Jun 27

[lang_ES]¨LA YUNKO¨quedo el primer puestoen el XVI Concurso de Cante, Toque y Baile ¨Aniya la Gitana¨ de Ronda.  Participará en el XLII Festival de Cante Grande de Ronda, que tendrá lugar el 21 de agosto, como la みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

私の方はと言えば・・・なんとロンダ・コンクールで優勝してしましました。↓
  • 2010年6月25日 第16回「カンテ・トーケ・バイレ全国コンクール「アニージャ・ラ・ヒターナ・デ・           ロンダ」優勝
  • 2010年8月21日  第42回「ロンダ・カンテ・グランデ・フェスティバル」出演
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子(優勝)
  • ハビエル・リベーラ
  • モイ・デ・モロン
  • ミゲル・ペレス

 

なんだかいまだに信じられません。コンクール決勝は金曜、夜通し行われ、朝5時過ぎにやっとセビージャに着きました。昨日は洗濯したり寝たり食べたり・・・をぼーっとしながら繰り返すうちにあっと言う間に日にちが変わってしまいましたよ。だからまだぴんと来ていないのかな?「優勝」が。
というより、そもそも私は自分が優勝するとは思っていなかったのです。決勝前日の合わせで、ギタリストのミゲル・ペレスにこんな事を言われました。「ジュンコが分かっているように、コンクールの結果というのは政治的な絡みがある。だからもし優勝できないとしても、決勝に残ったことだけでジュンコと俺達にとってはもう『優勝』したと同じことなんだ。『優勝できる踊りではない』と言っているのではないよ。ジュンコにとってこれから障害になるのは踊りじゃなくて、外国人であるということだ。なぜなら、外国人に『優勝』を与えるということは『フラメンコはわれわれのものである』と考える彼ら自身の尊厳を自分たちで自ら覆すことになる。それは矛盾だからだ。」
ミゲルは正しい。私にもそれは分かっていました。もちろん外国人であっても何か強力なコネがあれば優勝はできるかもしれない。でも私にはない。でもそれを分かっていて、敢えてコンクールに申し込んだのです。強力なコネを吹っ飛ばすほどの確固たる実力をつける。それが私に残された唯一の道だから。コンクール出場を通して実力をつける、優勝して踊り手としての道が今よりも開かれれば、舞台で私は成長できる。だけど、コネのない私は優勝はできないだろう・・・。いろいろな気持ちを抱えてあの日、ミゲルのスタジオから家まで歩いて帰りました。重いバタ・デ・コーラを持って。1時間もかかって。でもただ歩きたかった。
当日。決勝進出したのはマラガの踊り手ウルスラ・モレーノと私の二人。私たちはくじを引いて ①ソレア(私)②アレグリアス(ウルスラ)③アレグリアス(私)④シギリージャ(ウルスラ)という順番になりました。その1曲目の私のソレアが終わった後、ミゲルが私に言ったのです。「アレグリアスを今まで通り踊れば、ジュンコが優勝だ。」
え???だって外国人だから優勝できないって言ったのミゲル本人じゃなかったの???ぽかんとしてしまった私に、ミゲルが一言。「あのソレアで優勝できなければ、このコンクールはイカサマだ」
あの時のソレア。今考えると、あのサリーダ(出だし)で全てが決まったように思えました。こんなソレアのレトラ(歌詞)でした。今思い出してここに書くので多少違うかもしれませんが・・・
Toda la parte del mundo
sale el sol cuando es el día.
A mí me sale de la noche.
Hasta el sol va contra mía.
どんなことを歌っているのかというと、「世界のどこでも太陽は昼間に出る。でも私(のところ)には夜に出る。太陽までもが私に逆らっている。」こんな感じでしょうか?実際スペイン語の歌詞を日本語に訳すと無理があります。私自身うまく訳せません。日本語に訳してしまうと、自分がそのレトラを聞いた時の感覚と全く変わってしまうから。ま、それはまた別の問題として、この歌を聞いた時に自分の中から何かが「ぶわっ」と沸き上がってきたのです。あの独特の感覚がある時、私の踊りは私の踊りであり、私の踊りでなくなる。踊っているのは私だし、頭もちゃんと機能している。でも本当に私を踊らせているのはその「ぶわっ」だからです。
