ウラベ)までご連絡下さい。詳細はこちらHP「クルシージョ」にて。

では皆様どうぞお元気でお過ごし下さいね。

2013年2月17日 セビージャにて

Feb 8

何から始めてよいか・・・・みなさんこんにちは。

久しぶりに内蔵からoleが出ました。涙も出ました。ミラグロス・メンヒバルの踊りを観てきました。なんという踊り手なんでしょう。なんというアルティスタなのでしょう。今日の夜のことは決して忘れることはないと思います。

家に帰って早速、自分の中に残っているミラグロスを再現してみました。素晴らしい公演を観た時には、「よかったね!」と周りの人と共有したい気持ちがあります。でももっと素晴らしい公演に出会った時には、アーティストが自分の中に残してくれたものをひっそりと、でもしっかりととどめておきたいものです。今日観たミラグロスの踊りは後者でした。もちろんミラグロスの踊りのまねなんてできない。観たものをそのまま再現できるのは、漫画「ガラスの仮面」の北島マヤくらいなのでは?(確か1巻で、マヤは自分が観た演劇の全ての台詞を再現しています。)ま、そんなことはともかく、何でもいい。ミラグロスが私に残してくれたものが刻み付けられさえすれば。

舞台袖から舞台に立っただけで、そしてブラッソ(腕)を、マノ(手)をほんの少し動かしただけで、ole が出る。涙が出る。そしてあのバタ・デ・コーラ。ミラグロス本人とカンテとギターと一体になったバタ・デ・コーラ。あのアルテ(芸術性)を感ぜずに一体何があるというのか、この世の中に。

バタ・デ・コーラ。裾の長い衣装で、それは女性フラメンコ舞踊家の化身とも言えます。その扱いは難しい。そしてそれを舞台で踊るのはもっと難しい。でもスペインではプロフェッショナルな女性の踊り手ならバタで踊れる技術を持っていて当たり前。小学生が学校で九九を学ぶのと同じ。バタが好きか嫌いかの好みは別として、できて当たり前のレベルにしてプロフェッショナルと言える。その意味でバタで踊る踊り手はたくさんいる。でもその多くが、バタをただ履いて床掃除をしているだけか、バタをスポーツ化してぶんぶん振り回しているだけかのどちらかだ。

ミラグロス・メンヒバルは派手な大技はほとんどしない。でもバタにおいて一番肝心な部分は決して外さない。というより、ぶんぶん派手な大技をしかける踊り手が絶対に持っていないものを持っている。これはきっとバタを学んだことのある人、バタで踊る人にしか分からない。多分。

なんて素晴らしいのだろう、ミラグロス・メンヒバル。

そしてバタだけではない。意外と知られていないけれど、実は彼女のサパテアードというのも素晴らしい。ミラグロスというとバタ、上体やブラッソ・マノの動きで有名だ。だからミラグロスのサパテアードはそれ程語られることはない。でもすごい。何がすごいって、あの質。私が思うに、現代、男も女もみんなうるさすぎる。とにかく音を出せばいい、音をつめればつめるほどよい、リズムが変わっていれば変わっているほどよい、そんな傾向がある気がする。どれだけ難しいことをやるかばかりを追い求めて、その音楽性というのが見失われがちになっていると感じるのは私だけか???

フラメンコの靴は靴ではない、楽器なんだよ!!!ミラグロスのサパテアードを聴け!!!

そして萩原個人的な見解として、さらにミラグロスの素晴らしさを上げるとすれば、ミラグロスはカンテを、ギターを踊ることである。彼女自身がカンテでありギターである。彼女のバタ・デ・コーラがカンテでありギターである。カンテの歌詞を演劇のように演じるのではない。ギターのメロディーに合わせて振り付けし、それを遂行するのでもない。彼女は舞台の上で生きている。カンテとギターとともに。彼女の踊りがカンテとギターに命を吹き込む。吹き込まれたカンテとギターは新しい生命力を持ってミラグロスの踊りにさらなるエネルギーを与える。そしてその命とエネルギーはいつ舞台の上で生まれるのか誰も分からない。生まれた瞬間にしか分からない。だからその瞬間 ole が出る。内蔵からの本物の ole が。

