May 17

スクリーンショット 2017-05-17 0.00.40みなさんこんにちは。お元気でお過ごしでしょうか?

昨年もお話しさせて頂きました、アクースティカさん主催の「フラメンコ夜話会」に今年もゲストとしてお呼び頂きましたので、ご案内致します。詳細は以下になります。

中野フラメンコ夜話会Vol.13 「フラメンコという迷路を歩む」

ゲスト 萩原淳子 聞き手 西脇美絵子

日時 2017年6月23日(金) 19:00開場 19:30開演

場所 中野スペースリンク(中野駅北口2分)
参加費 2,800円(ワイン1杯付き 持ち込み自由)

お申込み 

【メール】info0915@n-spacelink.com 宛に、件名に「6月23日中野フラメンコ夜話会申し込み」と明記の上、①氏名 ②人数③メールアドレス ④連絡先TEL  を書いて送って下さい。

【電話】03-5380-5066 中野スペースリンク/11:00-19:00日月祝定休

フラメンコという迷路を歩む・・・まさにその通りです。始めたばかりの頃はただただ踊るのが好きだったのだけれど、年月が経つにつれて、いろいろ学ぶにつれて、フラメンコって何????学べば学ぶほど迷い込んで行く・・・。分かった!と思ったことがあっという間に分からなくなり、あれ?つかめたかな?と思った途端にするりと抜けて行く・・・一体何なの、フラメンコって????もう、わかんない!いやになっちゃう!と思うのだけど、でもまたフラメンコに戻ってゆく・・・好きなんですよね、やっぱり。

今回も聞き手は西脇美絵子さん。私がフラメンコを始めた20年以上前からお付き合いのある方です。実は私、話すのは苦手な方なのですが、西脇さんとの会話は楽しく、勉強になり、するすると言葉が出てきます。昨年は参加者の皆さんからの質疑応答などもあり、とても充実した時間を過ごすことができました。

それはそうと、昨年の夜話会での写真(アントニオ・ペレス撮影)を西脇さんにお送りした所とてもお喜び頂き、西脇さんご自身のブログに掲載して下さいました。昨年の写真も併せて、よろしければお読み下さい。

クリック→西脇美絵子の東京アマポーラ「一瞬一瞬のドラマを映し出す、写真家アントニオ・ペレスのすご腕」

昨年お越し下さいました皆様、誠にありがとうございました!

今年はどんな方にお越し頂けるのでしょうか?

とても楽しみにしています!

2017年5月17日 セビージャにて。

May 6

18238174_10155238061326228_8314995103605522385_o18359197_10155238060961228_6475224658126305275_o18320860_10155238061131228_5539244746592774966_o18320492_10155238061311228_1037038546337127736_o18319092_10155238061201228_1221341108660480989_o18238148_10155238060976228_1468476717764498519_o18278777_10155238061276228_5724812315457189839_o18278531_10155238061526228_4572898407809349717_o18278805_10155238061111228_2004731958029965723_o18238542_10155238061641228_5119263632582927085_oみなさんこんにちは。GWいかがお過ごしでしょうか?

数日前、写真家である夫アントニオ・ペレスの仕事の同行で、ベヘール・デ・ラ・フロンテーラというカディスの小さな白い村に行ってきました。

ベヘール・デ・ラ・フロンテーラ(Vejer de la Frontera)はセビージャからバスで2時間半くらいの所にあります。夫の実家タリファの割と近くなので、これまで2度行ったことがあり、今回が3度目。とても小さな、静かな「白い村」です。「白い村」というのは、家の壁が白で統一されているアンダルシアの伝統的な村のことで、そもそもなぜ壁が白なのかというと、アンダルシアの夏の強い日差しを反射するための暑さ対策。必然性から生まれた「白い村」なのですが、現在では観光用に敢えて壁の色を白に統一している村もあるそうです。その「白い村」というと、日本ではミハスというマラガの村が有名かもしれませんね。旅行会社のスペインツアーに必ずと言っていい程組み込まれている村です。このベヘール・デ・ラ・フロンテーラは日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、「白い村」としてヨーロッパ観光客御用達、穴場の人気スポットだそう。海が近く、でもそれほど観光客が多いわけでなく、村も小さく綺麗なので、静かにバカンスを過ごしたい人がこっそり集まってくるそうです。

