Jun 18
本日ロンダ・コンクール予選出場!
La Yunko | 新着情報 | 06 18th, 2010| Comments Off

2010.6.18 // 第16回カンテ、バイレ、トーケ全国コンクール「アニージャ・ラ・ヒターナ・デ・ロンダ」 22H

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  ハビエル・リベーラ
  •  ミゲル・ペレス

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?こちらセビージャは一時の暑さが落ち着き、まあ、暑いですがなんとかなっています。せっかく買ったエアコンの出番がないよ〜。

さて、とうとう今日、ロンダ・コンクール予選、(そして明日がコルドバ・フェスティバル本番です!)いや〜、この1ヶ月ほど本当に練習しました。数えてみたら毎日7時間半はスタジオにこもっていました。どこにそんな体力があるのか自分でも不思議です。毎日毎日、練習をすればするほど自分に足りないものが見えてきて、でもそれを克服することができない・・・・というジレンマと落ち込みと疲れと・・・いろいろなものと向き合い、とうとう今日になってしまいました。

ロンダ・コンクールについては、確かこのブログでは触れていませんでしたね。スペインにはいろいろなコンクールがあり、一番多いコンクールはカンテ(歌)のコンクールです。コンクールの時期になるとアンダルシア各地で毎週のようにあちこちで予選が繰り広げられます。それに比べバイレ(踊り)のコンクールはほんのちょっと。出場年齢制限のある(25才以下)コンクールもありますから、そう見ていくと私が出場できるのは「コルドバ」「ラ・ウニオン」「ウブリケ」「ロンダ」「カディスのアレグリアス」のコンクールくらいですかね?「ウブリケ」では昨年もう賞をとったので今年は「ロンダ」と「ラ・ウニオン」のコンクールに挑戦します。「コルドバ」のコンクールにもこれから申し込むかもしれません。

これらのコンクールの中であまり知られていないのが「ロンダ」のコンクール。実は私も知りませんでした。昨年のウブリケ・コンクールの後ロンダ・コンクールの主催者から「うちのコンクールにも出てほしい」とメールを頂き、そこで、へえ〜ロンダにもコンクールがあるんだ、と初めて知ったのです。いろいろ調べてみると、知名度は低いけれど優勝している踊り手はきちんとした実力のある若手が多いようなので、これはなかなかいいコンクールかも・・・と思い、今年出場することにしました。

「なぜコンクールに出るの?」と質問されることもあり「よく出るよね〜」と呆れられることもあり・・・。まあ、「なんでこんな大変な思いをしてまで・・・」と自分でも思うので、確かに呆れちゃいますね。でもこれまでいろいろなコンクールに出てみて気づいたことは、最終的には自分が成長しているということです。

最近セビージャでは練習生のレベルでも申し込めば踊れるような場所もあります。しかし、プロの踊り手として踊る場所をつかむのは本当に大変。踊り手はひしめきあっているし(特にセビージャ)ほとんどの仕事が人とのつながりで決まっていきます。それが親戚・家族のつながりだったり、友達つながりだったり、あるいは何かの強力なコネだったり・・・そしてここ数年の大不況。スペイン人でさえ、いい踊り手でも仕事のない人はたくさんいます。そういう状況の中で特別なつながりを持たない私はどうしたらいいんだろう・・・コンクールで自分の踊りを見てもらこと、賞をとることはある意味、一つの方法であると思っています。ただしそのコンクールでも先のつながりが結果に影響を及ぼすこともあるので、そこがまた難しいところですが・・・

でも実際にコンクールに出ると決めて、練習をするようになって、私にとって重要なのはその練習の過程にあると気づくようになりました。普段でも練習はするけれど、やはりコンクールに出るという具体的な目標と日にちが設定されることにより、それに向けてがんばれる。賞をとるための踊りを作るのではなく、そのカンテや踊り、自分自身と向き合うことで、踊りがどんどん深みを増していくと思うのです。もちろん勉強すればするほど、自分の足りない部分が見えてきてそれをコンクールの日までに克服することができない時もあるのですが、とにかく一旦自分の今の踊りを出すことによって、その結果がどうであれ、そこからまた新たなスタートがきれるのではないか・・・そんな気がします。

