Apr 1

みなさんこんにちは。

昨日行われた、東日本大震災チャリティー公演 en セビージャ 第2弾である「FLAMENCOS DE SEVILLA POR JAPON」(左チラシ)はお陰様で無事終了しました。スペイン人アーティスト、日本人アーティスト、スタッフ、お客様、全ての人が日本のために一丸となって感動の渦につつまれた公演でした。

「詳細をブログにして下さい。」と多くの方からお願いされましたが、今回の公演では企画協力・出演をし、今は疲れ果てて、何もできません。明後日にもチャリティー公演第3弾があり、それにも出演しますので準備をしなくてはなりません。大変申し訳ございませんが、結果ご報告のブログは後日落ち着いてからアップさせて頂きたいと思います。

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今日のところは3月30日付セビージャの新聞「Diario de Sevilla」(写真左。萩原淳子“ラ・ジュンコ”プロフィール、写真、公演趣旨について)

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3月31日付同紙(写真中は1面に載った舞台写真、写真右は日本人クアドログループの谷口香織さん、福原恵理さん、荒巻奈々子さん写真と公演批評)。

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また、3月31日付の全国紙「EL PAIS」には1面に天皇・皇后両陛下のお写真が、国際面にはその記事が

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また、日本への応援メッセージも掲載されました。

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明後日のチャリティー公演第3弾は、セビージャに長く在住されている衣装デザイナーのタカハシ・ジュンコさんと彼女が所属するトゥリアーナのペーニャ・フラメンカ(フラメンコ愛好会)のみなさんが企画されたチャリティー公演です。ペーニャの会長さんから出演依頼があり、土曜日に踊ることになりました。たくさんのアーティスト達が出演協力して下さいます。ペーニャの方々もセビージャ大学の協力を得て会場の準備をして下さっているようです。私の踊り伴奏で出演協力して下さるアーティストはギタリストのミゲル・ペレス。歌い手のエバ・ルイスです。出演依頼があったその日の午後にはもうポスターが出来上がっていたので、彼らの名前を入れて頂くことはできませんでしたので、こちらでご案内させて頂きたいと思います。

アーティストへのインタビューも数本まだアップしていないものもありますし、この公演準備のかたわらインタビューも続けています。萩原淳子がもう一人いてくれたらいいのに・・・と思います。時間と体力が足りなくて・・・・。できる限りのことをがんばりたいと思います。

2011年 3月31日 セビージャにて。

Feb 23

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

先日2/18(金)に行われた恵比寿「サラ・アンダルーサ」でのライブ、東京・中野で行われた「第6回少人数制クルシージョ」、つくば国際美学院でのクルシージョ、おかげさまで全て無事に終了することができました。ありがとうございました。

2/18(金)のアンダルーサライブでは、もう10年来の友人(あねご)の純さん(浅見純子さん)、いつもなんだか慌てているさっちゃんこと市川幸子さん、ほんわか優しいマキさん(太田マキさん)との共演で楽しいひと時を過ごすことができました。お越し頂いた皆様、どうもありがとうございました!ギターのイスマエル・エレディア、カンテのマロコとの共演も楽しく、そして当日は客席にたくさんのスペイン人アーティスト達の姿も。ちょうどその週末に行われたマリア・パヘス舞踊団公演出演のアーティスト達だったみたい。最後にはみんな舞台にのってしまい、なんだかすごいフィン・デ・フィエスタに突入。お客さんからは「ここは日本ではないみたい~」との声が。確かに。そしてどうも私が一番楽しんでいたようです。え~、だって楽しいでしょ~。

帰りの電車の中でもニタニタ笑ってしまいました。しかしここは日本だ。山の手線だ。一人で笑っていると不審者だと思われるので、急いでマスクをつけました。セビージャでは道でニタニタしていると、「guapaaaaaaa!」(美人だね!)と声をかけられるのにね。そうすると余計に嬉しくなってもっとニタニタして、それにより街全体が明るくなるような気がするのですが。まあ、「郷に入れば郷に従え」といったところでしょうか。

東京・中野での少人数制クルシージョも、ハードな日程でしたが、よく体調を崩さずに無事終了することができました。よかった!いつもお世話になっているスタジオ・アル・ソルさん、受講生の皆様、大変お世話になりどうもありがとうございました。回を重ねるにつれ、受講生の実力が伸びているのが分かります。私が教えているのはほんの少しで、それ以外の部分でみなさん地道な努力をされているのでしょう。えらい。えらい。その調子でがんばってほしいです。今回初めて受講された方もみなさん一生懸命でした。真摯な眼差し、キラキラ光っていた表情が印象的でした。今回残念ながら受講できなかった方、次回のクルシージョ(2011年4月16日~30日開講。詳細はこのHP「クルシージョ」にて。)でお会いできることを楽しみにしております。

