Mar 30
志風恭子さんの批評から。
La Yunko | 新着情報 | 03 30th, 2010| Comments Off

みなさん、こんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

私は元気です。

先週の水曜、新宿エル・フラメンコで行われた公演ですが、以前師事していたAMIさんの公演にてゲスト出演しました。踊った曲はAMIさんとのオープニングに続くタラント、そしてバタ・デ・コーラのアレグリアス。自分では納得いかなかった部分もたくさんありましたが、たくさんのお客様にお越し頂き、応援をして頂いたことを嬉しく思っております。どうもありがとうございました。

実は今正直、複雑な心境です。公演を観に来て下さったフラメンコ・ジャーナリストの志風恭子さんのブログで、この公演における私の踊りについての批評を拝読したからです。志風さんが私の今後を思ってあえて厳しい批評をして下さったことは重々承知していますが(志風さん自身からその旨メールを頂きました)、あまりの厳しさに涙も出ず、かえってちょっと笑ってしまいました。人の感情は度を越えるとタガが外れてしまうのかもしれません。

↓ 以下、志風さんによる批評です。ご興味のある方はクリックしてお読み下さい。

noticiaflamenca.blogspot.com

今回踊ったタラントとバタ・デ・コーラのアレグリアスは、2月末に行われたセビージャでのカルトゥッハ修道院でも踊りました。その後体調を崩し、ほとんど動けない状態が続いたため、すでに決まっていたへレスでのペーニャ公演やハビエル・ラト-レクルシージョの群舞作品はなんとか出演しましたが、その後すぐに帰国、準備不足であったことは否めません。自分のクルシージョの合間を縫ってAMIさんとのオープニングの振付を詰め込みで覚えるのに精一杯。自分の踊りの練習はほとんどできない状態でした。でもそれは言い訳。どんな状況でも一定のレベルを保たなければプロとはいえません。たとえ何が起ころうと、それでも自分の踊りをしなければ。厳しい志風さんの批評を読み、猛反省・再反省をしました。そして志風さんのおっしゃる通り、このタラントは自分にとってはまだ新しいので、これからもっともっと踊りこんでいこうと思っています。たとえ時間がかかっても、ソレアやアレグリアスと同じように自分の踊りにします。見ていて下さい。

ひとつ、「なぜタラントの歌の半分を客席に背中を向けて踊るのか分からない」という志風さんの疑問にお答えさせて頂くならば・・・その時の自分の踊りを客観的に見ることはできないし、ビデオも見ていないのでなんとも言えませんが、あの時私が感じていたことは、歌い手が自分の全部を出して私に歌っていた、ということです。私はそのカンテの中に入り、自分がカンテから出てきたことを本能的に感じていました。その瞬間のあの独特の感覚。それを今でもはっきり覚えています。でも、もしかするとその時、その自分の全意識が歌い手に向かっていたため、結果的にはお客さんに背を向けているように見えてしまったのかもしれません。

そしてその時のレトラ(歌詞)は「もうこれ以上できない、がまんできない、自分には力が残っていない、だからこのタラントも泣きながら歌っている」というような意味でした。このレトラを聴くとき、私は「振付」を踊ることができません。そもそも私の踊りの歌振りの部分に「振付」というものは存在しないのです。いろいろな振付をいろいろな先生に習いましたし、「カッコイイ」振付もつけようと思えばつけられると思うのですが、それをしたところで、実際舞台の上で聴いているものに私の身体は反応するため、その振付は意味をなさなくなってしまうのです。

それがいいのか悪いのか私には分かりません。それが結果的にいい場合もあるし、マイナスにとられてしまうこともあるのかもしれません。昨年のビエナル併行ペーニャ公演でのアレグリアスでは、「なんて大きな苦しみなんだ!この苦しみは自分が葬られた時に大地に持っていくんだ。」という内容を歌われ(厳密にはそれはアレグリアスではなく、カンティーニャス・デ・ピニー二だったのですが)その通り感じたまま踊ったら、後のスペイン人による批評で「ジュンコのアレグリアスには『喜び』の表情はなかった」と書かれてしまいました。

