Oct 13

12092235_10206091456538777_2079849233_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

今週の水曜、10/14にセビージャのタブラオ“フラメンケリーア”で踊ります。以前何度か出演した場所ですが、グアダルギビル川の側の素敵なロケーションのタブラオ。共演はギター:エウへニオ・イグレシアス、カンテ:ギジェルモ・マンサーノ になりました。すごいメンバーです。濃過ぎてどうなるのか・・・

ギジェルモとは初共演ですが、以前、別のタブラオでフィン・デ・フィエスタのブレリアで、ギジェルモの歌で踊ったことがあります。このブログでも紹介したと思いますが、こちら→https://www.youtube.com/watch?v=2iiCnRViRs4&feature=youtu.be(5分5秒くらいからスタートして下さいね。)この日、たまたまギジェルモも私もお客さんとしてタブラオに来ていたのですが、フィン・デ・フィエスタの時に出演アーティストから引っ張り出されて、歌い、踊ったのでした。あの時は、その後ギジェルモと挨拶したくらいで、まさかその数ヶ月後に共演することになるとは思ってもみなかった・・・人生って分からないもの。でも今から考えるとある意味、何かの引き合わせだったのでしょうか?不思議なものです。

ギジェルモに決まったのは昨日、おとといくらい。本当は他の歌い手のはずでした。で、久しぶりにタラントを踊ろうと思い、セビージャに戻ってきてから準備していました。それとこれまた久しぶりにアレグリアス・コン・マントン。でもギジェルモが歌ってくれることになり、タラントからソレアへ急遽変更。いやーギジェルモのソレアはいいんです。ギジェルモに歌ってもらうのにソレアを踊らないっていうのは、小樽に行ってお寿司を食べないようなもの。

ギジェルモ・マンサーノのソレア動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=3XnIUzMjD2A

ぺぺ・トーレスにブレリアを歌うギジェルモ・マンサーノ→https://www.youtube.com/watch?v=LQqa4xoPPvs

まあ、この動画を見て頂ければ、ギジェルモがどんな歌い手かお分かりになるかと・・・

ああ、緊張してきました。

2015年10月12日 セビージャにて。

Oct 9
先週土曜のヘレスのフィエスタ
La Yunko | ブログ, 新着情報 | 10 9th, 2015| Comments Off

_DSC1092_DSC1135_DSC1181_DSC1294_DSC1362_DSC1692_DSC1895_DSC1951_DSC2010_DSC2121_DSC2191_DSC2374_DSC2724_DSC2602_DSC2620みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

先週の土曜日に知り合いのヘレスの人に誘われてフィエスタに行ってきました。ヘレスはセビージャから電車で1時間ちょっとの所にある町。フラメンコを学んでいらっしゃる方ならご存知だと思いますが、セビージャよりも規模が小さく、フラメンコ密度が高い。中でも“ブレリア”発祥の地でもあるヘレスだけに、ヘレスと言えばブレリア、ブレリアと言えばヘレス、といっても過言ではありません。(もちろん他の土地にも素晴らしいブレリアはあるけど)その独特のコンパス(フラメンコのリズム)、パルマ(手拍子)を耳にするだけでワクワクして身体中の細胞がぴちぴちする。あ〜生きていてよかったな〜と思う。セビージャに住んでいる私でも。日本人の私でも。

会場はヘレス郊外の土地にどーんと建っている別荘みたいな所で、とにかく雰囲気がステキ。中に入るだけでフラメンコが踊れてしまいそう。(気分だけなら誰でも踊れる。笑)たくさんのヘレスの人達が集まっていました。セビージャからは夫と私と私達の知り合いの3人だけだったかな?そのうち、アナ・マリア・ロペスと旦那さんのペドロ、そしてイネス・バカンもやってきました。うわー楽しみ!アナ・マリア・ロペスはヘレスでブレリアを教えていてもう30年以上にもなるベテランの先生。イネスはレブリーハの神々しい歌い手。どんなフィエスタになるんだろう!!!

