Jun 24

11536139_10153424677566228_8197434436746792068_n11214126_10153424677736228_1294844607507671890_n11252402_10153424677876228_7872813706305802447_n
みなさんこんばんは。お元気でお過ごしでしょうか。

早速ですが、パセオフラメンコ7月号
・萩原淳子のマエストロ達に聴く「第2回アナ・マリア・ロペス」
・編集長のオススメ:第3回萩原淳子フラメンコソロ公演
 「人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか?」
が掲載されました。

月刊パセオフラメンコさんHP→http://www.paseo-flamenco.com/monthly/

5月号に掲載された第1回マヌエル・ベタンソスではたくさんの反響を頂き、今度はヘレスのブレリアを教えその道40年のアナ・マリア・ロペス。日本でも時々クルシージョ(短期講習会)開講し、アニーの愛称でも親しまれています。その彼女へのインタビュー!ヘレス愛好家のみならず、フラメンコ愛好家必読!改めて記事を読み直し、自分で執筆したにも関わらず、なんだか興奮してしまいました。

是非、記事をお読み頂きたい!!!

ただし、ブログ愛読者の皆様にもちょっぴりサービスを。以下はパセオさん記事に盛り込めなかった、アナ・マリア・ロペスのインタビュー覚え書きです。

「お金がなかった。小さい頃から踊りを習いたくて習いたくて、本当はマドリードやセビージャに行きたかった。でも習えなかった。18歳で結婚して、だから踊りまくったの、家の中で。食べ物は焦げ、家中しっちゃかめっちゃか、それでも踊りまくったの。そしたら夫は私に言った。『君は主婦には向いていない。だから踊れ』って。」(ヘレスのペーニャ・セルニカロスで教え始めるまでの自分を語る。)

「今日本にはたくさんのスペイン人が教えたり、歌ったり弾きに行ったりしているみたいだけど、全てのスペイン人がいいとは限らない。質が落ちている。そしてどんなにいいアーティストでも、招聘する側がアーティストを一日何時間も働かせれば当然質は落ちる。彼らは仕事だから、そりゃ歌う。でもそうやって仕事だからと割り切って歌わざるを得ないのと、本当に心地よく働いて歌うのとでは全然違う。日本で働いているスペイン人は、スペインに帰ってきてからそういう話をしているのよ。」

(「近年、日本でもスペイン人のクラスや公演が増えていますが・・・」と話を切り出した後のアナ・マリア・ロペスの談話)

ああ、なんて素晴らしい時間だったのだろう、アナ・マリアとのインタビュー。今でもまざまざとあの時の彼女の言葉や表情、それをそばであたたかく見つめる旦那様のペドロ、ヘレスのバル、周りの人達・・・そんな残像が浮かび上がってきます。本当はその後何か予定が入っていたらしく、1時間くらいしかインタビュー時間がなかったのに、次から次へとたくさんの話をしてくれたアナ・マリア。結局次の予定の時間まで食い込んでしまって、でもその予定よりもインタビューを優先してくれたアナ・マリア。

本当にありがとう。そう、だから是非皆さんにお読み頂きたいです。私が執筆したから、というのではなく、アナ・マリア・ロペスの言葉を届けたい。だってフラメンコを愛する私達のために、大切なメッセージを残してくれたんだもの。そして彼女の生き方そのものがメッセージになっている。私の筆の力でどこまでそれに迫れたのか・・・それは自分では分からない部分もありますが、きっと何かは伝わるはず、と思っています。

11539613_10153424679836228_7240710293199776282_nfla6そして編集長のオススメで紹介して頂いた、第3回萩原淳子フラメンコソロ公演「人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか?」

8/26(水)・27(木)19:30開演のチケットでしたらまだあります!

【公演名】第3回萩原淳子フラメンコソロ公演
「人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか?」
【日時】 2015年8/26(水)・27(木)19:30開演
※29(土)・30(日)は完売御礼
【場所】キッド・アイラック・アートホール(東京/明大前)
【踊り】萩原淳子
【ギター】エミリオ・マジャ
【カンテ】エル・プラテアオ
【入場料】5500円(同時開催第3回アントニオ・ペレス来日写真展入場料込)
【ご予約】ticket.layunko@gmail.com

ではまたお会いしましょう!

