Dec 3

CURSILLO CARTEL 2018みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

2/4(日)開講「第13回大阪クルシージョ」のお申込みが本日13:00より開始致しました早々にたくさんのお申込みを頂きありがとうございます!現段階でお申し込み下さった皆様には全員ご返信しております。お申し込みされた方で、万が一こちらからのメールが届いていない場合はosakacursillo@gmail.com までご連絡下さいませ。

クルシージョ詳細はこちらクリック→OSAKACURSILLO.VOL13

クラス空き状況(12/3現在)

  • 根源からコンパス・・・空き2名
  • ブレリア振付・・・・・空き2名
  • マントン・テクニカ基礎・・・空き4名
  • バタ・デ・コーラ・テクニカ基礎・・・空き4名

※今後の空き状況は随時 こちら「クルシージョ」 にてご確認下さい。

お問い合わせ・お申し込み先:osakacursillo@gmail.com(ハギワラ)

なお、2/5(月)大阪での個人レッスン受付は定員に達したため終了致しました。お申し込み下さいました皆様には後日詳細をご連絡いたします。ありがとうございました!

  • 2/3(土)開講「第13回福岡クルシージョ」

お申込みは明日12/4(月)20:00より開始!

お問い合わせ・お申し込み:fukuokacursillo@gmail.com(ウラベ)まで

  • 1/4〜2/18開講「第22回少人数制クルシージョ」(東京)はお申し込み受付中!

お問い合わせ・お申し込み:layunko@gmail.comまで
上記クルシージョ詳細はこちら「クルシージョ」 にてご確認下さい。

では本日は取り急ぎのご連絡でした。

またお会いしましょう!

2017年12月3日 セビージャにて。

Dec 2

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

あっという間に12月になってしまいました。昨日から10日間、夫(写真家)がイランに撮影旅行に行ってしまったのでだらりとした日々が始まっています。(笑)そんなわけでブログもゆっくり更新。

11月は色々なクラスを受講しました。ルイス・ペーニャ、フアナ・アマジャ、マノロ・マリン。3クラスも受講するのは留学当初以来かなあ。いや、フンダシオン(クリスティーナ・ヘレン財団フラメンコ芸術学校)に行っていた10年前もそのくらい受講していたか?どちらにしてもかなり久しぶり。身体は当然疲れるし、頭もパンパン、消化しきれないーと思うのはやっぱり年月が経っているからでしょうかね。(笑)というわけで、今日やっと落ちてついてクラスを振り返ってみようと思います。

  • ルイス・ペーニャのクラス(ブレリア)

ルイス・ペーニャ月水金20−21以前にもセビージャで数回クラスを受講したことがあったのですが、その時は生徒が多くてルイスの動きも見えないし、正直なんだかよく分からなかった。あと、ブレリアに関しては長らくアナ・マリア・ロペスからヘレスのそれを学んでいたので、ルイス式のブレリアに慣れるのに苦労した。しかも全然見えなかったからね。その後日本に行って、戻ってきて先月、今月とクラスを受けてみた。と言っても月水金の週3日だけだからまるまる2ヶ月ではないけど、まあ2ヶ月目。そしたら今度は生徒が少なくて、ある意味とても贅沢なクラスではあります。(ルイスはお昼間にも別のスタジオで教えているので、生徒が割れているのかも?)

