Aug 3

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

こちらセビージャは最近はそれ程暑くありません。本当に暑かったのは6月の終わり・・・あの時は道ばたで干涸びている虫を見るにつけ、明日は我が身・・・と思ったものでした。でも何だかんだで生き延びていますよ〜

今週の金曜日に、セビージャの郊外のラス・カベッサス・デ・サン・フアンという町のフェスティバルに出演します。

  • 2011.8.5 //  フェスティバル・デ・ラス・カベッサス・デ・サン・フアン. 22:00H.入場無料
Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • エバ・ルイス
    • ミゲル・ペレス

最近は8/20のコンクール決勝に向けて練習をしているのですが、ちょっとダレ気味。そんなに暑くないとはいえ、やっぱり夏に練習するというのは疲れるのかな・・・8月のセビージャはフラメンコのお教室がほぼ全部閉まってしまうので、留学生はセビージャを脱出してしまいます。みんな海に行ったり旅行に出かけたりバケーションを楽しむ中、ひたすらスタジオに向かう私。なんだか気が滅入るのはそのせいでしょうか?まあ、私も人間ですから浮き沈みがあるのも当然でしょう。金曜のフェスティバル出演で喝!を入れ直し、残り2週間でラストスパートをかけたいものです。

そして同日の日本時間20時から 、第8回少人数制クルシージョ(2011年9月16日〜10月16日。東京・中野にて)の「先行お申し込み」が開始します。(詳細に関しては当HP「クルシージョ」の所でご確認下さい。)「先行お申し込み」はこれまでにクルシージョを受講された生徒さん、お問い合わせ下さった皆さん対象のお申し込みになります。一般お申し込みは8月12(金)以降を予定していますが、「先行お申し込み」開始後すぐに定員に達してしまうクラスもありますので、受講をご希望される場合はお早めにこのHP「連絡先」までメールを下さい。クルシージョ時間割に関する添付ファイルを1点送らせて頂きますので、ファイルを受信できるメールアドレスからのご連絡をお願いしております。

ちなみに毎回必ず、「先行申し込み開始日を忘れて出遅れました〜!!!ショックー!!!」という方がいらっしゃいます。まあ、その方も人間ですからお忘れになることもあるでしょう。ただしそれはご本人の責任になりますのでお気をつけ下さいませ。。。

では皆様もどうぞご自愛下さいね!

2011年8月3日 セビージャにて(写真は本文と関係ありません。グアダルキビル川のほとりでカモと遊ぶ私。)

Jun 26

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

こちらセビージャは暑いです。昨日のセビージャは48度にまでなったそうです。まだ6月なのに・・・

前回のブログでお話しました、「第14回全国アレグリアス舞踊コンクール」予選に一昨日出場しました。たくさんの方から応援のメールを頂き大変感謝しております。本当にどうもありがとうございました。

昨日は疲れ果てゾンビのようでしたが、今日はだんだん元気になり、ブログを更新できるまでに回復してきましたよ。みなさまからのお心遣いに本当に癒されたように思います。本当にどうもありがとうございました。

今年のアレグリアス・コンクール予選は5月から始まっていたようです。来週の金曜日が予選最終日らしく、その後決勝進出者には個人的に連絡があるとのことでした。私が出場した日には私の他にも3人の踊り手がいました。一人は日本からこのコンクールのためにやってきた、いぐちゆかりちゃん、もう一人は日本人の名字を持つ「リカルド」という名の男子、もう一人がコルドバの踊り手、アナ・ガルシアでした。アナはハビエル・ラトーレのお弟子さんで、ヘレス・フェスティバルのラトーレのクルシージョの時に代教をつとめています。昨年、今年とラトーレのクルシージョを受講した私とアナはちょっとした顔見知り。「ちょっと〜、なんで私と一緒の日に出場するのよ〜!!!」と私がふざけて言ったら「それはこっちのセリフよ。ジュンコ。」とお蝶婦人のような余裕の口調で、でも目の奥にはギラリと光るものが・・・ほ〜ら、コンクールの始まりです!!!

まずはコンクール出場者4人でくじ引きをし、順番を決めます。私は2番。開始22時まであと10分しかないのに、化粧がまだ終わってないよ、と思いつつ、でも大丈夫。なぜならここはアンダルシアなので、結局始まるのは22時半過ぎ。落ち着いて化粧を終わらせようと思ったら、楽屋が暑い。扇風機が2台ありましたが、扇風機というより熱風機。その撹拌された熱風の中で汗をかきながら化粧。厳しい・・・カディスは海のそばだからセビージャより涼しいと言ったのは誰だ!!!