今回の夫の仕事は、そのベヘール・デ・ラ・フロンテーラにあるホテルのHP用の写真を撮るという仕事でした。ホテルの外観や、部屋、テラスの写真など。ホテルを予約する人に、こんな素敵なホテルに泊まってみたいわー♡と思わせる写真を撮らなくてはいけないわけですね(笑)ホテルのオーナーさんとどんな風に写すのかを打ち合わせしながら、夫は写真を撮っていました。きちんとお掃除・整頓された素敵なお部屋でも、例えば本棚にある本の傾き方を変えるとか、クッションの位置を微妙にずらすとか、ほんの細かなことでお部屋の印象がガラリと変わります。不思議なものです。フラメンコの振付も同じですね。ちゃんとした振付でも、何かをちょっと変えるだけでまるで違う振付に見えてしまうような・・・。きっとそれはセンスなんでしょうね。

村の中心のちょっと坂を登ったところにあるホテルなので、(ベヘールの村自体が、丘というか山の中腹にあります)見晴らしも素晴らしかったです。ベヘール全体の白い村と、その周りのアンダルシアの野原がコントラストになってとてもきれい。景色をぼーっと見ているだけでなんだか満ち足りた気分になります。小さな村ですが、結構美味しいバルやレストランもあってお食事も楽しめました!

最近はすこーしですが、私も写真を撮っています。カメラのことはよく分からないので、自己流&適当にパシャパシャ撮って、夫に見てもらっています。技術は別として、物事を見る「見方」が私はいいのだそう(笑)へっへっへ。ブタもおだてりゃ木に登るという訳で、撮った写真をアップさせて頂きまーす。

では、GWあと1日、皆様もどうぞお楽しみ下さいね。

※GW最終日5/7(日)13:00より「第21回少人数制クルシージョ」お申し込み開始になりますので、お忘れのないよう!詳細はHP「クルシージョ」にてご確認下さいませ!

2017年5月6日 セビージャにて

May 3

18238051_10155218246046228_3761848994854263749_o18156342_10155218246041228_1844857853174231440_o18156162_10155218246036228_9085490831352802302_o18156813_10155218246346228_4345807536155153182_o18121756_10155218246341228_4158349703088270574_o18155822_10155218246691228_1568335805081720965_o18156123_10155218247286228_2237897407855186627_o18121896_10155218247311228_2674697295725443531_o18192350_10155218247871228_3852318635705244833_o18156610_10155218247486228_6376100818306731808_o18216461_10155218247471228_4100285820034323502_o18121694_10155218247576228_8501848069914625687_o18216508_10155218247681228_3641218630742343447_o18121485_10155218247991228_6730869588127707402_o18121861_10155218246356228_557503399139331475_o18238676_10155218247691228_4709628483471700818_o18209358_10155218246661228_2615555810507530764_o18237897_10155218246686228_2820353503149900117_o18156246_10155218246856228_3506415013524280975_o18209167_10155218246941228_3758104002024447080_o18238898_10155218246951228_6846192660178359886_oみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

こちらセビージャはフェリア真っ只中です。とはいえ、私はあんまりフェリアが好きではないので個人的にはそれ程盛り上がってはいないのですが、街中でフェリア衣装を着て歩いている女性達を見ると、やはりウキウキしますね。フェリアに向かう飾り馬車のシャンシャン♫という鈴もこの時期独特の音。ああ、フェリアだなあと思う時の満たされた感じが好きです。

セビージャのフェリアは世界的に有名で、多分どの街のフェリアと比べても一番華やか。規模も大きいし、カセータと呼ばれるフェリア用の仮設小屋(というとなんだか貧相ですが・・・)の飾り付けにしても、女性達の衣装にしてもぜーんぶ際立っています。だから初めての人がセビージャのフェリア会場にちょっと行って見ると、わー別世界!!!という感じでびっくり仰天。あれもこれも美しく素晴らしい!!!ってな感じでどこを見ていいか分からないかも???でも、というか、だから、人がとにかく多いんです。人、人、人、人。しかもこの時期はすでに暑い。暑い。暑い。人。人。人。そしてフェリア会場の地面は黄土色のアルベーロと呼ばれる土。だから埃、埃、埃。もう大変です。しかも年によっては雨が降ってしまうことも・・・。そうすると今度は、泥、泥。泥。

こんなブログを書くと誰もセビージャのフェリアに来たくなくなってしまうかも?!・・・・もちろん色々な方がいらっしゃいますよ。「フェリアンテ」と呼ばれるフェリア命の方々。土日1日中、フェリア会場にいるのはもちろんの事、(1日というのは朝から晩までではなく、朝から次の日の朝まで、という意味です。笑)平日も仕事が終わったらフェリア会場に直行、朝仮眠して仕事をしてまたフェリア会場へ・・・というのを1週間毎日続けるツワモノもいらっしゃいます。まあ、それは極端な例かもしれませんが、(でもいらっしゃいます笑)フェリア好きの人はフェリア用の衣装も何着も持っていて毎日衣装を変えながらフェリアを楽しんだり・・・etc。