そして人前で踊るという経験。お友達や家族の温かい目の中で踊るのも素敵ですが、審査されるという立場で踊る経験も重要です。そこでじゃあ、具体的に「何」を得たのか、「どう」学んだのかというのは分かりません。でもその経験は絶対に人を成長させるはず。なぜそう断言できるのか自分でも分からないけれど、でも断言してしまう。もちろん結果が思う通りにいかないこともあるし、(その場合の方が多い)それはそれで「なんのためにこれまで努力したのだろう」と悔し涙を流すのだけど、でもそれすら自分の成長につながるのではないか、そう思います。いや、それこそが実は人を成長させるのではないでしょうか?!

今日のロンダ・コンクールの予選はどうなんだろう・・・。1月から毎週金曜日に行われているこのコンクールの予選は今日が最終日です。予選では2曲踊らなくてはならないので、私はタラントとバタ・デ・コーラのアレグリアスを踊ります。不安な要素もあるけれど・・・でも時間は過ぎて行く。あと数時間後にはセビージャを発ちます。がんばらなくては。よく人は「楽しめ」と言うけれど・・・。そう、舞台の上では楽しみたい。でもそのためにはその前の膨大な時間・労力と葛藤が必要だと思うのです。

自分の踊りができますように。

2010年6月18日 ちょっと曇っているセビージャ。でも気にしない。なぜならすぐに晴れるから。

Jun 1

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

こちらセビージャ、本日の気温は41度にまで上がりました〜。でもここは大丈夫。ふっふっふ。なぜならもうエアコン取り付けてもらったから。なんと、本当に指定日に来てくれたんです!すごい。エル・コルテ・イングレス(スペインのまともなデパート)で買った甲斐があったというものです。「明日の9時」と言われた時にはどうせ来ないだろう、なんて思ってしまったけど、なんと本当にその日の9時半に来てくれました。30分遅れ?そんなのスペインでは遅れに入りませんよ〜。優秀優秀!

そして、ウニオン・コンクールの予選日は・・・・今日やっとやっとやっと決定してもらえました。7/1、会場はカルタヘーナです!早速飛行機のチケットをとりました。クルシージョの日程&時間割は今、いつもお世話になっているスタジオ・アル・ソルさんと調整中です。クルシージョお待ちの方には本当に申し訳ございませんが、詳細が決まりましたらすぐにアップさせて頂きます。

と、ここでブログが終わっちゃぁ、つまらないので今日は別のニュースを・・・

コルドバのフェスティバル「ラ・ノチェ・フラメンカ・デル・コルドバ」に出演します!決定です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010年6月19日 コルドバ、ポトロ広場 1:30H開演

踊り カンテ ギター
  • 高木亮太
  • 屋良有子
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  • 広重有加
  • ミゲル・ペレス
  • 徳永健太郎

www.cordobanocheblancaflamenco.com ←コルドバ「ノチェ・フラメンカ・デル・フラメンコ」公式HP

noticiaflamenca.blogspot.com ←詳細は志風恭子さんのブログ(5/26付)でも紹介されています。

今回のフェスティバルでは、日本人グループのフラメンコ公演ということで、セビージャ在住フラメンコ・ジャーナリストの志風恭子さんからお話を頂きました。スペインで行われる日本人グループ公演に出演するのは今回で2回目。前回は2006年12月に行われたプエルトジャーノでの公演でした。当時の共演者は三枝雄輔くん(踊り手だけどカンテを歌ってくれました)、木村彰人くん(京都のギタリスト)。懐かしいな〜。あれから4年も経ってしまったんだ。雄輔くんはパパになり、日本でばりばり踊っているみたいですね。木村氏(私は彼のことを「きむらうじ」と呼んでいます。なぜか。)はそういえばセビージャに新婚旅行に来るって言っていたなぁ?私は相変わらずセビージャにいますが、あの当時に比べて少しは人間丸くなったかな?そして踊りもちょっぴりよくなったかな???(そう思っているのは自分だけ???)