ぶーぶー文句言いながらもあっと言う間に自分の出番。バタとマントンで初めて踊ったアレグリアス。思ったより舞台は狭くて振付けを急遽変えることに。そのせいか、あわあわ〜となってしまった所あり。マントンの動きがイマイチの所あり。でも初めてだからこんなものかな・・・と別段落ち込みもせず淡々としていました。歌い手のヘロモとハビエルは満足そうだったけど、そうかな・・・とピンと来ない私にミゲルが一言。「ジュンコ、あのアレグリアスには“ペソ”があったぞ。あれは観る人が観れば分かる」

おお!!!“ペソ”!!!私のアレグリアスの“ペソ”がある?!それはとても嬉しい一言でした。

・・・“ペソ(peso)”・・・・スペイン語の辞書を引くと、そこには「重み、体重」というような意味が載っています。フラメンコ舞踊において“ペソ”のある踊りというのは、その踊り手の体重が重いのではなく、重みのある踊り。といってもわざわざ膝を曲げて粘っこくどっしり踊るスタイルを指すのでもないと思います。説明が難しいのですが、私が人の踊りを観て、この人にはペソがある、という踊りは、その人のエネルギーが大地と天を貫いている踊り。たとえ踊っていなくても、ただ舞台の上に立っているだけでもそのエネルギーがあれば何かを伝えることができる。逆にペソのない踊りというのは、両手両足を動かしているだけの表面的な踊り。また、ペソがあるように見せかけるために、わざと手足をあまり動かさないで踊ろうとする人もいるけど、それは金メッキ。時間とともにはがれる。舞台の上に立っているのではなく、乗っかっているだけ。紙相撲みたいに。

技術的な話しをすれば、普通の衣装で何も持たないで踊る場合、ある意味「紙相撲」でも踊れる。両手両足をカッコよく動かせば、上手に踊っていることになる。なおかつ器用にフラメンコっぽい仕草とかをすれば、それをフラメンコだと見せかけることもできる。でも「紙相撲」にバタをはかせたらどうなるか?マントンを持たせたらどうなるか?まず立っていられない。というより、舞台の上に乗っかることすらできない。もしかすると私はこれまでの、マントンとバタ・デ・コーラの練習の中で技術的にペソというものを体得し始めているのではないか?

そしてここがフラメンコの難しいところでもあるが、その“ペソ”は技術だけでは会得できない。では何が必要なのか?私にはなんとなく分かっている。でもやっぱり分からないような気もする。◯◯である、と今の私には断言できないけど、それはきっと私が今まで求めて来たものとなんらかの関係があるように思う。

そしてミゲルに言われたもう一つのこと。

「ソレアの2つ目の歌の時にレマーテをしなかっただろう?」・・・・?・・・・私は自分が何をどう踊ったかあまり覚えていないけれど、言われてみれば確かに、普段サパテアードでレマーテするところをしなかった。確か最後の瞬間に手か腕を動かしたような気がする・・・そうミゲルに言うと、ミゲルはこう言いました。「いいんだ、それでいいんだ。あの歌に足のレマーテは合わない。多くの踊り手がそれをやりたがるけど、ジュンコはやらなかった。それはとても価値があることなんだ。自分では気付いていないかもしれないけれど」

それに価値があるということは私も知っている。それは時として私の踊りに起こりうることであるから。でも、ここがまたフラメンコの難しいところでもあるが、価値を持たせようとして踊っては、その価値は消え失せる。もしくは最悪、その意図が踊りを腐らせることだってある。だから、あの時のあの瞬間、私が価値ある一瞬を持ったからといって、同じことを次の機会にすることはできない。それは一瞬一瞬にして生まれるものだし、生まれないものでもあるから。

ミゲル・ペレスというギタリストから私は本当に多くのことを学んでいる。そしてそれはフラメンコの本質と直結していると私は思う。ミゲルが私と仕事をしてくれることに私は感謝したい。