何を学んだか・・・学んでいるんだが言葉にできない・・・言葉にできないということは、思考が定まっていないということでもある。

彼なりの独特の美学(それは視覚的な問題だけでなく、聴覚でもある)に非常に共感できる瞬間がクラスの中で多々ある。それを見逃してしまうと、ルイスが教えようとしている核心がすり抜けてしまう。しかしそれは、いともたやすく見逃しがちでもある。ここは重要な所で、どの先生でもそうだけれど、先生が説明しない部分に実は重要なことが潜んでいる。なぜ説明しないのか、は先生にもよる。説明できなかったり、先生のエゴにより説明してくれなかったり、あるいはあえて説明しない方がいいと判断して説明しなかったり・・・etc。幸いルイスの場合は割と説明してくれる方だと私は思う。でもその説明というのは、手足の動かし方とかそういう技術的な問題というよりも、なぜそれがアルテなのか、という観点からの説明。でもその説明を聞いたから分かったと思ったら大間違いだ。そこからさらに自分自身で理解を深めていく必要がある。もちろんその前の段階で、その説明を受け取る側がアルテを理解していなければ、ルイスの説明は宙に浮いてしまうけど。

クラスを受ける側の受け皿というのも重要。受ける側として自分をもっと育てないと。クラスに行けさえすれば先生に育ててもらえる、と思うんじゃなく。

  • フアナ・アマジャのクラス(ブレリア、タンゴ)

スクリーンショット 2017-12-02 0.37.06実はスペインに行く前に、私はフアナ・アマジャに習いたいなって思っていたんです。日本にいた時にビデオで見たフアナ・アマジャのソレアの踊り(以下Youtube参照)の印象が強烈で、セビージャに行ったらこんな踊り手のレッスンを受けられるんだ!って密かにドキドキしていた。大学生の頃。でも当時所属していた大学のフラメンコサークルの先輩達にそれを言ったら、「えー萩原さんがフアナ・アマジャに習うのー!」大笑いされてしまって・・・実は内心傷ついた記憶もあったり・・・。(今では笑えますけど。)

当時見たそのフアナ・アマジャのソレア(ビデオが擦り切れる程見た。)→https://www.youtube.com/watch?v=AjgwL1ZjSxk

ついでに、今年のフアナ・アマジャのソレア→https://www.youtube.com/watch?v=GUPZhUv6ErE

まあそれは余談ですが、実際に習ってみると私の中でのフアナのイメージが随分変わりました。フアナ・アマジャといえば超高速弾丸サパテアードで有名。もちろんフアナが自分で踊る時とクラスで教える時とではスピードが全然違うのだけど、あのパソをあのパソの匂いがするように音を出すには、実は音がない「間」の部分が重要なんだと私は思う。実際フアナの足音にはその「間」がある。でも耳で聞こえるのは音が出ている部分だから、その「間」を感じられないと、パソは同じでも全く異なったセンティードになってしまう。クラスでフアナはそれを何度も注意するけど、クラス全体の音はあまり変わらない。

日本では「走る」という表現を使いますが、本来のテンポより早くなること。あえて早くしているのではなく、コントロールが効かなくて早くなってしまっている状態。サパテアードの技術が足りない人はもちろん、それぞれの音をきちんと出す必要がある。でもある程度技術があってパソもそれなりに取れる人、実はこのレベル層がある意味危険度が高い。人によっては(場合によってはかなりのパーセンテージで)自分はできている、と思っている。ゆえに音を出すことばかりに気を取られて、音のないその「間」に気づかない。そうなると技術レベルの高さではなく、その違いに気づけないという「耳」の問題。耳が遠いという聴力に問題があるのではなく、フラメンコの音を聴き分ける「耳」が養われていない・・・。

それはフアナ・アマジャのクラスに限らない。長年セビージャでクラスを受けていて、常にクラス全体がそういう状況という場合が結構多いように思う。要するに生徒の質の問題。でもスペイン人のプロ(タブラオとかで踊っている人、例えば)がクラスに何人かいるからクラスの質がいいということでもない。最終的には「耳」の問題。だからもしそういうクラスに自分が入ってしまっている時は、その音に慣れないよう注意しなくては。そうでないと、自分の耳が聴き分けた先生のセンティードやアクセント、間というのが侵食されてしまう。だからみんなでやる時にはたとえみんなの中に混じっていても、ものすごく脳みそを使って、どこをどのようにすれば良いのかを忘れないよう頭に叩き込む。そしてフアナが一人でやってくれる時の音に全神経を集中させる。フアナがチラッと見せた動き、ほんのすこしの言葉も絶対に見逃さず、聞き逃さず、忘れないように。

