Dec 16

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

あっという間に日本に発つ日が近づいてきました。17日(火)にセビージャを発ち、18日(水)夜に日本に着きます。いつもの如くバタバタしています。(笑)月曜は出発の前日なので夫とゆっくりしようと思って一日空けていたのですが、9月から習っていたマヌエル・ベタンソスのガロティンのビデオ収録をすることになりました。それもマヌエルのスタジオでマヌエルと二人で・・・緊張します。どうしましょう。クラスで踊っている時は、結構適当にごまかしている萩原なのです、実は。でも収録となるとそうもいかない。しかもマヌエルと二人でスタジオにこもるなんて・・・今井翼くん状態です。(翼くんはセビージャでマヌエルの個人レッスンを受けているらしいです。)どうしましょう。ひえーっと思ったのですが、マヌエル本人に頼まれたら断れない・・・

マヌエルのお陰でこの数ヶ月、私の踊りは変わってきました。自分でも分かります。いや、他人は分からないかもしれないけど、自分では分かる、かな。今まで気付かなかった自分の内面の一部を、彼に習ったガロティンによって引っ張り出された感じです。だからマヌエルにはとても感謝しているし、そのご本人に収録を頼まれたらちゃんと踊らなくては。

そしてそれとは別に急に2月にセビージャで仕事の話も入り、それはよいことなのですが、今度日本から戻ってきた後、本番まで合わせをする時間がなさそう・・・とりあえずギタリストのミゲル・ペレスと一度合わせておいて音だけ録音しよう、ということになりました。それがベタンソスとの収録の後。ミゲルの自宅近くのスタジオで。

ここで用事が済めば、あとはお昼ご飯を食べてシエスタとって午後はゆっくりできます。あ!夫へのクリスマスプレゼントを買わなくては〜!もっと前から準備しておけばよいものを、いつもいろいろなことが後回しになってしまい直前にバタバタしてしまうのです。普段ぐーたらしているわけではないのにね。

だからせめてブログだけでも今のうちにアップしておきます。今回の一時帰国中の主な予定は以下です。

①12月21日〜2月14日第13回少人数制クルシージョ(東京)

②1月5日(日)、10日(金)新春エスペランサライブ出演

③1月19日(日)、2月9日(日)つくば国際美学院さん主催クルシージョ

④1月25日(土)第4回福岡クルシージョ

⑤1月26日(日)第4回大阪クルシージョ 

⑥2月16日(日)萩原淳子少人数制クルシージョ受講生有志

         第1回スタジオコンサート「Cuando los olivos bailan…」

【①③④⑤詳細】→ クルシージョ情報はこちら

【②⑥詳細】→ ライブ公演情報はこちら 

        ※10日ライブは満席間近とのことです。ご予約はお早めに!

上記の通り18日(水)夜に日本に着くまでセビージャと空を駆け回りますので、その間に頂くメールへのご返信は19日以降になります。ご了承下さいませ。

では日本でお会いできることを楽しみにしております!

2013年12月16日(月)セビージャにて。

Jul 30

資さんうどんゴボ天みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

お陰様で無事「第3回福岡クルシージョ」は終了致しました。受講して下さった皆様、誠にありがとうございました!今回は夏休み期間中ということもあってこれまでの福岡クルシージョよりも受講生は少し少なめでしたが、皆さんやる気熱気に満ちあふれたクラスとなりました。継続して受講されている方からは「今回も楽しくためになった」「今まで点だったっことが線につながりました」「また絶対来て下さい!」とのご感想を頂き、とても嬉しく思っております!受講できなかった方からは「今度こそ是非受講したい!」とのメッセージも。皆さんの意欲ある姿勢を見て私も改めてぴしっと気が引き締まりました。これからもどうぞ宜しくお願い致します!