今週の水曜日にはセビージャでソロ公演があります。(詳細は左のチラシ参照)コンクール予選と同じバタとマントンのアレグリアスとソレアを踊ります。野外劇場なので風が強い可能性もあり。もしかしたらバタがひっくり返るかもしれないし、マントンを頭からかぶってブルカみたいになってしまうかもしれない。でも、そんなことよりも、今回のコンクールで学んだことを生かせることができればいいと思う。もし水曜日の公演で生かせないのなら、またいつの日か。時間をかけてゆけばいいのだと思う。

2011年6月26日 セビージャにて。(写真:アントニオ・ペレス)

Jun 19

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

2011年6月24日(金)第14回全国アレグリアス舞踊コンクール予選/ペーニャ・ラ・ペルラ・デ・カディス

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ヘロモ・セグーラ
  • ハビエル・リベーラ

 

 

 

 

 

 

 

 

    • ミゲル・ペレス

今週の金曜日、カディスで行われる「第14回全国アレグリアス舞踊コンクール」予選に出場します。スペイン人有名舞踊家も多数出場する、知名度の高いコンクール。数年前には日本人舞踊家の中田佳代子さんが、そのもっと前には松本良さんもこのコンクールで準優勝されたとのことです。

  • コンクール主催「ペーニャ・“ラ・ペルラ・デ・カディス”」公式HPはこちら→www.laperladecadiz.es

「えっ、出るの?」とこの間知り合いの人に驚かれました。「ロンダ優勝で打ち止めかと思った」・・・だそうです。今度はそれに私がびっくり。そうか、コンクールでは一つ優勝すればそれでいいという考え方もあるのか。なるほど。確かに私は昨年のロンダ・コンクールで優勝したけど、それは過去の話。何か新しいことに挑戦したい。ちょっと無理め・・・と自分で思えることでも、コンクール出場という目標を作れば“無理め”でもがんばれるんじゃないかな?そう思って、このコンクールに出場することにしました。その今の私にとっての“無理め”とは・・・バタ・デ・コーラとマントンを使ったアレグリアスを踊ること。

今回の私の目標はまず、バタ・デ・コーラ(裾の長いフラメンコ舞踊の衣装。コンクールポスター参照)とマントン(同じくフラメンコ舞踊で使われる、長いフリンジが付いた大きな布。コンクールポスター参照)のアレグリアスを自分で振付すること。自分の踊りはたいてい自分で振付しますし、振付は大好きなのですが、今回は苦戦しました。なかなか納得のいくものができず・・・でもやっとこさっとこできました。自信作です。できた振付をアデラ・カンパージョに見てもらったら「とても素敵。すごくいい。シンプルで的を得ている所が私は好き」とびっくりされましたよ。そしてアデラは「それはどうやっているの?」と私のマントンやバタの動きに興味を持ったみたいで、ちょっとアデラと一緒にやってみたりもしました。なかなかおもしろかったです。

しかし、これからが問題。これを踊らなければ。マントンとバタを両方使って踊るというのは、とにかく大変。見た目は華やかですが、ものすごい体力が必要になります。普通の衣装で何も持たずに踊ることよりも何十倍も難しい。本当の意味での身体の軸を持っていないと、何もできません。ごまかしがきかないから。逆に言えば「基礎」を持っていればできる。でもその「基礎」とはほとんどの舞踊練習生が考える「基礎」よりももっと奥深いもの。う〜む。

そしてバタとマントンにもそれぞれの「アルテ」(フラメンコの芸術性)がある。そして忘れてはならない、その人の「アルテ」。カンテとギターからどう踊りが引き出されるのか、どう引き出すのか。そのマントンで。そのバタで。その人そのもので。

そして、暑い。とにかく暑い。このセビージャの暑さの中で準備するのは大変。周りの優しい人達から「ジュンコ、顔色悪い」「休んで下さい」とかいろいろ心配して頂き、確かにそれもそうだと思い、この土日は練習を休んでみました。火曜日にはギター・カンテとの合わせがあり、金曜は本番。もう、なるようにしかならない気がしてきました。まずは踊ってみて、それからまた学べばよい。どんなに自信のある振付でも、100万時間練習したとしても、舞台にのせなければ本当の意味では学んでいることにならないから。舞台にのせて、失敗して初めて学べる。その繰り返し。その私にとっての第1歩が金曜日のコンクール予選なのでしょう。