「カンテを聴いて踊りなさい」と一番最初に私に教えてくれたのは、AMIさんでした。でもその当時(もう10年以上前です)「カンテを聴いて踊るってどういうことなんだろう」とずっと分からなくて、でも技術と振付だけは一生懸命鍛錬して「上手」に踊れるようになっていった私。当時AMIさんそっくりに踊っていた(らしい)私は「小AMI(コアミ)」と揶揄されていたそうです。でも自分が技術的に「上手」に踊れるようになればなるほど、反比例して自分が求めるフラメンコというものから遠ざかっているのではないか、と疑問を持ち始めた時、でもどうしていいのか分からず、意を決してAMIさんにそれを伝えたことがありました。その時「あなたは正しく学んできた。これまで通り続けなさい。それでも疑問に思うなら他の先生に習えば。」と言われたのです。その時は「AMIさんを怒らせてしまった!どうしよう!」と思い、「すみませんでした、これからもAMIさんの元で学びます」と答えましたが、今思うとあの時をきっかけに、私は真剣にスペイン行きを考え始めたように思います。

ずっと同じ問題に取り組んでいます。フラメンコはカンテであること。そしてカンテとギターを聴くことが私の踊りの源になっていること。まだまだ勉強することはたくさんあります。私がスペインで踊っている経歴を知った人は「すごいすごい」とおっしゃいますが、全然すごくない。日本に住む人が日本で踊り学ぶように、私はセビージャに住んでいるから、そこで踊り学んでいるだけのこと。そこになんら変わりはありません。

今回の公演に限らず、今後(これまでの公演でもOKです!)私の踊りを観てくださった方で、私の踊りに対する意見を下さる方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡頂きたいと思います。このHP「連絡先」のフォーラムを利用してメールを下さい。すべてのご意見ご感想を真摯に受け止め、私は前進したいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。

次回は4/16(金)、4/24(土)の恵比寿サラ・アンダルーサライブです。もう一度タラントとアレグリアスを踊ります。

ではまたお会いしましょう。

2010年3月30日 昨日は私の誕生日でした。34歳+1日。

Mar 22

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

日本に着いてからあっという間に1週間が経とうとしています。やっぱり花粉症になっていますが、私は元気です。時差ぼけを感じる暇もなく、3/24(水)に行われる新宿エルフラメンコでの公演(AMIさんの公演にゲスト出演します。)の練習が始まり、東京での少人数制クルシージョもスタートしました。

クルシージョは本当に楽しいですね!前回、前々回からの生徒さんや今回新規の生徒さん、いろいろな方々との出会いがあります。みなさんとても勉強熱心で、「とにかく何かをつかみたい!」という意識でスタジオにはエネルギーがみなぎっています。生徒さん同士面識のない方が多いようですが、なぜかみなさん和気あいあいしていますね。とてもうれしいです。クルシージョを始める前は、「東京のクルシージョって、生徒同士みんなライバル意識を持ってこわいよね・・・」なんて、よくクルシージョを受ける友達が話していたので、私のクルシージョもそうなっちゃったらどうしよう!!!と心配していたのですが、杞憂だったみたい。なんだかみなさん、伸び伸び受講されていて、かえって私の方が緊張しているかも???

そう、緊張するのです。クルシージョ開講にあたって準備もしているし、セビージャで自分が学んだことは極力クルシージョに還元するようにしているのですが、毎回毎回クラスや日ごとに生徒さんが変わり、生徒さんの技術レベルも学んでいる環境も全く異なるため、全ての方にきちんと伝わるかな、とちょっと不安に思うことも。でもその後すぐに「伝える!伝わる!」と意を決して毎回勝負している感じ。勝負というのは生徒さんとではなく、自分自身との勝負。そういう意味では私にとっては踊ることも教えることも一緒かもしれません。

金、土、日と3日間のクラスを終えました。生徒のみなさんからクラスの感想のメールをたくさん頂き、とても励みになります。今回は4/25(日)までのクルシージョ。一生懸命がんばりたいと思います。どうぞよろしくお願い致します!