各自持ち寄ったお料理をみんなで食べて、お腹いっぱいになったらフィエスタの始まり。そろそろ始まるかな?という雰囲気をすぐに察知するのがポイント。あの人がギター弾きそう、あの人が歌いそう、ってのを嗅ぎ分ける。そうしたらフィエスタの始まりそうな場所にささささーっと椅子を持って移動。これが遅れると、フィエスタ楽しめません。自然とできるフィエスタの輪の中にちゃっかり入る。もしくはその輪のすぐ後ろくらい。歌がちゃんと聴こえて、見える場所。ちなみに夫のアントニオは写真を撮るので座りません。というわけでアントニオはほったらかし、自分の選んだ場所に座ってしまう。周りの人達となんとなく話したりして楽しみ、楽しみ。

・・・ところが・・・ギターを持ち出した人がいきなりルンバを弾いて歌い出した・・・

・・・ルンバ????

・・・ヘレスのフィエスタで????

意味不明。でも一応終わるまで聞く。悪いけど大して上手くもないし、そもそもなぜルンバなのか?ブレリアではなくて?この人はフィエスタの主催者が雇ったギタリストってことなのだろうか???一応周りの人も拍手したりして、そしてまた別のルンバを歌い出す・・・なんなんじゃ、これは。そうしてしばらくルンバが続いた後、今度はセビジャーナスになった。

・・・・セビジャーナス???

・・・・ヘレスのフィエスタで???

またまた意味不明。歌われれば踊るってわけで、何人かの人達がセビジャーナスを踊り出すけど、全然面白くない。その頃には私の斜め前に座っていたアナ・マリア・ロペスが姿を消す。こりゃダメだと、離れた所にいたアントニオに合図を送りフィエスタの場から離れる。表に出てみたら誰かがお肉を焼いていたので夜食に頂く。(多分この時点で夜中12:00過ぎくらい)外にアナ・マリア・ロペスがいたので、近寄る。「ブレリア始まらないんでしょうかね・・・ルンバとセビジャーナスばっかりなんだけど」そう言うと「だから私達も外に出て来たのよ」と。そりゃそうだ。「ヘレスの人って言ってもねえ、いろんな人がいるから」、とアナ・マリア。そして「パケーラの姪っ子とかも来てるからそのうちブレリアになると思うけど、あのルンバとセビジャーナスが終わらないうちはブレリアは始まらないわね」・・・・なるほどね。じゃあ、しばらく待って、パケーラの姪っ子が歌うのを聴けたらいいかなと。

ぐるっと表を回ってまた会場に入ったら、あっブレリアになっている!というわけでまたフィエスタの輪に近づく。・・・でもなんだかイマイチ。うーん。と思っていたらイネスが立った!わーイネスが歌う!と固唾を飲んでその瞬間を待っていたのですが、聞こえてきたのはイネスの歌よりもヘレスのブレリアのパルマ・・・・

・・・違うんだよ。

イネスが歌うのはレブリーハのブレリア。ヘレスのブレリアとは全然違うんだよ。

どっちがいい悪いの問題ではない。違う。同じブレリアでも、コンパスのうねりが全然違うんだよ。なのになぜ、イネスの歌うブレリアにヘレスのコンパスでパルマがたたけるのか???