決勝進出を狙うならば、踊り慣れているバタ・デ・コーラだけのアレグリアスを踊るのが無難なのかもしれません。そうしようかな・・・と心が揺れた時もあったけど、でも自分が踊ると決めたものを踊ることにしました。結局それが自分の踊りだから。

体調だけには気をつけて・・・。みなさんもどうぞご自愛下さいね。

2011年6月19日 セビージャにて。

Jun 11

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

2011.6.29 //  “ミエルコレス・ア・コンパス” カルトゥッハ修道院(セビージャ)21:00開演

入場料:3ユーロ

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • ヘロモ・セグーラ
  • ハビエル・リベーラ
    • ミゲル・ペレス

今週は大変、くたくたの毎日でした。今は金曜の夜。お友達の家の屋上でのフィエスタ(パーティー)に誘われましたがお断り。最近は土日もクラスを行っているので休む暇がありません。そして今月24日にはカディスのアレグリアス・コンクール出場、29日はセビージャのソロ公演 “ミエルコレス・ア・コンパス” があります。コンクールの話しはまた別の日にブログにしますので、今日は “ミエルコレス・ア・コンパス” について。

毎週水曜日にセビージャのカルトゥッハ修道院で行われるフラメンコ公演「ミエルコレス・ア・コンパス」。主に若手の踊り手が中心に出演し、時にはあっと驚くベテラン舞踊家が出演することも。これまでは入場無料でしたが、経済危機のあおりで無料での公演継続が難しくなり、今年から入場料3ユーロとなりました。といってもすごく安いと思うのですが、昨年に比べてお客さんはぐっと減ってしまいました・・・先週、先々週と公演を観に行きましたが、いい踊り手達のいい公演だったのにお客さんはまばら。すごく残念。私が踊る時にもお客さん少ないのかな・・・と心配です。

せっかくのいい公演だったのでせめてブログにしますね。

  • 6月1日 踊り:アナ・カリ

アナ・カリはグラナダの踊り手。この公演出演のためにわざわざグラナダからやって来たそうです。結論から先に言うと、来てくれて本当にありがとう。あなたの踊りはとても素晴らしかった。大好きだ!!!

アナ・カリの芸歴は恐らく長い。数年前にはベレン・マジャともよく一緒に仕事をしていた実力派。この日はタラントとアレグリアスを踊りました。まず、アナ・カリは身体的に恵まれていません。恐らく私より身長が低い。(私は154センチ)小さい踊り手が舞台に乗っている時に大きく見えることはよくあるけど、前から2列目で見ていたにもかかわらず、アナ・カリは本当に小さかった。踊りが小さいのでなく本当に身長が低い。そして手足も長くない。俗にいう日本人体型・・・でも、多分、多くの日本人の踊り手の方がよっぽどスタイルがよい。本当に申し訳ないし、私は自分の体型を棚に上げているのだけど、それが事実で、それは本人が一番よく知っていると思う。

そんなわけでタラントで踊り出した時は「ああ、残念だな・・・いい踊り手のはずなのに・・・」と思ってしまいました・・・・。でも!!!!タンゴになったら大逆転!!!彼女の土地、グラナダのタンゴ。本当に素晴らしい。これがグラナダのタンゴなのだ。アナ・カリのタンゴなのだ、と。今まで私がタンゴだと思っていたのは何だったのか。脱帽。圧巻。この踊り手はすごい。

2曲目はアレグリアス。なんと、その体型でズボン姿。女性がフラメンコを踊る時にはくるぶしまでの長いスカートをはくのが伝統的であり一般的。ズボンをはく場合もあるし、あえてスカートをはかない場合もあるけど、ズボンをはくからにはそれなりのスタイルと脚力、男性並みのサパテアードの力がないとあまり意味がない。スタイルのいい人は何を着てもサマになるけど、そうでない人は欠点をいかにカモフラージュするか、長所をどう見せるかがポイント。(私も衣装を選ぶ時にはものすごく悩みます。)スカートはその意味でデザインによっては自分の味方になってくれるけど、アナ・カリのズボンは・・・確かにグラナダの踊り手だけあってサパテアードはすごい。でも・・・まさに彼女のそのスタイルの欠点を誇張してしまっている・・・うわ〜と絶句してしまったのだけど・・・

この人のアレグリアスは・・・・OLE OLE OLE OLE OLE OLE OLE OLE OLE OLE OLE OLEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!