ちなみに、クラス時に録音や録画をする人も多いけど(フアナのクラスは一部録画OK)、私はクラス時には機械に頼らないようにしている。クラスはクラスで集中した方がいいというのが私の個人的な考え。録音や録画をしたければ、一人になった時に、クラスで学んだことを総動員して自主練習する時にすれば良い。ICレコーダーや携帯はなくしたり盗まれたら終わりだから。そこまでなくても、録音したつもりが、録音されてなかった!なんて経験がある方、多いんじゃないんでしょうか?(笑)

フアナのブラッソ(腕)やマノ(手)の使い方も独特。エスクエラ・セビジャーナ(セビージャ派)の使い方を初心者のうちから叩き込まれている私にはとても新鮮。フアナのスタイルは叩き込んで下さった先生方とは真逆の発想。でもスタイルは異なっても、そこにフラメンコがぎっしり詰まっている。フアナの音もそうだけど、私はフアナのマルカール(マルカへ)がすごく好きだ。マルカール(マルカへ)とはフラメンコのリズムであるコンパスを刻むこと。そのシンプルな動きでリズムを刻むフアナの踊りは、やはりシンプル、そしてシンプルだからこそ濃い。フラメンコが。個人的にはパソよりもそっちをもっと教えてほしいと思う。フアナの踊りを見ていても、ああもうちょっとマルカール(マルカへ)が続けばいいのになあ、すぐにサパテアードにするのはもったいないって思っちゃう。(個人的な好みの問題だと思いますが)

フアナ・アマジャはヒターナ(ジプシーの女性)。生粋のヒターナの血が流れている踊り。フアナの踊りが好きで、フアナみたいに踊りたくて習っている人世界中にたくさんいるだろう。気持ちはすごくよく分かる。でもフアナはフアナでしかない。彼女を真似することはできない。もし真似できたとしても、3番煎じか4番煎じでしかない。

ちなみにルイス・ペーニャのクラスでも同じことを感じる。ルイスの教えをそのままに、それは素晴らしいことでもあるけど、ルイス・ペーニャ「みたいな」踊りになってしまってはいけない。

ではどうするのか。

だからここでも受ける側の準備が必要だ。誰に習っても自分の踊りにすること、それができる確固たる精神と内面の純粋さ。

ヒターナの踊りはヒターナだからできる。ヒターナでない人間がそれを真似することはできない。真似できていると思っているのは本人だけで、はたから見れば滑稽以外何者でもない。

フアナ・アマジャは一人。

私も一人。

あなたも一人。

  • マノロ・マリンのクラス(タンゴ・デ・トゥリアーナ)

23435043_1462609747109899_8341015517460759777_nマノロ・マリンを知らない人もいらっしゃるかな・・・。フラメンコを教える人は世の中にたくさんいるけれど、マノロはその中でも偉大。マノロ・マリンの元から現代活躍するたくさんの踊り手が飛び立った。マエストロ中のマエストロ。そのマノロ・マリンの4日間のみのクラス。中上級はソレア&ブレリアで、初級がこのタンゴ・デ・トゥリアーナ。トゥリアーナの主であるマノロが教えて下さる、タンゴ・デ・トゥリアーナ(トゥリアーナのタンゴ)を是非学びたい!と思って申し込みました。(私にとってレベルはあまり関係なく、自分が習いたいものを習っています。)

マノロの弟子、つまり現在、教師や踊り手として活躍しているスペイン人アーティストも何人か受講していました。もちろん彼らも素晴らしい先生で、素晴らしい踊り手なのでしょうが、いやー、やはりマノロが素晴らしかった、私にとっては。現代風のなんでも誇張する踊り、それは一見見栄えがしてかっこいいのかもしれないけど、私は全然興味を覚えない。マノロのようにシンプルでありながら、だからこそ味のある踊りがいいんです。15年くらい前に習った、マティルデ・コラルのタンゴのクラスでも同じようなことを思ったなあ。一瞬同じ時代のトゥリアーナにタイムスリップしたような錯覚を覚えた珠玉の時間。

