Mar 11
4年前。
La Yunko | ブログ | 03 11th, 2015| Comments Off

4年前、家族に電話がつながらなくて意味もなくヘレスの町を走っていました。
それでも次の日に踊らなければならなかったり、
そしてセビージャの多くの日本人が力を合わせようとして、
でもそれぞれの考え方や立場があってなかなか話しが進まず、
とにかく自分一人でできることを始めようと思い
今度はセビージャを走り回りました。

〝SOMOS JAPON 東日本大震災復興支援プロジェクト〟
http://www.layunko-flamenco.com/JA/category/somos-japon/
25名のフラメンコアーティスト達の熱い気持ちのお陰でできたプロジェクトでした。そんなことをしても意味がないかも・・・ということはその時これっぽっちも思いつかなかった。時間の経過とともに疑問も湧くのだけれど、あの時は出来る限りのことをしたというか、それしかできなかったというか。

〝チャリティー〟という冠をつけたもので踊るにしても踊らないにしても
私は踊るということで、何かを変えてゆければと思います。

2015年3月11日 セビージャにて

Mar 10

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こちらセビージャはすっかり春です。くしゃみが止まりません(泣笑)何の花粉なのか、でも確実に何かが飛んでいます・・・

しばらくぶりのブログ更新です。随分前になりますが、前回のブログでお知らせしフェスティバル・デ・ヘレスでの公演はお陰様で無事終了しました。あまりに濃密だった6日間で、しばらくその後気が抜けてしまいました。(確か昨年もそうだったような・・・)とりあえず、というのもなんですが、公演の写真をアップさせて頂きます。それとFacebookにアップされている、フェスティバル側が撮った練習風景ビデオもあります。→こちら

今年は残念なことに全体的に生徒のレベルがあまり高くなかったように思えます。一応「プロフェッショナルクラス」ということになっているのですが。スペイン人の代教で3名の踊り手がいましたが、1名を除いてはうーん。パソをとるのは早いから生徒達に教えられるのかもしれないけど、その踊りを見て別段何も感じられず・・・。昨年も同じハビエル・ラトーレのクラスを受講しましたが、その時の代教の一人は素晴らしく上手でたくさん勉強させて頂いていたので、今年もそれを期待していたのがよくなかったか・・・

今年新たに学んだことがあります。20名弱の受講生が全員舞台に立つので、舞台のスペース上、全員が最初から最後まで舞台に乗っているわけではありません。タラントを踊りましたが、最初と最後は全員、その間の歌振りやファルセータはグループ分けして入れ替わり立ち替わり踊る形式でした。そして今年、全員で踊る部分以外の私の担当はファルセータとエスコビージャ。つまり歌振りなし。タラントを踊るというのにタラントの歌の部分を踊れないという・・・悲しい群舞の性(さが)・・・

しかも今年の歌い手はミゲル・ラビ。これまで一度も共演したことはないのですが、私の大好きな歌い手で、いつか共演できたらいいなあと思っていた歌い手でした。その歌を踊れないなんて・・・・それを知った日にはかなり落ち込みました。帰り道泣きそうになりながらとぼとぼ歩いて、にもかかわらず、ヘレスのおじさん達はニコニコ笑いかけて来る・・・さらに泣けて来る・・・

群舞だから仕方がない。自分一人で踊るわけではないのだから。全体の調整というものが必要になってくる。しかもこの群舞は6日間で振付やフォーメーションを仕上げ、最終日にはそれを舞台で踊るという、あり得ないスケジュール。振付・監督のハビエル・ラトーレも誰にできて誰にできないのか、一瞬で見分けて采配する責任があります。そう考えると自分のパートの責任を感じるようになりました。

そして、例えばサパテアードにしても、その部分だけ見るとサパテアードでしかないのですが、全体の構成から見れば、それは2つ目の歌を呼ぶために必要なパートだったりする。そこでコケれば、せっかくの流れや盛り上がりが台無しになってしまう。というか自分がどう踊るかによっては、台無しにしてしまう。もしくはその逆でものすごい勢いで歌を呼べるかもしれない。