本当に素晴らしかった。踊りの上手な人は世の中にいっぱいいる。容姿に恵まれた人も。でも本当に心の底から「ole」が出る踊り手は一体世の中に何人いるのか?!

アナ・カリはそのうちの一人だ。実力のある踊り手というのは知っていたが、彼女のソロの踊りを生で観たのは初めてだった。世の中にこんな踊り手が存在していることが嬉しい。ペソと呼ばれる、重み、存在感。それがある。確実に彼女から地軸に向かってまっすぐにエネルギーが伸びている。そしてそこから時としてマグマが噴出する。彼女の身体を通して。カルメン・アマジャの影響を強く持っている踊り手。でもそれがただの物マネではなく、アナ・カリ自身の何かと直結している。アナ・カリの踊り。

「personalidad」という言葉がある。その人がその人であること。その人でしかないこと。日本語に訳すと「個性」になるのだろうが、「個性」という言葉とはニュアンスがちょっと違う。うまく説明できないが、それを「個性」と訳してしまうと何か違和感がある・・・。が、それ以外のぴったりくる言葉も見つからない。出る杭が打たれる文化にはその言葉は真の意味では存在しないのかもしれない・・・。が、とにかくその確固たる「personalidad」を持つ踊り手。それを持つ踊り手は一体世の中に何人いるのか?!特に若手舞踊家の中で。誰もが上手に踊る、でもそれが時としてみんな同じように見えたり、誰かのモノマネに見えたりする中で。

それにしても観客が少ない。こんないい踊りを3ユーロで観られたのに。

  • 6月8日 踊り:イレーネ¨ラ・センティーオ¨

イレーネはイタリア人。昨年のセビージャ・ビエナルのファルキートの公演の中で出演した4人の女性舞踊家のうちの一人。ファルキートに習っているだけあってとにかく脚力が強い。速くて正確なサパテアード。そんじょそこらの男性舞踊家よりもよっぽどすごい。彼女のソロ公演を観た事がなかったのでこの日もカルトゥッハ修道院へ足を運ぶ。

これまでは修道院の礼拝堂が公演会場だったが、この日から後の公演は修道院中庭の屋外舞台。セビージャでは6月はもう夏の暑さが押し寄せている。野外公演が始まるのがこの月。でもこの日は意外に涼しくて、公演中ちょっと寒かった。そしてやはりお客さんがまばら。野外だけに人数の少なさが余計に強調されてしまう・・・

イレーネは上手だった。でも残念なことにサパテアードの音を拾うフット・マイクがなかった。屋外なのに。ギターとカンテにマイクがあっても足音が聞こえないから、イレーネの良さが伝わらない・・・。すごいことしているんだろうな〜と足音を想像しながら観るしかなかった。とても残念だ。

よかったのは若手のギタリストのブレリア。モロン出身に違いない。かの、ディエゴ・デル・ガストールを輩出したスーパー・フラメンコの土地、モロン・デ・ラ・フロンテーラ。モロンのギタリストというのはすぐに分かる。あのモロンのギター。会場から「¡Viva Moroooooooon!(モロン万歳!)」という雄叫びが。やっぱりね。観客が少なくても、ここにはフラメンコを愛する人が必ず紛れているものなのだ。舞踊伴奏は残念ながら今ひとつで、それもイレーネが可哀想だった要因だけれど、彼のソロの部分はすごくよかった。その意味ではなんだかちょっと得した気分。

ところで「ディエゴ・デル・ガストール」って誰?という人、このYouTube の映像をどうぞ。必見。必聴。

watch?v=W74IVr_90CQ

しかし・・・のんきに他人の公演を批評している場合じゃない。どうしよう!!!29日の私の公演!!!と焦りまくる私。どうしよう!!!時間が足りない!!!準備が足りない!!!ブログ更新している場合じゃないよ〜!!!