2015年6月24日

Jun 22

photo3fla6みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

本日は、「第3回萩原淳子フラメンコソロ公演“人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか?”」と同時開催の「第3回アントニオ・ペレス来日写真展“Nuevas postales, nuevos viajes”」のお知らせです。こちらのブログや月刊誌パセオフラメンコさん、フリーペーパーファルーカさんでおなじみのスペイン人写真家アントニオ・ペレス。(私の夫でもあるのですが)昨年、一昨年に大好評を博しました来日写真展を今年の夏も開催致します。回を追うごとにアントニオの写真の、そっしてアントニオの人柄を慕ってファンが増えているようです(?!)たくさんの皆様から「アントニオに会いたい!」「アントニオの写真を見たい!」と暖かいお声をかけて頂くようになり、本当に嬉しいです。ありがとうございます!!!今年も写真展会期中は本人がギャラリーの方におりますので、是非お越し下さいませ。お待ち申し上げます!!!

ちなみに、萩原のフラメンコソロ公演は8/26(水)・27(木)19:30開演の回でしたらまだチケットがあります。ご希望の方は詳細を こちら にてご確認の上、ticket.layunko@gmail.com までご連絡下さい。

第3回アントニオ・ペレス来日写真展「Nuevas postales, nuevos viajes」

【日時】8月26日(水)15:30〜19:30

8月27日(木)15:30〜19:30

8月28日(金)15:30〜20:45

8月29日(土)13:00〜18:00

8月30日(日)13:00〜18:00

入場は各日終了時刻の30分前までです。

【写真展入場料】一般 500円 / 大学生以下 無料
※萩原淳子フラメンコソロ公演チケットお持ちの方は、チケット提示で入場無料。

【アントニオ・ペレスによる写真展ガイド(日本語通訳付)】

8月28日(金)17:00〜17:30 / 20:15〜20:45

【会場】キッド・アイラック・アート・ホール3階ギャラリー(東京・明大前)

【Antonio Pérez アントニオ・ペレス プロフィール】

1970年生まれ、スペイン・タリファ出身。

1999年より様々な国の民俗文化に関連した写真を撮り続ける。アフリカ南サハラ地域・モロッコ・スペイン南部アンダルシア全域を中心に、過去と現代の関連性を探求テーマとし様々な作品を発表。写真家として日常生活に潜む見えない内面を探ることに関心を持ち、その中に自身を置き被写体と同じ立場から撮影する。
主要作品に“Simetrías de un Espacio”、“Andalusíadas”、“Nuevas postales desde Marrakech”等。スペインを始め米国、ポルトガル、モロッコにて個展開催。スペイン、イタリア、ボリビアにおいて国際写真家賞を受賞。日本では昨年キッド・アイラック・アート・ホールにて第2回来日写真展「写真が語るとき・・・記憶とフラメンコ」を開催。また本展「Nuevas postales, nuevos postales」の日本版が本年スペイン・カディスのサン・セバスチャン城にて開催され好評を博す。antonioperezgil@yahoo.es(スペイン語・英語・日本語)

【写真展概要】

本展〝Nuevas postales, nuevos viajes〟では様々な国の観光用ポストカードを使い、私達の持つ固定観念や既成概念に一石を投じたいと思っています。各都市の観光イメージの代表であるポストカードはどこでも誰でも簡単に購入できます。そのポストカードを破り、実際の風景と照らし合わせてみる。一致することも、一致しないこともあるでしょう。しかし私達はその新しい写真を通して、普段見ているもの、もしくは見ていると思っていたものに関して改めて考えざるを得ない。私達が持つものの見方、考え方はもしかすると制約された中でのものに過ぎないのかもしれない。そしてそれは時として偏見とも呼べるかもしれません。この写真展は私達を様々な都市、国、大陸へと誘い、私達の視野と価値観を旅立たせてくれることでしょう。

〈アントニオ・ペレス〉

ではフライヤーが完成しましたらまた改めてご案内致します!