ギターはラファエル・ロドリゲス、歌はマノロ・セビージャとフアン・レイナ。ミラグロスが素晴らしいということはカンテとギターも素晴らしいということである。踊り手の公演で伴奏ギタリストにoleが出る公演というのはほとんどない。でもラファエルのギターにoleが出ない人はいない。白髪のマノロ、同様に大ベテランのフアン・レイナ。彼らの歌が素晴らしいのもさることながら、二人とも公演中ずっと立って歌っていた。その姿勢の美しさ。精神性。「疲れるから」という理由で立って歌いたがらない若手の歌い手も多い昨今、これは特筆すべきことではないのか。

この公演のもう一人の出演者、ルイサ・パリシオ。ミラグロス秘蔵っ子の若手舞踊家だ。美しい。ところが踊っている最中に転んで文字通り尻餅をついてしまった。あ!と思った瞬間に立ち上がってまた踊り始めた。きっと悔しいだろう。つらいだろう。本当のところは本人にしか分からない。でも想像するに余りある。しかしお客さんはみんなルイサの味方だった。ルイサが踊り始めた瞬間に自然とわき起こった、客席からの応援の拍手。なぜ?ルイサの踊りが皆好きだから。がんばれルイサ。元気を出して!!!

今日、ミラグロスのアルテをシャワーのように浴びれた事に感謝する。

ミラグロスもフラメンコも偉大だ。

2013年2月7日 気づいたら私の公演まであと2ヶ月。私もがんばる。   セビージャにて

Feb 2

萩原淳子在西10年記念フラメンコ公演 「ハモンは皿にのせるだけでよい」

  • 17:30開場 18:00開演
  • 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(小田急線「新百合ケ丘駅」北口より徒歩3分)
  • SS席7500円(両日ともに完売御礼)/S席 7000円/A席6000円車椅子席6000円/お子様抱っこ席6000円/小中学生席 3000円
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス

チケットご希望の方は ①ご氏名 ②郵便番号 ③送付先ご住所 ④お電話番号 ⑤メールアドレス(PC)⑥ご希望日 ⑦席種 ⑧枚数 を ticket.layunko @gmail.com までご連絡下さい。

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

過日すでに4月6日・7日公演チラシWEB版をHPにアップしましたが、印刷用のチラシ両面もできましたのでアップします。こちらのチラシ、今後フラメンコスタジオやお店等置かせて頂きます。置きチラシを快諾して下さいました皆様、誠にありがとうございました!そしてお手伝いをして下さるクルシージョ受講生有志の皆様もどうもありがとうございます!ブログをお読みの皆様、このチラシをお見かけになりましたら、是非お持ち帰り下さいね。

このチラシは、スペイン人デザイナーのマリア・ホセ・トーレスと私で作りました。(写真はおなじみ、夫のアントニオ・ペレス)日本で頼む時はどのようにするのでしょう?写真と文章をデザイナーさんに渡せば、あとはお任せで作って下さるのかな?日本では頼んだことがないのでよく分かりませんが。今回は私がデザイン案を起こし、後はマリア・ホセ・と一緒に作業しました。実はそれが結構大変なのです。マリア・ホセはもちろん日本語が分からないので、どこに何を配置してよいのか、どのくらいの大きさにしてよいのか全く分からない状態。なので私が一つ一つの意味を翻訳して意味を理解してもらいました。一番大変だったのは、チラシ裏面(白黒の方)の出演者プロフィールの部分。文章の意味が分からないのでマリア・ホセはどこで文章を区切ればよいのか分からない。日本人なら「はぎわらじゅんこ」という字を見れば「はぎわら じゅんこ」と区切れるけど、意味が分からないので「はぎわらじ」「ゅんこ」なんて区切ってしまっても何がおかしいかが分からない。(これでは、私は「わらじ」になってしまう・・・)そして区切る所を説明するのも一苦労。「ら」までといっても通じない。「の」を説明するのに、「あ、そこの、その丸っこいの形の“しるし”」とか。「字」と言っても彼女にはそれが「字」には見えず、全部何かのシンボルに見えるみたい。だから“しるし”。「コ」を説明するのに「そのホッチキスの針みたいな“しるし”」とか、「し」は「バストン(杖)を逆さにした形」・・・もう自分でもなんだか分からなくなって最終的にはゲラゲラ二人で笑っていましたよ。