昔のトゥリアーナのタンゴ(Rito y Geografía del Canteの一部)→https://www.youtube.com/watch?v=bwc_pzvP3G4

毎日ワクワクしたクラスだったけど、特に最終日に素晴らしいことが起こりました。いつも後ろの列いる私をマノロ先生は前列に引っ張り出して下さり、私とパレハで踊って下さったのです、そのタンゴ・デ・トゥリアーナを!!!最初はびっくりしたけど、マノロ先生が「これがトゥリアーナのタンゴだよ」と一言おっしゃって下さり、ああああ、そうだ、こうやって昔トゥリアーナではタンゴを踊ってたんだって、もちろん私はその時代を知らない。それはビデオでしか見たことないけど、きっとそうなんだ。マティルデがトゥリアーナのタンゴがなぜああいう動きなのかというのを教えて下さったことを思い出し、緊張しつつ、噛み締めながら踊りました。

振付だけ見れば簡単かもしれない。技術的には難しくない。でもフラメンコってそういうことではないんだ。人によっては好きな踊り手の動画を見ただけで振付をとって踊ってしまう人もいるだろう。でもそういうことではないんだ。そうやって振付だけをとって踊っている人は、そうね、確かに器用で上手なのかもしれない。でも踊りに匂いがしない。私からすると全く興味を覚えない。

トゥリアーナのタンゴですっ!!!って鼻息荒くして踊る人もいる。タンゴ自体はそれらしく上手に踊れても、トゥリアーナもグラナダのタンゴも区別がつかないで踊っている人もいる。いろいろな人がいるけど、やはり重要なのは「Vivencia(ビベンシア)」なのではないでしょうか。つまり、生きること。その時代、その場所、その人達と生きること、人生を共有すること。その「Vivencia」のある踊り手とない踊り手では雲泥の差。もちろん「Vivencia」のある人が教えるのと、そうでないのだって月とスッポン。その「Vivencia」がないから誇張するしかない(つまり自然には踊れないから)、その「Vivencia」がないからその踊りのルーツが分からない、ルーツを知らない。その「Vivencia」がないから踊りも教えも他人の物マネ、受け売りで形骸化してしまう。

ルイス・ペーニャのクラスに時々モロンの男の子が遊びに来る。踊り手ハイロ・バルールの弟さんなんだけど、彼が歌って踊るブレリアはまさに「Vivencia」の塊。あれは習ったり学んで練習したものではない。「Vivencia」とはそういうもの。

じゃあ、そういう血筋に、そういう環境に生まれ育っていない私はどうすれば良いのか。

私は私なりのできるだけの「Vivencia」を探す。もちろんそうしたところで本当の「Vivencia」を持っている人には届かない。でもそれでもいいのだ、だって仕方ない。もともと「違う」のだから。それを同じようにしようと見せかけるからおかしなことになるのだ。それが無理だと諦めて本質と対峙しないからフラメンコでなくなるのだ。そもそも、そういう人達に届かないから自分という人間が劣っているわけではない。もちろんそういう人達と競争しているわけでも、比較するわけでもない。

私は私。私なりの「Afición(アフィシオン)」で生きてゆく。

フラメンコそのものを愛し感じる心。神髄を探求し続け、見極める心の眼と耳。

2017年12月2日 セビージャにて。

Nov 26
映画「LA CHANA」を観ました。
La Yunko | ブログ, 新着情報 | 11 26th, 2017| Comments Off

foto_2552_cartelみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

先週の木曜、フラメンコ舞踊家「La Chana(ラ・チャナ)」のドキュメンタリー映画、「LA CHANA」をセビージャの映画館で観ました。涙がつーっと落ちました。