あーこんなんじゃ、イネスが可哀想過ぎる。と思ってぱっと斜め前を見たら、レブリーハのブレリアのコンパスでパルマをたたいていた人がいた。そう!そう!あなた!!!救世主のパルマとイネスの歌に耳ダンボ。でも多勢に無勢で、それらはヘレスのブレリアのパルマに消されて行く・・・あああああああああ・・・すると、どうしたことか、誰か出て来ちゃったよ・・・・、アンタ、イネスの歌で踊る気か?ダメってことはない。でもその出方で大体、その人がどのくらい踊れるのかが分かる。どれくらい踊れるかってのは、舞踊技術がどれくらいあるかということではなく、カンテをどうやって聴いて、カンテをどうやって踊るのかということ。その人は明らかに、とにかく何でもいいから踊りたくて仕方ない人。フィエスタの輪の中心に立って踊りたがるだけの人・・・あああああああ・・・そんな人にイネスの歌が汚されてゆく・・・・って言うのは言い過ぎかもしれないけど、フィエスタだからそんなこと考え過ぎなのかもしれないけど、そう思ってしまった・・・当然、イネスの歌とは全然関係ない踊りをして、イネスの歌は終わってしまう。可哀想なイネス・・・・誘われた分際でこんなこと思っちゃ悪いのだけど、このフィエスタは一体なんなんだ・・・しばらく微妙なブレリアが続き、気付いたらアナ・マリア・ロペスとイネスは完全に姿を消していた・・・そしてまたあのギタリストがルンバとセビジャーナスに戻してしまう・・・・

ここがセビージャだったら家に帰ればいいのだけど、ヘレス郊外の野原の中。車を持っていない私達は誰かが帰る時に乗せて行ってもらうしかない。あー、アナ・マリアの車に乗せてもらって一緒に帰ってしまえばよかった・・・・。しかし時既に遅し。そうこうしているうちに女の子達のブレリアが始まった。中心となって仕切っている人が多分、パケーラの姪っ子。風貌がそんな感じ。一人はすごい歌が下手なんだけど何回も出てきて歌う。パケーラの姪っ子らしき人も歌う。もう一人が上手かったなあ。さっきレブリーハのコンパスでパルマをたたいていた救世主だ。やっぱり、と感心。なーんとなくヘレスのフィエスタらしくなってきて段々面白くなってくる。そうしているうちに少しずつフィエスタの輪が小さくなる。(みんな帰っていくから。)すると、今まで周りで見ていたおじさん2人が歌い出した。一人はさっき一緒のテーブルで食事してたおじさんだ。本職は魚屋さんらしい。ヘレスのすごい所は、プロの歌い手でなくても、一般の人でもアルテの度合いが高い。もう一人のおじさんもかなりの強者だ。さっすがヘレス。そうそうそうそう、これだね!やっと出て来た、ヘレスのフィエスタ!

すると今度は私の向いに座っていたセニョーラがつかつかと寄ってきて、「アンタ、いつ踊るのよ?踊れるんでしょ?踊りなさいよ。アンタの踊りを見てみたいのよ。」と言う。出た・・・・これすごく嫌なんです。強制されて踊るの。恥ずかしがって踊らないわけでもない、もったいぶっているわけでもない。やっとまともに聴けるカンテが始まったんだ。自由に聴かせてはくれないものか。それにフィエスタのブレリアって、スイッチをポンと押されて踊るもんじゃない。タブラオで順番に踊るのとは訳が違うんだ。・・・と思いつつ、表面上はハハハ、と適当に笑ってごまかしたけど、そのセニョーラはその後ずーっと私から視線を離さない・・・。フィエスタに誘われた手前、それでも頑固に踊らないってのも失礼だしそれはそれで粋でもない。あーあーと思っていたら、さっき歌っていたおじさんがこちらを見て歌い始めたので、ここが年貢の納め時、萩原、ちょっぴり踊りました。楽しいといえば楽しいけれど、何かぶわっと自分の中から出て来たブレリアではない。ちょっと残念だったなあ。でも見ている人からすると、東洋人がブレリア踊っているという事実で驚いたり喜んだりすることもあるんですね。「Ole tú! 」とか言われたけど、真に受けない。ありがとう、とは思うけど。

そんなこんなでしばらくそのフィエスタは続き、そのうちわいわいみんな帰り出したので、ヘレス市内まで車に乗せていってもらう。この時点で朝6:00。始発の電車は7:00くらいからなので、チューロcon チョコラーテ(チューロをチョコレートにひたして食べる。朝帰りの定番)でも食べるかと思いきや、チューロはあと1時間くらいかかるとのこと。残念。飲み物だけ注文して始発電車に乗ってセビージャに帰ったのでした。