なんとかやっとこさっとこできたチラシを劇場の川崎市アートセンターアルテリオ小劇場さんにチェックして頂くと、結構厳しかった・・・それをもう一度マリア・ホセに修正してもらい、ようやく出来上がりました!!!!

1枚のチラシ、よく見るけど、実はいろいろ大変なんだな、と。前回の公演(昨年10月の新宿エル・フラメンコと恵比寿アンダルーサ)ではチラシができる前にチケットが完売してしまったので、ちゃんとした日本での公演のチラシを作るのは今回始めて。いろいろ勉強になりました。

現物は、私、まだ見ていないんです。クルシージョ受講生有志の方が日本で印刷をお願いして下さったので。スペインにも数部送って下さるとのことですが、もしかすると皆様の方が早くご覧になるかもしれません。置きチラシもそうですが、2月号のエスペランサ通信(タブラオ“カサ・デ・エスペランサ”のライブ情報)に同封させて頂き、また、本日明日に行われるマルワ・コンクールの予選会場、23日の本選会場でも劇場入り口にて配布させて頂きますので是非ご覧下さいませ。(マルワコンクール出場の皆様がんばって下さい!!!!!)

ちなみにチケット情報は、両日ともにSS席チケットは完売御礼となっておりますが、S席(7000円)、A席・お子様抱っこ席・車椅子席(6000円)はまだ空きがあります。小劇場で座席はひな壇形式になっていますので舞台がよく見えますよ。照明音響機材設置の関係で見えにくくなるお席は販売しておりませんのでご安心下さい!※お申し込み順によいお席を確保させて頂きます。

チケットご希望の方は ticket.layunko@gmail.comまでご連絡下さいね。お待ちしております!

他にもいろいろニュースがあるのですが、今日はこれにて。皆さんまたお会いしましょう。風邪など引かぬようどうぞご自愛下さいませ。

2013年2月2日 今日は公演の衣装をを頼んできました!素敵な衣装が出来そうです。セビージャにて。

Feb 1
ファルキートのクラス
La Yunko | ブログ, 新着情報 | 02 1st, 2013| Comments Off

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

あっと言う間に1月が終わってしまいました。先月はファルキートのクラスを受けていましたよ。火曜と木曜の週2日で、数日ファルキートがお休みし、私も自分の予定でクラスに行けない日もあったので、今月は数回しか受講できませんでした。でもなんだかずんと心に残っているな・・・

フラメンコを習っていらっしゃらない方もこのブログをお読み下さっていると思うので、簡単にファルキートの説明を私なりにしようと思います。ファルキートのおじいさんはファルーコ。ファミリア・ファルーコ(ファルーコ一家)と言えばフラメンコ・アーティストの中でも生粋のヒターノ(ジプシー)。その血に流れているフラメンコは他のアーティストとは明らかに一線を画し、神聖視されています。ファルーコが亡くなり、ファルキートのお父さんも亡くなり、ファルキートは若くして一族をしょって立つ立場になりました。その血と才能に恵まれた素晴らしいアーティスト。そんな中、数年前に起こしたひき逃げ事故のせいで世の中にはファルキートを敵視する一般の人もいます。もちろん彼は服役をし罪を償いましたが。

最も純粋で最高級の、誰一人としてその隣に並ぶことはできない。その意味で唯一のアーティスト。でもその陰にはきっと想像を絶する絶え間ない努力と、葛藤やしがらみ、責任や重圧をかかえているのかもしれません。もちろん本当のことは本人にしか分からないのでしょうが。私がこんなことをブログにするのは僭越なのかもしれません・・・