たとえセビージャに住んでいても、私はフラメンコの土地のものではない。私は明らかに外国人だ。でもカンテ(フラメンコの歌)を聞いているとフラメンコが自分の中にも生きているということ、それが自分の人生の一部をえぐり取っていることに気づかされます。カンテはジャンル分けすれば「音楽」なのだろうけど、それは本当に「音楽」の範疇に収まるものなのだろうか。カンテはメロディーではない。自らの感情の発露、爆発が言葉となって外に出たものだと思う。ある時はささやきだったり、またある時は叫びだったり。もちろん何を歌っているかよく分からない時もあります。でもその歌われていることが私の心を貫く時、そこから出る私の踊りも誰かの心を貫くのではないでしょうか。そしてそこに外国人であるということが、どれほど意味を持つのでしょうか。
私はウルスラの踊りを見ていません。ただ、彼女のシギリージャのサパテアードの音を聞いた限りでは相当実力があるように思えました。自分が外国人であるから・・・ということを抜きにしても、優勝するのは彼女かな、となんとなく思っていたのです。だから結果発表の時に「Segundo premio Ursula …..(第2位ウルスラ)」というのを聞いた時に「はぁ???」と思ってしまいました。「ってことは私が1位?」いや、待て、もしかしたら今年は優勝者がいないのかもしれない。私の名前が本当に呼ばれるまでは・・・・そして、「Primer premio japonesa Junko …..(第1位日本人のジュンコ...)」という声を聞いた時に思ったことは・・・。「もしやこれは『どっきりカメラ』では?!」そして思わず周りをきょろきょろ、あのどっきりプラカードを探してしまいました・・・・。こういう時に限ってなぜこんな発想をしてしまうのでしょう。日本のテレビ番組が(しかも古すぎる・・・)ロンダに来る訳がないじゃない。まったくもう。
でもその後が嬉しかった。なんと客席に、ウブリケ・コンクールの司会者の姿が!ウブリケ・コンクールといえばこれまでに私が3度出場し、昨年準優勝となったコンクールです。そのコンクールの司会者は毎年私を応援してくれて、今年はロンダまで応援に駆けつけてくれたのです!そしてまた別のウブリケの方からも昨日お祝いメールが。その方は、8月に私が出演するロンダのフェスティバルに観に来て下さるとのこと。ありがとうございます。正直言って、優勝したことよりもそっちの方が嬉しかったかな・・・
帰りの車の中ではミゲル、モイ、ハビエルが大興奮。疲れきって眠りこけるる私を「オイ、優勝者、眠るな!」と起こしてきます。ミゲルは「これで俺は賞を4つ獲得したぜ!ウブリケ(・コンクール)のイスラエル(・ガルバン)、ラファエル・デ・カルメン、コルドバのソラジャ(・クラビホ)、そしてロンダのジュンコに俺は弾いたんだ!」というより、その3人のすごい踊り手達と並べられちゃっていいんだろうか・・・。ミゲルが喜んでいるから何も言わないけど・・・。モイとハビエルは8月のフェスティバル出演できると決まってうっきうきの様子。夏のアンダルシアのフェスティバルに出演できるのはアーティストとしてとても名誉なことだからです。最近では不況のためフェスティバルが縮小されているので(中止のところもあるらしい)昔のように大物アーティストが続々とフェスティバルに出演することは少なくなってきました。でもやはりフェスティバル出演というのは私にとっては夢のよう。。。。
そんな私にミゲルが釘を刺します。「ジュンコ、フェスティバルに向けてちゃんと準備しろ。」そうです。もちろんいつでも準備しているし、このコンクールに向けてもさらに準備してきました。でもフェスティバル出演というのはもっともっと大きな責任が伴う・・・・今年のロンダのフェスティバルではホセ・メルセーが出演するそうです。そんな大物アーティストとともに私もフェスティバル出演するのだから・・・・
その緊張を今感じ、そして今週の木曜には別のコンクール「ラ・ウニオン」の予選でタラントとアレグリアスを踊ります。今日から今度はタラントの練習。応援して下さった皆様、日本の生徒さん達からのお祝いメールやお電話を頂きとても嬉しく思っています。どうもありがとうございました。そしてともに闘ってくれたミゲル、モイ、ハビエル。感謝の気持ちがこれからの私のエネルギーになっていくようです。これからももっともっとがんばりますので、どうぞよろしくお願い致します!
2010年6月27日 今日は妹の誕生日。おめでとう! セビージャにて。
Jun 20