29日、私はソレアと、アレグリアスを踊ります。アレグリアスはマントンとバタ・デ・コーラの新しい振付。これが恐ろしい・・・一体どうなるのか?初出しというのはとにかく緊張する・・・しかも野外公演だ。マントンとバタには強敵の風が強い可能性が高い・・・

とにかく練習するしかない。克服できるかできないかは分からないけど練習あるのみ。「だったら無難に、今までの踊りをすればいいじゃないか」という、頭の中の“ジュンコ”が囁く。すると“もう一人のジュンコ”が、「何を言うか、失敗を恐れるな。やりたいことを貫け」と言う。さらに“別のジュンコ”が「そうだそうだ。恥かくだけで死にゃーしないよ。」と加勢する。どうなってんの。まったく。

そして練習すればいいってもんじゃない、ということも知っている。オリンピックに魔物が住んでいるように、舞台にも魔物が住んでいる。と私は思う。

不安だ・・・私の公演・・・・

そう思いつつ、明日の朝はスーパーに買い出しに行かないといけない、なんてふと思いついてしまう。。。平日は忙しくてスーパーに行けない。日曜はどこも閉まっている。土曜が1週間分の食料まとめ買いの勝負だ。しかも砂糖が切れている。いつもの買い物より1kgプラス。でもメロンも買いたい・・・あ〜〜〜。そしてさらに、今週は階段掃除当番だ。

がんばる、じゅんこ。でも今日はもう寝る。

2011年6月11日 ・・・もう土曜になってしまった・・・

Apr 1

みなさんこんにちは。

昨日行われた、東日本大震災チャリティー公演 en セビージャ 第2弾である「FLAMENCOS DE SEVILLA POR JAPON」(左チラシ)はお陰様で無事終了しました。スペイン人アーティスト、日本人アーティスト、スタッフ、お客様、全ての人が日本のために一丸となって感動の渦につつまれた公演でした。

「詳細をブログにして下さい。」と多くの方からお願いされましたが、今回の公演では企画協力・出演をし、今は疲れ果てて、何もできません。明後日にもチャリティー公演第3弾があり、それにも出演しますので準備をしなくてはなりません。大変申し訳ございませんが、結果ご報告のブログは後日落ち着いてからアップさせて頂きたいと思います。

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今日のところは3月30日付セビージャの新聞「Diario de Sevilla」(写真左。萩原淳子“ラ・ジュンコ”プロフィール、写真、公演趣旨について)

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3月31日付同紙(写真中は1面に載った舞台写真、写真右は日本人クアドログループの谷口香織さん、福原恵理さん、荒巻奈々子さん写真と公演批評)。

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また、3月31日付の全国紙「EL PAIS」には1面に天皇・皇后両陛下のお写真が、国際面にはその記事が

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また、日本への応援メッセージも掲載されました。

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明後日のチャリティー公演第3弾は、セビージャに長く在住されている衣装デザイナーのタカハシ・ジュンコさんと彼女が所属するトゥリアーナのペーニャ・フラメンカ(フラメンコ愛好会)のみなさんが企画されたチャリティー公演です。ペーニャの会長さんから出演依頼があり、土曜日に踊ることになりました。たくさんのアーティスト達が出演協力して下さいます。ペーニャの方々もセビージャ大学の協力を得て会場の準備をして下さっているようです。私の踊り伴奏で出演協力して下さるアーティストはギタリストのミゲル・ペレス。歌い手のエバ・ルイスです。出演依頼があったその日の午後にはもうポスターが出来上がっていたので、彼らの名前を入れて頂くことはできませんでしたので、こちらでご案内させて頂きたいと思います。

アーティストへのインタビューも数本まだアップしていないものもありますし、この公演準備のかたわらインタビューも続けています。萩原淳子がもう一人いてくれたらいいのに・・・と思います。時間と体力が足りなくて・・・・。できる限りのことをがんばりたいと思います。

2011年 3月31日 セビージャにて。

Feb 23

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

先日2/18(金)に行われた恵比寿「サラ・アンダルーサ」でのライブ、東京・中野で行われた「第6回少人数制クルシージョ」、つくば国際美学院でのクルシージョ、おかげさまで全て無事に終了することができました。ありがとうございました。

2/18(金)のアンダルーサライブでは、もう10年来の友人(あねご)の純さん(浅見純子さん)、いつもなんだか慌てているさっちゃんこと市川幸子さん、ほんわか優しいマキさん(太田マキさん)との共演で楽しいひと時を過ごすことができました。お越し頂いた皆様、どうもありがとうございました!ギターのイスマエル・エレディア、カンテのマロコとの共演も楽しく、そして当日は客席にたくさんのスペイン人アーティスト達の姿も。ちょうどその週末に行われたマリア・パヘス舞踊団公演出演のアーティスト達だったみたい。最後にはみんな舞台にのってしまい、なんだかすごいフィン・デ・フィエスタに突入。お客さんからは「ここは日本ではないみたい~」との声が。確かに。そしてどうも私が一番楽しんでいたようです。え~、だって楽しいでしょ~。