今回の共演者は踊りは高木亮太くん、屋良有子ちゃん、ギターは徳永健太郎くん、ミゲル・ペレス、カンテは広重有加さん、モイ・デ・モロンです〜。すごいですね!豪華メンバー!(自分は棚に上げてます、もちろん。)高木亮太くんとは、昨年11月の小松原庸子スペイン舞踊団マドリッド公演で共演しました。マドリッドの男の踊り手達に混じってすごくすごくがんばっていた亮太くん。合同練習が終わった後も一人夜中まで特訓をしていましたよ。えらいなあ。屋良有子ちゃんは、実は同じ大学のフラメンコサークルの後輩なのです。でも共演は初めてです。技術ばりばりの上手な有子ちゃん、どんな踊りを見せてくれるのでしょう。楽しみです。ギターの健ちゃんとはセビージャで知り合いました。共通のお友達を通じて。あんまり私とはしゃべってくれなかったけど(私がしゃべりすぎてたか?!)、私の大好きなヘレスのアーティスト達のCDを薦めたら、目を輝かせて聴いていました。健ちゃんもフラメンコ大好きなんだな〜。広重有加さんとはまだ面識がありません!人見知りする私なので緊張しますが・・・みなさんと協力してがんばりたいです!

そして強力バックアップのミゲル・ペレスとモイ・デ・モロン。ミゲルとは3月の私のセビージャ公演で共演しています。素晴らしいギタリスト。人間としても本当にいい人です。また共演できるなんて嬉しいわ〜。そしてモイ。彼とは初共演ですが、ずっと共演したいと願をかけていた歌い手。これまた嬉しいわ〜。

そして4年前の日本人公演、今回のコルドバ・フェスティバルの公演ともに中心になって下さっている、志風恭子さん。いつも声をかけて下さってありがとうございます!今回もどうぞよろしくお願い致します。

私はバタ・デ・コーラでアレグリアスを踊る予定です。いい公演になるよう、しっかり練習しなくては!(暑さとの闘いです・・・。)

ではまたお会いしましょう。

2010年5月31日 セビージャにて。 斜め上からぴっかぴかのエアコンが私のブログを読んでいます。

May 10
セビージャに着きました。
La Yunko | ブログ, 新着情報 | 05 10th, 2010| Comments Off

 

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

私は元気です。お陰様で無事セビージャに着きました。(よかった〜)

こちらは相変わらず日差しが強い!日本から持って来た美白化粧品が役に立つのかどうか・・・それにしてもこちらの女性は元気いっぱいですね。日本人女性からみたらぎょっとするようなシミ&しわでも大声で話し、大笑いしています。顔にシミ&しわがあるというよりも、シミ&しわの中に目鼻があるという人もいますよ〜。すごいですね〜。首や胸元がゾウみたいな皮膚になっている人もいます。でも元気なんです。みんな。このエネルギーはやはりこの太陽から来ているのかな?そしてこの青い空。真っ白でとってもきれいな肌の日本人女性のほとんどが、なぜか人生つまらなそうな顔をして電車に乗っているのをこの1ヶ月見てきたので、すごく対照的です。

どっちがいいのかな?この空を全身いっぱいで受け止めたい。でもゾウは困るし・・・。う〜む。

先週1週間は家の掃除、後片付け、そしてクラス見学をして終わりました。毎回日本から戻って来る度にクラス見学をしています。セビージャではいろいろな先生がいろいろな場所で教えていらっしゃるので、あちこち回るのは結構大変なのですが、クラス見学は大好き。ものすごく勉強になります。先週見学したクラスはアナ・モラレスのテクニカと振付けクラス、ラファエル・カンパージョの振付けクラス3つ、アリシア・マルケスのバタ・デ・コーラのクラスでした。

アナ・モラレスは昨年のウニオンのコンクールで優勝した実力派バイラオーラ。抜群のテクニックを持ち合わせています。生徒は5名ほど、初級レベルの人がほとんどですが、ものすごく難しいテクニカを教えています。そりゃ、あなたしかできないでしょ!と思ってしまったけど・・・。いや、でも生徒が初中級者だからといって、出し惜しみをしないところがすごい。手を抜いていない。これは教える側としてとても大切なことだと思うのです。今できることだけでなく、その先があるということも教えて、生徒の可能性を将来的に引き出す。生徒の方にそれを受け止める度量と視野の広さがないと(技術レベルでなく)この教え方は意味を持たないのですが。