あさっては新宿エルフラメンコで踊ります。教授活動と舞踊活動の両立って大変だなと思う今日この頃。両方がんばらなくっちゃね。

ではまたお会いしましょう。

2010年3月22日 にょきにょき生えるつくしを発見! 中野にて。

Mar 14

 

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

お陰様で私の大風邪は小風邪くらいになり、無事に水曜日のヘレス・ペーニャ公演を終えることができました。前日まで体調が悪かったこともあり、たくさんの方々にご心配をおかけしました。しかしお陰様で直前になんとか回復。懸念していた鼻水も飛ばず、自分では体調不良をまったく感じずに踊る事ができました。今回の公演ではいろいろな点でちょっと踊りにくかったとも言えますが、観に来て下さったお客さんや、共演したヘレスの音楽家達はとっても満足していたようです。それならそれでよし!よかったことにしましょう!応援して下さったみなさん、どうもありがとうございました!

そして土曜日にもヘレスのサラ・コンパニアという劇場で踊りました。今回のヘレス・フェスティバル期間中におこなわれたハビエル・ラトーレのクルシージョ受講生による公演です。今回1週間のクルシージョで振付けられたアレグリアスを群舞でクラス最終日に受講生全員で劇場公演するというもの。一見無謀な企画ともいえますが、これがラトーレの手にかかるとできちゃうんです。できちゃったんです。すごい。受講生は20名。舞踊技術のレベルはばらばら。プロで活動しているスペイン人舞踊家もいれば、スペイン語をほとんど知らない外国人留学生も。でもみな、最終日に舞台に立つことを目標に一丸となってこの一週間練習したのです。習いたての振付けを1週間で舞台に乗せるのは至難の業です。しかも20名の群舞なのでフォーメーション、出はけなど覚えることもいっぱい。クルシージョ中に泣いてしまった人も。私自身、具合が悪かったこともあり、習う振付けが頭にも身体にも入って来ず、本番では・・・・・結構間違えました!!!(しかも最前列で!)

でも、なぜか終わった後に、自分が間違えたことよりも、群舞ってなんて素晴らしいんだろう!と感動したのです。正直、初めてそう思いました。舞踊団に所属したことのない私は群舞が苦手です。それ以前にとにかく方向音痴、くるっと後ろを向くと左右が分からなくなります。(8年住んでいるセビージャでも道に迷うことはしょっちゅう・・・)それに加え、普段即興に近い踊りに慣れている私は、同じ振付けを繰り返し踊ることができないのです。群舞ははっきり言って恐怖に近い。でもそんな私が初めて、群舞ってこんなに楽しいものだったんだ〜!と思えたのはハビエル・ラトーレのおかげだと思っています。

ラトーレは言っていました。「私にとってこの公演を行うのは、スペイン国立バレエ団の公演作品を作るのと同じように重要なことだ。」おおおおおおおお!そしてこうも言っていました。「群舞の素晴らしさは仲間と共有すること。誰が誰よりも上手いとかそういう問題ではない。自分だけできてもだめだ。みんなで作り上げること。そこに価値がある。」ラトーレは生徒全員の名前を覚えていました。つまらないことかもしれませんが、そういう所にも彼の人柄が出ていると思うのです。そしてその目は厳しく温かい。的確。そしてこんなにまで生徒全員に公平なんて・・・・。当たり前のことが当たり前にできないことが多いこの世の中で、ラトーレの指導は本当に素晴らしかった。人を動かすのはやはり人。彼の作品の素晴らしさの理由はそこにあると思うのです。

公演を観に来て下さったお客さんは「皆のエネルギーが集結していた。」「すごい群舞だった!」「1週間でよくあんなにできるね!!」とおっしゃっていましたよ。やはり伝わるんだ。私は、群舞を踊って初めて感動したのです。公演後ラトーレは泣いていました。ラトーレ、あなたはすごいです。私の群舞に対する価値観を変えてくれた人、それがあなたでした。本当にどうもありがとうございました。

ずっと体調が悪くてなかなか楽しめなかったヘレス・フェスティバル。でも後半調子を取り戻し、無事にペーニャ公演を終了、そしてラトーレ作品の群舞でもたくさん・たくさん勉強することができました。これからもっともっと勉強して数年後に私は自分の群舞作品を創ります。やる気もりもり。

これからセビージャを発ちます。エネルギー満タンで火曜日に成田着です!