2015年6月23日

Jun 19

11390317_10153375707521228_2647875036605388955_n11402760_10153375708036228_7304362802280116736_n11403424_10153375707746228_1198084341728145675_n11406789_10153375707856228_7546871966760584724_n1908093_10153375707591228_4954258407012249929_n10475219_10153375708021228_5106216133447062158_n

みなさんこんばんは。お元気でお過ごしでしょうか。

ご連絡が遅くなりましたが、帰国前、レブリーハのフラメンコ・テレビ番組“チャルラス・ア・コンパス” に出演しました。ホセ・バルガス・クルース司会による、フラメンコ・アーティストのインタビュー番組です。

とにかく、しゃべるのは苦手で・・・・しかもテレビ収録なんて・・・とんでもないのですが、結構有名なフラメンコアーティスト達も出演している番組らしく、そこに呼ばれたにも関わらず紹介しないのは大変失礼にあたる・・・という意見もあり・・・まあ、一応こちらのブログで紹介させて頂きます。

http://www.lebrija.tv/index.php/component/k2/itemlist/category/43-charlas-a-compas

上記内の「Yunko」(ジュンコ)という所をクリックするとその番組が出てきます。収録の最初にちょっとサパテアードを入れてほしいと言われ、ちょっとトコトコ踊ったのですが、床がつるつるしていて滑ってしまい、すっとこどっこいな踊りになってしまいましたが、そんなのも映されてしまいました。(正直言って、すごい、やだよ・・・)でも仕方がない。司会者によると、あのファルキートも出演したらしく、ファルキートなんかだと、床が滑ろうがなんだろうが、素晴らしい踊りをしたんだろうなと想像するに、まったく私はダメダメでした(涙)

収録を見に来た夫から後で、「なんでもっと面白いこと話さないの?いっつも家ではいろいろしゃべっているのに」と言われ、がーん。確かにそうなんです。家の中ではあーでもない、こーでもない、フラメンコのことになると夫に嫌がられる程しゃべりまくるのに、他の人の前では全然しゃべれなくなってしまうのです。もう、自分でもダメダメと思うのですが、そして後から、「ああ言えばよかった」とか「あのエピソードもあった」とか後から後からモコモコと湧いてきて、すっごい後悔するのです。

話すのはやっぱり苦手・・・。人にはそれぞれ得手・不得手というものがあり、私の場合は踊るのと文章を書くのと読むのと聴くのが好き。そして話すのと歌うのがダメ。まあ、その人間の個性みたいなものでしょう。完璧な人間などいない、ということにしておきましょうか。

そういえば、ファルキートと言えば、数年前のビエナル(セビージャで開催される世界最大のフラメンコ・フェスティバル)の時の彼のラジオインタビューの場に居合わせたことがありました。ファルキートがいろいろしゃべっている目の前で彼のマネージャーみたいな人がカンペを出していて、そのカンペにものすごいスピードで走り書きしている。そしてマネージャーはそれを指さし、何度もそれを話せ、話せ、とジェスチャーで指令を出していました。それをファルキートが話したと思ったらすぐにまた次のカンペ・・・その繰り返しで彼のインタビューはすぐに終わってしまった。その時は、有名アーティストというのは自分のしゃべりたいこともしゃべれないのか、可哀想に。と思ったのですが、そういう人がいてくれれば、私も、それをしゃべればよいのか、と要領よく自分の宣伝もしつつ、面白いネタなども提供できたのかなあ、なんて思ったり。ま、そんな人いませんけど。

11391343_10153375708051228_5464267801629410618_n11423686_10153375707541228_2943915989620200736_n11391480_10153375707891228_7653597270232070613_n11406649_10153375707621228_4981852243344561683_n11252458_10153375708126228_5859773113080044404_n個人的には、インタビューの後に行った、レブリーハのバル“ボッチョ”という所で(フラメンコアーティストが集まる、有名なバルです)即興で踊った(というか、踊らされた)ブレリアの方がよっぽど楽しかったなあ。

そしてその後また別のバルに行き食べたカラコーレス。(かたつむり)ぎょえー、そんなの食べるの???!!!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、スペインにおけるカタツムリって、日本でいう枝豆みたいなのもの。とりあえずビールと枝前を頼むように、スペインではビールとカタツムリってのが夏の定番。この時期になると、(セビージャはすでに暑い)みーんなカタツムリ食べています。八百屋の店先にもカタツムリがぎっしりと詰まった大袋が売られていたりね。

まあ、そんなこんなもちょっと懐かしく思い出しました。

ではみなさんまたお会いしましょう。

2015年6月19日 日本にて。

Jun 18

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

お陰様で昨日、無事日本に着きました。意外と寒くてびっくりです。明日はもっと寒くなるそうですね・・・風邪を引かないように注意しないと!!!