ラファエル・カンパージョの上級&中級クラスでも、すごく難しいことを教えています。一見上手に踊れる人もクラスにいますが、カンパージョのレベルでできる人は誰もいません。問題は技術レベルが足りないことよりも、ちゃんと見ていない、ちゃんと聞いていない。できないと思ってやっているのと、できていないのにできていると思ってやるのでは、同じできないでも全然違う。でもやっぱりカンパージョもすごい。ちゃんと教えている。そしてすごく大切なことを確実に伝えています。すごく大切なこと・・・それは難しいテクニカではなくて、当たり前のことを当たり前にちゃんとやる、ということ。でもそれは当たり前すぎて、みんな「できている」と思っちゃうんだよな〜。私も含めて・・・。う〜む。

アリシア・マルケスはセビージャに自身のスタジオを持つ踊り手です。「アリシアの踊りって、きれいだけど何か伝わってこないんだよね〜」なんて、勝手に思っていたので、クラスを見学しようと思ったことすらなかったんです。(白状しました。ごめんなさい。)でも先のヘレス・フェスティバルで見たアリシアの踊りがすごかった。あの日私は大風邪を引いて意識朦朧としていたけど、そんな私にも伝わってきたあの時の踊りが、それまでの私のアリシアに対する勝手なイメージをぶち壊してくれたのです。ちょっとフラメンコの知識が増えてくると、自分が批評家にでもなった気分で人の踊りを判断してしまう。本当はまだ何も知らないのにね。そういう部分を直さないと、自分がどんどん独断と偏見のかたまりになってしまう・・・。

というわけで、今月はアリシア・マルケスのバタ・デ・コーラのクラスを受講します。私が持つバタ・デ・コーラのテクニックはミラグロス・メンヒバルのもの。アリシアが持つものとは少し違いますが、違うからこそ興味深い!だから習う!きっといろいろ吸収できるでしょう。あとは奮発(!)してラファエル・カンパージョの個人レッスンをとることにしました。振付けをもらうのではなく、自分で振付けたタラントをカンパージョに見てもらうのです。そんな個人レッスンは初めて。カンパージョも初めてだと言っていました。どうなるのかな?初レッスンはあさって。楽しみです。でも緊張して踊れないかも????

ではまたお会いしましょう。みなさんもお元気でお過ごし下さい〜

2010年5月10日 セビージャにて。

Apr 28

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

お蔭様で4/25(日)を最後に、第3回「萩原淳子少人数制クルシージョ」を無事終了することができました。どうもありがとうございました。クルシージョ会場の「スタジオ・アル・ソル」さんを始め、生徒のみなさん、たくさんの方々に支えられ、幸せに思っています。毎回出席されている生徒さんや今回初めての方など、とても素敵な出会いがたくさんありました。クラスで教えながら、逆に生徒さんから学ぶことの多い毎日だったように思います。

そして今回特にうれしかったのは、生徒さんがどんどん主体的になっているということ。それは私のクルシージョ開講の目的のひとつでもあるからです。先生が生徒さんにしっかり教えるのは、当たり前。でも生徒さんがただそれを受動的に学ぶだけでは効果がほとんど得られないと思うのです。その時はなんとなく分かったり(分かったつもり)、それがスペイン人のクルシージョだと「アイレを感じた」という気持ちになってしまうけど、でも本当にそこで学んだことは学んだことになっているのかな???というのが、これまでたくさんのクラスやクルシージョを受けてきた私自身の経験から出る正直な疑問なのです。

以前にエバ・ジェルバブエナのセミナーを受けた時に彼女は言っていました。「学び方を知らない人が多すぎる。」と。それをどう解釈するのかは人それぞれだと思いますが、私は自身の経験から、生徒さんが主体的になってこそ初めて学ぶ準備ができると思っています。クラスを受講された方はお気づきかもしれませんが、私は自分のクラスの中でよく生徒さんに質問し、考えてもらう時間を作っています。まず「なぜ」なのか、そして「何」を「どのように」するのか、これを自分の頭を使って知ること、そして体を使って試行錯誤すること、これが学びの原点だと思うからです。