フィエスタっていろいろ。すっごい面白くで目がキラキラギラギラする時もあれば、こんな不発の場合も。後日アナ・マリアと話したら「つまんないから途中で帰っちゃったわよ」とのこと。そうだろうな〜と思いました。まあ、仕方がない。そういう時もある。

ところで、アントニオが撮ってくれた写真を見るとどれも楽しそう。・・・考えてみたら写真からは音が出ないんだよね、と二人で笑いましたとさ。

おしまい。

2015年10月9日 セビージャにて。

Oct 7

CARTEL.inddCARTEL.indd_DSC4140_DSC4981_DSC4044_DSC4563_DSC3799_DSC4729_DSC4290_DSC4391_DSC4903_DSC4889みなさんこんにちは。お元気でお過ごしでしょうか?

こちらセビージャもやっと秋らしくなってきました。といっても日本のような風情ある秋ではなく、ちょっと涼しくなってきたという感じですが。四季の移り変わりはやはり日本の方が美しいですね。趣があります。スペインは大ざっぱ。(笑)そこら辺はやはり国民性にも影響を及ぼすのでしょう_DSC5041か・・・(笑)

さて、大変遅くなりましたが、9/6(日)に大阪にて開催された「第2回アントニオ・ペレスの仲間たち en Osaka」ライブの写真をアップします。(アップしそびれていました・・・スミマセン。)もう1ヶ月経ってしまったのか、と思いつつ、まだ1ヶ月しか経っていないのか〜という思いも。

お越し下さいました皆様、ありがとうございました!共演の井上光正さん、宇根由佳さん、宇根理浩さん、森脇淳子さん、プラテアオ、ありがとうございました!お陰様で昨年同様とても楽しい時間を過ごすことができました。

東京での「人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか?」公演のすぐ後だったので、実は私自身は調子がイマイチだったのですが、たくさんのお客様からお喜びのお声を頂き大変嬉しかったです。土地柄なのか、ライブのお客様の反応も東京と大阪では異なるみたいです。やはり関西の方がノリがいいのかな?出演者の皆さんもお客様との掛け合いを楽しむように踊っていらして、へーっと思いました。東京ではちょっと見られない雰囲気。私もガロティンを踊った時にちょっぴりまねっこしてみました。(笑)あ、そうだ。ソレアを踊る時の出番を間違えてしまったのですが、上手い具合にウケたようです。(笑)これも東京だったらそうはいかなかったかなあ?

最後のフィン・デ・フィエスタではアントニオ・ペレスもちょっぴり参加。アルテはあるがコンパスなし(笑)のブレリアで会場を湧かせてくれました。ありがとうアントニオ。それにしても、終演後に回収したアンケートの中に「最後にかわいいおじさんが出て来て面白かった」とのコメントがあり・・・・どう考えてもアントニオのことだよね、と大笑い。来年はもう少しちゃんと踊れるようになれるとよいのですが。頑張らせます(笑)

ではみなさんまたお会いしましょう。

写真:アントニオ・ペレス

2015年10月7日 セビージャにて。

Oct 4

スクリーンショット 2015-06-29 17.29.5911223768_10153664147681228_7731802607403551936_o12096067_10153664148091228_4715051584834493141_n12144820_10153664133061228_8049509975958782609_nみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

遅くなりましたが、8/30に開催された、萩原淳子クルシージョ受講生ライブの写真をアップします。共演のエミリオ・マジャ、エル・プラテアオ、どうもありがとう!そして有志出演受講生のみなさん、お疲れ様でした!人前で踊るということは大変なことで12119026_10153664133231228_9210980945955169573_nす。観るのは簡単、批
12052399_10153664135836228_7554939576995622658_o
12095095_10153664136611228_2707605744841631644_o評するのもの簡単。でも人前で踊るという責任は全く別もの。一人一人各自の人生の中で、仕事や家庭やもろもろの状況の中で準備してきた皆さん、本当によく頑張ったと思います。お疲れ様でした!