2010.6.18 // 第16回カンテ、バイレ、トーケ全国コンクール「アニージャ・ラ・ヒターナ・デ・ロンダ」 決勝

       22H

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  ハビエル・リベーラ
  • モイ・デ・モロン
  •  ミゲル・ペレス

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

私は、金曜のロンダ・コンクールの予選、昨日のコルドバ・フェスティバル出演と強行日程を終え、本日セビージャに戻ってきました。コルドバ・フェスティバルはお陰様で大成功!でした。応援して下さった皆様どうもありがとうございました。日本人グループの公演ということで注目度が高かったのか、会場となったポトロ広場の屋外ステージにはものすごい数のお客様が・・・。舞台前だけでなく横、なんと後ろまで。フラメンコファンというよりも、どちらかというと地元コルドバの人が多かったのではないでしょうか。オープニングのグアヒーラ&コロンビアーナ(全員の合わせもの)では舞台に出て来ただけで大歓声。ものすごい拍手。モイ・デ・モロンのマルティネーテ(カンテソロ)に引き続き有子ちゃんのシギリージャ。ものすごいスピードのサパテアードにまたまた拍手喝采。亮太くんのソレアにも、広重有加さんのカンテにも。そして最後は私のバタ・デ・コーラのアレグリアス。どの場面でも大きな拍手。なんだかあっと言う間に終わってしまいました。次の日みんなでコルドバの街を歩いていると「ギター(徳永健ちゃん)すばらしかったです」と日本人観光客に声をかけられたり、「昨日見たよ。一緒に写真撮って」と外国人観光客や地元の人に笑顔で言われ嬉しかったです。自分の踊りの反省点はいつもあるにしても、こんなに喜んでもらえるなんて幸せだなと思います。共演のみなさん、お客様、そしてコーディネーターの志風恭子さん、その他たくさんの方々に支えられて公演を大成功のうちに終了することができました。本当にどうもありがとうございました!

そして今朝コルドバのホテルのベッドでうとうとしていると・・・・電話が!!!!!そうです。金曜に出場したロンダ・コンクールの結果!なんと決勝進出!!!!やったね!!!もう一人の進出者はマラガの踊り手だそうです。決勝に進出したのは私たち二人だけなので、どう転んでも最低でも準優勝は確定。あとは二人で優勝争い(スポーツみたいですね)をするという訳です。そして決勝ではまた2曲踊る事になります。ただし予選で踊った2曲のうち決勝で踊れるのは1曲のみという決まりがあるので、私はアレグリアスとソレアを踊ることにしました。これ、結構大変なんです。実は。予選の2曲を準備するだけでも大変なのに、それプラス別の曲を1曲。しかも数えてみたら決勝まであと4日。今日コルドバから帰ってきてへろへろなのですが、今のうちにブログを更新して一息つき、明日からは死闘4日間へ突入です!

がんばるぞ。決勝をともに闘ってくれるギタリストは、予選&コルドバ・フェスティバルでも共演してくれたミゲル・ペレス。彼からは本当にいろいろなことを教わっています。私の大切なギタリストの一人です。歌い手は予選に引き続きハビエル・リベーラ。彼は昨年のウブリケ・コンクールの決勝でも歌ってくれました。そしてもう一人、昨日のコルドバ・フェスティバルで共演したモイ・デ・モロン。強力な3人とともに私は私の踊りをぶつけます。

今、すごくすごく疲れているけれど、やる気だけはみなぎっています。きっといいソレアとアレグリアスになる。そんな気がします。

ではみなさんまたお会いしましょう。

2010年6月20日 やっぱり落ち着くセビージャの自宅にて。

Jun 19
今晩コルドバ・フェスティバル出演!
La Yunko | 新着情報 | 06 19th, 2010| Comments Off

2010.6.20 // ノチェ・ブランカ・デル・フラメンコ -(コルドバ ポトロ広場)1:30H

www.cordobanocheblancaflamenco.com 

Baile Cante Guitarra
  • 高木亮太
  • 屋良有子
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  •  広重有加
  • ミゲル・ペレス
  • 徳永健太郎

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

昨日ブログを更新したばかりなのですが、またまた更新しちゃいます。昨晩のロンダ・コンクールの予選は・・・1曲目のタラントが最悪。2曲目のバタ・デ・コーラのアレグリアスはよかったかな。と思います。会場はロンダのペーニャで、舞台も広い!バタ・デ・コーラで踊ってもまだまだ余裕があるくらいでした。そんな踊り用の素晴らしい舞台と思いきや・・・なんと床がつるつるすべる!ここはスケート場かと思いましたよ。コンクール主催者側もそれをもちろん承知で松やにを用意して下さったのですが、靴の裏のつけても、効果があるのは最初の1分くらい。あとはすべりまくりの踊りとなりました。ざ〜んねん。