福岡クルシージョのもう一つのお楽しみは、小倉スタジオの上にある「資さんうどん」(「すけ」さんと読みます)のゴボ肉天!第1回福岡クルシージョから、毎回この「ゴボ肉天」をお昼ご飯に頂いていますよ。前回の福岡クルシージョに関するブログでこの「ゴボ天」を紹介した所、東京の生徒さんから「おいしそう〜」「食べたい〜」とメッセージが殺到。そう、東京にはないのです。この太く長いゴボウの天ぷらが入ったうどん。私はトッピングでお肉も入れてもらうので、「ゴボ天肉うどん」となるわけです。うまい。このゴボ天が半分うどんつゆに入って、半分外に出ているのがまたいいね。つゆを吸ったうまみと、天ぷらのカリッと感が両方楽しめるわけです。

「資さんうどん」は北九州が本拠地らしいですが、少しずつ広まっているとのこと。東京にも進出するか???

さて、次回は8月3日(土)・4(日)「第3回大阪クルシージョ」です。両日ともに「アレグリアス研究バイレ編」が満席のためキャンセル待ちをお願いしており、「マントン・テクニカ基礎」「バタ・デ・コーラ・テクニカ基礎」は満席まであと1〜3名になっています。osakacursillo@gmail.com までお申し込み頂けます。詳細は以下でご確認下さいませ。

第3回大阪クルシージョ

【日程】2013年8月3日(土)・4日(日)

【会場】スタジオ・ラ・クーナ (地下鉄堺筋本町11番出口より徒歩1分)

【開講クラス】①サパテアード原点 ②コンパス重視のタンゴ ③アレグリアス研究カンテ編
④アレグリアス研究バイレ編

⑤マントン・テクニカ基礎 ⑥バタ・で・コーラ・テクニカ基礎

【対象】①②初中級 ③④全て ⑤マントン初心者・初級者 ⑥バタ初心者・初級者

【その他詳細】右をクリックして下さい→7月8日付・改訂版第3回大阪クルシージョ

  • 「アレグリアス研究バイレ編」は両日とも満席のためキャンセル待ちをお願いしております。
  • 3日(土)「マントン・テクニカ基礎」・・・残1名
  • 3日(土)「バタ・デ・コーラ・テクニカ基礎」・・・残3名
  • 4日(日)「マントン・テクニカ基礎」・・・残1名
  • 4日(日)「バタ・デ・コーラ・テクニカ基礎」・・・残3名

【お申し込み先】osakacursillo@gmail.com(ハギワラ)

※携帯メールアドレスからご連絡頂く場合は、上記アドレスからのメールを受信できる設定にして下さるようお願い申し上げます。

※第3回クルシージョはカバジートスフラメンコさん主催ではございません。上記メールアドレス以外のお申し込みはお受付できかねますのでご注意下さい。

 

ではお会いできることを楽しみにしております!

2013年7月30日 ただ今、鳥取にて休暇中♪

Jul 26

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

明日から「第3回福岡クルシージョ」です!昨日より福岡入りし、今日は日帰りで長崎の軍艦島に行ってきました。非常に興味深い所。詳細はまた改めてブログにします。お楽しみに!

クルシージョ詳細はこちら をクリックして下さい。満席クラスもいくつかありますので、直前にお申し込みご希望の方はfukuokacurusillo@gmail.com(ウラベ)までご連絡下さいね。お待ちしております!

さて、昨日の引き続き、第1回アントニオ・ペレス来日写真展『24時間 en レブリーハ』の写真を以下にアップします!

最初は写真展にお客さん来るのかな〜なんて心配もしていただのですが、開催中はひっきりなしに続々とお見えになり、ありがたびっくり!でした。チラシにはアントニオによるガイドの時間も記載していたのですが、そんなの全然関係なくお客様がいらっしゃる度にアントニオも私も二人で写真展の説明。大変だったけれど楽しかった!!!ただ写真を見ているだけでは分からないこと、説明を聞いて、あ〜なるほど〜と見方が深まるもの。みなさん楽しんで頂けたようです。ありがとうございました!