サパテアードの部分は意外と難しかったです。パソはそれ程難しくはなかったように思えますが、ハビエルの出すセンティードを宿すのが難しかった。ハビエル・ラトーレの足の音は本当に音楽なのです。あの人の靴は靴ではなく楽器。音が鳴った瞬間にそれはギターやパルマの音と合奏になっている。素晴らしい。サパテアードの技術は高くてもそのように聞こえる踊り手というのは少ないように思えます。フラメンコの先生のレベルであっても、その音を聞いてああ、と一瞬世界が止まってしまう踊り手に出会ったのも数名でしょうか・・・ハビエル・ラトーレはそのうちの一人に入ります、私の中では。

さらにはそれに足のポジション、ブラッソもつく。ただ音が鳴っているだけではなく、それはやはり踊りなのです。さらに群舞のフォーメーション。隣の人との間隔、列なんてのも気にしながら踊るわけです。その意味で難しかった。あともう少し時間があれば・・・と思ったところで、舞台の日と練習日数は限られているわけです。だからその中で自分の最大を出さなくてはならない。その意味では非常に勉強になりました。

それから、いろいろハビエルから学んだこともあります。ブログに書きたい所なのですが、今度雑誌「パセオフラメンコ」さんの新連載「萩原淳子のマエストロ達に聴く」という企画の中で執筆させて頂きましたので、ブログでもFacebookでも内容は控えさせて頂きます。ハビエル・ラトーレのインタビューを元に、フェスティバル・デ・ヘレスでのこのクラス模様を書かせて頂きました。恐らく今年の9月号に掲載されるかと思います。詳細が決まりましたらまたこちらのブログでお知らせしますね。

本当に素晴らしい先生であり、振付家であり、素晴らしい人です。1年に1回だけですが彼に習うことができて、そして今回インタビューさせて頂き本当に感謝しています

これからも、学んだことを少しずつ消化してゆきたいと思います。

Foto: Antonio Pérez

2015年3月10日 セビージャにて。

Feb 25

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

ご連絡が遅くなりましたが、ただ今へレス・デ・ラ・フロンテーラにいます。現在へレスでは毎年開催されるフラメンコ・フェスティバルの真っ最中。2月の終わりから3月上旬までの2週間だけのフェスティバルですが、毎日劇場やペーニャ、ライブハウスなどでフラメンコ公演が目白押し。お昼間には一流アーティスト達によるクラスも開講されています。

フェスティバル・デ・ヘレス公式HPは→こちら

このHPの中の「multimedia」という所をクリックすると、今年の公演のビデオや写真なども閲覧することができるようです。

さて、今年も私はハビエル・ラトーレのクラスを受講しています。ただの振付クラスではない。6日間のクラス期間の中で、5日間で振付を学ぶ、そして6日目にはそれを舞台で生徒達が踊るというもの。尋常では考えられないクラスです。当然群舞作品になりますから、5日間の中で群舞のフォーメーションなども覚えてゆきます。あり得ない、そう誰もが思うクラス・・・でもあり得るんです。〝振付の魔術師〟と呼ばれるハビエル・ラトーレならそれができてしまう。

昨年もハビエル・ラトーレのクラスを同様に受講したので、
詳しいクラス模様は→こちら をクリックしてお読み頂けますが、とにかくこのクラスで私が学ぶのは群舞。どのように群舞作品を創ってゆくのか、それを一流の舞踊団に振付をしてきたハビエル・ラトーレから学ぶのです。今年でこのクラスを受講するのは4回目。数日間で振付を覚えて人前で踊れるようにするのは本当に大変ですが、その中で本来の受講目的を達成するのも大変。でも学ばなくちゃ。こんな機会は
1年に1回しかない。

そして今年の公演は3日後!2月27日(金)サラ・パウルにて開演!入場無料ですのでヘレスにいらっしゃる方はどうぞお越し下さいませ。タラントを踊ります。

2015.2.28 //

  • ハビエル・ラトーレ・クルシージョ受講生による公演
    サラ・パウル(ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ)17:00開演。入場無料
Baile Cante Guitarra
  • ハビエル・ラトーレ・クルシージョ受講生
  •  ミゲル・ラビ
  • ハビエル

ではまたお会いしましょう。

2015年2月25日 ヘレスにて。

Feb 15

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

ご報告が遅くなりましたが、お陰様で「第15回少人数制クルシージョ」(東京・2014年12/19〜2015年2/11)は無事終了しました。受講生の皆様、会場となったスタジオアルソル、MARUWA財団スタジオ、中野エストレージャスの皆様誠にありがとうございました!