そのファルキートのクラス。これまでセビージャで彼は1週間(実質5日間)のクルシージョ(短期講習会)を時々開講していました。今までに何度も習ってみたいと思っていましたが、なんだか恐れ多くて。。。そしていつもすぐに定員いっぱいになっていたので、ずっと習う機会がありませんでした。

でも1月から毎週2回クラスを開講すると聞き、意を決して申し込み。中級と上級の2クラスがあり私は中級クラスに入る事にしました。上級クラスも試しに受講してみましたが、パソ(フラメンコの靴音を出すステップ)が難しく早かったりで、それを追いかけるだけで1時間が終わってしまいそう。中級クラスはパソがもっとシンプルな分、いろいろな勉強ができると思ったので。

そう、パソは簡単。フラメンコ初級者なら誰でも必ず習ったことのあるパソ。伝統的で、悪いけれど何の変哲もないパソ。でもそれなのにファルキートがそれをするとなぜあんなにも違うのか。音がまず違う。音の質が。彼がちょっと足音を出しただけで「なんじゃ、今の音は!!!」と唸る。そして音量も桁はずれ。スタジオにひしめき合う生徒達よってたかって15人分くらいの音よりもファルキートのサパテアードの音の方がずっと大きい。でも音量だけじゃないんだ。さっき言った音の質。

重要なことはパソではない、それをどうやるか、だ。

そしてファルキートは言っていた。

パソだけやって後からブラッソ(腕の動き)をつけるのはばかげている、と。

なぜならブラッソをつけることで、身体の向きを変えることでパソが変わってしまう。また一からやり直さなければならない、そして後から付け足したものは自然ではない。だったら最初から、最初は苦労しても一緒に学ぶべきだ、と。

さらにこんなことも言っていた。「世の中いろいろなパソがある。複雑なリズムがあり、それを遂行できる踊り手は世の中たくさんいる。

「でもその音がソレアに聴こえる人は何人いる?大部分がただの4分の3拍子のリズムだ。」

そうなのだ。そこなのだ。ほしいのはフラメンコの音だ。音楽の音ではなく。

そして今日は萩原の天と地がひっくりひっくり返った。

今日学んだのはソレアの誰もが知っているパソ。12拍子系の踊りを習ったことのある人なら初級者でも知っているパソ。(先生がきちんと基本のパソを教えていれば、の話ですが)経験のある人なら、あ〜それ知ってる〜、と流しがちなパソかもしれない。それを私は「1」から始めるものだと思っていた。そう誰からも教わっていた。ところがそれを「12」から始めてみる。普通のフラメンコ教室では「入るところが違う」とか「78910、ウン・ド〜!!!」と先生に大声で号令をかけられるところ。でもあえて「12」から始めてみる。

同じパソなのにセンティードがまるで違う。

ファルキートは言った。

「パソをどこから始めなくてはいけない、なんて書いてある本はない。」

でもじゃあ、わざとずらせばよいのかというとそういうことではない。クラスの中でファルキートは生徒達にやらせてみる。できる人もできない人もいる。でもできる、というのは立ち止まらずに続けられる状態のこと。ファルキートのセンティード(感覚、ニュアンス)はやはりファルキートしか持っていない。同じことを生徒がしても心地よくは聴こえない。ファルキートがやる時だけ光るのだ。音の一つ一つが。

そして、さらに衝撃的なのは、ソレアのマルカール。ものすごく自然で、これも何の変哲もないように見える。でもなぜそれを見ているだけで涙が込み上げてくるのだろう。生徒達もみんなそこそこ踊れるから振りはとれる。でも全然違うのだ。ファルキート、すごすぎる。それを思い出し今ブログにするだけで鳥肌が立つ。

ファルキートは言う。

「でもこのマルカールは例えばこういうソレアのカンテには合わない。コンパスは合うけどね。」

“Tu pena y mi pena son dos penas….”