ライブ後、出演受講生お一人お一人にコメントのメールを送りました。フラメンコの捉え方というのは人それぞれだと思うので、私の意見が唯一で絶対正しい、なんてことは全く12047132_10153664137351228_8454834214834885811_n
12079285_10153664137556228_3048105585366731684_n思っていません。たくさんの考え方、意見のうちの一つとして役立つ12088022_10153664138166228_7396140093483575855_nようであれば・・・、という感じです。「よかったー、楽しかったー、勉強になったー」というのは内輪で開催するお友達同士のライブの感想。でも今回出演された有志受講生の皆さんはプロとして活動の幅を広げてゆく人、もしくはそれに準ずる舞踊技術を持っている練習生です。その彼女達がさらに少しでも成長できるように、私がお手伝いできることがあれば、と思っています。

技術的に踊れることとフラメンコを踊ることは違う。

それをはき違えると、ただ闇雲に手足やマントンやバタ・デ・コーラを振り回す踊り手になってしまう。これからもそういうことに目を向けて学び続けていってほしいと思います。もちろんすぐには結果は出ませんし、クルシージョ(短期講習会)という形態で教えている以上、私ができることには限りがある。でもその方向性で学んでいくのと、そうでないのでは全く異なると思う。だからその方向性が合っていれば私からどんどん学んで頂きたいし、方向性の合っている別の先生からもどんどん学べばよいと思います。

カンテとギターを聴くこと、理解すること、感じること。

その勉強が足りなければ、当然踊りもその通り。その勉強が足りていても舞踊技術や舞台経験が足りなければ、当然それは踊りにも出てしまう。舞踊技術や舞台経験があっても、そこに安住してしまえば肝心な部分の勉強が足りないまま、時間は過ぎてゆく。そして気付かないうちにその時間とともにこびりつく垢・・・。

今回の有志受講生のお話というよりも、私を含めたほとんど全ての人にあてはまることだと思います。だから何が大切なのかを知った上で、それを学び続けなくてはならない。

*

セビージャに戻ってきてもうすぐ1ヶ月になります。今、とある先生に師事しています。毎日毎日いろいろ学ばせて頂いているのだけど、その先生がおっしゃっていた言葉がいつまでも残っています。

「まともに学んでない人間は当然まともに踊らず、まともでないことをあたかもまともであるように教える。するとまともでない生徒が生まれ、その生徒がなぜかそのうち教えるようになる。さらにまともでない生徒が生まれ、世の中まともでない人間だらけになる。」

・・・・まさにその通り。

いつからこんな世の中になっちゃったんだろう。

そしてこの言葉からさらに思う事。

世の中まともでない人間だらけになると、まともでないことに愚鈍な人は、まともでないことがまともであるように錯覚してしまう。するといつの間にかまともでないことがまともになり、本来まともであることが、まともでなくなってしまうのではないか???

フラメンコが何なのか、学ぶということがどういうことなのか。

私はここで一人掘り下げていこうと思っています。

いや、「ここで」っていう言い方には語弊があるかもしれない。それはセビージャでなくてもスペインでなくてもできること。でも「ここで」しか学べないことというもの確実にある。それは目に見えない。お金では買えない。だから一見分からない、それを学んでいるのか学んでいないのか、持っているのか持っていないのか。でも確実にある。プロフェッショナルなフラメンコの踊り手というのは、それを持っていて、なおかつ舞踊技術と知識・経験のある人。フラメンコ舞踊の先生というのは、その踊り手であり(もしくは以前そうであり)なおかつそれを言葉できちんと説明できる人。私はそう定義しています。