ほとんどの生徒さんが始めは受身です。先生がすべて教えてくれる、それを自分は待っている、受け入れる。それが当たり前になっています。でもそこから逆転の発想で、生徒さんの主体性をひっぱり出すのが私の役割。実際に、瞬間瞬間で自分の頭と体を働かせた生徒さんは、たった1ヶ月のクルシージョでも大きく成長します。それで急に踊りがうまくなるとか、そういうことではありませんが、確実にその変化は感じられます。私も驚きますが、生徒さん自身も、そして生徒さんの周囲の人達もその変化に気づき驚くらしいです。

でも本当に重要なのはそこから。クルシージョを受けて「すごく分かりやすかった」「フラメンコが楽しくなってきた」という声を頂きますが、そこで止まらずに、何かひとつでも私のクルシージョでつかんだことを自分のものにしてほしい。でもそれはきっと段々現れてきているのではないかな。このクルシージョを始めてから1年が経ち、そのように実感をできるようになってきました。少しずつですが。

生徒のみなさんから「次のクルシージョはいつですか?」と質問されるととても嬉しいです。それと同時に責任も感じます。自分の教え方が公平であったか、その人その人に対して忠実だったか、一言一言がその人にとって価値あるものになっているのか、毎回反省をし、少しでも成長したいと思っています。教える側の人間としても。「先生」と呼ばれるといまだに、なんだか変な気分になりますが。「先生」というより・・・・同じ「仲間」だと思うんだけどな~。フラメンコを学ぶ、仲間。

次回は2010年7月を予定しています。詳細はこちらにアップしますが、先に情報をお知りになりたい方はこのHP「連絡先」のフォーラムを使ってメールを頂ければと思います。こちらから直接メール連絡させて頂きます。

ではまたお会いできることを楽しみにしています!

2010年4月29日 箱根にて。

Apr 6
志風恭子さんの批評から 2
La Yunko | ブログ, 論評 | 04 6th, 2010| Comments Off

みなさんこんにちは!ちょっと春らしくなってきたかな?いかがお過ごしでしょうか?

私は元気です。前回のブログをアップしてからたくさんの方から(主に公演にて私の踊りを観てくださった方々)励ましのメッセージと踊りに関するご感想を頂きました。「あの公演で歌い手が一番力を入れて歌っていたのがタラントだった」「歌に対して踊っていると思っていたので、背中を向けられたとは思わなかった」「これからもがんばって下さい」「泣きました」等。以前の公演の私の踊りに対する感想を寄せて下さった方もいらっしゃいました。本当にどうもありがとうございました。

志風さんからもその後個人的にメールを何通も頂きました。(セビージャでだったらバルで飲みながら語り合うのでしょうが。)それらのメールで、逆に志風さんの方が私自身よりも、私の踊りに期待して下さっているということに気づかされました。「スペインで食い込んでいこういう意気込み、それを実現させていく実力と実行力はすごい」(「」内は志風さんからメールからそのまま引用)そして、私の踊りを「あるレベルをクリアしているからこそ、エバやラフィをみるときと同じ視点でみて書いた」 とのことです。(注:エバやラフィ・・・エバ・ジェルバブエナとラファエラ・カラスコのことと思われます。)

そうか、、、そんな風に私は思われていたのか。ただ毎日毎日一生懸命学んできただけ、と自分では思っていたけど。でもその反面、いつの間にか私はセビージャに住み、そこで学び、そこで踊ることに慣れっこになってしまっていたんじゃないか、という気もしてきました。前に前に進んでいるようで、ある意味その現状で安住しちゃっている自分もいたのではないかな、と。自分の踊りを志風さんのような視点でとらえたことがありませんでした。志風さんの方がもっと先を見ていらっしゃる。私の踊りに関して。私が今年ウニオンのコンクールに出場することを志風さんはご存知で、そこでの入賞を意識していらっしゃる。ウニオンでは今回批評の対象となったタラントが審査されるので、それをふまえてあえて私のタラントに関して厳しい批評をして下さったのでした。ウニオンのコンクールに申し込んだのは私ですが、実際、入賞というのを自身では意識していなかったように思います。とりあえず申し込むだけ、申し込んだという感じ。私は自分に甘くなっている。その甘さを批評によってつかれた気がします。