日本のコンクールなら絶対そんなことありえない!なんてびっくりされる方もいらっしゃると思いますが、ここはスペインですからね、しかもアンダルシア。私のお友達があるコンクールに出場したら、床に穴が空いていて、そこにくつのかかとがすっぽりはまり(!)靴が片方脱げてしまったらしい。仕方がないのでもう片方の靴を投げ捨て、完全裸足で踊り続けたら拍手喝采だったそうです。・・・でもそれで拍手をもらってもねぇ。コンクールですから・・・。

というわけで、1曲目のスケート・タラントは転ぶか転ばないか?!で全身がちがち。今でも変な筋肉痛です。2曲目のアレグリアスでもやっぱり滑ったのですが強引に踊り続け、終了。あっという間にロンダ・コンクール予選は終わりました。決勝は来週の金曜。決勝に残れるのは2人だけだそうです。そしてその連絡は日曜に来るとのこと。残れるかな?決勝・・・。床のせいで自分の踊りが満足にできなかったのは、他の出場者も同じでしょう。コンディションがよくて踊れるのは当たり前。でもそれに甘えちゃいけない。舞台ではいろいろなことが起こり得るからです。どんな状況でも自分の力を出す、これは難しいことだけれどやらなくては。プロフェッショナルな踊り手ならば。

というわけで反省はまたゆっくりするとして、今晩はコルドバ・フェスティバルで踊ります。さっさと頭を切り替えなければ!私が踊るのはオープニングのグアヒーラ&コロンビアーナちょっとと、昨日踊ったバタ・デ・コーラのアレグリアスです。オープニングは共演の有子ちゃんと亮太くんとの合わせもの。これからもう一度思い出さないと。アレグリアスは昨日踊ったから大丈夫!・・・・・な〜んて思ってはいけません。その安心が過信を生み、舞台で大失敗をすることはすでに経験済みですから。コルドバでは屋外舞台。屋外でバタ・デ・コーラを扱うのは結構大変なのです。そのためスタジオでは、扇風機を最強にしてあらゆる角度からバタに風を当て、練習してきました。我ながらすごい練習方法。これが功を奏してくれるといいのですが・・・。

これからご飯を食べてちょっと昼寝して(朝3時半に家に着いたのでほとんど寝ていません。)コルドバへ出陣!

ではみなさんもお元気で。またお会いしましょう〜!

2010年6月19日(土)静かな土曜日の朝。テンション高いのは私だけ。

Jun 18
本日ロンダ・コンクール予選出場!
La Yunko | 新着情報 | 06 18th, 2010| Comments Off

2010.6.18 // 第16回カンテ、バイレ、トーケ全国コンクール「アニージャ・ラ・ヒターナ・デ・ロンダ」 22H

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  •  ハビエル・リベーラ
  •  ミゲル・ペレス

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?こちらセビージャは一時の暑さが落ち着き、まあ、暑いですがなんとかなっています。せっかく買ったエアコンの出番がないよ〜。

さて、とうとう今日、ロンダ・コンクール予選、(そして明日がコルドバ・フェスティバル本番です!)いや〜、この1ヶ月ほど本当に練習しました。数えてみたら毎日7時間半はスタジオにこもっていました。どこにそんな体力があるのか自分でも不思議です。毎日毎日、練習をすればするほど自分に足りないものが見えてきて、でもそれを克服することができない・・・・というジレンマと落ち込みと疲れと・・・いろいろなものと向き合い、とうとう今日になってしまいました。

ロンダ・コンクールについては、確かこのブログでは触れていませんでしたね。スペインにはいろいろなコンクールがあり、一番多いコンクールはカンテ(歌)のコンクールです。コンクールの時期になるとアンダルシア各地で毎週のようにあちこちで予選が繰り広げられます。それに比べバイレ(踊り)のコンクールはほんのちょっと。出場年齢制限のある(25才以下)コンクールもありますから、そう見ていくと私が出場できるのは「コルドバ」「ラ・ウニオン」「ウブリケ」「ロンダ」「カディスのアレグリアス」のコンクールくらいですかね?「ウブリケ」では昨年もう賞をとったので今年は「ロンダ」と「ラ・ウニオン」のコンクールに挑戦します。「コルドバ」のコンクールにもこれから申し込むかもしれません。