帰りの電車の中でもニタニタ笑ってしまいました。しかしここは日本だ。山の手線だ。一人で笑っていると不審者だと思われるので、急いでマスクをつけました。セビージャでは道でニタニタしていると、「guapaaaaaaa!」(美人だね!)と声をかけられるのにね。そうすると余計に嬉しくなってもっとニタニタして、それにより街全体が明るくなるような気がするのですが。まあ、「郷に入れば郷に従え」といったところでしょうか。

東京・中野での少人数制クルシージョも、ハードな日程でしたが、よく体調を崩さずに無事終了することができました。よかった!いつもお世話になっているスタジオ・アル・ソルさん、受講生の皆様、大変お世話になりどうもありがとうございました。回を重ねるにつれ、受講生の実力が伸びているのが分かります。私が教えているのはほんの少しで、それ以外の部分でみなさん地道な努力をされているのでしょう。えらい。えらい。その調子でがんばってほしいです。今回初めて受講された方もみなさん一生懸命でした。真摯な眼差し、キラキラ光っていた表情が印象的でした。今回残念ながら受講できなかった方、次回のクルシージョ(2011年4月16日~30日開講。詳細はこのHP「クルシージョ」にて。)でお会いできることを楽しみにしております。

つくば・国際美学院でのクルシージョでも大変お世話になりありがとうございました。セビージャでたった1度お会いしただけなのにクルシージョのお話を下さったのが国際美学院の松岡範子先生でした。そしてそのクルシージョが記念すべき、日本での初の教授活動でした。1時間半のクルシージョがいつの間にか2時間を越えていたことも気づかず・・・そんな不慣れな私を温かい目で見守って下さった学院長先生。範子先生。真澄先生。先生方の芸と向き合う姿勢、教える姿勢、生きる姿勢に私の方こそ学ばせて頂き、人としてどうあるべきか、ということを毎回考えさせられます。生徒の皆さんもみな熱心。とにかく熱心。まじめで明るく、素晴らしい生徒さんたちです。これからもどうぞよろしくお願い致します。

ほっと一安心するのもつかの間。今週土曜日にはマルワ財団主催フラメンコ・コンクール本選後のエキシビションにて踊ります。審査員が協議する間に、前々回コンクール優勝者の後藤なほこさん、前回優勝者の高木亮太くん、そして前回準優勝の私の3人でソロを1曲ずつ、そして最後に3人でブレリアを踊るというもの。私はバタ・デ・コーラのアレグリアスを踊ります。なんだか教授活動をがんばると、自分の練習が後回しになってしまい・・・本番大丈夫かな・・・・という不安もありますが・・・明日はギター(フアン・カルロス・ベルランガ)、カンテ(ナタリア・マリン)との合わせです。二人は昨年セビージャ・ビエナルでの小松原庸子スペイン舞踊団公演にも出演していました。あの時のナタリアのアレグリアスの出だしの歌が素晴らしかったな~。あの歌が聞こえてきた途端に、舞台の、会場全体の空気が変わったのを覚えているよ。あの時私は2階席で観ていたけど、そこからマエストランサの舞台に飛び降りようかと思ってしまったほどでした。あの歌、私にも歌ってもらおうかな~。・・・・なんて考えるとまたニタニタしてしまう~。あ~、マスク、マスク。

というわけで、みなさんまたお会いしましょう。

2011年2月23日 でも、本当に花粉症でマスクしている場合もありますからね。誤解のないよう、念のため!

PS。 あ、最後に!!!2月20日発売の月刊パセオ・フラメンコ3月号に、私の記事と写真がでかでかと載っています。パセオの編集長小山さんに「ロンダ・コンクール優勝に関する手記を書いてほしい」と依頼されましたので、私事で大変恐縮ですが執筆させて頂きました。小山さんからは「3度読み返しました。リアル、とにかく面白い。感動。読者にとって記念的な記事になるでしょう」とのお言葉を頂きましたよ。あれま~。すでにお読みなった皆様、どうもありがとうございます。まだの方、お暇な時にでもお読みになって下さいね。

パセオHPはこちら→20113.php

では今日はこれにて!ごめんあそばせ。

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