その彼が歌い出したそのソレアは、数年前、ヘレスのフェスティバルで彼がソレアを踊った時に歌われた歌だった。

いまだにはっきり覚えている。あの日私は高熱を出して意識朦朧のまま劇場に向かった。でもはっきりとあの瞬間だけは覚えている。いくつかのソレアの歌の後、ファルキートがジャマーダをしている最中に歌い手は我慢しきれずにそのソレアを畳み掛けたのだ。その瞬間ファルキートはジャマーダを止め、カンテに対して踊りだした。いや、踊ったのではない。カンテをaguantar(我慢する)。あの瞬間を私は決して忘れることはない。

そのファルキートにソレアを習えるなんて。

でも以前の私だったらその価値が分からなかったかもしれない。ファルキートが素晴らしいアーティストだということが知識として分かっていても、そこ止まりだったかもしれない。

2013年2月1日 セビージャにて。

Jan 14

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

お陰様で私は元気です。先週は、4月6日(土)7日(日)萩原淳子在西10年記念フラメンコ公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」の共演アーティスト、ミゲル・ペレスとモイ・デ・モロンが家に来ました。(写真左がモイ、右がミゲル)ミゲルとモイは普段からとても仲良しなのですが、性格が正反対。二人に「招聘ビザ用の書類を準備して」と連絡したら次の日にはすぐ全部そろえてメールくれるのがミゲル。「わかったわかった」と言って全然用意しないのがモイ。ミゲルは電話すればすぐに出てくれるし、不在の時には必ず折り返し電話をくれる。かなり日本人に近い。それに対しモイは電話に出ない。なかなか出ない。折り返し電話もくれない。(チャージしてないからという理由で。。。)よくこれで仕事できるな〜と逆に感心してしまいます。

萩原淳子在西10年記念フラメンコ公演 「ハモンは皿にのせるだけでよい」

  • 17:30開場 18:00開演
  • 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
  • SS席7500円(両日ともに完売御礼)/S席 7000円/A席6000円車椅子席6000円/お子様抱っこ席6000円/小中学生席 3000円
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス

チケットご希望の方は ①ご氏名 ②郵便番号 ③送付先ご住所 ④お電話番号 ⑤メールアドレス(PC)⑥ご希望日 ⑦席種 ⑧枚数 を ticket.layunko @gmail.com までご連絡下さい。

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そしてこの間家に来てもらったのは、公演チラシの裏側で使用する写真を3人で撮るため。二人に「写真を撮るからguapo (グアッポ。カッコいい男性のこと)にしてきてね。ははは〜」とメールを送ったら、ミゲルからは「おれは元々guapo だからguapoにする必要がないよ。ははは〜」と即、返信が来ました。モイからはもちろん返信なし。

さてさて、撮影当日。ミゲルはいつもの格好。モイもいつもの格好。ミゲルは「ナチュラルな感じで写真撮ろう」と言っていて、私もその意見に賛成。夫(カメラマン)の案で3人で家の下の広場に下り、夫が上のベランダから撮影することに。さて下に降りるかという時になってモイがなかなか来ない。何かごそごそしている。なんだ?と思ったら、おもむろに持参していた買い物袋から出したのは、パリっとアイロンばっちりかかった純白のシャツ!!!しかもよく見ると手首の部分は水色の布で切り替えになっていて、おっしゃれ〜。それを手にニヤニヤしているモイ。なんだ、guapoにするつもりなのね〜と萩原大笑い。人のメールには全然返信しないくせに。この人は本当に面白い。

というわけで、着替えてguapoになったモイと、本人曰く元々guapoなのでguapoにする必要のないミゲルと広場で写真撮影。とにかく寒い日でしたが、4月の公演用の写真ということで、3人ともコートやセーターを脱ぎ軽装に。萩原は元々guapa(グアッパ。きれいな女の人)なのですがさらにguapa になるために(笑)、一昨日に買ったばかりのお気に入りのワンピースを着て撮影に臨みました。待っている間に、寒がる私に自分のコートをかけてくれるのがミゲル。何のために持って来たのか、片目サングラスでもう片目透明ガラスのおもちゃメガネをかけて「これで写真撮ってもらおう〜っと」とふざけて上機嫌なのがモイ。なんでしょう、この二人の差は。