これらのコンクールの中であまり知られていないのが「ロンダ」のコンクール。実は私も知りませんでした。昨年のウブリケ・コンクールの後ロンダ・コンクールの主催者から「うちのコンクールにも出てほしい」とメールを頂き、そこで、へえ〜ロンダにもコンクールがあるんだ、と初めて知ったのです。いろいろ調べてみると、知名度は低いけれど優勝している踊り手はきちんとした実力のある若手が多いようなので、これはなかなかいいコンクールかも・・・と思い、今年出場することにしました。

「なぜコンクールに出るの?」と質問されることもあり「よく出るよね〜」と呆れられることもあり・・・。まあ、「なんでこんな大変な思いをしてまで・・・」と自分でも思うので、確かに呆れちゃいますね。でもこれまでいろいろなコンクールに出てみて気づいたことは、最終的には自分が成長しているということです。

最近セビージャでは練習生のレベルでも申し込めば踊れるような場所もあります。しかし、プロの踊り手として踊る場所をつかむのは本当に大変。踊り手はひしめきあっているし(特にセビージャ)ほとんどの仕事が人とのつながりで決まっていきます。それが親戚・家族のつながりだったり、友達つながりだったり、あるいは何かの強力なコネだったり・・・そしてここ数年の大不況。スペイン人でさえ、いい踊り手でも仕事のない人はたくさんいます。そういう状況の中で特別なつながりを持たない私はどうしたらいいんだろう・・・コンクールで自分の踊りを見てもらこと、賞をとることはある意味、一つの方法であると思っています。ただしそのコンクールでも先のつながりが結果に影響を及ぼすこともあるので、そこがまた難しいところですが・・・

でも実際にコンクールに出ると決めて、練習をするようになって、私にとって重要なのはその練習の過程にあると気づくようになりました。普段でも練習はするけれど、やはりコンクールに出るという具体的な目標と日にちが設定されることにより、それに向けてがんばれる。賞をとるための踊りを作るのではなく、そのカンテや踊り、自分自身と向き合うことで、踊りがどんどん深みを増していくと思うのです。もちろん勉強すればするほど、自分の足りない部分が見えてきてそれをコンクールの日までに克服することができない時もあるのですが、とにかく一旦自分の今の踊りを出すことによって、その結果がどうであれ、そこからまた新たなスタートがきれるのではないか・・・そんな気がします。

そして人前で踊るという経験。お友達や家族の温かい目の中で踊るのも素敵ですが、審査されるという立場で踊る経験も重要です。そこでじゃあ、具体的に「何」を得たのか、「どう」学んだのかというのは分かりません。でもその経験は絶対に人を成長させるはず。なぜそう断言できるのか自分でも分からないけれど、でも断言してしまう。もちろん結果が思う通りにいかないこともあるし、(その場合の方が多い)それはそれで「なんのためにこれまで努力したのだろう」と悔し涙を流すのだけど、でもそれすら自分の成長につながるのではないか、そう思います。いや、それこそが実は人を成長させるのではないでしょうか?!

今日のロンダ・コンクールの予選はどうなんだろう・・・。1月から毎週金曜日に行われているこのコンクールの予選は今日が最終日です。予選では2曲踊らなくてはならないので、私はタラントとバタ・デ・コーラのアレグリアスを踊ります。不安な要素もあるけれど・・・でも時間は過ぎて行く。あと数時間後にはセビージャを発ちます。がんばらなくては。よく人は「楽しめ」と言うけれど・・・。そう、舞台の上では楽しみたい。でもそのためにはその前の膨大な時間・労力と葛藤が必要だと思うのです。

自分の踊りができますように。

2010年6月18日 ちょっと曇っているセビージャ。でも気にしない。なぜならすぐに晴れるから。

Jun 1

みなさんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

こちらセビージャ、本日の気温は41度にまで上がりました〜。でもここは大丈夫。ふっふっふ。なぜならもうエアコン取り付けてもらったから。なんと、本当に指定日に来てくれたんです!すごい。エル・コルテ・イングレス(スペインのまともなデパート)で買った甲斐があったというものです。「明日の9時」と言われた時にはどうせ来ないだろう、なんて思ってしまったけど、なんと本当にその日の9時半に来てくれました。30分遅れ?そんなのスペインでは遅れに入りませんよ〜。優秀優秀!