そして、厳しい批評を拝読した時のショックの奥底にあったのは「人に高く評価されたい」という気持ち。そして今回の批評を、私の踊りを観たことのない人が読んだら「私は一体どう思われるんだろう?」という不安。他人の目を気にする小さな自分。さらに、自分が「こうだ!」と感じるフラメンコに関しては全く触れられていない批評を読み、反発の気持ちまで持ってしまった私。自分のフラメンコ観に固執するあまり、他の視点による意見を受け入れにくくなっているのではないか?そのプライドの高さというか自意識過剰というか、頭の固さというか・・・自分の人間としての浅はかさ、未熟さに気づかされました。もっと素直に謙虚になることで、私はもっと学べるはずだ。そう頭では分かっていたはずなのに、厳しい批評を公表されたことで、「なんで私がそこまで言われなくちゃけいないの?志風さんひどい!」なんて思ってしまった私。私の現地での活動を知った上で、そして私の今後のことまで考えて下さってあえて厳しい批評を下さった志風さん。感謝すべき方なのに。ひどいのは私の方ですね。

人間としてまだまだまだだ~。踊り手である前に人間でありたい。そういつも思っていたはずなのに、それがスコーンと抜けていた私。これから何をすべきか、振り出しに戻ってしまいました。でもそこに戻れたことも、そこに戻してくれる人がいるということも、私にとっては大切なことだと実感しています。(でも思っているだけじゃだめなんだ。ちゃんと実行しなくちゃ。)

「次回を楽しみにしています。期待していますよん」とおっしゃる志風さん、そして今回の件で励まして下さったみなさん、本当にどうもありがとうございました。不器用で時間がかかる私ですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。

次回は4/16(金)、4/24(土)に恵比寿サラ・アンダルーサで踊ります。今の自分を出すしかありません。

2010年 4月6日 中野にて。

Mar 30
志風恭子さんの批評から。
La Yunko | 新着情報 | 03 30th, 2010| Comments Off

みなさん、こんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

私は元気です。

先週の水曜、新宿エル・フラメンコで行われた公演ですが、以前師事していたAMIさんの公演にてゲスト出演しました。踊った曲はAMIさんとのオープニングに続くタラント、そしてバタ・デ・コーラのアレグリアス。自分では納得いかなかった部分もたくさんありましたが、たくさんのお客様にお越し頂き、応援をして頂いたことを嬉しく思っております。どうもありがとうございました。

実は今正直、複雑な心境です。公演を観に来て下さったフラメンコ・ジャーナリストの志風恭子さんのブログで、この公演における私の踊りについての批評を拝読したからです。志風さんが私の今後を思ってあえて厳しい批評をして下さったことは重々承知していますが(志風さん自身からその旨メールを頂きました)、あまりの厳しさに涙も出ず、かえってちょっと笑ってしまいました。人の感情は度を越えるとタガが外れてしまうのかもしれません。

↓ 以下、志風さんによる批評です。ご興味のある方はクリックしてお読み下さい。

noticiaflamenca.blogspot.com

今回踊ったタラントとバタ・デ・コーラのアレグリアスは、2月末に行われたセビージャでのカルトゥッハ修道院でも踊りました。その後体調を崩し、ほとんど動けない状態が続いたため、すでに決まっていたへレスでのペーニャ公演やハビエル・ラト-レクルシージョの群舞作品はなんとか出演しましたが、その後すぐに帰国、準備不足であったことは否めません。自分のクルシージョの合間を縫ってAMIさんとのオープニングの振付を詰め込みで覚えるのに精一杯。自分の踊りの練習はほとんどできない状態でした。でもそれは言い訳。どんな状況でも一定のレベルを保たなければプロとはいえません。たとえ何が起ころうと、それでも自分の踊りをしなければ。厳しい志風さんの批評を読み、猛反省・再反省をしました。そして志風さんのおっしゃる通り、このタラントは自分にとってはまだ新しいので、これからもっともっと踊りこんでいこうと思っています。たとえ時間がかかっても、ソレアやアレグリアスと同じように自分の踊りにします。見ていて下さい。