今回もたくさんの方々に学んで頂けてとても嬉しいです。何年も前から継続受講されている方、時々受講される方、久々にひょっこりクラスに現れる方、新規の方、皆さまそれぞれですがお忙しい中本当に熱心に受講されています。

元々私のクルシージョでは基礎を大切にクラスを進めています。舞踊テクニカ、コンパス、カンテとギターを聴く重要性。踊り・歌・ギターのコミュニケーションの仕方。これらを学んでいなければ、いくら振付を学んでもそれは意味をなさないからです。もちろん数日間で振付を学べれば楽しい。てっとり早く、○○先生の振付という〝お土産〟もついてくる。でもそこで学んだ振付はその名の通り、「振付」にしかすぎないんですよね。教える方からすると「振付」を教える方が楽。とにかく限られた時間の中で「振付」さえ仕上げれば生徒は満足する。一人一人細かく見る必要がない。どこができていないのか、その生徒の改善点をチェックする必要はない。その生徒の長所はどこかそれを見つけて引っ張り出す必要もない。全然踊れていなくても、全然フラメンコでなくても気にしない。とりあえず「振付」を教えて生徒に「ビエーンビエーン」と言っていい気分にさせ、その「振付」で身体を動かし汗をかかせれば、そのクルシージョは生徒達から「楽しかったー」と言われ大成功!というわけです。

うーん、クルシージョに限らずこんなクラスはセビージャにもたくさんあります。個人的には非常に疑問を持っているわけですが、人それぞれフラメンコに対する目的や学び方、大切にしていることが違うので、一概にそれが間違っているとも言えません。ただ私にはフラメンコの学び方に対して一つの自分なりの考え方を持っていて、その考え方からクルシージョを開講しています。クルシージョ案内にもそれは事前に記載し、生徒さん達もそれを理解して、それを学びたくてクルシージョに通って下さっています。その意味ではお互い求めるものと与えるものが一致しているため、私達は充実して学び合えるというわけです。逆に言うと私のクルシージョで「振付」だけをとろうと思っている人は確かにとれるかもしれませんが、成長できません。「振付」はとったつもりでも、一番重要なことに気付いていないため、何年経っても同じなのです。残念ながら。

毎回のクルシージョで基礎を大切にしているわけですが、ただ、全く振付を行わないというわけでもなく、基礎を実践するための振付も少し行っています。振付を進めることを目的としていないので、毎回のクルシージョで少しずつしか進んでいませんが、きちんといろいろなことを説明しようと思ったら、必然的にそうなってしまいます。今回のクルシージョで特に印象的だったのは、最終日の「カンテ・ギター伴奏付クラス」だったかな。これまでに少しずつ学んだ振付(アレグリアス、ティエント、タンゴの歌振りのみ)を実際のカンテとギターの伴奏付で踊るクラス。カンテは瀧本正信さん、ギターは久保守さんに来て頂きました。どのクラスも最初踊ってもらった時はうーん、と唸ってしまいました。

振付をなぞっているだけ・・・・。

確かによく復習しているのはよく分る。よく学んだと思う。でも全然カンテと合っていない。ここで言うカンテと合っていないというのは、カンテの尺(長さ)より長いか短いか、レマーテの場所が合っているか、という問題ではありません。カンテとの呼吸が全然合っていない。カンテがカラオケの伴奏のようになってしまっている、その踊りのせいで。

耳はついている。聴力はある。カンテは聞いている。でもここで言うカンテを聴くということはそういうことではありません。耳を〝フラメンコ化〟しなくてはならないのです。〝フラメンコ化〟することによって、聞こえてくる音、感じられる呼吸、ため、カンテの伸び縮みが身体に入ってくるのです。そしてそこで初めて習った「振付」というのが役に立ってくるのです。ただしただの動きの羅列にしか過ぎない「振付」は全く役に立ちません。むしろカンテを聴くことを阻害します。注意しなければならない、この手の「振付」は。もしかしたらかっこいいかもしれない、見栄えがするかもしれない、フラメンンコっぽいかもしれない。でもカンテを無視した「振付」はフラメンコに対する冒涜です。フラメンコとはカンテだから。

世の中にはいろいろな「振付」があると思います。好みも様々です。その上で私にとって「いい振付」というのは、それを踊ることで、カンテを踊れる振付です。最近ではたくさんのクルシージョがあり、インターネットでも簡単にフラメンコの動画を見ることができます。いわば、誰でも簡単に「振付」をとれる時代。あっちの先生とこっちの先生と、動画からとった動きを切り貼りして「振付」を完成してしまう人も結構多い。振付の作り方として、決して間違いとは言えませんが、そこにカンテが存在していない場合、その振付を踊っている人、その振付を習った人は決してフラメンコを踊ることはありません。なぜならカンテが聴けないから。その振付のせいで。