つくば・国際美学院でのクルシージョでも大変お世話になりありがとうございました。セビージャでたった1度お会いしただけなのにクルシージョのお話を下さったのが国際美学院の松岡範子先生でした。そしてそのクルシージョが記念すべき、日本での初の教授活動でした。1時間半のクルシージョがいつの間にか2時間を越えていたことも気づかず・・・そんな不慣れな私を温かい目で見守って下さった学院長先生。範子先生。真澄先生。先生方の芸と向き合う姿勢、教える姿勢、生きる姿勢に私の方こそ学ばせて頂き、人としてどうあるべきか、ということを毎回考えさせられます。生徒の皆さんもみな熱心。とにかく熱心。まじめで明るく、素晴らしい生徒さんたちです。これからもどうぞよろしくお願い致します。

ほっと一安心するのもつかの間。今週土曜日にはマルワ財団主催フラメンコ・コンクール本選後のエキシビションにて踊ります。審査員が協議する間に、前々回コンクール優勝者の後藤なほこさん、前回優勝者の高木亮太くん、そして前回準優勝の私の3人でソロを1曲ずつ、そして最後に3人でブレリアを踊るというもの。私はバタ・デ・コーラのアレグリアスを踊ります。なんだか教授活動をがんばると、自分の練習が後回しになってしまい・・・本番大丈夫かな・・・・という不安もありますが・・・明日はギター(フアン・カルロス・ベルランガ)、カンテ(ナタリア・マリン)との合わせです。二人は昨年セビージャ・ビエナルでの小松原庸子スペイン舞踊団公演にも出演していました。あの時のナタリアのアレグリアスの出だしの歌が素晴らしかったな~。あの歌が聞こえてきた途端に、舞台の、会場全体の空気が変わったのを覚えているよ。あの時私は2階席で観ていたけど、そこからマエストランサの舞台に飛び降りようかと思ってしまったほどでした。あの歌、私にも歌ってもらおうかな~。・・・・なんて考えるとまたニタニタしてしまう~。あ~、マスク、マスク。

というわけで、みなさんまたお会いしましょう。

2011年2月23日 でも、本当に花粉症でマスクしている場合もありますからね。誤解のないよう、念のため!

PS。 あ、最後に!!!2月20日発売の月刊パセオ・フラメンコ3月号に、私の記事と写真がでかでかと載っています。パセオの編集長小山さんに「ロンダ・コンクール優勝に関する手記を書いてほしい」と依頼されましたので、私事で大変恐縮ですが執筆させて頂きました。小山さんからは「3度読み返しました。リアル、とにかく面白い。感動。読者にとって記念的な記事になるでしょう」とのお言葉を頂きましたよ。あれま~。すでにお読みなった皆様、どうもありがとうございます。まだの方、お暇な時にでもお読みになって下さいね。

パセオHPはこちら→20113.php

では今日はこれにて!ごめんあそばせ。

Feb 13

みなさんこんにちは。寒さと乾燥の毎日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?

昨日歯医者に行って口を開けたら唇が切れました・・・乾燥のしすぎです。それにしても歯医者はなぜ「お口を開いて(あいて)下さい。」と言うのでしょう?どの歯医者も歯科助手も・・・。正しくは「お口を開けて(あけて)下さい。」だと思うのですが・・・「開ける(あける)」は目的語を伴う他動詞。「開く(あく)」は目的語を伴わない自動詞。そのどちらでもない「開いて(あいて)下さい。」これはつまり、「お口を開いて(いる状態にして)下さい。」の略なのかな?分からん。しかし気になってしょうがない。来週が歯医者最終回なので先生に聞いてみようかな。

そんなことよりも、昨日、その歯医者に行く前に恵比寿のタブラオ「サラ・アンダルーサ」でのライブがあり、無事終了致しました。連休中ということもあってかお客様はいつもより少なめでしたが、お客様の中にはクルシージョの生徒さん、数年ぶりに会うことができた友人、家族の姿も見え、とてもうれしいライブとなりました。寒い中お越し頂き、皆様どうもありがとうございました。

共演のイスマエル・エレディア、マロコ・ソルデーラ、小川愛ちゃん、奥野裕貴子ちゃん、田倉京ちゃんとも暖かい雰囲気の中でライブを行うことができました。みなさん、どうもありがとう!