今年のフェリアは例年より2日早く始まりました。通常は月曜から日曜までの1週間。今年はその前の週末土日から始まり、計9日間。(・・・・長い、長すぎる・・・。)なぜこんなことをするのかというと、経済効果を狙って、です。要するにフェリアの週末を増やすことによって、その分スペイン国内だけでなく海外からの観光客もセビージャのフェリアに訪れやすくなる、その分お金も落としてくれる、というわけ。スペインは、特にアンダルシア地方はここ数年の経済危機に窮していますから、とにかく取れるところでお金を取る!というスタンスなんでしょう。うーむ。

まあ、そんな社会的背景もチラつきながら、私にとっての今年のフェリアは、実際にフェリア公式開幕の先週の土曜よりもさらに前、先週の木曜に始まりました。(と言っても、それっきりフェリアには行っていませんが。笑)実際にフェリアが始まってしまうと人だらけで疲れますから、これはなかなかいい案。フェリアの仮設小屋は出来上がっていますが、中はほとんど無人状態なので、貸切状態。週に1回ほど習っている、ヘレスのアナ・マリア・ロペスのブレリアのグループのフィエスタに入れて頂きました。

夜20:30くらいにとあるカセータに集合。カセータの中にあるバルで注文してご飯を食べる。なかなか美味しかったです。というのも、まだフェリアが始まっていないから、油が新しいんだと思う。これがフェリアが始まると、多分油を変えずに古いので揚げてくからだんだんまずくなるんですよね・・・。まあ、それは置いておいて、お腹が満たされた所でフィエスタの始まり。セビージャのフェリアでは一般的にセビジャーナスやルンバが踊られますが、ここはアナ・マリア・ロペスのグループなのでブレリアづくし。ブレリアに始まり、ブレリアに終わる。今年もいろいろ面白かったです。踊る人たちはアナ・マリア・ロペスの生徒さん達で、ほとんどの方が60歳以上のセニョーラ。初心者も経験者もなかなかの味でヘレスのブレリアを踊って行きます。で、わかりやすいヘレスのブレリアには皆さっと反応して立ち上がり踊り出すのですが、うん、これはちょっと聞いてみようというブレリアが歌われると、なぜか皆の視線が私に刺さる・・・刺さるプラス、「ジュンコ、ジュンコ、踊りなさいよ」って言葉も。(笑)本当は自分が踊りたい時に踊れるのが一番なのだけど、そこまで言われて「いえ、私は今は踊りません!」というのも無粋なので、まあ、踊り、楽しかったです。(笑)

それから他の人達も踊り、アナ・マリア・ロペスも踊り、そこで第1弾が一旦終了。休憩中にアナ・マリアが近づいてきて「自分の好きな時に出て踊っていいのよ」と言って下さいました。うーん、そうなんだけど・・・・・うん、じゃ次はそうしよう!と気持ちを切り替えて第2弾。その途中でもまた視線が刺さってきた時もあったのだけど、えへへーと適当に笑ってやり過ごし(笑)、やってきました。その時が!うわーこの歌いい。モモ・モネオが歌うブレリアは全部好きですが、うわー、この歌で踊るぞっ!って飛び出した瞬間・・・・なんとアナ・マリア・ロペスも飛び出していました。(笑)アナ・マリアはフィエスタの輪の歌い手達の隣にいたので、すぐ輪の中で踊り出したけど、私は輪の2列目。だから輪の中に入るまで少し時間がかかる。しかも私はアナ・マリアから死角の場所に座っていたので、私が出たことにアナ・マリアは気づいていませんでした。どうしよう、引っ込もうかな・・・と一瞬迷ったのですが、身体は止まらず、そのまま輪の中に突入。(笑)こうなったらもう引っ込むわけにはいかないので、踊るしかない。アナ・マリアに飛び出たことを知らせて(もちろん踊りの動きで)、パレハを踊ることに。