チャナの踊りを初めて見たのは、20年くらい前、イベリアさんで販売していたビデオででした。まだフラメンコ初心者だった頃で、なんだ!この足は!!!!!ってそのサパテアードの技術にびっくり仰天したのを覚えています。(あのビデオはまだ日本の家にあるのかなあ、もうカビが生えちゃってるかも・・・)それから時を経て、数年前、セビージャの劇場でチャナの踊りを観ました。ビエナルでのロシオ・モリーナの公演にゲスト出演したチャナ。舞台上の椅子に座ったチャナ。「私踊れるかしら・・・」って言葉を発していたチャナが、椅子に座ったまま、ギターなしでソレア・ポル・ブレリアを踊りました。凄まじかった。恐ろしい程にフラメンコだった。鳥肌が立ち、涙が出てきました。それはただサパテアードがすごいなんてレベルではなかった。音が、動きが、存在自体そのものがフラメンコでした。

そのチャナのドキュメンタリー映画。セビージャでは先々週の金曜と先週の木曜の2回だけの上映。先々週はチャナがセビージャの映画館にいらしたそうです。その日は私はヘレスにいたのでチャナに会えなかった・・・。

彼女のアーティストとしての活躍はさることながら、一人の人間としての側面も映されていました。ドキュメンタリー映画といっても、チャナの全てを表しているわけでもないでしょうし、映画にできない部分こそ彼女の真実なのかもしれない、とも想像します。それでも映画の中で捉えられているチャナの人間性というのかな、一人の人間としてのあり方、考え方、一言一言に感動しました。

だから、あの踊りになるんだ。

映画をご覧になっていない方のために内容の詳細はブログにしませんが、チャナの素晴らしさを通して、フラメンコの素晴らしさ、人が生きていくことの素晴らしさを改めて実感することができた。フラメンコが好きな人は絶対この映画好きになると思う。そしてフラメンコを知らない人にも是非観てほしい。

・・・・って、ここまでブログにしたけど、うーん、、、、全然伝わらないなあ。

もう、これは日本で公開されるしかないですね。百「文」は一見に如かず。(笑)

Youtubeに公開されている映画のあらすじはこちら

https://www.youtube.com/watch?v=MPgocPh3we0

2017年11月25日 セビージャにて。

Nov 15

スクリーンショット 2017-11-13 10.52.23みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

先週水曜〜金曜まで行っていたバダホスの写真をアップします。バダホスはアンダルシア地方の北西、エクストレマドゥーラ(Extremadura)地方にある町です。地図で見るとポルトガルの国境近く。フラメンコはアンダルシア地方が発祥だと言われ、フラメンコ=(イコール)アンダルシアのイメージが強いですが、エクストレマドゥーラ地方のフラメンコも実は素晴らしい。しかしセビージャに住む私でもエクストレマドゥーラ地方のアーティストによる彼らの土地の歌を生で聴く機会はあまりなく、CDやYoutubeで音源を探しています。

昔のエクストレマドゥーラ地方の歌や歴史を知るにはこちら→Rito y Geografía Extremadura y Portual 「フラメンコの儀礼と地理 カンテ編 エクストレマドゥーラとポルトガル」

バダホスはポルトガルの国境に接しているため、歴史的にポルトガルのヒターノ(ジプシー)達がよく出入りしていたそうです。市場の行商人、特に家畜の売買を手がけるヒターノ達が持っていた歌というのが、このエクストレマドゥーラ地方のフラメンコの歌に多大な影響を及ぼしました。中でも有名なのがタンゴ、そしてハレオと呼ばれるこの地方独特のブレリア。それぞれ、タンゴ・エクストレメーニョ、ハレオ・エクストレメーニョと呼ばれることもあります。(エクストレメーニョとは、エクストレマドゥーラ地方のという意味)上記の動画の中では1973年当時、エクストレマドゥーラ地方のヒターノ達の多くがくじ売り、靴磨き、トラックの運転手、春になれば海岸地方のホテルなどに出稼ぎに行っていたそうです。アンダルシア地方同様に経済的に弱いエクストレマドゥーラ地方。そのような厳しい生活の中で、彼らの持つハレオやタンゴのカンテが労働の苦しみを和らげてくれていたのでした。