そして、ウニオン・コンクールの予選日は・・・・今日やっとやっとやっと決定してもらえました。7/1、会場はカルタヘーナです!早速飛行機のチケットをとりました。クルシージョの日程&時間割は今、いつもお世話になっているスタジオ・アル・ソルさんと調整中です。クルシージョお待ちの方には本当に申し訳ございませんが、詳細が決まりましたらすぐにアップさせて頂きます。

と、ここでブログが終わっちゃぁ、つまらないので今日は別のニュースを・・・

コルドバのフェスティバル「ラ・ノチェ・フラメンカ・デル・コルドバ」に出演します!決定です!

2010年6月19日 コルドバ、ポトロ広場 1:30H開演

踊り カンテ ギター
  • 高木亮太
  • 屋良有子
  • 萩原淳子
  • モイ・デ・モロン
  • 広重有加
  • ミゲル・ペレス
  • 徳永健太郎

www.cordobanocheblancaflamenco.com ←コルドバ「ノチェ・フラメンカ・デル・フラメンコ」公式HP

noticiaflamenca.blogspot.com ←詳細は志風恭子さんのブログ(5/26付)でも紹介されています。

今回のフェスティバルでは、日本人グループのフラメンコ公演ということで、セビージャ在住フラメンコ・ジャーナリストの志風恭子さんからお話を頂きました。スペインで行われる日本人グループ公演に出演するのは今回で2回目。前回は2006年12月に行われたプエルトジャーノでの公演でした。当時の共演者は三枝雄輔くん(踊り手だけどカンテを歌ってくれました)、木村彰人くん(京都のギタリスト)。懐かしいな〜。あれから4年も経ってしまったんだ。雄輔くんはパパになり、日本でばりばり踊っているみたいですね。木村氏(私は彼のことを「きむらうじ」と呼んでいます。なぜか。)はそういえばセビージャに新婚旅行に来るって言っていたなぁ?私は相変わらずセビージャにいますが、あの当時に比べて少しは人間丸くなったかな?そして踊りもちょっぴりよくなったかな???(そう思っているのは自分だけ???)

今回の共演者は踊りは高木亮太くん、屋良有子ちゃん、ギターは徳永健太郎くん、ミゲル・ペレス、カンテは広重有加さん、モイ・デ・モロンです〜。すごいですね!豪華メンバー!(自分は棚に上げてます、もちろん。)高木亮太くんとは、昨年11月の小松原庸子スペイン舞踊団マドリッド公演で共演しました。マドリッドの男の踊り手達に混じってすごくすごくがんばっていた亮太くん。合同練習が終わった後も一人夜中まで特訓をしていましたよ。えらいなあ。屋良有子ちゃんは、実は同じ大学のフラメンコサークルの後輩なのです。でも共演は初めてです。技術ばりばりの上手な有子ちゃん、どんな踊りを見せてくれるのでしょう。楽しみです。ギターの健ちゃんとはセビージャで知り合いました。共通のお友達を通じて。あんまり私とはしゃべってくれなかったけど(私がしゃべりすぎてたか?!)、私の大好きなヘレスのアーティスト達のCDを薦めたら、目を輝かせて聴いていました。健ちゃんもフラメンコ大好きなんだな〜。広重有加さんとはまだ面識がありません!人見知りする私なので緊張しますが・・・みなさんと協力してがんばりたいです!

そして強力バックアップのミゲル・ペレスとモイ・デ・モロン。ミゲルとは3月の私のセビージャ公演で共演しています。素晴らしいギタリスト。人間としても本当にいい人です。また共演できるなんて嬉しいわ〜。そしてモイ。彼とは初共演ですが、ずっと共演したいと願をかけていた歌い手。これまた嬉しいわ〜。

そして4年前の日本人公演、今回のコルドバ・フェスティバルの公演ともに中心になって下さっている、志風恭子さん。いつも声をかけて下さってありがとうございます!今回もどうぞよろしくお願い致します。

私はバタ・デ・コーラでアレグリアスを踊る予定です。いい公演になるよう、しっかり練習しなくては!(暑さとの闘いです・・・。)

ではまたお会いしましょう。

2010年5月31日 セビージャにて。 斜め上からぴっかぴかのエアコンが私のブログを読んでいます。