これが難しかった・・・そして緊張した・・・。普通ブレリアを踊る時には一人で即興で踊るから、自分は歌に集中していればいい。でもパレハの時は、歌も聴きつつ相手の踊りの呼吸も合わせなくてはいけない。いけないって訳じゃないかもしれないけど、合わせないとパレハで踊る意味がない。そういえば、以前レブリーハのヒターノの結婚式で、知らないおじいさんとパレハでブレリアを踊る状況があったなあ・・・・あの時も難しかったなあ・・・とふと思い出しながら、今度はヘレスのブレリアの偉大なマエストラ、アナ・マリア・ロペスを前にしている。そして大好きなモモのブレリア。カンテを聴き、緊張しつつも全身の毛穴からアンテナを出して、アナ・マリアの気配に神経集中。一つレマーテを逃してしまったけど、目の前にいるアナ・マリアのレマーテに心からoleが出て嬉しかった。その後ちょっとずつ自分のブレリアが出てきたかなあ?ああやろう、こうしよう、ってことではなく、歌に集中することで出てくる私のブレリア。そしてその感覚がアナ・マリアと一致した時の嬉しさ。合わせているんじゃなく、合ってしまうというか・・・もちろんタイミングが合ったから正解、ということではないと思う。即興で踊るブレリアに正解も不正解もない。でも一瞬の空気の読みや感覚のキャッチによって、ある瞬間同じブレリアを共有できるというのは至福の一言に尽きる。そんなひと時を与えて下さったアナ・マリア・ロペスに感謝。その時のブレリアがこれ(ちょっと音声と映像がずれている所があるけど・・・)→https://www.facebook.com/junko.hagiwara.73

ああ、今年のフェリアはこれでとってもいい思い出ができた!と自分の中では終了したつもりが、アナ・マリアが「今度は一人で踊りなさい」と。・・・え、また私が踊ったら、ちょっと一人で踊り過ぎ・・・・と引けたのだけど、アナ・マリアにそう言われて「いえいえ、もう踊りません」というのもそれもまた無粋なので、また一踊り。その時のブレリアのビデオは、完全に音と映像がずれているのでアップしませんが(すごい残念)、歌い手達が次から次へと歌って下さいました。そして最後にモモが踊り出す、というおまけ付きでフィエスタ終了。あとからモモに「俺は今まで一度も踊ったことがなかったんだよ、踊り出しちゃってどうしようと思ったけど、踊っちゃった」と言われ、ゲラゲラ。一度も踊ったことのない人があんな味のある動きをするのかね・・・さすが、ヘレス!!!

という感じでプレ・フェリアの1日は終了。これでもう今年のフェリアはいっか〜、とアントニオと話していたのですが、なんと、飲食代を払うのを忘れていたことが発覚!!!アントニオの名前で注文をつけておいて頂いたのですが、頭の中がブレリアでいっぱいで無銭飲食?!このままでは喰い逃げになってしまう〜。次の日に慌ててカセータのオーナーに電話して、フェリア中に必ず支払いに伺います、とお約束。

というわけで、後もう1日フェリアに行かなくっちゃ・・・・。笑

写真:アントニオ・ペレス

2017年5月3日 セビージャにて。

Apr 21

17492443_10155112916841228_1236880641758425237_o17504429_10155112915886228_6725305656725806266_o17547076_10155112914876228_1415480809718499126_o17504936_10155112913916228_15841681493206575_o17504690_10155112913941228_2965067952791416557_o17545510_10155112914511228_1730051528571831164_o17545460_10155112914331228_7828549663467619767_o17504274_10155112914196228_2355882652838819097_o17547058_10155112914336228_6124004611355074671_o17505135_10155112914651228_2676416075126937050_o17505017_10155112915541228_6660281816440097708_o17545149_10155112915281228_8684356479685473555_o17492364_10155112915571228_7880191479424146005_o17545305_10155112915016228_6555840198392638070_o17545224_10155112915576228_5473843270704089112_o17545282_10155112915721228_7277603465329464978_o17434555_10155112916116228_6999103495085443658_o17546802_10155112916141228_4661058664119376642_o17492752_10155112916836228_2359464448102373417_o17492906_10155112915066228_55131348551946455_o17546655_10155112915086228_263030007822065718_o17504406_10155112916521228_6310307590855510158_oみなさんこんにちは。いかがおすごしでしょうか?