この写真展はなんと、スペインの全国紙「ABC」(日本でいう朝日や読売のような新聞)セビージャ版にも取り上げられ、そのデジタル版には展示写真の一部がアップされました!!!

http://www.abcdesevilla.es/fotos-local/20130712/cruces-mayo-lebrija-llegan-123855.html

是非ご覧下さい!

そして、この写真展&ライブの「公演忘備録」がパセオフラメンコHPにアップされました。井口由美子氏のご執筆になります。どうぞお読み下さい!

http://www.paseo-flamenco.com/daily/2013/07/post_10.php#004245

レブリーハの笑顔 (by 井口由美子)
アントニオ・ペレス来日写真展開催記念フラメンコライブ
アントニオ・ペレスの仲間たち
7月12日(金)~15日(月)東京(芝)MARUWAビル 2階サロン
7月12日出演者【バイレ】萩原淳子/浅見純子/後藤なほこ/田村陽子【カンテ】パコ・エル・プラテアオ【ギター】久保守

心開いた笑顔に出会うと嬉しくなる。そんな快いひとときでした。
スペイン、レブリーハで五月に開催されるクルーセス祭。
自然の恵みや収穫、人生の豊かさを祝う原始文化を起源とした、
春の歓びに満ちた祭りの行事で、
女性たちがそれぞれの家に伝わって来たものなどで
祭壇の十字架(クルース)の周りを飾り付けていく女性の祭りであり、
この地に伝わってきた「セビジャーナス・コラーレス」の歌詞や独特のリズムが
夜を徹して鳴り響く、歌と踊りの祭りでもあるそうです。
そんな祭りを楽しむ人々の豊かな表情を捉えた
写真家アントニオ・ペレス氏の日本での第一回写真展が開催されました。
その記念フラメンコライブの会場となったMARUWA財団サロンにも
それらの写真が壁一面に展示されていました。

女性たちの飾らないたくましい笑顔に惹きつけられます。
それは人生の年輪から自然に滲み出ているものだからこそ心を動かされる。
この町にしっかりと根を下ろして暮らしている人々の緩やかな連帯感がある。
そして何よりも、誰もがこの町を愛し、
支えている一員であるという誇りと自信に満ちているということが伝わってくるのがいい。
生活というものは、穏やかに見えながらも、様々な問題をはらんでいたりするもの。
それでも女たちは家庭を思いやり、根気よく一日一日を重ねていく。
そうやって一年ごとを力強く乗り越えていくことを謳歌するようにセビジャーナスを歌い踊る、
そんな開放感が彼女らの表情から溢れていました。
ここに暮らす全ての人たち一人ひとりが祭りの主役なのです。

そういった写真の映し出す雰囲気の中で行われたフラメンコライブは、
やはりアットホームで、心地良いアイレが漲っていました。
田村陽子さんの躍動、浅見純子さんの情熱、後藤なほこさんの可憐、萩原淳子さんの迫力、
4人の艶やかなバイラオーラの競演が、レブリーハの女性たちの姿と重なっていく。
カンテとギター、そしてサパテアードの織り成す、
マイクを通さない生きた音楽を肌で感じるライブ。
それはレブリーハの夜風の匂いが伝わって来るような粋な60分間でした。

終演後、ペレス氏と萩原さんご夫妻と、短い時間ながらお話させていただく機会がありました。
旅人として外側から撮るのではなく、彼らと同じ住人の気持ちで内側から撮るのです、
とペレス氏が語っていた言葉が印象に残っています。
ペレス氏はとても優しい瞳をしていました。
そしてその奥には少年のような好奇心の輝きが宿っているのです。
目を合わせると誰もが心を開きたくなる、そんな深みがありました。
萩原さんの怒涛のバイレが熟成されていき、
まろやかな味わいを帯びてきた変化を感じるのは、
ご主人のあの瞳に見守られているからかな、とふと思い当たります。

皆様、本当に本当にありがとうございました!!!全国からもたくさんのお客様にお越し頂きました。ご出演の皆様も、お手伝いの皆様も、会場となったスペイン舞踊振興MARUWA財団の皆様、本当にありがとうございました!!!アントニオとは来年も開催したいね!!!と話しています。お楽しみに!!!