ではみなさん日本でお会いしましょう!!!楽しみにしています!!!

2010年3月14日 しばしのお別れ・・・またね。セビージャ。  

Mar 10
今夜!ヘレス・ペーニャ公演!
La Yunko | 新着情報 | 03 10th, 2010| Comments Off

2010.3.10 // ヘレス・フェスティバル併行ペーニャ公演 『De Peña En Peña』

                      ペーニャ・フラメンカ ¨ラ・スア¨-(ヘレス)Calle Albadalejo 38. 23:55H.

公演チラシはこちら   festival-jerez-2010 

Baile Cante Guitarra Violin y Percusión
  • 萩原淳子
  • リディア・エルナンデス
  • ヘスス・カスティージャ
  • パコ・デ・ヘレス
  • ソフィア(バイオリン)
  • パブロ・モレーノ(パーカッション) 

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

私は元気です・・・と始めたいところですが、先のセビージャ3公演の疲れがどっと出たのか、先週ヘレス入りしてから大風邪をひいてしまいました。クラスの半分は見学、劇場公演もほとんど行けず、行っても居眠り状態。大量の薬を飲みとにかく寝ています。昨日は17時間眠り続けました。一体何をしにヘレスに来たのでしょう・・・。今日は少し体調が良くなってきましたが、こんな状態で本当に今夜踊れるのでしょうか????

踊るのです。踊るしかないのです。そういえば、初めてペーニャ公演に出演した時も大風邪をひき、確か熱を出したまま踊っていました。思うに、今までの自分の踊りを振り返ってみると、体調が絶好調だったからといって必ずしも踊りも絶好調とは限らないのです。ということは・・・体調が悪いからといって踊りも悪いとは限らない!と訳の分かるような分からないようなこじつけをして自分を鼓舞しています。

先程道を歩いていたら、ギタリストの俵英三さんにばったりお会いしました。「淳子ちゃんがんばってるな。ヘレスで踊るの初めてやろ。人のすることはな、足引っ張ることだけやから一人でがんばらんとあかん。」とおっしゃって下さいました。何十年もスペインで生活し、ギタリストとして活動していらした俵さん。いつも励まして頂きありがとうございます!がんばります!そしてヘレスの歌い手フアニジョロにもばったり。「ジュンコ、今夜観に行くよ!」と。よし、がんばる。そして昨日は母からの留守電メッセージが。何度も何度も、何度も繰り返し聞きました。ひよこ豆のような涙が落ちました。

踊るためには身体が必要です。プロフェッショナルな踊り手であるためには、毎日毎日、その身体を訓練しないといけません。でも最終的に私を踊らせるのは身体でない「何か」だと思うのです。その「何か」が私の中で今燃え始めました。

今夜の公演が成功しますように。自分自身の踊りができますように。フラメンコの一瞬を共有できますように。

(あと一つ、欲を言えば・・・鼻水が飛びませんように!)

2010年3月10日 ヘレスのお友達の家にて。

Mar 2

みなさんこんにちは!

萩原淳子、ヘレス・フェスティバル併行ペーニャ公演に出演します!

2010.3.10 // ヘレス・フェスティバル併行ペーニャ公演 『De Peña En Peña』

                      ペーニャ・フラメンカ ¨ラ・スア¨-(ヘレス)Calle Albadalejo 38. 23:55H.