すっかり忘れていました!3/26(日)に行われた、セビージャのペーニャ・カルボネリージョ公演の写真をアップし忘れていました!もう1ヶ月前にもなってしまうんですね・・・。あの公演の後実は突き指をしてしばらくパソコン片手打ちだったり、その後リスボンに旅行してたり(この写真もアップしてません・・・笑)、クルシージョの時間割作成、日本との連絡・・・etc あっという間に時間が経ってしまいました。今週末も明日からレブリーハに行くので、今のうちにアップしないと!別に義務ではないですが(笑)アントニオがとても素敵な写真を撮ってくれたので、せっかくですからご紹介させて頂きますね。

 

ペーニャ・カルボネリージョについては以前ブログにしましたので、お読みでない方はこちらもどうぞ→http://www.layunko-flamenco.com/JA/2017/03/¨la-yunko¨-baila-en-la-pena-carbonerillosevilla-el-dia-26-de-marzo/

実は、このペーニャ公演の3日前の朝、起きたらなんだか右足首が痛くて・・・痛いなあと思いつつなんとなく1日を過ごしたその夜、なんと歩けなくなってしまいました。え?歩けないよ?とビックリして夜中に救急へ。レントゲンを撮ってもらったら骨には異常なしとのこと。診断は「アキレス腱の腱鞘炎」・・・・ガーン、3日後ペーニャ公演だよ、どうすんの。しかもアキレス腱の腱鞘炎なんてあるの?手首の腱鞘炎ってのは聞いたことあるけど・・・。お医者さんには安静にしなさい、と言われて「3日後踊りの仕事が入っているんですけど・・・」と言うと、お医者さん無言・・・。ガーン、ガーン。

家に帰って「アキレス腱の腱鞘炎」というのをネットで調べてみました。結構あるみたい。やはりダンサーやスポーツ選手に多いとのこと。それにしてもなぜ・・・サパテアードのし過ぎ???それとも朝起きた時に痛かったから寝ている間に何かしていたのか?そういえば、夫曰く、本番数日前になると私はいつも寝ながら足をバタバタ動かしているらしい。(夢の中で踊っているのか?)今でこそ笑えますが、あの時は笑えなかったなあ・・・・

結局救急の先生からは整形外科医に診てもらいなさい、と言われたけど(アンダルシア・たらい回しの術)、救急に行ったのが木曜の夜、金曜というのは皆午前中で仕事を切り上げるお医者さんがほとんどで、予約は全部埋まっている・・・どうしようもなく、マッサージの先生の所へ。マッサージの先生曰く、ふくらはぎの筋肉に疲労がたまっているとのこと。おそらくその疲労をカバーするためにアキレス腱を痛めてしまったらしい。なるほどねー身体は全部繋がっているんだね。アキレス腱の腱鞘炎って言っても、問題はアキレス腱のみにあるわけではない。という訳でふくらはぎのマッサージを重点的にしてもらい、やはりその後も安静に、とのことでした。しかし「安静に」と言われてもそれが金曜、その翌々日には踊らなくてはならない。全然足が動かないのに。どうしよう。公演キャンセルするなら今連絡しないと・・・

一縷の望みは「雨」でした。先のブログでも書きましたが、ペーニャ・カルボネリージョはペーニャ会長さんのご自宅の中庭が会場になっています。そう、屋外。ということは雨が降れば延期。幸い(?)週間天気予報ではペーニャ公演の日曜はセビージャ雨!!!!その前日の土曜も次の日の月曜も雨・雨・雨!!!ということは、ちょっと予報がずれても日曜は絶対雨!!!恵みの雨!!!雨よ降れーーーーー!!!お願いだからこの足で踊らなくて済むようにしてくれーーー!!!

公演前日、土曜。セビージャ雨。予報でも明日は雨。こりゃ中止だな、と思って「明日は中止だよね?」とギタリストに電話で聞いてみる。「多分中止だと思うけど、最終連絡は当日会長さんからあるから」とのこと。公演前日もじーっと家にこもったまま雨乞いを続ける私。(っていうか、すでに雨が降っていたので雨が止まない雨乞いね。)

公演当日、日曜の朝9:00。ザーザー降り!!!やったー!!!天気予報を見ても、今日は1日雨。ペーニャ公演は15:00からだけど、何時だろうと今日は1日セビージャ雨になっている。こりゃ中止だね。1時間待って朝10:00にギタリストに電話してみる。「今日は中止だよね?」すると・・・「いや、雨でもやるって。車庫の中で出来るからって。車庫だったら屋根あるし。」えええええ、車庫の中ですか???なんでも、会長さんは何が何でもこの公演をやり遂げたいらしい。(私は延期してもらってもいいんだけど・・・・)という言葉をうっと飲みながら、こうなったら踊るしかないな、と腹をくくる。

ギタリストは「車庫だよ、車庫。屋根があったって床は濡れてるだろうし、ギターにも悪いし。君も踊りにくいだろうし、衣装もきっと汚れるよ。ちゃんとした衣装じゃなくて、ちょっときれいな練習着みたいなファルダとブラウスでいいよ。」