しかし・・・それにしても寒かった・・・足がかじかんで、最初から最後まで指先じんじん・・・踊りにくかった・・・聞いた話によると「塗るホッカイロ」というものがあるらしい。次回ライブ(↓)はそれを試してみようかな。

2011.2.18 //  サラ・アンダルーサ-(恵比寿)1部19:00/2部21:00開演

入場料:1部 もしくは2部のみ:2500円、通し:4000円

Baile Cante Guitarra
  • 浅見純子
  • 市川幸子
  • 太田マキ
  • 萩原淳子(通し出演。アレグリアスとソレアを踊ります。)
  • マロコ・ソルデーラ
  • イスマエル・エレディア

そういえば、前々回のブログの衣装はどうなったの?という質問攻めにあいました。ハイ、一応袖はついているのでなんとか踊れるかなと思って今回のライブで使うようにと持ってきました。(お直しは間に合わなかった・・・)しかし先日その衣装で試しに練習してみたら・・・・袖がビリリリリリ!!!音をたてて裂けました・・・・やっぱりね。想像はしていたので、思い切って袖をとってしまい、袖なしの衣装にしちゃったよ。2/18のライブでそれを着ますが、寒いので上からマントンか何かをかけようかなと思っています。

Siempre hay solucion.」 (このパソコンではスペイン語表記ができないから「solucion」の「o」の上にアクセント表示できない・・・)

「シエンプレ・アイ・ソルシオン」。日本語に訳すと「必ず解決方法はある。」といった感じかな。どうしよう!どうしよう!とあせってしまう時に呪文のように唱える言葉。この言葉で絶対絶命のピンチですら乗り越えることができる(かな?)魔法の言葉です。ま、今回の「袖事件」は全然たいしたことではありませんけど!

というわけで、みなさんライブ会場でお会いできることを楽しみにしています。

クルシージョもあと数日!がんばります!空きのあるクラスが少なくなってきましたが、ご興味のある方はこのHP「クルシージョ」にて詳細をご確認下さい。よろしくお願い致します!

2011年2月13日 小さな「マルイ」がオープンした中野南口にて。

Nov 27

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

こちらセビージャもだいぶ寒くなりましたが、お陰様で私は相変わらず元気です。

12/1(水)にセビージャでソロ公演があります。

2010.12.1 // 「オトーニョ・クルトゥラル」 -(テハール・デル・メジッソ市民センター、セビージャ)19:30H 入場無料

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ヘロモ・セグーラ
  • ハビエル・リベーラ
  • ミゲル・ペレス

※↓「オトーニョ・クルトゥラル」についてのネット記事(スペイン語)

sevilla-otoño-cultural-en-los-remedios

「ラ・ジュンコ」出身・日本、と紹介されています。(力士みたいですね。)写真も下の方にアップされています。

「オトーニョ・クルトゥラル」はセビージャ、レメディオス地区で毎年行われる秋の文化行事です。10月から12月までコンサート、演劇、フラメンコ、ミュージカル等が計18公演。単純計算すると1ヶ月に6公演、週に1〜2公演。しかもそれが無料で楽しめます。地域の住民はもちろん、全ての人が入場無料です。(経済危機の中、文化や芸術を守る姿勢に拍手を送りたい。)フラメンコは3日間、そのうちの1日に呼ばれソロ公演をすることになりました。

今回の共演者、ギターは最近いつも一緒に仕事をしているミゲル・ペレス。この人は本当にいいギタリストなのです。ギターはうまい、舞踊伴奏も経験豊富、人柄もいい。いつも5分前行動。お金に汚くなく、もちろん麻薬なんてやっていません。(そんなの、仕事なんだから当たり前でしょ〜!と思いたいのですが、ここではいろんなアーティストがいます。困ったものです。)私はミゲルの率直で誠実な人柄が好き。裏表がなく、おべっかも悪口も言わない。結局そういう人間性がギターに現れるのだと思います。

さて、カンテは誰にするか。踊る曲はアレグリアスとティエント。まずハビエル・リベーラ。先のコルドバ・コンクールで歌ってくれました。コンクールではどちらも踊りませんでしたが、合わせの段階でものすごくいいティエントを歌ってくれたのです。あのティエントで踊りたい、ということで、まずはハビエル。