早速ですが明日から「第17回少人数制クルシージョ」(東京)の開講です。期間は8/28までとなっていますが、その間地方でのクルシージョやお盆、ソロ公演の準備などもあり期間は長いようでクラス数はそれ程多くありません。いつものことながらあっという間に終わってしまうと思いますので、1日1日、1クラス1クラスを大切にしたいと思います。受講生の皆様、どうぞ宜しくお願い致します!

新規の方、受講をご検討の方はこちら「クルシージョ」 にて詳細をご確認の上、こちら「連絡先」 までご連絡下さい。

先日はクルシージョをしばらくお休みされていた生徒さんからのお申し込みメールを頂きました。いつでもどこでも好きな時に好きなだけ踊れる人、レッスンができる人というのはいないと思います。どうしてもフラメンコから離れなくてはならない時期というのもあると思います。ただ、フラメンコから離れる=(イコール)踊りのレッスンを休むということではないと思うのです。レッスンを受けられないとしても、フラメンコを踊りとは別の角度から観て見る、聴いてみる。もしくはフラメンコとは全くかけ離れたことを観たり聴いたり、経験したり。でもかけ離れているようで、実は何か共通点があったり。それをあ!っと発見できるだけでも勉強であり、成長でないかなと思うのです。そういう経験を持つことで、改めてフラメンコの魅力に気付くかもしれないし、そういう経験を持たなければ、その魅力にもしかしたら気付かないままかもしれない。きっと自分が経験したり、感じたりすることはいつかどこかで必ずフラメンコにつながってゆくのではないかな、と思うのです。フラメンコが好きな限りは。

それから、私のこのブログをお読み頂き、またフラメンコを始めようという気持ちになったそうです。ああ、ブログってそういう側面もあるのだなと思いました。自分が思っていること、感じていること、考えていること、そんなことをつらつらと連ねているだけですが、それがそんな風に役に立つのなら嬉しいです。

さて、これから明日からのクルシージョの準備を始めます。何をどう教えるのか、とっても重要です。教える側にその要がないと、生徒さんはちゃんと学べません。ただパソと振付をもったぶって教える先生に習っている生徒さんはやはりパソと振付をもったいぶって踊る人になってゆきます。パソや振付を通して何を教えるか、そして生徒さんは一人一人違う。だからどう教えるのか。それは準備しなくてはいけない部分でもあり、その場その場で瞬時に判断してゆく部分でもあります。生徒さんの方でももちろん準備が必要です。ただお金を払ってスタジオにいれば何か教えてもらえる、と思っている受け身の姿勢ではどんなにたくさんクルシージョを受けてもあまり変わり映えがしないように思えます。

教わる方も教える方も難しい、ちゃんとやろうと思えば。でもちゃんとやればちゃんとやったなりの「何か」が必ず身に付くと思います。でもフラメンコって時間がかかるのでそこら辺を理解できない人、手っ取り早く楽しみたい人にはきつかったり面倒くさかったりするのかもしれませんね・・・残念ながら。

せっかく出会ったのも何かの縁。フラメンコに今までもこれからも魅了されてゆくと思うし、そのフラメンコというのを、私を通して少しでもお伝えできればと思っています。

2015年6月18日 日本にて。

Jun 15

改訂版1改訂版2改訂版3みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

火曜にセビージャを発ちます。荷造りの方はなんとか終わりかけてきました。あとは家の掃除かな・・・(そっちも大変!)