・・・・ちゃんとした衣装じゃなくていい?練習着みたいなファルダでいい?・・・

なぜかその言葉を聞いた時に、腹が立ちました。あれだけ踊らなくて済めばいいのに、って願っていたのに、でもその言葉を聞いてカチンときたのです。

私は踊る。車庫の中だろうが、雨だろうが、踊る。それは私の仕事で、私は踊り手なのだから。どんな場所で踊るにせよ、もしかしたらお客さんが数名かもしれないし、行って結局やっぱり中止なんて最悪の状況も考えられる。でも仕事で踊るのに、ちゃんとした衣装じゃなくていい?練習着みたいなファルダでいい?なんだそれは?私はプロだよ、衣装を着るよ。雨や泥で汚れたら洗えばいいじゃないか。それがどうした。

もちろんギタリストはそんなつもりで言ったのではなく、私のことを思って言ってくれたのかもしれない。でもいずれにせよ、その言葉を聞いた瞬間に俄然力がみなぎってきました。メラメラー。

踊ってやる。ちゃんとした衣装で。そう思って、そっと靴を履いてみました。そっと歩いてみました。そっとサパテアードのふりをしてみました。

できる。絶対できる。

それから数時間後、なんということでしょう、晴れたのです。晴れた。信じられない。雨が上がって跡形もなく晴れた。数日前からずっとセビージャ雨予報だったのに。その日の朝の予報でも1日ずっと雨のはずだったのに。晴れた。私がペーニャに着いた時は、会場となる中庭の床はまだ水たまりが残っていました。でも公演の前に、フアン・ベルヒージョさんの講習会が30分ほどあって、その間に乾いちゃったみたい。さすがアンダルシアの太陽。だから公演は車庫じゃなくて、当初の通り中庭で行われました。

公演の最初は寒かったなあ。ギタリストはマフラー巻いてるし。1曲目のタラントでは歯をカチカチならせながら踊りました。2曲目のアレグリアスは、シレンシオの時が寒かった・・・。汗をかいた身体に冷たい風がピューっと・・・。でもそれ以外は青空の下で踊れてとても幸せでした。セビージャの空。私の踊り。

公演後は同じ場所でペーニャ会員の皆さんとお昼ご飯。会長さん手作りのお料理をみんなで食べながら充実した日曜の午後を過ごせました。

でもその後家に帰ったら、なんと今度は雲行きが怪しくなり・・・・ザーッとまた雨・・・・その晩も雨・・・・。ということはまさにあのペーニャ公演の間だけなぜか晴れていたということ???信じられない。でも本当。奇跡とも言えるあの数時間。会長さんのフラメンコ愛(アフィシオン)が天にも通じたとしか思えない。

恐るべし、アフィシオン・・・

そして私のアキレス腱の腱鞘炎もすっかり治っています。踊っている時も全然痛くなかったし、その後も全く問題なし。あの公演からもうすぐ1ヶ月経つけど未だに信じられない。雨にしても、アキレス腱の腱鞘炎にしても。

やっぱりフラメンコってすごい。やっぱり何かがきっとあるんだろうな、フラメンコには。

写真:アントニオ・ペレス

2017年4月21日 セビージャにて。

Apr 7

17796786_10154875159924724_7418363419061386879_nみなさんおはようございます。お元気でお過ごしでしょうか?

久しぶりのブログ更新です。実は左手の中指を突き指をしていて、しばらくパソコン片手打ちでした。(笑)だいぶ良くなったのと、全く使わないと今度は動かなくなるよ(!)と言われ、リハビリがてら打ってます。マノ(手)はバイラオーラの命です。(笑)

さて、今日は、今はなき(?)セビージャのジントニック・バーの店主、ぺぺ〝エル・ムエルト〟の話。なぜか今朝起きてパッと思い出したので忘れないうちにブログにしておくことにしました。

昔、うちの近くに真夜中や夜更けになると男たちが集まる一角がありました。通り沿いの角っこで、ある一定の時間帯、でも日によって違うのですが、いる時にはいる。男たちが片手にグラスを持って集まっている。なんだろなー、ここは?お店の看板もないし。と夜中に歩きながら(別に夜遊びしているわけではないのですが、フラメンコの後は帰りが遅くなったりする笑)時々思っていました。

ある時、夫のアントニオと(その時はもしかしてまだ結婚していなかったかもしれない)一緒にその一角を通りかかったので、ここは何なの?と聞いてみました。何でも、ジントニックだけを売っているバルだそう。そしてそのジントニックがものすごく美味しいらしい。あーなるほど、あのグラスはジントニックで、みんなジントニック飲んでたんだ。それにしても、男ばっかりだよね?と聞くと、あの店は女性は入らないのが暗黙の了解だそう。