そしてもう一人の歌い手は?ここで随分悩みました。モイ・デ・モロンかヘロモ・セグーラか。全くカラーの違う二人。好みが分かれる所かもしれませんが、どちらも歌い手として一流です。う〜む。最終的にヘロモを呼びました。なぜなら、ティエントを踊るから。アレグリアスは二人ともとてもいい。もしソレアを踊るならモイを呼んでいたと思いますが、ティエントとなると後半はタンゴもあり、やっぱりヘロモかな、と。ハビエルとヘロモは長年一緒に仕事をしているし、そういう組み合わせというのも重要だからです。

よく「共演者はどうやって決めているの?」と質問されることが多いのですが、これは難しいのです。すでに共演者が決められていてそこに自分が入る場合は別として、自分で共演者を選ぶ場合は結構大変。最近ではそうでもありませんが、最初の頃は私がいきなり電話をしても「オマエ誰だ?日本人?」みたいな反応をされる可能性が非常に高かったので、誰かに紹介してもらわないと出演交渉ができませんでした。そうして少しずつ共演していくうちに、別のアーティストを紹介してもらえるようになり、自分で直接交渉できるようになり。時には逆に「自分と共演してほしい」と言われることもあったり・・・。(ありがたいことです。)

しかしいつでも自分の好きなアーティストと共演できる訳ではありません。日程、場所、出演料の関係で共演アーティストというのは変わってきます。いったん共演承諾されても、よりよい条件の仕事が入れば直前でもそちらに鞍替えする人も結構います。そうすると新たに共演者を探さなくてはいけません。またギタリスト、歌い手の間の相性というのもあるので寄せ集めればよいというわけでもないのです。共演承諾してくれたアーティストが勧める別のアーティストが自分の好みとちょっと違う場合もあるし、自分の好みのアーティストが他の共演者と相性ぴったりというわけでもなかったり・・・。そして自分との相性も。舞台で聴いて「この人と共演したい!」と思っても仕事を一緒にするにあたり、う〜む、人間性が・・・ということもあり。難しいのです。

とはいっても、最終的には自分の踊りをちゃんとしなくては。いくらいいアーティストに囲まれていても、やはりそのアーティストを率いる実力がないと。実力とは、踊りの技術的レベルの高さではなく(それは最低必須条件だけど、それを準備するのも実は大変だ)、フラメンコをどれだけ理解しているか、カンテやギターをどれだけ聴いているか、その場その場の状況判断をどれだけ迅速正確にし、彼らを引っ張っていくことができるか。これは本当に難しい。それができる時もあれば、できずに「あちゃー」という時もあります。実際は「あちゃー」の方が多いのですが、だからこそ、プロフェッショナルなアーティストと共演したいのです。彼らに救ってもらうためではなく、どこに問題があったのかはっきりさせるため。問題点を自分以外に転嫁させないため。そして自分に率直に意見を言ってくれるアーティストであれば、なおさら勉強になります。次の仕事を期待しておべんちゃらを並べたり、ギャラをもらいさえすれば後は無関心、というのではなく。

がんばろう。これまで一生懸命練習してきたけど、本当はまだ足りない気がします。多分全然足りない。でも与えられた機会を大切に、自分ができることしっかりやっていきたい。そうして積み重ねしていくしかないと思うから。

では、またお会いしましょう。みなさんもどうぞご自愛下さいね。

2010年11月27日 寒いのでけんちん汁を作りました。 セビージャにて。

Oct 14

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

約1ヶ月に及ぶ世界的なフラメンコの祭典「ビエナル・デ・アルテ・フラメンコ・セビージャ2010」は10/9を最後に終了しました。今回のビエナルでは観に行きたかったけど行けなかった公演もたくさんあり・・・今日は最後のビエナル鑑賞記。私が観た残り2公演のブログになります。

このビエナルシリーズのブログは結構書くのが大変だったのですが・・・(これが本業じゃないので)でもたくさんの方から「ビエナルブログ、興味深いです」「楽しみにしています」とメールを頂き、じゃ、もう少しがんばってみるかということで、結局自分が観た公演は全部ブログにしています。これまで読んで下さった方、メッセージを下さった方、どうもありがとうございました!