さて、早速ですがお知らせです。6/19(金)から開講の「第17回少人数制クルシージョ」ですが、今回お申し込み開始早々に

SA:「使ってこそ身体/アレグリアスのシレンシオ」
AKB:「アレグリアス研究バイレ編」
クラスのいくつかが満席になってしましましたので、以下の通り追加開講致します。
【追加開講(追)】
6/23(火)19:35〜20:50 追SA1
6/26(金)19:35〜20:50 追SA2
6/30(火)19:35〜20:50 追SA3          
7/5 (日)13:25〜14:40 追SA4
6/30(火)12:30〜13:30 追AKB1
7/1 (水)13:35〜14:35 追AKB2
7/7 (火)13:35〜14:35 追AKB3
7/8 (水)13:35〜14:35 追AKB4
 
また以下のクラス日時に変更があります。
【日時変更】
6/19(金)ZB1 12:15〜13:30に変更。
その他、現時点でお申し込み者のいらっしゃらないクラスは閉講とさせて頂きましたので上記全てまとめた「★改訂版★時間割」にてご確認下さい。→★改訂版★第17回少人数制クルシージョ時間割(6/15付)
既受講生・お問い合わせの皆様には上記の旨、直接メールご連絡させて頂きました。
新規の方で今後お申し込みされる場合は上記、「★改訂版★」にてご確認の上ご連絡下さい。その他詳細は こちら「クルシージョ」 にてご確認下さい。
スクリーンショット 2015-06-09 14.12.487/20(月祝)開催「第8回福岡クルシージョ」のお申し込みは昨日、6月14日20:00より開始致しました。ご希望の方は詳細を HP「クルシージョ」 にてご確認の上、fukuokacursillo@gmail.com(ウラベ)までご連絡下さい。
また、9/5(土)開講の「第8回大阪クルシージョ」は現在時間割を調整しております。詳細が決まり次第既受講生・お問い合わせの方にはこちらから直接メールご連絡致します。新規の方で詳細ご希望の方は こちら「連絡先」 のフォームを通してご連絡下さい。
では本日はお知らせまで・・・
またお会いしましょう。
2015年6月15日 セビージャにて。
Jun 13

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ご報告が遅くなりましたが、先週水曜の“オリージャス・デ・トゥリアーナ”ライブはお陰様で無事(?)終了しました。(?)の理由はまたこの後でご説明するとして・・・明後日にセビージャを発つため、なんだかバタバタしています。日本へ持ってゆく衣装や、マントン、靴、小物・・・etcその山を見ているだけで荷造りする気が失せます・・・しかも今日はサン・アントニオ。私の夫の日なので、これから出かけるし。というわけで、隙間時間を見つけてブログアップ!

“オリージャス・デ・トゥリアーナ”。ここのタブラオは以前ご紹介したかもしれませんが、トゥリアーナのグアダルキビル川沿いにある“Flamenquería”(フラメンケリーア)というフラメンコ学校の中にあるタブラオです。川に面している壁がガラス張りになっているのでタブラオの中からグアダルキビル川が見えてとっても素敵なロケーション。ほぼ毎日フラメンコショーが開催されていますよ。

今回の共演アーティストは数年振りに共演のギタリスト、エウへニオ・イグレシアス。そして数ヶ月前に別のタブラオで共演した歌い手、ロサリオ・アマドールでした。久しぶりにエウへニオのギターで踊りましたが、やはり素晴らしい。ギターが上手いのはもちろんのこと、舞踊伴奏もうまい。いやいや、スペインの舞踊伴奏ギタリストは皆上手いのは当たり前なのですが、エウへニオの場合はなんというのか、特別。

最近は仕事の前にギタリストや歌い手と事前に合わせをすることはほとんどありません。スペインが経済危機ということもあり出演料が減っていますから、仕事量も最小限といったところかな。でも私の場合はそれでよいのです。特にエウへニオのような素晴らしいギタリストと共演できるのであれば、むしろ事前に合わせをせずにぶっつけ本番の方がお互いにいいものを出せる。もちろんそれにはお互いをプロフェッショナルなギタリストとして、歌い手として、踊り手として尊重した上での信用と信頼があってこそなのですが。数年振りの共演で大丈夫かな・・・とちょっと心配した部分もあったのですが(自分が大丈夫か?という意味において)全然問題ない。むしろエウへニオのギターによって何かを引き出してもらえたように感じます。お互い何を弾くのか、何をどう踊るのか分からないため、その瞬間瞬間の集中力、瞬発力がきっと尋常ではない状態になっているのでしょう。ほっほおう、そうきたか、それではこれでどうだ、という丁々発止の掛け合いがあって、それがフラメンコの醍醐味、少なくとも私にとっては。