ただしその振付がカンテに基づいていたとしても(カンテを理解している人が振付をしたとしても)、実際その振付を踊りさえすればカンテを踊っていることになるかというと違います。なぜならその振付者の中に流れているカンテと実際歌われるカンテが同じとは限らない、違う場合がほとんどです。なぜなら違う人間だから。同じアレグリアスでも歌のトーンが違う、同じティエントでも歌のスタイルが違う、同じタンゴでも息継ぎの仕方が違う、とにかく何でも違う。同じ歌い手でもその時のコンデションによっても違う、誰が踊るかによって、その踊り手がカンテを理解しているか感じているかでも全然変わってきます。人間だから。

そしてもし振付者の中に流れるカンテと同じように歌い手が歌ったとしても、踊っている本人がその振付の意味を理解していなければ、カンテと合わない。振付はカンテと合っているけれど、その踊りはフラメンコではないのです。ただ振付をなぞっているだけ。そしてそれはもしかして上手に手足を動かしているかもしれない、高い技術とそれなりの見栄えでコンクールで賞をとるかもしれない。でも全然フラメンコではないのです。

前置きは長くなりましたが、そこをどうするかという目的の元に今回開講した最終日の「歌・ギター伴奏付クラス」。私がクラスで説明しきれない部分というのを、実際に歌って弾いて頂くことで、生徒さん達の身体で感じてもらう。瀧本さんと久保さんのお陰で、ただ振付をなぞっていた生徒さん達が、1時間のクラスの中でみるみる変わってゆきました。フラメンコを聴くということがどういうこと、その振付の意味が分り始めてきたのがその踊りに如実現れていました。人の踊りはこんなにも変わるのか、ということに改めて驚き感動したクラスでした。

でもその時にただ耳をダンボにすればよい、という話ではありません。普段から聴いていないと。その土台があって、耳が〝フラメンコ化〟しているからこそ、身体にフラメンコを吸収することができるのです。だからその身体から発せられるものがフラメンコになるのです。そもそもフラメンコが好きだったら聴いているはず。聴いて胸が高鳴ったり、その胸を鷲掴みにされたり、涙が出たり、その崇高さにほうけてしまったり、そんなカンテにどれだけ出会えるのか?出会うためにはたくさん聴かなくてはならない。深く聴かなくてはならない。そしてプロを目指す人、プロと呼ばれる人はそこからさらに学んでゆかなくてはならないと思います。自分を含めて。

ある意味難しかったクラスかもしれません。でもこれを機にカンテを聴くことにつなげてほしい。そしてこのクラスを受講することで、何かが身体の中に生まれた生徒さんもいるかもしれない。それを忘れないでほしい。それを今度は自分で暖めてほしい。そのためのクラスだったのだから。

いろいろなことを自分を含めて、改めて問い直したクラスでした。

フラメンコとはカンテです。またここから出発したいと思います。

2015年2月15日 お陰様で無事到着したセビージャにて。

Feb 9

2/8(日)静岡スタジオサルシージョライブ10968479_10153080424326228_6696676428877735177_n10955201_10153080424551228_486883410496563982_nみなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

日曜の静岡でのライブはお陰様で無事致しました。お越し頂きましたお客様、誠にありがとうございました。共演の久保守さん、市川幸子さん、瀧本正信さん、太田マキさんにも感謝です。エンサージョ、本番、打ち上げ、全ての時間で楽しかったのはもちろんたくさん勉強させて頂きました。

ライブというのは誰と共演するかでどれだけ学べるかが変わってきます。それはその人が上手いかというよりも、人間性がかかわると思う。そういう方々とこれからも共演したいし、自分もそういう人間でありたい。

今回の主催だった久保さん、市川さんは出演も兼ねて大変だったと思います。縁の下の力持ち、お手伝いの皆さんもありがとうございました。お陰様でたくさんのお客様にお喜び頂きとても嬉しいです。本当にありがとうございました!