ではではビエナル・ブログの開始です〜。

【ビエナル・デ・アルテ・フラメンコ・セビージャ2010公式HP】www.bienal-flamenco.org

と、そこにアップされている写真を撮っていらっしゃる

【ルイス・カスティージャさんのHP】www.luiscastilla.com

(以下、ビエナル公演の写真:ルイス・カスティージャ)

 

 

 

 

 

 

  • 10月6日(水)「CUANDO YO ERA・・・」マエストランサ劇場、エバ・ジェルバブエナフラメンコ舞踊団



エバ
・ジェルバブエナ。現代フラメンコ舞踊界の最高峰に位置する踊り手といっても過言ではないだろう。そのエバが率いる舞踊団の新作。前回の「Lluvia」での、彼女が最後に踊ったソレアが記憶に新しい。今回の公演でのエバの踊りで私の心に強く伝わったのは、マラゲーニャ。ペペ・デ・プーラがマラゲーニャを歌いながらゆっくり「ろくろ」をまわす。泥土の中で踊るエバ。(文章にすると変ですね・・・)

映像はこちら→803-eva-yerbabuena-se-mete-en-el-barro.html

エバのインタビューはこちら→800-eva-yerbabuena.html

今回の作品の中で「ろくろ」と泥土を使ったことに関して彼女はインタビューでこう答えている。

「人生において時間、不在、個人的経験というのは人を変えていく。それは陶芸家が土をこねて変えていくのに似ている。だからその土そのものを舞台のある場面で使うのが一番だと思った。うまく説明できないけれど、ものすごい強烈な感覚。最初に泥土を自分の身体に感じる。そしてその泥土が乾いていく。ある瞬間自分自身以上になることがある。異なる動き方、異なる感じ方を呼び起こす。すばらしい経験だった。自身から何かが引き出されることになる。そこにそれがあることすら自分では知らないのにね。」

あの時私が感じたものは、エバ自身すら知らなかった、エバの中から引き出されたものだったのかもしれない。自分が持っているものを、自分自身を自分が全て知っているとは限らない。むしろ知らないものの方に真実が隠されていたりする。でもその真実に近づける人は少ない。そしてその真実を引き出せる人も。ましてや舞台の上でそれができる人は・・・もっと少ない。エバ・ジェルバブエナという人はそれができる数少ない踊り手のうちの一人なのだろう。

そして舞踊団員のフェルナンド・ヒメネス。彼がピカ一だった。(ちなみに写真の男性舞踊家はもう一人のエドゥワルド・ゲレーロの方です。)フェルナンド君はスタイル抜群のエドゥワルドに比べると身長も低く、手足も長くない。ぱっと見た目感じでは確かにエドゥワルドの方がかっこいいのだけれど、私はフェルナンド君にOLE!を言いたい。彼が踊ったブレリア。チャップリン風の衣装をまとい、ピエロ役の彼は好きになった女の子に踊りで求愛する。でもピエロで あるがために彼女は見向きもしない・・・。そんな設定のブレリア。ピエロ役だから振付もコミカルだ。ちなみにコミカルな動きをコミカルに踊りこなすのは相当難しいはずだが、フェルナンド君はうまい。その舞踊技術レベルの高さにも驚くが、それ以上に、彼がどんなに彼女のことを好きで、それを伝えたくて踊っているか、それが痛い程伝わってくる。ヘロモ・セグーラが歌う「僕は悲しいピエロ。みんなは僕のことを笑うけど、僕は心の中で苦しんでいる。」という歌詞と相まって、私は本当に泣いてしまった。(今も思い出して涙を流す私。)

あのブレリアをフラメンコか、コンテポラリー・ダンスかという議題にかけるのはちゃんちゃらおかしい。そんなことはどうでもいい。重要なことはフェルナンド君は素晴らしい踊りをして、彼から発せられたものは私の心を貫いたということである。

そしてパコ・ハラーナの音楽。ギター。この公演の音楽をサウンド・トラック盤CDにできるんじゃないかな。・・・なんて変な提案だけど。素晴らしい音楽性。歌い手達も素晴らしかった。ペペ・デ・プーラ、ヘロモ・セグーラ、モイ・デ・モロン。

ただ個人的には、「モイの歌うソレアで踊るエバ」という最高の組み合わせ(私個人の好みですが)を期待していたので、それがかなわずがっかり。モイはこの公演の中であまり歌わなかったし、歌ったブレリアはすごくよかったのだけど、エバの踊るブレリアがあまりにも作り込み過ぎているような気がして、モイを十分に活かしていなかったような・・・。う〜ん、もったいないなと思ってしまった。

エバが最後に踊ったのはセラーナだった。それについて彼女はインタビューの最後でこう答えている。

「舞台のシーンを見て行った時に、セラーナが必要だと思った。セラーナの持つ特徴、ドラマティックさ。それは作品を作りながら決めた。そしていつも同じ曲種を踊らないように。繰り返さないように。自分がこれを伝えると決めて作っている。(今回)私はソレアを踊らない。ソレアを踊る事を決めた上で、作品が失敗に終わっても、ーそういうことだってあるでしょー、最後に私がソレアを踊れば観客はみんな満足、という風にはしない。私はそうではないから。そうはしないわよ。」