スクリーンショット 2017-11-13 13.39.33ヒターノの名字もアンダルシアではあまり聞かない、Saavedra, Salazar, Suarezなど。逆にアンダルシアのヒターノに多い名字、例えばCarrasco,Montoya,Vargasなどはエクストレマドゥーラ地方ではほとんど聞かれないとのことです。フラメンコのアーティストで有名なのは、上記の動画には録画されていませんが、まず歌い手のPorrina de Badajoz(ポリーナ・デ・バダホス。1924−1977)。彼の銅像(写真)が現在、バダホスの街の中心にあります。
ポリーナ・デ・バダホス ファンダンゴ
ポリーナ・デ・バダホス タンゴ

他の歌い手では、ポリーナの甥にラモン・エル・ポルトゲス(Ramón el Portuguez)とグアディアーナ(Guadiana)。そしてフアン・カンテーロ(Juan Cantero)、インディオ・ヒータノ(Indio Gitano)、ラ・マレル(La Marelu)など。
かなり昔のものになりますが、彼らが集結している動画はこちら。ちなみにこの動画で弾いている髪の毛もじゃもじゃのギタリストはフアン・サラサール(Juan Salazar)はポリーナの息子。

Jovenes Flamencos de Extremadura

トニ・ガトリフの映画「Vengo」にも出演したラ・カイータ(La Kaita)も有名な現代のエクストレマドゥーラ地方の歌い手。
映画「Vengo(ベンゴ)」で歌う ラ・カイータ
同じ監督の別の映画「Latcho Dorm」でも歌っているようです。
映画「Latcho Dorm」で歌う ラ・カイータ

そしてカイータと共に有名な現代の歌い手、アレハンドロ・ベガ(Alejandro Vega)。さらには踊り手のエル・ペレグリーノ(El Peregrino)。

彼らをはじめとするエクストレマドゥーラ地方のアーティストがこぞって出演した公演の映像はこちら。全公演1時間、通して観られます!→「DE TANGOS Y JALEOS, RAZA FLAMENCA, Extremadura」公演

23467490_10155836687591228_2313375977371027202_o23551273_10155836686381228_5186480512016230997_oアンダルシアのフラメンコアーティストに比べるとあまり有名ではないかもしれないけれど、素晴らしいアーティスト達を生み出した街、バダホス。今まで一度も行ったことがなくて、私の中のイメージは前述の「Rito y Geografia」の映像で止まっていた・・・セビージャの人達に聞いても「バダホス?そんな所に行ってどうすんの?」みたいな反応だったので・・・(すみません、バダホスの皆さん・・・)。でも実際バダホスに行ってみたら、アンダルシアの街とそんなに変わりない。セビージャよりは小さく落ち着いている。数年ぶりに訪れた夫も「ずいぶん変わって綺麗になったなー」と驚いていました。