2013年7月26日 福岡のホテルにて。

Jun 27

みなさんこんばんは。

ご連絡が遅くなりましたが、お陰様で無事、一昨日日本に着きました。

明日より「第12回少人数制クルシージョ」(東京2013年6月28日〜8月18日)の開講です!今回もたくさんの受講生にお申し込み頂き、すでに満席のクラスもいつかありますので、受講ご希望の方はこちら    をご確認の上  layunko@gmail.com(ハギワラ)までご連絡下さい。宜しくお願い致します!

「第3回福岡クルシージョ」(2013年7月27日・28日)、「第3回大阪クルシージョ」(2013年8月3日・4日)の詳細も上記にてご確認頂けます。どうぞご覧下さいませ。

いろいろお知らせが他にもあるのですが、明日のクラスに備えて早めに就寝します〜。では!!!

2013年6月27日 お布団の上にて。

Jun 1

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は以下、お知らせです。

「第3回大阪クルシージョ」8月3日(土)・4日(日)お申し込み受付開始!

【日程】2013年8月3日(土)・4日(日)

【会場】スタジオ・ラ・クーナ (地下鉄堺筋本町11番出口より徒歩1分)

【開講クラス】①サパテアード原点 ②コンパス重視のタンゴ ③アレグリアス研究カンテ編 ④アレグリアス研究バイレ編
       ⑤マントン・テクニカ基礎 ⑥バタ・で・コーラ・テクニカ基礎

【対象】①②初中級 ③④全て ⑤マントン初心者・初級者 ⑥バタ初心者・初級者

【その他詳細】右をクリックして下さい→第3回大阪クルシージョ詳細PDFファイル

【お申し込み先】osakacursillo@gmail.com(ハギワラ)

※上記ファイルが開けない場合は、PDFファイル1点を添付メール送信させて頂きます。お問い合わせ下さい。

※携帯メールアドレスからご連絡頂く場合は、上記アドレスからのメールを受信できる設定にして下さるようお願い申し上げます。

※今回のクルシージョはカバジートスフラメンコさん主催ではございません。上記メールアドレス以外のお申し込みはお受付できかねますのでご注意下さい。

現在、「第2回大阪クルシージョ」の受講生の皆様を中心にお申し込み頂いております。大阪近郊だけでなく、岡山や島根、さらには富山など遠方の方もご参加されます!やる気に溢れた皆様からのお申し込みメール、とても嬉しいです。ありがとうございます。

お申し込み状況ですが、全クラスまだ空きがありますので(「マントン・テクニカ基礎」クラスが満席近くになっています)ご希望の方は上記メールアドレスまでご連絡下さい。お問い合わせもお受付致します。

では今日はこれにて!

2013年6月1日 ここ数日、日本人にばかりに出会うセビージャにて。なんでかな?

May 26

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

セビージャに戻って2週間、相変わらず忙しい日々ですが私は元気です!

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  • 「第1回アントニオ・ペレス来日写真展」、「写真展開催記念フラメンコライブ」のフライヤーができました!現在日本とセビージャの印刷屋さんで印刷中です。6月以降に都内のフラメンコ関係施設に置きチラシして頂くことになっています。ご覧になりましたら是非お持ち下さいね。ちなみに

※本写真展とフラメンコライブは「日本スペイン交流400周年記念」事業としてスペイン大使館から認定されました!

※入場料:一般4500円/高校・大学生3500円(要学生証提示)/小中学生1500円(1ドリンク付・整理番号順自由席)となりました!

詳細はこちら。フラメンコライブチケットお申し込みは ticket.layunko@gmail.com まで。同会場同時開催の写真展は入場無料です!