よく分かる。理にかなっている。舞台作品を創造するというのはそういうことだと思う。

・・・でもやっぱりエバのソレアを観たかった。虎屋といえば羊羹、エバといえばソレアだよ・・・・。

  • 10月8日(金)「BAILAR VIVIR」ロペ・デ・ベガ劇場、出演:ラ・モネタと舞踊団

    いいこと
    から書くか、悪いことから書くか・・・・。後味をよくするために悪い事から書くかな。悪い事・・・というより私の目で見て許せなかったことは、今回の公演に出演した3人の男性舞踊家。この3人ともブーブーブー。まず幕が開いて、この3人が舞台を縦横無尽に歩き回る。もうその時点であちゃ〜。なぜなら舞台で3歩も歩けば大体その踊り手の実力が分かるから。その後彼らがようやく止まってくれたのでよく見てみる。一人はなんだか子泣きじじいを縦長にした感じ。もう一人はお人好しの中村獅童。残る一人はまあまあカッコいい。長谷川初範似。ちょっと踊り始めたのでよく観察してみる。子泣きじじいはこりゃ、ひどい。こっちが泣きたいよ。この人の踊りは基礎がないまま、最近流行りの現代的な振付けの形だけ勉強してきた人特有の踊り。クルシージョの生徒さん達に是非見せたかった。「基礎をちゃんと勉強しないとこんなになっちゃいますよ」って。百聞は一見にしかず。この手の踊り手は、セビージャの舞踊学校の上級クラスに結構いる。ぱっと見た目上手に踊るしパソをとるのも早いので、たいてい1列目を陣取っている人達である。獅童の踊りは記憶にない。獅童なら獅童で凄みが出ると思うんだけど、「お人好しの中村獅童」だからインパクトに欠ける・・・。子泣きじじいよりはマシだったと思うけど、あの人踊ってたっけ?背が高いだけで、電信柱みたいな印象しかないんだけど・・・長谷川初範は3人の中ではまあまあ踊れる方だ。ルックスも悪くない。ただしこの人の踊りを見続けるのはキツい。なぜなら本人が「オレってかっこいいだろ、上手いだろ」というのをムンムンに出しているからである。あ〜いやだ。こういう男にロクなのがいない。美人は3日で飽きられるらしいが、カッコだけを売りにしている男なんて3秒で鼻つまみよ。なぜこんなボロクソに書くのか。それはこの“スーパートリオ”がこの公演をすべてぶち壊しにしてくれたから。ダビ・エル・ガジとミゲル・ラビの、それはそれは本当に素晴らしいカンテソロ(マルティネーテ)の時に3人が踊りで乱入してきてカンテぶち壊し。あまりにも踊りがひどいので目を閉じる。目を閉じても足音が聞こえてくる。どうしたらこんなひどい音が出せるのだろう。また、モネタが踊り終わるごとに3人が登場、彼女の踊りの余韻に泥を塗って行く。しかもモネタの最後のソロのソレアで、舞台にパルメーロとして座っていた。もう、その椅子に座っている姿を見るだけでげんなり。(いいアーティストというのは椅子に座っているだけでも分かるものである。)しかも予想通りのひどいパルマ。勘弁してほしい。極めつけは、ソレアの最後、ブレリアでモネタと一緒に踊っちゃった。

    あ〜この3人がいなければ・・・・なんでモネタはこの3人を起用したんだろう。自分の引き立て役?それとも何か借りでもあるのか・・・

    それ以外は全てすごくよかった。モネタはカスタネットでペテネーラを踊ったり、マントンとバタ・デ・コーラでサンブラを踊ったりと、彼女の新たな面をたくさん見せてくれた。タラントの歌ぶりの部分は気合いが入り過ぎて、でもその割にはカンテをちゃんと飲み込んでいない。(タラントを踊るのは難しいなと改めて思う)でもタンゴに入ってからすごくよかった。最後のソレアもマヌエラ・カラスコをかなり意識しているみたいだけど、でもよかった。その方向性が好きだ。

    ガジとラビもよかった。やっぱりラビはすばらしかった。(ミゲル・ラビのすばらしさは、このビエナルブログ①で詳しく書いています)会場からもカンテの好きな人の「OLE」がさかんに飛んでいた。そうだよね。いいよね。私も好き。そう思った瞬間が何度もありました。