23456301_10155836688066228_3681692503545959984_o23551257_10155836670476228_5946751101936012093_o興味深かったのは、街の中心のすぐ近くにヒターノの居住区がある。そしてその居住区の中でも歴史的に有名なのが「Plaza Alta(プラサ・アルタ、アルタ広場)」という中心地から坂を上りきった所にある広場。バダホスのフラメンコの歴史の中で、このアルタ広場にてフラメンコが生まれ、育まれた彼らの揺りかご。昔はこの地区一帯では麻薬、売春などが頻繁にあり一般スペイン人は怖くて近づけなかったとのこと。それを「一掃」するためバダホス市役所は街の中心から離れた場所に土地を買い取り、ヒターノ達を強制退去させようとしました。時は1980年代。ところがバダホスのヒターノ達は「一般スペイン人が自分の好きな所に住む権利を持っているのに、なぜ我々ヒターノはその権利を持てないのか!」と大規模なデモをおこしたそうです。この抗議に行政側が敗北し、彼らはアルタ広場に住む権利を勝ち取ったとか。現在ではこのアルタ広場はかなり開発され、とても素敵な広場になっています。(写真)夏には屋外のフラメンコ公演やコンサートなども行われるそう。観光客ももちろんいます。

以上の話は、実際にアルタ広場に住むスペイン人女性から伺いいました。現在ではヒターノだけでなく、スペイン人も住んでいるとのことですが、当初はほとんどヒターノばかりで、街の下の方(中心地)からお友達が遊びに来る時は、ヒターノ居住区を怖がるお友達のために、彼女が街の下までお迎え、お見送りしていたとか。住み始めた当初はヒターノ達にスパイか警察かと勘違いされたらしく、車の窓ガラスを壊されたりしたそう。彼女は直接ヒターノ達の所に行って、自分はただのハモン(生ハム)売りだ!って証言して、それ以来普通に接してもらえるようになったとのことです。
23456487_10155836669951228_5943507509684607251_o23467150_10155836670161228_14758012915285800_o23415643_10155836669836228_4211533951807502363_o確かに近づいてはいけないと言われる場所もあるそうですが(セビージャにもあります)、私もこのアルタ広場に行くのにあたり、ヒターノの居住区を通過してきました。そこで知り合ったのが清掃員のベレンさん。彼女は昔セビージャでマティルデ・コラルに習っていたそう。道端で急に踊り出してくれました。

行政での職を失ったベレンさんは午前中は清掃員、午後は年配の方々にフラメンコを教えているそうです。そしてバダホスのヒターノ状況にとても詳しいとのこと。いろいろなお話をして下さいました。残念ながら私たちが滞在していた日にはヒターノ達のフラメンコの集いがないらしく、現地のフラメンコを聴くことができなかった・・・

ちなみに、もう少し気軽にバダホスでフラメンコを楽しみたい場合は、「Meson Monsara」というバルに行ってみるといいよ、とのこと。毎週土曜のお昼にタブラオライブが開催されるそうです。現地の若手アーティストのライブや、先述の有名なアーティストも出演、またフィエスタが開催されることもあるそう。

Meson Mansara でのライブの様子はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=slmJkHFohYY
Meson Monsara のライブ情報はFBにアップされているとのこと→https://www.facebook.com/mesonmonsara/

23511439_10155836670666228_4075816729475892634_o私たちが滞在していたのは水・木・金だったので、Meson Monsaraでのライブにも行けなくて残念。セビージャからバダホスまでは行きにくいのですが(電車で5時間、バスで3時間、しかも乗り換えあり!)、いいフラメンコが聴けるならまた行ってみたいなあ。本当は現地のヒターノ達のフィエスタとかで彼らの歌を聴けるといいんだけど。。。

いつか聴けるかなあ。聴きたいなあ。。。

2017年11月14日 セビージャにて。

Nov 10

23270216_10155824158151228_4104896197745526989_o23334154_10155824158161228_3237048133261017823_o23406089_10155824158156228_6861864933573617540_o23334034_10155824158401228_2063549092484833776_o23331269_10155824158411228_8463540492396154613_o23275293_10155824158416228_8612414442758421021_o23331491_10155824158656228_3927667171575168293_o23270348_10155824158661228_3790184158282269140_o23270233_10155824158666228_5415495115263375393_o23415541_10155824159046228_381986659137964678_o23270478_10155824159051228_7776700123675664569_o23406013_10155824159056228_753300753313108892_o23333935_10155824159306228_3487021808329953071_o23331374_10155824159316228_3817829407967330121_oみなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

火曜日にセビージャ郊外にあるパブロ・デ・オラビデ大学のエンリケ先生にご招待され、フラメンコの文化のクラスにてお話しさせて頂きました。生徒さん達からの興味深い質問のおかげで、とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました!