20150426_PF20150506_SF今回の日本滞在は今週木曜まで。ライブ出演もこの静岡ライブが最後でした。次回一時帰国は4/21〜5/10。3週間だけの短い滞在になりますが、株式会社イベリアさん主催のフラメンコ・フェスティバル福岡公演(4/26日)、同大阪公演(5/6水祝)に出演致します。チケットは私の方で扱っておりますので、ご希望の方は layunko@gmail.com(ハギワラ)までご連絡下さい。また各公演前日に第7回福岡クルシージョ、第7回大阪クルシージョも開催致します。公演チケットとクルシージョ両方お申し込みの方には受講料の割引もございますのでお問い合わせ下さい。

公演詳細はこちら→公演情報

そして、東京では8/26(水)〜8/31(日)のうちの4日間、東京・明大前にあるキッド・アイラック・アートホールにてソロ公演を開催します。昨年、夫であるアントニオ・ペレス来日写真展&フラメンコライブを開催した同じ場所になりますが、ソロ公演は1階の小ホールをお借りしました。(昨年は5階のギャラリーでのフラメンコライブでした)小空間の中で濃密なフラメンコを間近に感じて頂ける公演にするつもりです。詳細が決まりましたらこちらHPにアップ致しますが、お早めに情報をお知りになりたい方にはこちらから直接ご案内させて頂きます。ご希望の方はlayunko@gmail.com(ハギワラ)までご連絡下さい。

キッドアイラックアートホールHP→こちら

これからも精進、そして進化してゆきたいと思います。進化は「深」化、「真」化でもあります。どうぞ宜しくお願い致します!

2015年2月9日 藤沢にて。

Feb 9

スクリーンショット 2015-02-04 14.22.411560437_10153077086806228_8158954099178513004_nみなさんこは。いかがお過ごしでしょうか。

お陰様で無事、2/7(土)恵比寿サラ・アンダルーサでの生徒さん達と出演のライブは終了しました。たくさんのお客様にお越し頂きとても嬉しかったです。誠にありがとうございました!

株式会社イベリアさん主催の、日本のお教室の先生と生徒達による企画ライブに東京・福岡クルシージョ有志受講生達と出演致しました。元々年に2回の一時帰国時にクルシージョ(短期講習会)という形で教授活動を行っているため、私はいわゆる「お教室」というものを持っていません。そのような形態の私達でも企画ライブに出演させて頂いたイベリアさんにまず感謝したいと思います。ありがとうございました。

お陰様でたくさんの受講生の熱意に支えられ、東京では第15回、福岡・大阪では第6回目の開講となっております。その中で継続して受講して下さっている生徒さん達の中で、ソロライブに出演する実力がある方(と私の方で判断させて頂いた方)、意欲のある方に出演して頂きました。(今回出演されなかった方が実力がない、意欲がないという訳ではありません。)

もちろん受講生の皆さんは私のクルシージョだけに通われているわけではなく、その他のクルシージョに通われたり、普段は別のお教室の生徒さんだったり、教授活動をされている方もいらっしゃいます。私が自分のクルシージョで教えていることは基礎。それを元にした少しの振付。カンテとギターを聴く重要性。そんな所でしょうか。様々なフラメンコ歴の人が出演する生徒発表会とは違い、タブラオ(フラメンコショーを見せるレストラン)での生徒ライブというのは、生徒といえど、ある程度のレベルが必要だと私は考えています。今回のライブの後共演の歌い手フアニジョロが「ジュンコ ノ セイト ジョウズ」とイベリアの方に言っていたそうですが、そのレベルをクリアする生徒さん達を私の方で選んでいます。お客様は生徒ライブと分っていても、大切なお時間とチケット代をお支払いして観に来て下さる。もちろん生徒ライブとは知らずにふらっと立ち寄る方もいらっしゃるかもしれません。そのような方にでもある一定のレベルのショーをお見せする、これは出演者側の礼儀だと思うのです。そしてフラメンコに対する敬意。もし初めてフラメンコをご覧になった方がとんでもないフラメンコをご覧になったらどう思われるでしょう?またフラメンコを観たいと思われるでしょうか?