    ギターのミゲル・イグレシアスとパコ・イグレシアスもよかった。音楽的にすごく素敵。よくを言えばもっと強くががががが〜と弾く瞬間があってもモネタの踊りがいきるんじゃないかなと思う。

    ゲスト出演したディエゴ・アマドールのピアノ。これもよかった。もう少し聞きたいくらい。

    今思ったけれど、私にとっての、今年のビエナルはミゲル・ラビに始まり、ミゲル・ラビに終わった。最後に彼のカンテで閉めることができてよかったのかもしれない。

    今年のビエナルは結構観た方だと思う。たくさんお金を使い・・・それはそれでキツいのだけど、観て勉強できることは数知れない。いろいろなことを考えた。そのうちの一部をブログにすることで自分の頭の中を整理することもできた。

    そして一流アーティストの舞台を生で観ることで、自分なんてまだまだまだなんだな、と改めて思う。ま、これでいっか、と妥協してしまう部分をそれじゃだめなんだ、と気合いを入れることができた。(でも気合いが入ったところでそれができるかできないかは別問題なんだけど。)私もがんばろう。自分のことを棚に上げて他人のこと言うのは簡単。じゃあ自分の踊りはどうなんだ?という話になってくるからね・・・(大反省)。

    来週の月曜日はセビージャでソロ・ライブを行います。小さなことからコツコツと。

    2010.10.18 // カハ・ネグラ -(セビージャ)開演22時、入場料5ユーロ

    Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子

 

  • フランシスコ・チャベス エル・プラテアオ
  • ウーリッヒ・ゴッドワード
    エル・リソス

 

そしてその次の日にはもうセビージャを発ちます。1週間の東京・中野でのクルシージョの後、妹の結婚式に出席するのです!

ではみなさん、またお会いしましょう。

2010年 10月14日 ちょっと風邪を引きました・・・みなさんもご自愛下さい。 セビージャにて

Sep 10
密輸してきたカルピスも全て飲み干し、こちらセビージャも真夏の暑さが和らいできました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
私は元気です。来週火曜のライブと金曜のペーニャソロ公演の準備で大忙し。そして10/22(金)〜27(水)には日本でクルシージョを行います。あわわわわ〜と毎日過ごしています。
クルシージョは近日中に詳細を発表しますので、今日はセビージャライブとペーニャソロ公演のお知らせ!

2010.9.17 // ペーニャ・フラメンカ「フアン・タレガ」 -(ドス・エルマーナス、セビージャ)22:30H

入場無料(ペーニャ会員以外の方もお越し頂けます。)

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子

 

  • モイ・デ・モロン
  • ハビエル・リベーラ
  • ミゲル・ペレス

 

2010.9.14 // ラ・プエルタ・ソル-(セビージャ)22H  , 5ユーロ 1ドリンク付

Baile Cante Guitarra
  • 浅見純子
  • 市川幸子
  • 岩田玲子
  • 北原由香
  • 萩原淳子
  • フランシスコ・チャベス`エル・プラテアオ`
  • ウーリッヒ・ゴッドワード

これって、実はすごい公演なんじゃないの〜?!(自分で言うのもなんですが)

9/14(火)のセビージャライブはなんだかバタバタ〜と決まりました。2年に1度のフラメンコの祭典「ビエナル・デ・アルテ・フラメンコ・セビージャ」を観に来る北原由香ちゃんから「セビージャでライブやる?」という話を持ちかけられたのは夏くらいだったかな。最初は、ビエナル期間中は他の公演がたくさんあるからお客さんが来ないかも・・・なんて話していたのですが、それなら9/15のビエナル開幕前にライブをやってしまおう!ということに。そして由香ちゃんと一緒にセビージャに来る、浅見純子さん、市川幸子さん、岩田玲子さんも参加!おお!

実は4人とも10年以上前からの知り合いなのです。当時皆AMIさんのクルシージョを受講していた仲間。AMIさんのクルシージョを受け始めた時、私は19歳でした。浅見の純さんは碇山奈々さんの舞踊団で大活躍、北原由香ちゃんはセビージャ留学から帰国したばかりのばりばり、岩田玲子さんは広島でお教室を持っていらっしゃり、市川さっちゃんは相変わらずのグアッパ(美人)。そんな中私は初心者だったし、なんだか自分が子供じみているように感じていました。みんな素敵な大人の女性で・・・年月が経ち今では私もそういう年齢にはなったのですが、相変わらず中身はあんまり変わってないのかな〜。でも態度が少しデカくなり、みなさんと仲良くなりました。・・・・という5人のジョイントライブ。楽しみ。