生徒さんは名古屋の中京大学のみなさんで、ほとんどが日本人学生でしたが、韓国人、アメリカ人の学生さんもいらっしゃいました。

12月19日までの約4ヶ月間の留学とのことです。きっと私の年齢の半分くらいなんだろうなあと思いつつ、私のフラメンコ歴も実はみなさんの年齢と同じくらいの年数?!ちょっとびっくりですね。

質疑応答はスペイン語。いろいろなご質問を頂きましたけど、興味深かったのは「フラメンコを辞めたいと思ったことはありますか?」という質問。

「Nunca!」(一度もないです!)と即答したのですが、その回答に皆さん驚かれていました。え!でもそのみなさんの反応に私の方が驚いちゃったりして。

えー?どうして?辞めたいなんて思ったこと一度もない・・・こんなに好きで、学べば学ぶ程好きで、奥が深くて、フラメンコのない人生なんて考えられない・・・

もちろん、フラメンコを続けて行くのは楽しいことばかりではないです。辛くて苦しくて、誰にも言えなくて家で泣いていたこともあります。これからもあると思います。でも辞めようって思ったことはないなあ。一度も。

どうしてだろう。フラメンコが好きだから?フラメンコを続けると自分で決めたから?よく分からないけど・・・それは私の人生の一部になっているからかなあ。

みなさんの中には、9月のペーニャ公演を観にきて下さった方々もたくさんいました。それが初めてご覧になったフラメンコだったという人も多かったと思います。(ほとんどの学生さんが、セビージャに来るまでフラメンコを見たことがなかったそう。)フラメンコを好きなって欲しいとは強制しないけど(笑)みなさんの中に何か好きなものや好きなことがあるのであれば、それを忘れずにいて欲しいなと思いました。

これからの人生どうなるんだろう。皆さんも、私も。

楽しみです。

写真:アントニオ・ペレス

2017年11月10日 セビージャにて。

Nov 1

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ブログアップが遅れましたが、日曜に「Pura Vida Terraza」(プーラ・ビーダ・テラサ)に行ってきました。ここ、セビージャ観光一押しスポットです!カテドラルの近く「Hotel Los Seises」(Hotel Los Seises HPはこちら)の屋上にあるテラスなのですが、セビージャのシンボル、ヒラルダの塔がドーンと間近に見えるんです。ヒラルダの塔って、普通遠くから見たり、真下から見上げるもの・・・それが本当に近くに、手が届きそうな位置で見られるなんて!!!ホテル宿泊客でなくても普通に入れますから、セビージャにいらっしゃる方は是非!是非!

週末にはコンサートも無料で開催されています。どちらかというとポップス系の感じが多いようなのですが、時々フラメンコアーティストも出演するとのこと。日曜に、ダニ・ボニージャの弾き語りコンサートにエスペランサ・フェルナンデスが友情出演されるとのことで、行ってきました!

素晴らしい!!!

目の前にヒラルダの塔。そして夜空に広がるエスペランサの歌声。塔の鐘の音も響きわたり、ああああああ、これぞセビージャ!!!

本当におすすめの場所です。セビージャにお友達が来た時は大抵ここで一緒にお茶したり、ちょっと飲んだり。ちなみにカマレーロ(ウエイター)は皆イケメン。顔で採用しているのか?ってくらい(笑)

夕方くらいに来て太陽が沈んでゆくのを見るのも素敵。夜に光るヒラルダの塔を見るのも素敵。もちろん素晴らしいフラメンコがあれば最高ですね。

というわけで、萩原のオススメでございました。

写真:アントニオ・ペレス

2017年11月1日

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