  • 「第3回大阪クルシージョ」(2013年8/3・4)お申し込み開始しました。第2回の受講生、お問い合わせ下さった方の先行お申し込みになりますが、新規の方でこれからお問い合わせ下さってももちろんokです。osakacursillo@gmail.com(ハギワラ)までご連絡下さい。詳細PDFファイル1点をメール送信させて頂きます。第2回の受講生、島根や岡山など遠方からのお申し込みも頂いています。みなさん意欲満々です!

※東京(6/28〜8/18)、福岡(7/27・28)クルシージョ詳細はこちらにアップしています。

  • 4月6日(土)萩原淳子在西10年記念公演「ハモンは皿にのせるだけでよい」の踊りが評価され、「The Dance Times」ダンサー月間ベストテン(2013年4月)に選出されました!

 「The Dance Times」月間ダンサーベストテン(2013年4月)記事はこちら

数あまたある舞踊公演の中で、クラシックバレエ、日本舞踊、コンテンポラリーなど様々な舞踊界の素晴らしい踊り手さん達の中に入れて頂き、大変光栄   に思うと同時に身の引き締まる思いもします。これからも精進しますのでどうぞ宜しくお願い致します!

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実はやっと昨晩、「ハモンは皿にのせるだけでよい」公演の録画DVDを観たのです。DVD完成前に録画会社から映像が送られきて、それは一応チェックはしていたのですが、なんせセビージャに戻る数日前、それどころではない状況で送られてきたので、ちゃんとは観られませんでした。セビージャでミゲルとモイにDVDを渡したところ、その晩夜中2時頃にモイからの携帯メッセージが。

「ジュンコ!なんて素晴らしい公演なんだ!構成は最高、音響もとてもいい。オレは大満足。」

信じられない〜。このメッセージの内容よりもまず、モイからメッセージが届いたことが!!!!!人からの電話もとらないモイが。仕事の話も支払いの話をしても電話もメッセージも送ってこないモイが。そのモイからメッセージが届いた〜!!!

時間がなかったのもそう、でも、本当のところは自分の公演のDVDを自分で観るのは勇気がいりました。なんとなくそれに直面するのを避けていたようにも思えます。でもモイからのメッセージをもらって、ちょっと背中を押してもらえました。そして昨晩、公演を観ていない夫から「いつ公演のDVD観せてくれるの?」と言われ、えええええええい、観てしまえ!!!と決意したのでした。

・・・・・・・・自分の踊りは技術的にはいろいろ問題はある。自分の目と耳からすると。照明も自分が構想した通りには、100%は照明の人には伝わらなかった。私の伝え方が不十分だったのかもしれない。それは次回の課題。でも、この公演、いいのではないか。これ、フラメンコの公演だよね。フラメンコの公演、といいつつフラメンコか?それは?と首をかしげざるを得ない公演が多い昨今、これはフラメンコの公演だ。あのモイがなんでわざわざ夜中の2時にメッセージを送ってきたのか分かるような気がしました。

スペインで踊る私をいつも観ている夫は言いました。「この照明の人はフラメンコの舞台を経験したことがないね。日本で公演しているというのがはっきり分かる。観客の反応がスペインと全然違うから。日本の観客は感じていることがそのまま外に出ないんだよね。それから、たった3人で舞台を創って本当に勇敢だったね。君のことを誇りに思う。」

なるほど。照明の方はフラメンコの舞台を経験されていたはず。だけれども、やはりフラメンコの文化のある土地で、その文化を持った人が、フラメンコを知って照明を担当するのと、そうでないのでは全然違う。それは日本でフラメンコ公演をするにあたって大きなネックになる。お客様の大半は、踊りそのものをご覧になるけれど、実は照明というのは舞台構成において本当に本当に重要なのだ。その照明がちょっと違うだけで、色なりタイミングなり、場所なり・・・etcまるで印象が変わってしまう。極端な話、照明一つで生かしも殺しもする・・・と言っても過言ではない。特にフラメンコの本場、アンダルシアでフラメンコ舞台公演を見慣れている夫からすれば、その差は明らかなのだろう。写真家としてジャンルは違うといえども、芸術的な感性はずば抜けているしね。