カンテは以前日本のエル・フラメンコで歌っていた、フランシスコ・チャベス・エル・プラテアオ。私は日本でも一度共演しています。彼は最近ミゲル・バルガス等とも共演し、ひっぱりだこの歌い手。ギターはウーリッヒ・ゴッドワード。何ジン?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ドイツ人です。「え〜?ドイツ人がフラメンコ・ギターを弾くの?!」と思った方。そりゃ、あなた、「ハポネサ(日本人女性)がフラメンコ踊るの?!」と思う田舎者(失礼!)と同じですよ〜。ウーリッヒは自国ドイツはもちろんのこと、スペインや海外でも活躍するギタリスト。ホセ・ガルバンの伴奏もしています。ウーリッヒのギターはいいです。ふっと寄り添ってくるような、自分がいつの間にかギターの中に入っているような。

このライブがセビージャでしかも5ユーロ1ドリンク付きで観られる?!しかも私たち5人が、あのミゲル・ポベダよりも一足お先にビエナルを開幕しちゃいますからね〜!これは見逃せません。

そしてその3日後には私のペーニャ・ソロ公演があります!ドス・エルマーナスはセビージャ郊外の街。電車で20分くらいのところかな。ペーニャ「フアン・タレガ」は私にとって思い出深いペーニャのうちの一つ。3年前、私が初めてペーニャ公演をしたのがこのペーニャ。セビージャで行った私の自主企画ライブを観に来て下さったペーニャの方が、その場でペーニャ公演出演のお話をもちかけて下さったのでした。そしてその後また踊る機会を頂き、その時に歌ってくれた留学中の小里彩ちゃんと共に、私はセビージャ大学から表彰を受けてしまったのです。ペーニャの方は私のHPをチェックして下さっているようで、ロンダ・コンクールの優勝後、3度目のペーニャ出演のお話しを下さったのでした。

そしてメンバーはそのロンダ・コンクール優勝に導いてくれたミゲル・ペレス、モイ・デ・モロン、ハビエル・リベーラです。そんなペーニャ「フアン・タレガ」での公演、彼らとの再共演で私は意気揚々!というわけで、先日合わせの日程を決めようと彼らに電話をしたところ・・・ハビエルもモイは「いつでも空いているよ〜」とのこと。え?拍子抜け。確かハビエルは今回のビエナルのラファエル・カンパージョの公演に、モイはエバ・ジェルバブエナ舞踊団の公演に出るはず。彼らとの練習で忙しくないのか????ミゲルに電話したところ、「今決めてもいいいけど、また来週には予定が変わるかもしれないよ。」だって。え〜だって公演は来週なのに〜。日本人のギタリストや歌い手さんのスケジュールは半年前には押さえないともういっぱいらしい。時には1年前なんて話も・・・そんなに前から予定を決めるのもびっくりだけど・・・。

でも考えてみたら、日本からビエナルに来るお友達や生徒さんから「9月◯日の◯時が空いています。会いましょう!」とメールを頂き、せっかくだから是非会いたいのだけど、正直、先の話をされてもなんとも答えられない。別に他に入るであろう予定を優先したいから予定を入れたくないというのではなく、その日に近づかないと予定を立てるという感覚がピンと来ないのだ。ただ、その日に近づく、という感覚が人によって違うのだろう。それが数ヶ月前の人もいれば、1週間前の人もいるし、前日、もしくはその日当日という人もいる。きっと生活スタイルの違いなんだろう。なんでも前もって予定を立て、その通り遂行する日本社会。予定は早ければ早いほどいい。と、もちろんある程度のスケジュールはあっても、毎日何が起きるか分からないので予定の立て用がない即興の時間がある、ここの生活。「まだ起こっていないことについて考えるのは意味がない」と言い、その日その瞬間を生きる人達。

私はどっちなんだろう。多分中間くらいなのかな。でも合わせの日時くらいは公演1週間前には決めたいよね。「私はハポネサだから予定を立てるのが好きなの!」とミゲルにふざけて言ったら、彼は大笑いしていた。そうねぇ、今日あたりまた電話してみるかな。

というわけで、セビージャにいらっしゃる方は、是非この2公演お見逃しなく!ペーニャ公演にいらっしゃりたい方、帰りの電車はありませんが、車はあります。萩原までご連絡下さい。

ではみなさんまたお会いしましょう!

2010年9月10日 セビージャにて。

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