公演チラシはこちら   festival-jerez-2010 

Baile Cante Guitarra Violin y Percusión
  • 萩原淳子
  • リディア・エルナンデス
  • ヘスス・カスティージャ
  • パコ・デ・ヘレス
  • ソフィア(バイオリン)
  • パブロ・モレーノ(パーカッション) 

今回はパコ・デ・ヘレスという、その名の通りへレスのギタリストの音楽グループ(ギター、カンテ、バイオリン、パーカッション)のペーニャ公演において、踊り手として参加することになりました。

実を言うと、去年のヘレス・フェスティバルでも、パコ・デ・ヘレスから同じ併行ペーニャ公演の出演依頼を頂いていたのです。でもその時はすでに日本に一時帰国をすること、新宿エルフラメンコでのAMIさんの公演にゲスト出演することが決まっていました。そして東京クルシージョも。去年、その話を泣く泣くお断りしたのを今でも覚えています。そして、その次にまたパコから別の共演依頼があったのですが、それが昨年私が出場したウブリケ・コンクールの決勝前日だったのです。日程的には重なっていなかったのですが、彼らのグループと仕事をするためには、ヘレスに通わなくてはならず、それをコンクール決勝の準備と同時進行でするのは難しいと判断し、これも残念ながらお断りしました。2度もお断りしてしまって、もう仕事の話がこなくなるんじゃないか・・・と悲しく思いましたが、仕方がなかったのです。日本にいる間はスペインで踊れないし、ウブリケ・コンクールの決勝に進出したのは私にとって重要なことだったし・・・・.。でもパコは、私が日本でも活動していること、ウブリケ・コンクールで準優勝をしたことも喜んでくれました。そして今回が3度目の正直!今年のヘレス・フェスティバル併行ペーニャ公演に、私は彼らと出演します!

早速、今日彼らとの合わせがありました。ソレアを踊ってと言われましたので、ソレアを1曲。そして彼らのテーマ曲のブレリアでも少し踊ります。ソレアを希望されたのは、私にとってはすごく嬉しい。私はアレグリアスもよく踊りますし、大好きです。でもよくギタリストや歌い手から「ジュンコの踊りをみるにはソレアだ」と言われることが多いのです。もちろんその時によって、ギターやカンテによって私の踊りは変わるので、そうでないこともあるかもしれない。でもソレアは私にとって何か特別。

今度のペーニャ公演はどうなるのでしょうか。ヘレスで踊るのは初めてなのです。セビージャに住む日本人の私にヘレスのコンパスはありません。それはヘレスの人にとってはマイナスなのかもしれないけど。でも私は一度として「ヘレスのおじちゃん・おばちゃんみたいに」踊りたいと思った事がないのです。それは私がセビージャに住んでいるからではなく、マネのできることではないから。彼らの素晴らしいアルテは誰にもマネできないと思うのです。ファルキートやコンチャ・バルガスをマネできないのと同じ。もし器用に形や雰囲気だけをマネをできたとしても、せいぜい「こぶ茶・バルガス」どまりでしょう。「バイラ・ビエン(上手に踊るね)」という言葉が時として「イミタ・ビエン(マネが上手いね)」を意味している、ということを私は知っているからです。

「マネ」ではない私の踊りってなんなのでしょう。こちらでいろいろなアーティストと共演して、そしていろいろな土地で踊ってきて思うのは、私自身の心がまっさらになっている時、聴いているものに心から感じた時に出る何か、それが私の踊りなんじゃないかな・・・ということ。なぜならその瞬間、それを表現できるのは私しかいないから。マヌエラ・カラスコにもエバ・ジェルバブエナにもそれはできない。私の感情は私のものだから。そしてその感情が純粋であればあるほど、人の心に届く。それはきっと、セビージャでもヘレスでも日本でも同じだと思うのです。ある人の踊りが素晴らしいのだとすれば、それは、その人がその人自身であることを貫いた時、それが誰かのマネではない、唯一無二という点で素晴らしいのだと思います。

彼らと、そしてヘレスの人達とどんなフラメンコを共有できるのでしょうか。私は自分を偽ることなく、他人に迎合することなく、自分の感じることに素直でありたいと思います。

2010年3月2日 ヘレスにて。

Mar 1
アンダルシアの日特別公演終了!
La Yunko | 新着情報 | 03 1st, 2010| Comments Off

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

私は元気です。昨日、セビージャ3公演、第3弾の「アンダルシアの日特別公演」が終了しました!