そして観客の反応。決して反応しない訳ではない。でもこれも感情がそのまま素通りして表に出てしまう(出すのではなく、出てしまう)アンダルシア人と、感情を隠すことが美徳とされ、ワンクッション置いてから表に出す日本人とでは、根本的に文化的に大きく異なる。正反対といってもいいくらい。拍手しようと思って手をたたこうと思ったら周りがたたいていないから途中でやめてしまう。ここでハレオ(かけ声)をかけたら目立ってしまうかな、とか間違っているかな、とか躊躇してしまう。そんな経験が日本人なら誰でもあるのでは?でもだからといって、アンダルシア人より感動していない訳ではないのだ。むしろ感動しているかもしれない。日本人の方が感受性が豊かかもしれない。現に、何十人というお客様が公演後、たくさんの感動のメールやお手紙を下さった。どちらがいい悪いという問題ではない。私は日本人でセビージャに住んでいるから、どちらも理解できる。よく分かる。でも舞台の上に立つ人間として、どちらが踊りやすいかといえば、観客の反応がその瞬間その瞬間、その場その場で返ってくる方だ。フラメンコは循環するもの。ただ舞台の上の人間が踊って、弾いて、歌って、それを客席の人間が受動的にもらうものではない。なぜならフラメンコとはそういう文化だから。人と人とが共有し合って育ってきたもの。代々受け継がれてきたもの。そして海を超えて大陸を超えて別の国にも伝わってきたもの。

DVDを観ていたら、赤ちゃんの「アーアー」とか「ウーウー」とかいう声が入っていた。当日、お子様抱っこ席に親御さんの膝に座っていた赤ちゃんだろう。私はとっても嬉しかった。DVDを観ながら、夫と目を合わせて微笑んだ。赤ちゃんは何も分からないかもしれない。でも何かに反応しているのだ。もしかすると私達よりも分かっているのかもしれない。その赤ちゃんとは別に私の姪っ子(9ヶ月)も妹に抱っこされて客席にいた。舞台が始まり、ミゲルのギターの時は静かだったらしいが、モイが歌い始めたら「ウギャー」と泣き出しそうになったので、妹は慌ててガラス張りの防音室に駆け込んだそうだ。公演中はずっと防音室の中から舞台を観ていたらしい。(舞台上の音は聞こえる画期的な防音室!)公演最後フィン・デ・フィエスタのタンゴになってやっとノリノリになったそうである。私が妹に「ごめんね」と言うと、妹は言った。「赤ちゃんは泣く事で感動を表現するんだよ。」

少しずつ、フラメンコの文化が日本に伝わるといい。本物のフラメンコが。フラメンコでなくてもいい。芸術に触れることがもっと身近に、当たり前になって、感性の豊かな子供がたくさん増えて、そういう社会になっていってほしい。

ベストダンサーテンに選んで頂いたのは嬉しいけれど、それと同時に私は自分の使命のようなものも感じる。本物のフラメンコを伝えること。心に伝わるものを伝えること。それはスペインでも日本でも一緒。舞台が大きくても小さくても一緒。別に誰から頼まれたわけではないし、逆に「誰もあなたに頼んでいませんよ」と言われるのかもしれないけど、いいのだ。私は私のやり方で踊り、誰かの役に立てればいいのだ。それが今まで私がフラメンコという偉大な芸術からたくさんのものをプレゼントされてきた恩返し。セビージャに住んで10年たって、やっと自分にその土台ができたのだと思う。

これから年をとって、いろいろな状況も変わって、今のようには踊れなくなるかもしれない。でも踊り続けようと思う。

2013年5月26日  セビージャにて。

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