だから学び続ける必要がある。

本当に学ぶことは尽きなくて、学べば学ぶ程学ぶ事が増えて行く。フラメンコ留学生として学ぶことと、自分が教える立場になってから学ぶことも全く違う。大変と言えば大変だけど、こんなにたくさん学ぶことが自分の人生にあるということに感謝しています。そして、その環境は自分で出来る限り作る。何でも少しずつ準備していかなくてはならないと思っています。

さあて、明日からまたがんばるぞ。

公演写真:アントニオ・ペレス

2015年10月4日 セビージャにて。

Sep 27

013004009021019023026035045049みなさんこんにちは。今日はこれまでのブログの番外編です。

公演宣伝のためにアントニオ・ペレスが日本滞在時に撮ってくれた写真をご紹介します。撮影場所は新宿、渋谷、中野、博多、鳥取などなど。ご協力下さいました皆様、誠にありがとうございました!(写真は是非クリックをして拡大して見て下さいね。結構面白いです!)

今後もアントニオ・ペレスの写真は雑誌「パセオ・フラメンコ」さん、フリーペーパー「ファルーカ」さん等に掲載予定です。またこちらでもご案内させて頂きますのでどうぞ宜しくお願い致します!

「パセオ・フラメンコ」さんHP→http://www.paseo-flamenco.com

「ファルーカ」さんHP→http://www.flamenco-farruca.jp

今回で「人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか」公演を振り返るブログは本当に終了!長い間お付き合い下さいました皆様、ありがとうございました!自分の振り返りのためのブログだったのですが、文章にしてみると結構大変で(笑)、そしてこんな長い文章を誰が読むんだろうとも思ったりもしたのですが、意外と「読んでます!」「続きが楽しみです」というメッセージやご感想も頂きビックリ。そしてとても励みになりました。ありがとうございました!

では皆様もどうぞご自愛下さいね。

2015年9月27日 セビージャにて。

Sep 26

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みなさんこんにちは。前からのブログの続きです。今日が最終回。

公演が終わってもうすぐ1ヶ月が経とうとしているところです。公演終了後は大阪でのクルシージョとライブを終え、その後セビージャに戻りました。やっとゆっくり時間がとれて公演を振り返ることができてよかったように思えます。後回しになってしまったけど、夫、アントニオ・ペレスに感謝。ありがとう。

アントニオの写真展とフラメンコ公演の同時開催ということで、私達はお互いに助け合ってきました。スペイン人の夫は日本語ができないし、日本のシステムが分からない。それは当然なので、その部分を私が補わなくてはならない。通訳もそうですが、物事がスムーズに行くために、スペインと日本の文化や考え方の違いを夫に説明して理解してもらったり。でもそれは私がセビージャに住んでいる時に感じる気持ちを、本人も感じているわけで、夫の戸惑いはすごくよく分かる。でも郷に入れば郷に従えということもあるんだよ、と。特に日本では。

でも全部が全部私が一人で荷を背負ってきたわけではなく、その荷を夫が少しでも軽くしてくれるよう、精神的な面でとても支えになってくれました。本当に助かります。自分の一番近くにいる人が一番自分を理解してくれて、自分のやっていることを含めて好きでいてくれる。こんなに有り難いことはありません。そしてこの公演がこの公演の形態になるには、夫の今回の写真展“Nuevas postales, nuevos viajes”が必要だった。もしこの写真展がなかったとしても、私単独でも公演は成立したでしょう。でもきっと違う形になっていた。だからやっぱり二つで一つだったのだと思います。

11921711_10153589109821228_4038117372838351670_n10984288_10153589110206228_2445315462009868954_n写真展に関しては、素晴らしい内容だったと思うのですが、フラメンコのお客様のほとんどは、さ〜っと写真に目を通しておしまいという方が多かったようです。それをアントニオは非常に残念がっていました。私も残念です。時間がなかったのかなあ、写真なんて興味がないと思っていらっしゃるのかなあ?宣伝がイマイチだったのかなあ?・・・・

中には熱心にご覧になったり、ご質問されたり、後からご感想をメールで下さった方々もいらっしゃいました。一昨年、昨年と引き続き写真展にご来場下さるお客様もいらっしゃいますし、アントニオの写真展も観られるから今回の公演観ます、という方もいらっしゃいますので(笑)アントニオ・ペレスの写真ファンが増えていることは確実ですが。皆様、本当にありがとうございます。

(写真展のお写真は、ガイドにいらっしゃった方から頂きました。ありがとうございます!)