そしてレベルだけではありません。私は自分のクルシージョを通してフラメンコを伝えようとしています。フラメンコとは何か?それは人それぞれ違うかもしれない。でも私が私の目と耳と心で感じてきたもの、それをクルシージョではお伝えしています。上手に踊ることとフラメンコを踊ることは違う。たとえ上手に踊れるようになっても、フラメンコの振付の通りに身体を動かし、ギターと歌をBGMにして踊るのではない。フラメンコを踊るということ。フラメンコショーとしてお客様をお呼びするのであれば、その観点・姿勢が絶対に必要だと私は思います。

今回のライブの練習では、その観点からたくさんのアドバイスをさせて頂きました。ギタリストのエミリオ・マジャ。そして今回は事前の合わせに歌い手のエル・プラテアオが参加してくれました。一人1回30分のレッスンの中で実際にライブ出演曲を踊って頂きます。その中でギターとカンテとのコミュニケーションが出来ていない部分を確認してゆきます。踊っている本人が振付の意味を分らず踊っている場合が多いです。振付や構成の流れの中でその踊りで合図を出しているにもかかわらず、本人がその意図を理解していなければその振付は全く意味を持ちません。歌の尺に合っている合っていないではない、その歌を本当に理解して歌に対して踊っているか、ギターに対して踊っているか。一体になっているのか。そういった部分をとことん詰めてゆきます。ギタリストや歌い手からの意見も大事にし、生徒さんの理解度を高めてゆきます。

他の生徒さん達はパルマ参加しながら、お互いの踊りを学び合います。自分が踊る時だけ勉強するのではない。他人からも学ぶのです。そしてパルマの重要性。パルマをたたけなければ、踊れない。そのパルマで踊りを生かしも殺しもする。自分さえよく踊れればいいのか、そんなことはありません。本当はパルマだけでも一つのクラスにしたいくらいです。これは今後の私のクルシージョの課題。

今回のエンサージョでは特に、歌い手プラテアオのアドバイスも大きかったかなあ。ただ歌って「ビエーンビエーン(良い良い。)」というのではない、おかしな所はおかしいときちんと指摘してくれ、そのスペイン語のアドバイスを私が日本語に訳して生徒さんに伝えるのですが、生徒さんによっては厳しいお言葉だった部分もあったかもしれません。でもそれは助けるため。生徒さん達がフラメンコに近づけるようにお手伝いしてくれているわけです。もちろん今回のライブ出演者にそれを曲解する人はいませんでした。みんなどうしたら自分の踊りをフラメンコにしてゆくのか、真剣に学んでいたようです。

残念ながら福岡クルシージョ受講生の出演者は事前の合わせには参加できませんでしたが、本番当日の合わせでしっかり他の受講生から学んでいました。地理的にたくさんのレッスンや合わせに参加することはできないかもしれない、でも限られた時間の中で学べることは全て学び尽くす、という姿勢は頻繁にクラスを受けられる東京の生徒さんが人によっては忘れがちな点であり、学ばなければならない部分でもあると思います。

プロセス。それが大切。もちろん自分でも練習する。それをプロセスとも呼べるけれど、でもどこに問題点があり、どのように直していったらよいのかそれが自分で分らなければ、先生やギタリストや歌い手のアドバイスが必要だと私は思います。なぜなら生徒だから。学んでいるのだから。そのプロセスを経るからこそ、お客様の前に立つ資格があるのだと私は思っています。

そして、本番当日では先のエミリオ・マジャ、そしてフアニジョロの強力なバックアップもあり、皆さん踊りきりました。一人一人今後の課題もあるでしょう。それは当然です。私達は学んでいるのですから。私だってそうです。毎回毎回学んでいます。そうして年月を重ねてきています。これからも重ねるでしょう。

今回のライブにお客様として観に来て下さった他の受講生もきっとたくさん学んだことでしょう。もしかするとカンテとギターを聴く耳、という観点で見た時、その生徒さんは舞台に立っている生徒さんよりも上級生かもしれません。舞踊技術が足りないだけで。

別の時にある生徒さんがこんな話をして下さいました。あるスペイン人のクルシージョを受けた時に、そのスペイン人の先生が歌をどうレマタールするのか説明して下さったそうです。その説明が私がクルシージョで口を酸っぱくして説明していることと全く同じだったので、細かいスペイン語は分らなかったけれど、重要な部分は分ったそうです。しかし、他の受講生は何の事か分らない、とぽかーんとしていたそう。

・・・そう、学ぶことは山ほどあるのです。

限られた期間の中で全部教えるのは難しいかもしれない。でも自分が学んできたこと、学んでいること、つまり誰かスペイン人の先生の受け売りではなく、私の身体と頭と心を通過してきたものはできるだけ伝えてゆきたいと思っています。

2015年2月9日 今回の東京クルシージョはあと2日・・・

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