ま、何はともあれ撮影は終了しました。明日はデザイナーさんに会って、この写真でチラシの裏面を作ってもらいます。出来上がりましたら、またこちらのHPにアップします。印刷準備完了しましたら、日本のどこかのスタジオ等でお目にかかることがあるかもしれません。是非お持ち下さいね。

しかし、ここでブログを終わりにしたらミゲルとモイのアーティストとしての紹介になっていないので、以下に二人のプロフィールをアップしますね。二人とも素晴らしいアーティストです。お読み下さい♪

Miguel Pérez  ミゲル・ペレス(フラメンコギタリスト、写真右)

セビージャ出身。8歳にして父の元でギターを始め、20歳でフラメンコギターの巨匠サビーカスと共演。マティルデ・コラル舞踊学校、マヌエル・ベタソス舞踊学校等にて伴奏を担当。ロス・ガジョス、エル・アレナル、エル・フラメンコなどの著名タブラオでの伴奏出演を経て、ホセ・グレコ、マノロ・ソレール、ラ・トナー、ラファエラ・カラスコ、アントニオ・カナーレスや一流舞踊家と共演。近年もアレハンドロ・グラナドス、フアン・オガジャ、アンドレス・ペーニャ、パストーラ・ガルバン、ベレン・マジャ等と共演を重ねる。海外においても短期講習会講師やソリストとして活動の幅を広げ、ニームにてギター・ソリスト賞を受賞。CD「con-trastes」「propia creación」を発表。フラメンコを表現するのではなく、フラメンコを生きるギタリスト。ギターに現れるそれは他のギタリストと一線を画し、常に第一線の舞台で活躍し続けるベテランギタリスト。日本にも多数来日経験があり、多くのファンを持つ。

Moi de Morón モイ・デ・モロン(フラメンコ歌手、写真左)

モロン・デ・ラ・フロンテーラ出身。幼少よりフラメンコギターを始める。10代より歌い始め19歳にしてバルセロナのタブラオで歌う。後にアントニオ・アンドラーデのグループやクリスティーナ・オヨスのツアー公演に参加。エル・アレナル、ロス・ガジョスなどセビリアの著名タブラオで歌う。スペイン女性歌手マルティリオとラテンアメリアカやスペイン全土にて共演後、モロン・デ・ラ・フロンテーラ出身アーティスト達とグループ「ソン・デ・ラ・フロンテーラ」を結成。CDに「Son de la Frontera」、優秀フラメンコCDとしてラテン・グラミー賞にノミネートされた「Cal」がある。現在はペペ・トーレス、ハイロ・バルール、アナ・モラレス、パトリシア・ゲレーロなど多数若手一流舞踊家と共演。現代舞踊家最高峰に位置するエバ・ジェルバブエナの舞踊団公演「Cuando yo era…」にも参加。抜群のコンパス感とフラメンコの伝統に根付いた“深い”歌は、多くの純粋なフラメンコ愛好家達の間でも絶大な人気を誇る。

以上です。本当はもっと二人とも芸歴があるのだけど・・・全てをアップすることはできないので割愛してあります。

公演チケットをご購入されたお客様から「ミゲルとモイを日本で聴ける機会を作ってくれてありがとう」とお礼メールを頂きました。こちらこそありがとうございます。アーティストを招聘するのは大変。手続きも経済的にも。でもそれでも彼らと日本でも共演したいから、彼らのギターと歌を日本の皆さんに聴いてほしいから、引き続きがんばります!!!ミゲルとモイも日本で私と公演をすることをとても楽しみにしています。きっと素晴らしいギターとカンテを聴かせてくれることでしょう。純粋なフラメンコを。チケットご希望の方はticket.layunko@gmail.com までご連絡下さいね。

応援して下さる皆様、チケットをご購入下さった皆様ありがとうございます。これからも応援どうぞ宜しくお願い致します!

2013年1月13日 眠いけどがんばってブログ更新。。。。セビージャにて。

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