今回の公演は「アンダルシアの日」にちなみ、アンダルシアの8県、セビージャ・カディス・ウエルバ・グラナダ・マラガ・アルメリア・ハエン・コルドバに関連したギター、カンテ、踊り、詩の公演でした。踊り手は私一人。ソレア・デ・トゥリアーナ、アレグリアス・デ・コルドバ、タラント、ブレリア・デ・カディスを踊り、アンダルシアに関する詩の朗読をマントン、アバニコ、バタ・デ・コーラを使い踊りで表現しました。

正直申し上げて・・・大変でした!ギターやカンテの方はペーニャのフラメンコ愛好家の方々なので愛情たっぷりに歌われますが、舞台で歌うのが初めての方で緊張されていたり、もしくは逆に盛り上がりすぎて、歌が止まらなくなってしまったり。コンパス(フラメンコのリズム)も揺らぎがちで、もちろん踊り伴奏の方々ではありませんから、こちらがそのカンテとギターに合わせることになります。本当に大変でした。詩の朗読を踊りで表現するのも、結局詩人の方々と事前に合わせることができなかったので、ぶっつけ本番。でもそれが逆によかったのかもしれません。時として自分でも「あ!これだ!」と思える、何かがひょっと飛び出た瞬間がありました。(そういうのって、たくさん合わせすぎると出ないんですよね。)

本当に大変で、今回の公演で一番大変だったのは踊り、ということにやっと気づきました。先のセビージャ公演の準備と同時進行だったのも、大変だった原因の一つですが・・・。でも最後に思ってもみなかったことが。最後の踊りを終えてもう楽屋に戻ろうとした時、「ジュンコ、待って!行かないで!」と引き止められたのです。なんじゃ?と思っていると、この公演のお話を下さったペーニャの会長さんが舞台に立ち、こうおっしゃったのです。「この公演で私たちに協力してくれた踊り手、『ラ・ジュンコ』に贈呈したいものがあります。」そして何のことかさっぱり分からずまた舞台に立つことになった私に、私の名前が彫られた記念碑をプレゼントして下さったのです。びっくり!そこにはペーニャの名前、私の名前と2010年2月28日(アンダルシアの日)が彫られていました。こんな素晴らしいものを用意して下さっていたなんて。感謝感激!どうもありがとうございました。そしてさらに、帰る準備をしていたら、観客の中にいらっしゃったとある詩人の方が、その場で即興で作られた詩を私にプレゼントして下さったのです。どうもありがとうございました。大変だったけど、素敵な思い出になった今年の「Día de Andalucía(アンダルシアの日)」。私はアンダルシア人ではないけれどここに住み、フラメンコを勉強しています。そして自分の踊りでその土地の人達に感謝されるなんて、私はなんて幸せ者だろう、としみじみ思いました。

やっと終わったセビージャ3公演。次回は3/10、ヘレス・フェスティバル併行ペーニャ公演に出演します。休む暇もなく明日、ギターやカンテの方々と初顔合わせ。どんなフラメンコになるのでしょう?ちょっと疲れてもいますが、興味の方が勝ってわくわくしています。

2010.3.10 // ヘレス・フェスティバル併行ペーニャ公演 『De Peña En Peña』

                      ペーニャ・フラメンカ ¨ラ・スア¨-(ヘレス)Calle Albadalejo 38. 23:55H.

公演チラシはこちら   festival-jerez-2010 

Baile Cante Guitarra Violin y Percusión
  • 萩原淳子
  • リディア・エルナンデス
  • ヘスス・カスティージャ
  • パコ・デ・ヘレス
  • ソフィア(バイオリン)
  • パブロ・モレーノ(パーカッション) 

ではみなさんまたお会いしましょう!

2010年3月1日 ここでも雨が降っています・・・。ヘレスにて。