本当にいろいろな方にお世話になりました。公演にお越し下さったお客様、会場の外で応援して下さった皆様、ギタリストのエミリオ、歌い手のパコ、キッド・アイラック・アート・ホールの早川誠司さん、工藤大輔さん、お手伝いの皆様、宣伝にご協力下さったフラメンコ関係者の皆様、衣装のピリとピトゥッサ、そしてアントニオ・ペレス。

ありがとうございました!


人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか?

風景は、今、そこに、目の前にあるのに。

でも私は探してしまう。

見つからないと不安になる自分がいるから。

風景は、今、そこに、私の目の前にあるのに。

・・・フラメンコは?

フラメンコを“絵はがき”の中に探す人はだれ?

もしかすると・・・私?

だとしたら自分で破らなくては。

その“”絵はがき”を。自分自身を。

2015年8月 萩原淳子

11915762_527327384084881_3860281534622562801_nこれは公演当日にお客様へ配布したプログラムの中の一節です。この公演を象徴するような、何か詩のようなものをプログラムに入れたいなと思っていたのですが、ずっと出て来なかった。言葉が。公演2週間くらい前だったでしょうか、もうこれ以上遅れたらプログラムの印刷に間に合わない!というギリギリまで言葉が出て来るのを待っていました。というより、長い間自分の中で、なぜ公演をするのかという問いに対する答えが出なかった、答えを出すのを怖がっていたから言葉が出て来なかったのかもしれません。

先が見えないことは不安です。誰もやっていないことをこれから自分でやる、というのは勇気がいります。手っ取り早く無難な道に逃げて「安全な合格点」を手にいれることもできたと思うのですが、それじゃあ何のために生きているのか、生きてきたのか分からない。だからこの公演を通して、私は自分の人生の中に一つの印をつけられたのだと思います。2年前の前作「ハモンは皿に乗せるだけでよい」発表後、私のフラメンコはもう残っていないと思いました。自分にとってこれ以上のフラメンコな公演はないだろう、と。

でも、できた。

それははたから見たらちっぽけな事かもしれません。でも自分にとっては大きな一歩でした。この公演の前と後で自分の時代が大きく変わってくる、そんな気がします。

そして今後。これからもこの写真展&フラメンコ企画は毎年続けられたらなと思っています。その上でこの「人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか?」公演を再演したい気持ちも強くあります。たくさんのお客様から「また観たい!」とのお声を頂きました。そして今回ご覧になれなかった方も多くいらっしゃいます。(キャンセル待ちになってしまった皆様、本当に申し訳ございませんでした・・・)そして何より、自分が再演したい。(笑)公演開催には準備、時間、労力、元手(笑&涙)が必要になってきます。はい!公演!という訳にはいかないのでしょうが、また次の目標に向かって少しずつ努力していきたいと思っています。

(最後の写真は、Toshimixさん作、手作りアイシングクッキーの写真です。公演フライヤーをご覧になった時から創作意欲が湧いたそうです。とっても素敵でしかも美味しいクッキーをありがとうございました!他にもたくさんお花やプレゼントや差し入れを下さった皆様、全部ご紹介できなくて申し訳ないのですが、本当に本当にありがとうございました!)

※今回が最終回と思ったのですが、まだ紹介したい写真がありました!次回「番外編」にてご紹介させて頂きます。スミマセン。

2015年9月26日 セビージャにて

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