ひとつ、「なぜタラントの歌の半分を客席に背中を向けて踊るのか分からない」という志風さんの疑問にお答えさせて頂くならば・・・その時の自分の踊りを客観的に見ることはできないし、ビデオも見ていないのでなんとも言えませんが、あの時私が感じていたことは、歌い手が自分の全部を出して私に歌っていた、ということです。私はそのカンテの中に入り、自分がカンテから出てきたことを本能的に感じていました。その瞬間のあの独特の感覚。それを今でもはっきり覚えています。でも、もしかするとその時、その自分の全意識が歌い手に向かっていたため、結果的にはお客さんに背を向けているように見えてしまったのかもしれません。

そしてその時のレトラ(歌詞)は「もうこれ以上できない、がまんできない、自分には力が残っていない、だからこのタラントも泣きながら歌っている」というような意味でした。このレトラを聴くとき、私は「振付」を踊ることができません。そもそも私の踊りの歌振りの部分に「振付」というものは存在しないのです。いろいろな振付をいろいろな先生に習いましたし、「カッコイイ」振付もつけようと思えばつけられると思うのですが、それをしたところで、実際舞台の上で聴いているものに私の身体は反応するため、その振付は意味をなさなくなってしまうのです。

それがいいのか悪いのか私には分かりません。それが結果的にいい場合もあるし、マイナスにとられてしまうこともあるのかもしれません。昨年のビエナル併行ペーニャ公演でのアレグリアスでは、「なんて大きな苦しみなんだ!この苦しみは自分が葬られた時に大地に持っていくんだ。」という内容を歌われ(厳密にはそれはアレグリアスではなく、カンティーニャス・デ・ピニー二だったのですが)その通り感じたまま踊ったら、後のスペイン人による批評で「ジュンコのアレグリアスには『喜び』の表情はなかった」と書かれてしまいました。

「カンテを聴いて踊りなさい」と一番最初に私に教えてくれたのは、AMIさんでした。でもその当時(もう10年以上前です)「カンテを聴いて踊るってどういうことなんだろう」とずっと分からなくて、でも技術と振付だけは一生懸命鍛錬して「上手」に踊れるようになっていった私。当時AMIさんそっくりに踊っていた(らしい)私は「小AMI(コアミ)」と揶揄されていたそうです。でも自分が技術的に「上手」に踊れるようになればなるほど、反比例して自分が求めるフラメンコというものから遠ざかっているのではないか、と疑問を持ち始めた時、でもどうしていいのか分からず、意を決してAMIさんにそれを伝えたことがありました。その時「あなたは正しく学んできた。これまで通り続けなさい。それでも疑問に思うなら他の先生に習えば。」と言われたのです。その時は「AMIさんを怒らせてしまった!どうしよう!」と思い、「すみませんでした、これからもAMIさんの元で学びます」と答えましたが、今思うとあの時をきっかけに、私は真剣にスペイン行きを考え始めたように思います。

ずっと同じ問題に取り組んでいます。フラメンコはカンテであること。そしてカンテとギターを聴くことが私の踊りの源になっていること。まだまだ勉強することはたくさんあります。私がスペインで踊っている経歴を知った人は「すごいすごい」とおっしゃいますが、全然すごくない。日本に住む人が日本で踊り学ぶように、私はセビージャに住んでいるから、そこで踊り学んでいるだけのこと。そこになんら変わりはありません。

今回の公演に限らず、今後(これまでの公演でもOKです!)私の踊りを観てくださった方で、私の踊りに対する意見を下さる方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡頂きたいと思います。このHP「連絡先」のフォーラムを利用してメールを下さい。すべてのご意見ご感想を真摯に受け止め、私は前進したいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。

次回は4/16(金)、4/24(土)の恵比寿サラ・アンダルーサライブです。もう一度タラントとアレグリアスを踊ります。

ではまたお会いしましょう。

2010年3月30日 昨日は私の誕生日でした。34歳+1日。

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