「入ってみる?」と言われ、えー、私は入れないんじゃないの?と聞いたら「男性同伴だったら大丈夫」とのことなので、じゃ、入っちゃおう!何年前だったかなあ、初めて入りました。とても小さなカウンターバルで、そこでジントニックを作っていたのがぺぺ〝エル・ムエルト〟でした。〝エル・ムエルト〟というのは実はお客さんがこっそりつけたあだ名らしく、〝死人〟という意味だそうです。ひっどいですね。なんでも色が白くて死人みたいだから、だそうですが・・・私が見た限りそこまで白くはなかったように思えます。確かにちょっと色白くらいかな、って程度。(あれが死人だったら、美白に命をかけている日本女子はもっと死んでる・・・笑)まあ、それは置いておいて、私はこっそり存在感を隠しながら、ぺぺ〝エル・ムエルト〟を観察してみました。彼はとにかく無愛想でした。ジントニックしか作らないので、注文にしたってお客さんとの会話はかなり限られているといえばそうなのですが、ほとんど無言で無表情のまま注文を受け、黙々とジントニックを作り続けていました。年齢はあの当時で70歳くらい、背が高く背筋が伸び、痩せていました。

ぺぺ〝エル・ムエルト〟のジントニックは美味しかったです。でも正直、私はそれまでの人生の中でジントニックをほとんど飲んだことがなかったので、それがどのくらい美味しいのかはよく分かりません。でも美味しかったです。アントニオと二人で飲んでいる間にもお客さんがどんどんやって来ました。もちろん小さいバルの中には入りきれないので、お客さん(男たち)は通りまではみ出ています。その人だかりを私はこれまで時々見かけたのでした。

タパ(小皿料理)もありません。だからみんなジントニックを飲んでさっさと帰って行く。回転が早いといえば早いのですが、お客さんが多いので注文してから時間がかかります。正確に言うとお客さんが多いのもそうですが、グラスの数が限られているんだそうです。だから注文しても、グラスが全部出ている時は他のお客さんが飲み終わり、それを洗ってからジントニックを作るまで待っていなければならない・・・。そんな不思議なシステムが通用するのは、ここセビージャだからか、それともジントニックの旨さだからか???

バルの開店時間も決まっていません。開店日も決まっていないのです。要するにぺぺ〝エル・ムエルト〟がバルを開けた日、時間が唯一彼のジントニックを飲める時なのです。開いているかもしれないし、開いていないかもしれない。行ってみないと分からない。

・・・ポイントはそこなんじゃないかな、彼のそういう「生き様」(この言葉はあまり好きじゃないけど)がジントニックの味に表れているんじゃないか。ただ美味しいジントニック、ということではないんだ。材料がいいとか配分がいいとかタイミングがいいとかつくり方にコツがあるとか、そういうことではないんだ。「生き様」がジントニックの味に関わるはずがないんだけど、関わるんだと私は思う・・・・きっと。

あれからそのジントニック・バーはずっと開いていない。もしかして私が通りかかっている時にたまたま閉まっているだけなのかもしれないけど、多分ずっと閉まったままだと思う。夫は、「もう年だから」と言っていた。確かにあの時で70歳近くなのだから、夜中立ちっぱなしで一人でジントニックを作り続けるのは大変なのかもしれない。あるいは別に大変じゃないけど、もう飽きたのかもしれない。

それはそうと、ぺぺ〝エル・ムエルト〟の趣味は古新聞収集だったそうです。1970年代くらいからの新聞を毎日コレクションしていて、それがそのバルの倉庫に保管されているらしい。だから、◯年◯月◯日に何が起きたか知りたければ、そこに行けば全部分かったんだそう。

もちろん、そんなのネットで調べれば分かるじゃん、ということなんだろうけど。それに今じゃセビージャでは、安いアルコールを扱った安いチェーン店が増えているから、そういう場所に慣れている人には、ぺぺ〝エル・ムエルト〟の存在自体、理解されないのかもしれない。でもいいの、そういうバルがセビージャにあったの。

そう、「あった」。過去形。もうあのバルが開かれることはないのかもしれない。ジントニックの本当の味なんて分からない私だけど、今、ぺぺ〝エル・ムエルト〟は自分で作ったジントニックを飲みながら新聞を読んでるのかも、なんて想像してみました。

(写真:ネット上で見つけました。)