歌い手のロサリオ・アマドールも私の好きな歌い手。そして歌っている間にパルマ(手拍子)を休まない。これもポイント高いです。歌い手が何人かいる場合は、自分の番でない歌い手にパルマを任せて、自分の歌の番の時にパルマをたたかずに歌に集中することができる。でも歌い手が一人の場合は、その歌い手が歌もパルマも担当しなくてはならない。歌いながらパルマをたたくというのは、もちろん歌だけ、パルマだけよりも難しい。ただ普通に踊るよりも、バタ・デ・コーラをはいて踊る方が難しいように。

いくつか反省点があります。そのうちの一つ。なんと衣装が裂けてしまった・・・床においたマントンを拾おうとしゃがんだ瞬間にお尻の部分がビリリリリリーと音をたてて裂けました。(あ、お尻じゃなくて、衣装ね、裂けたのは。)うわー、まずいー。しかしあとはマントンを拾ってはける(舞台袖に引っ込む)踊りの終わりの部分だったので、とっさにマントンを腰回りに巻いて、裂けた部分を隠して去ってゆきました。

まずい・・・パンツ見えたか?でも、いつも万が一のためにベージュのパンツにしているから、万が一見えたとしても一瞬で動いている時だからバレなかったかも。エウへニオもロサリオのなんとも言っていなかったし・・・。楽屋に帰って衣装を脱いで裂けた部分を見る前に、ぎゃーん!!!!

なんとはいていたパンツはベージュではなく、ショッキングピンクだった!!!

何やってたのだろう、私は・・・。これは反省反省、大反省・・・

そういえば、数年前、カディスのアレグリアス・コンクールの決勝前日にも衣装のお尻の部分が裂けたことがあった・・・その決勝用に作ってもらったまだ新しいバタ・デ・コーラで、まだ5回くらいしか使っていなかったように思う。それが決勝前日、最後の練習の時にやっぱりお尻の部分の縫い目がざーっと裂けて、家に帰って一生懸命自分で縫ったものでした。でもそのバタにはまだ続きがあって、今度はブラウスのチャックの部分が、今度は決勝当日、さて、これから舞台に立つ!という時にチャックが裂けた・・・皆さんご存知だと思いますけど、チャックって一度裂けると一旦は留まっても、また何かの拍子に裂けますよね。真っ青になって、チャックの部分を安全ピンでばちばち留めてもらって(留めてくれたのは歌い手のナタリア・マリンだった。)、その上から、安全ピンが見えないように、念のため持ってきていたフレコ(飾りフリンジ)で隠して本番に臨んだのだった・・・あれは本当に死ぬかと思った。しかもその決勝はカディスのテレビ局が一部始終を録画して全スペインに放映、そしてその番組は今でもYOUTUBEでバッチリ映っている。

万が一、そのチャックが舞台の上で裂けたら???しかも前日に裂けたお尻の部分の縫い目もその時に裂けていたとしたら???

・・・・その動画はフラメンコではなく、アダルト系で検索できるようになっていたかもしれない・・・危機一髪。

ちなみにその時の動画はこちら(萩原の出番は28:00くらいから)→2011年カディス・アレグリアス舞踊コンクール決勝

はー、いろいろありますが、がんばって踊っております。(笑)

そして、日本では・・・

★8/26(水)・27(木)キッド・アイラック・アートホール(東京/明大前)
第3回ソロ公演「人はなぜ、絵はがきの風景を探すのか」

詳細は→こちらクリック

★9/6(日)第2回アントニオ・ペレスの仲間たち en Osaka

詳細は→こちらクリック

にて踊りますので、チケットお申し込みは ticket.layunko@gmail.com(ハギワラ)まで宜しくお願い致します!

では今日はこの辺で・・・出かける支度をしたいと思います。

写真:アントニオ・ペレス

2015年6月13日 セビージャにて

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