2017年4月7日 セビージャにて。

Mar 22

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

3/26(日)ペーニャ・カルボネリージョ(セビージャ)で踊ることになりました。

2017.3.26(日)15:00 開演 ペーニャ・カルボネリージョ(Calle Torrijiano 25, Sevilla)入場無料。

Baile Cante Guitarra
  • 萩原淳子
  • インマ・リベーロ
  • フアン・カンタローテ
  • アントニオ・ガメス

2月末のペーニャ・トーレス・マカレナでの公演を観に来て下さった、ペーニャ・カルボネリージョの会長さんが自分のペーニャでも踊って欲しいと呼んで下さいました。とても嬉しいです。このペーニャでのバイレ(舞踊)公演のギタリストはアントニオ・ガメスが担当しているということで、ギターはガメス。ガメスとは10年以上前に共演したきりずっと共演していませんでしたので、久しぶりです。カンテ(歌)はインマ・リベーロとフアン・カンタローテ。このお二人はオシドリ夫婦の歌い手で、5年前の私の初のソロ公演「魚の選び方を知った時」で共演して下さいました。

その時の動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=-Obdb3jwxD4

あ、そう、ペーニャ、という言葉ですが、「愛好会」という意味です。私のブログでペーニャといういう時はペーニャ・フラメンカ(フラメンコ愛好会)の略。一般的にペーニャというのは、そこでアーティストを呼んでフラメンコ公演を楽しんだり、もしくは会員だけが集まって自分たちで歌ったり弾いたり踊ったり内輪の会合を楽しんだりするため、会員からの会費で拠点となるペーニャ会場の家賃や光熱費、アーティストへの出演料をまかなっていてます。

ところがこのカルボネリージョの会長さんはご自宅のパティオ(中庭)をペーニャにしてしまった。つまり家賃ゼロ。(笑)アンダルシアの家では大体このパティオというのがあり、そこで洗濯物を干したり、植物を植えたり、食事をしたりします。恐らくカルボネリージョの会長さんも普段はそのような使い方をされていると思うのですが、月1回のフラメンコの会の時にはその中庭に舞台の板を敷き、客席用の椅子を並べてペーニャ会場に早変わりさせるというわけです。しかも、フラメンコの日はパティオにつながった会場さんのご自宅の台所も開放され、会員はめいめい勝手に台所に入り、冷蔵庫から飲み物を出したり。その日に出されるパエージャなんかも会長さんの手作りです。(笑)

すごいな、この形式。スペインは数年前からの経済危機の影響で実はペーニャがどんどん少なくなっています。会費を払えなくなった会員がペーニャを去り、会員が少なくなれば当然会費も少ないわけで、ペーニャを維持できなくなります。そんな昨今、こんな形でペーニャを開いてしまった会長さん。そこに集まる会員。会費を払うだけではなく、みんな一品持ち寄りで会を盛り上げているのです。これぞアフィシオン、フラメンコへの愛。何度かそこで開催されたカンテのコンサートに行ったことがありますが、決して広いとは言えないその中庭、いや、ペーニャ会場に会員の皆さんのたくさんの愛情があふれていました。素晴らしい場所です。

ところで、あの会場でどのくらいの踊りのスペースがあるのかなあ?会長さんにふざけて「バタ・デ・コーラでは踊れないですよねえ」と言ったら、真面目に取られて「うちのペーニャは本当に狭いから・・・」と言われたので、「ははは、冗談ですよ、知ってます。あ、でもマントンだったら大丈夫ですよね、天井がないから。(笑)」と言ったら大笑いされていました。いやいや、マントンも難しいです。確かに天井はないのですが(中庭だから)、お客さんとの距離が近すぎて無理でしょう。お客さんをマントンでなぎ倒して踊ることになってしまいます。(笑)さて、何を踊ろうかなあ?

17203074_10212268543938347_3929866230812928453_nちなみにこの公演の前に13:30からフラメンコ学者のフアン・ベルギージョさんによる講習会があるそうです。(入場無料)それが30分くらい。そしてその後14:00〜15:00の時間帯で、同じ場所で皆さんお食事をされるそうです。(ペーニャ会員でない人は確か5ユーロ)その後私たちの公演が始まるとのことですので、ご興味がある方は講習会、お食事、フラメンコと続けられてもいいかもしれません。(もちろん公演だけでも大丈夫です。公演自体は入場無料)

それにしてもこの講習会のタイトルは「〝私はこの土地のものではない〟フラメンコにおける外国人」。なんでしょうね、この後に踊る私。私も外国人ですが、なにか???(笑)

2017年3月21日 セビージャにて。

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